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1948-12-08 第4回国会 参議院 商工委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年十二月八日(水曜日)
—————————————
委員氏名
委員長
小畑
哲夫
君 理事 島 清君 山田 佐一君 宿谷 榮一君
栗山
良夫
君
委員
田中 利勝君 藤枝 昭信君 大屋 晋三君 寺尾 豊君
廣瀬與兵衞
君 小杉
繁安
君 境野 清雄君
川上
嘉市君
佐伯卯四郎
君
玉置吉之丞
君 中川 以良君 山内 卓郎君 細川 嘉六君 駒井 藤平君 阿
竹齋次郎
君
—————————————
本日の会議に付した
事件
○
廃兵器等
の
処理
に関する
法律案
(内 閣送付) ○
調査承認要求
に関する件
—————————————
午後一時五十一分開会
小畑哲夫
1
○
委員長
(
小畑哲夫
君) これより
商工委員会
を開きます。先ず
廃兵器等
の
処理
に関する
法律案
、
予備審査
でありますが、これを議題といたします。
最初
に本案の
提案理由
の御
説明
を願います。
小林英三
2
○
政府委員
(
小林英三
君)
只今
当
委員会
に
予備審査
といたしまして提案されました、
廃兵器等
の
処理
に関する
法律案
の提出の
理由
の御
説明
を申上げたいと存じます。
廃兵器等
の國の
保有物件
に誠きましても、
一般
の
民間
の
保有物件
と併行いたしまして、その
処理
の
迅速化
を図りまする必要がありますることは、これは申すまでもないのでありますが、國が保有いたしておりまする
大量物件
の破碎、打ち壞しましたり割りましたりする破碎、或いは又大小いろいろな種類に選り
分け
ますところの
選別
、それからこれを
販賣
いたします
販賣
等の
処理
をなすことにつきましては、その
業務
の
内容
が
経済行爲
でありますだけに、これに適應した特別の
機関
をして直接その衝に当らしめることがむしろ適当と考えまするので、
商工省
の
保管
しておりまする
廃兵器
、それから
運輸省
が現に
管理
し、近く
商工省
に
保管
の轉換をいたす
予定
に
なつ
ておりますところの
一般会計所属
の
特殊物件
、並びに
國有鉄道事業特別会計所属
の
物件
、これらの
管理
及び
処分
につきまして、これを
産業復興公團
に取扱わしめることといたしたのであります。併しながら
他分
におきまして、これらの
物件
は
國有物件
として現に
財政法
、
会計法等
の嚴格な
規定
の
適用
を受けておりまして、
現行法
の下におきましては、事宜に即した
処分
を期待することは困難でございまするので、これらの
物件
の
管理
及び
処分
を
産業復興公團
に取扱わしめるにつきましても、進んで包括的に
委任
をして、同
公團
の
手許
で円滑なる
処理
ができるようにここに新たに
法律
を制定せんとするものでございます。以上のような
理由
によりまして、この
廃兵器等
の
処理
に関する
法律案
を提出した次第でありますが、何とぞ十分御審議の上で速かに御賛成あらんことを希望いたしまして、
提案理由
の
説明
を申上げます。
小畑哲夫
3
○
委員長
(
小畑哲夫
君)
只今提案理由
の
説明
を
願つたの
でありますが、尚これに関して今少しく
参考資料等
を以て
政府委員
の御
説明
を願いたいと思います。
山本高行
4
○
政府委員
(
山本高行
君)
廃兵器等処理
に関する
法律
につきまして、若干
数字等
を申上げて詳しい御
説明
を申上げたいと思います。
廃兵器処理
の概略の
沿革
を申上げますと、
昭和
二十年の十一月に
中央特殊物件処理委員会
と申します内閣の
委員会
の
決定
に基きまして、
政府
の
監督下
に
兵器処理委員会
という
委員会
を置きまして、この
委員会
をして
廃兵器等
の
処理
の
引継
を担当さして参
つたの
でありまするが、この機構を以ていたしましては、
廃兵器処理
の迅速的確を期することができない情勢に立至りましたので、本年の二月
末日
に
兵器処理委員会
を解散いたしまして、その
業務
を
産業復興公團
に早継ぐことにいたしたのであります。この点につきましては
