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政府委員(
玉置敬三君) いろいろ
事項別にございましたが、最近の情況も同時に御
説明して参りたいと思います。
水力、火力の発電所の
開発につきましては、これはもう
九州の
電力事情が極めて、あらゆる点から改善を
促進しなければならないという点から、火力につきましても本年当初から
計画的に
準備を進めまして、尚特に
九州の地方軍政部の非常な協力を得まして、
関係者の非常な協力と共にこの渇水期におきまして、大体火力におきましては七万キロワットくらいを増加いたしまして、丁度大体可能出力といたしますれば、二十七万一千キロくらいを出し得るというようなことに
なつたのであります。又水力におきましてもいろいろ改修その他を施行いたしました結果、これはキロワット・アワーで申すことになりますが、三ケ月間に約一千百キロワット・アワーというような計算になりまして、現在の
設備におきましては
相当の馬力を掛けまして、今回の渇水に対應し得る態勢が整
つておるのであります。そういう結果と相俟ちまして、本年の第四、
四半期におきましては、特に
九州のいろいろ実情に鑑みまして
石炭の配分につきましても、先程の火力の
設備の増強と相俟ちまして、
重点的にいたしました結果、昨年同期に比べますと大体十四%の増加を、この第四、
四半期に図り得るのじやないかと
考えております。又第三、
四半期に比べますと九%程の増加を、この第四、
四半期の渇水期にやり得るのじやないか、こういうふうにいたしまして極力
九州の非常に適迫した
情勢を改善することにいたしておる次第でございます。それから中國、
九州間の
送電幹線の完備、この
趣旨は私共も全く同感でありまして、度々GHQとも折衝いたしましたところ、これも最終
目標でありまする二十二万ボルト幹線を、直ちに全面的に強化されるというようなことは、現状は行
つておりませんが、その一部というわけではなく、関西方面のいろいろの実情によりまして過日伊丹、姫路間におきまして、そういう
設備をすることを大体承諾を得ましたので、過般日発にその建設工事を命令いたした次第であります。いわばこれは全面的な解決はいろいろの
関係がございまして、非常にむずかしいところでありますが、或る
一定地区間毎にいろいろ了解を進めることにいたしたいと
考えております。
需給配分の適正化につきましては、何とい
つてもこれは根本的に
電力の供給が
不足しておるのにあるのでございます。その点につきましては先程も申上げましたように、供給力とすれば、昨年或いは前期に
比較しまして
相当程度の改良をなし得るのじやないかと
考えております。これらの配分
方法につきましては、大口その他のものにつきましては、これは
生産計画と対應しまして、大体それにマッチするようにできておりますが、いろいろ中小工業その他のものにつきましても、私共は一般のいろいろな
意見、声を聞きまして、配分その他につきましてはこれを改正することに吝かでないのであります。又そういう方針の下に、この非常にむずかしい
需給配分もそういうふうに適應せしむるように、特に又これは現地の実情に應じて適切な
措置を採ることが必要でありますので、地方商工局長をしてその任に当らせておる次第であります。
それから
発送電、配電の
事業の縣営の問題でございますが、これは
日本の
電氣事業をどういたしますかということと関連をいたしまする重要問題でございまして、先程も
お話がございましたように、
民主化委員会等の答申も出ておりますので、將來國営がいいか、縣営がいいか、私営がいいかというような点につきましては、
電氣事業全般問題を採上げることにいたしておりまするので、その際檢討を進めて行くことにいたして行きたいと思
つております。