○
政府委員(
平田敬一郎君)
予算の
見積りに当りまして、その当時における大体のマル公の予定價格並びに実効價格等の動き、それから生産の増加の見込等を勘案いたしまして、当初
予算を
見積りしたわけでございまして、確か生産の増加と公定價格及び諸
物價の騰貴を見まして、両方かけ合せますと、七割前後の増加を見ておるというふうに申上げていいのではないかと思います。
物價だけでございますと、それ程にならんと思いますが、從いまして私共といたしましては、その後
申告の時期までに若干のずれもございましたのと、それから麥の價格等も本式に決りましたので、そういうものを元にして、成るべくその時に應ずる指導をした方がいいのではないかという趣旨でいたしまして、大体七割前後の増ではなかろうかというふうに指導して來たと
考えておりますが、そのときの最も近い
状態の下におきまして、適切な指導を加えて行く
方針でございますということをお答え申上げます。それから今
最後に
お話のありました去年の
更正決定額は、先程申しました
ように大体二百六十億、それから
営業は四百三十億、併せて七百億でございますが、このうち今
年度中に入りました額が五百十億未満ぐらいじやないかと思います。あとの分は補正訂正等によ
つて若干減りました。それから今
年度中に相当前
年度分の歳入を予定しておりまして、その分を差引きますと、前
年度中実際納めて貰
つた額は五百億であります。それに対しまして今
年度中に納めて頂かなければという額が、先程申上げました
ように千二百二十億ございますので、收入額といたしましては相当な増加になるということを御
了解願いたいと
考えます。從いまして
農業所得等につきましても、先ず
申告で納めて頂くことを理想にいたしておるわけでありますが、それもできないで、二月末か、三月頃に
更正決定いたしますれば、その
税額が全部
年度内に入るという
見積りをするということはなかなか難しいわけであります。私共の希望といたし、理想といたしましては、全部年内に入ることを予定いたしておりますが、併し実際上はなかなかそう参りませんので、歳入の
見積りにおきましては、若干の余裕を見ておりまして、
最初の
予算におきましても、申上げました
通り大体七〇%から七五%
程度の
年度内收入ということで歳入を計算いたしております。從いまして、
所得におきましては大体先般も申上げました
ように、
昭和二十二
年度一人当りの
所得が二万九千円、約三万円
程度であ
つたのでありますが……。