関係方面
の
了解
を求める必要がございますので、その手続を経まして、結局正式に
引継
が開始せられましたのは本年の七月一日からでございます。そこで
公團
としましては、各
置場
毎に
建設廳
が立合いの上で
引継
を開始いたしまして、場所が全國九百三十余ヶ所に散在しておりまするために、相当の時間を要しまして、結局八月中頃までに全部の
置場
につきまして
引継
を完了いたしました次第でございます。そこで
現状
といたしましては、
産業復興公團
が
閣議決定
に基きまして、
商工省
から
委託
を受けて、現に
廃兵器等
の
処理
の実務を運行しておるというのが
現状
でございます。併しながら先程
提案理由
の
説明
がありました
通り
に、
現状
のままではこれからの
物件
はいずれも
國有物件
でございますので、
財政法
、
会計法
の
適用
を受けます
関係
上、時宜に即した能率的な
処分
が困難でございますので、今回この
法案
を御制定願いまして、もつと能率的にこれらの
廃兵器
を
処分
いたしまして、國の緊要な用途に迅速に活用いたしたいというのが本
法案
の
趣旨
でございます。現在どれくらいの
品物
があるかという点につきましては、本日お
手許
にお配りいたしました表を御一覽願いたいのでありますが、
兵器処理物件引継総括表
と申す、横に書いた一枚の表がございますが、一番左側に
地区別
に
なつ
てございます。その次に、その
地区別
の
置場
の数、それから大きく
分け
まして
鉄鋼
の
系統
の
品物
、
非鉄金属等
の
関係
の物、それからそのまま轉活用できる物というふうに大
分け
をしてございます。更に末
選別
の物と
溶滓
が若干ございますが、それで一番上の欄から二段目のところに
総計
の
数字
がございますが、
置場
の数といたしましては九百三十一ヶ所に散在をいたしております。それで
鉄鋼系統
といたしましては
鋼屑
が約三十一万五千トン、それから
鉄屑
が二万トン、その他一万八千トン。
非鉄
の
系統
におきましては、アルミの合金が約五千トン、鋼が同じく五長トン、その他が約二千トン、轉活用し得るものといたしましては
ドラム罐
が四百四十トン、ボンべが千八百余トン、その他が三万トン強、未
選別溶滓
を加えまして
総計
四十四万一千二十八トンと
なつ
ております。この四十四万一千二十八トンが
兵器処理物件
の
引継
を受けて、これから
処理
されて参ります
総量
でございます。 それからこの
法律案
に帰りまして、先ず第
一條
におきましては、
対象
といたしますものは
廃兵器
とそれから
廃兵器
以外の
特殊物件
、それから今度
國有鉄道
の
特別会計
から
商工省所管
に移されます過剩の
物件
、これだけが
対象
になるわけでありまして、これを
産業復興公團
に取扱わせるということが第
一條
に
規定
してございます。そこで先程御
説明
いたしました
通り
、現在すでに
産業復興公團
が
閣議決定
に基ずきまして
商工省
との間に
委員契約
を結んで、現にそのことを実行いたしておるのでありますが、更にこの
法律
によりまして、「
主務大臣
が、その定めることろにより、
産業復興公團
に取り扱わせることができる。」こういうことを定めました
理由
は、
現状
の
委託
でありますと、やはり
受託者
としての
復興公團
も、当然
会計法
、
財政法
の
適用
を受けまして、それが
処理
しました
物件
を
販賣
するという場合には、やはり國の
会計法規
の
適用
を受けまして、迅速円滑には参らないということになるのでありますが、この第
一條
の
規定
で取扱わせることができるということをお定め願いますと、その点
法律関係
が変
つて
参りまして、國と
復興公團
との間は、これは勿論
会計法規
の
適用
を受けるのでありますが、
復興公團
と、その先の賣り渡すところの
関係
はその
適用
はないということになりますので、そういう点から第
一條
を御制定願いたいというのが根本の
趣旨
でございます。そこで「
主務大臣
が、その定めるところにより、」と書いてございますが、これは結局
管理処分
に関する
業務
の
やり方
を
主務大臣
が指定をするということに相成るわけでございまして、別にお
手許
に、
産業復興公團
の
兵器処理物件処理方法
というのがございますが、
大筋
を申上げますれば、こういうような
仕事
の
やり方
について
大臣
が
指示
をいたしまして、その
指示
に基いて
復興公團
が実行する、こういう形になるわけであります。それから第
二條
に、「
主務大臣
は、必要があると認めるときは、
公團
に対してその
業務
に必要な
経費
の
前金拂又
は
概算拂
をすることができる。」という
規定
がありますが、現在の
会計関係
の
法規
におきましても、一定の場合にはこれらの
前金拂又
は
概算拂
が許されるように
規定
されておるのでありますが、それを更に廣くこれらの
制度
を認めたいというのがこの第
二條
の
趣旨
でございまして、これによりましても、又
廃兵器等
の
処理
が非常に事務的に簡素化される、
從つて
早く
処理
ができるということに相成ると思うのであります。それから
最後
にこれを
処理
することによりまして、國の
会計
といたしましてはどういうことになるのかという点を別表にいたしまして、
廃兵器等
の
処関
に関する
予算
という
書類
でお
手許
えお配りいたして置きましたが、これは
予算書
の方にも出ておると思いますが、これは大きく
分け
まして、
廃兵器処理
の
予算
と、それから
國鉄在庫品
(
特殊物件
)の
処理予算
と、それから
総計
いたしましてどうなるかということが
簡單
に書いてあるわけでございます。先ず
廃兵器
の方で申しますと、
歳入
といたしまして八億六千三十九万二千余円、それから
歳出
の方が六億三千七百十七万九千円で、
歳入
の方はいろいろ破碎その他をいたしまして、結局これを
処分
いたしますわけでありますが、その金が
收入
として
歳入
の面に上
つて
いるわけであります。それから
歳出
の方は
公團
がそれらについて
手数料
を取る。それから
事業費
がかかりますので、それを合計いたしまして見込んでおるわけでございます。
歳入
の方に
総数料
とそれから二十三年度
処理
の
予定数量
に
分け
て書いてございます。
総量
といたしましては四十四万一千二十八トンございますのに対して、二十三年度の
処理予定数量
は三十二万五千五百トン、約七割強に相当するわけであります。その
残り
のものは二十四年度に引続きこの
処理
を続けて参るわけでありまして、この
残り
は僅かでありますから、そう長期を要せずして片付くものと考えられます。それから二、が
國鉄
の
在庫品
(
特殊物件
)の
処理
の
予算
でございまして、今申したと同じような
建前
におきまして、
歳入
が一億五千九百二十四万九千円、
歳出
が一億三万四千円、これを合計いたしますと、三にございますように、
総計
といたしまして
歳入
は十億一千九百六十四万一千二百九十円、
歳出
が七億三千七百二十一万三千円で、差引いたしまして二億八千二百四十二万八千二百九十円というものが結局ネツトとして國の純
收入
になるわけでございます。それから尚
資料
につきまして若干申上げたいと思いますが、
産業復興公團
の
兵器処理物件処理方法
という
書類
がございますが、これは現にや
つて
おるところでございますし、又今後この
法律
が通過して
処理
を
委託
されます際にも
大筋
はこの線で参るわけでございますので、これをあらまし御
説明
いたしたいと思いますが、
復興公團
は前の例もございますので、これらの
物件
を的確に
処理
するということを本旨にいたしまして、先ず
仕事
の類別をいたしまして、
引取
、
保管
、
選別
、破碎、
販賣
という四分類を立てまして、そのうち
販賣
の
仕事
は全部
公團
が直営でやる。その他の
業務
につきましては、それぞれ專任の会社を選びまして、それを
業務代行社
として補助的に使用するという
建前
にいたしております。それらの
業務代行
をする
商社
の
選定基準
、それからその社数等は次に書いてございます
通り
に、先ず
引取
りにつきましては、これは新規のものは殆どないと考えられますが、その必要が起
つた
場合には
競爭入札
の
方法
によ
つて商社
をその都度
選定
する。
保管
につきましては、そこに書いてございますような四つの
基準
を
必要要件
といたしまして
選定
をせしめまして、現在の数は三十九社に
なつ
ております。三番目の
選別
、破碎の
業務
につきましては、これは
入札主義
によりまして、最も低廉な
單價
で実行できる
代行社
を
選定
いたしまして、その数は二十四社に
なつ
ております。
最後
の
販賣
につきましては、先ず
統制物資
につきましては、これは
政府
の
割当制度
によ
つて
配給
せられますので、
割当証明書
と引替に
販賣
をさせる、この
割当
は
一般
の
割当
と同樣の
方法
でやられるわけであります。それから
統制物資
でない物のうちでも特に
需給関係
の逼迫しておりますものにつきましては、やはり
統制物資
に準じまして、勝手な方向へ流させずに、
商工省
が
指示
いたしまして、一番緊要な所へ配られる
方法
によ
つて
販賣
いたす。それら以外の
物資
はこれは競賣によ
つて
販賣
するという三つに
分け
ていたすわけでありまして、これは何れもこの
仕事
だけは直接
公團
が
販賣
に当るという
建前
を採
つて
おるわけでございます。大体以上を以て御
説明
を終ります。
栗山良夫
5
○
栗山良夫
君 ちよつと
簡單
なことをお聞きしたいのですが、先程御
説明
頂いた
兵器処理物件引継総括表
というのはいつ現在ですか。
山本高行
6
○
政府委員
(
山本高行
君) 二十三年八月末現在であります。
栗山良夫
7
○
栗山良夫
君 そういたしますと、八月末現在で一應区切りまして、その以前に
処理
されたものか、もうすでに
処理完了
のものがどれだけあるか、結局そうしてこれをサム・アップしますと
兵器
の
総量
が分ると思いますが、その辺の
関係
を明らかに願いたいと思います。
山本高行
8
○
政府委員
(
山本高行
君)
廃兵器関係
の
総括
の
数字
について申上げます。先ず
廃兵器
を
連合軍
から受領いたしました
数量
が、
兵器処理委員会
当時のものが百三十一万トン、それから
復興公團
で
引継
いだ後に又受領したものが少しございますが、これが九百三十トン、合計いたしまして百三十一万九百三十トンでございます。そこで次は
兵器処理委員会
が
処理
いたした
数量
でございますが、先ず受領した
数量
は先程申しました
通り
百三十一万トンでございまして、これを
処理
いたしまして、
販賣
した
数量
が八十二万トン、結局差引きましてその百三十一万トンと八十二万トンの差になるわけでございます。
産業復興公團
へ
引継
ぎました
数量
が四十四万一千二十八トン、生産をしました結果減に
なつ
ておる
数量
が四万八千九百七十二トン、これは
品種別
ではなしの
総量
で申上げますと、そういう
数字
でございます。
川上嘉市
9
○
川上嘉
市君 この
歳入
の方に相当する今
処理
しておるものはどんな
單價
で以て
評價
をしておりますか。或いは高く賣
つて
、これだけ
歳入
になるということでありますか。
山本高行
10
○
政府委員
(
山本高行
君) これは今後
処分
します
数量
について現在の
マル公
をかけまして算定したものでございます。
川上嘉市
11
○
川上嘉
市君 そうすると
処理
しますときに、どのくらいの利益を見込んでおりますか。或いは
マル公
で
処理
することに計算したのでありますか。
山本高行
12
○
政府委員
(
山本高行
君) これは全部
マル公
で
処理
することにしてあります。
川上嘉市
13
○
川上嘉
市君 実際はもつと高く賣れるのではないですか。
山本高行
14
○
政府委員
(
山本高行
君) 先程
処分方法
のところで申しましたように、
統制物件
につきましては、
割当配給
で配ることになりますので、すべて
マル公
ということになるわけであります。
川上嘉市
15
○
川上嘉
市君 それから
公團
に当る人は
手数料制
ですが、どういうのですか。
手数料
はどのくらいの
手数料
を取りますか。
山本高行
16
○
政府委員
(
山本高行
君)
手数料
につきましては、
公團
のやりますいろいろな
仕事別
に
マル公
で算定いたしまして、その実費を計算して見つも
つた
ものでございます。
川上嘉市
17
○
川上嘉
市君
鉄道
の方の
特殊物件
というものは、やはりこれは
兵器
ですか。
一般会計
の方で見つもるのですか。
山本高行
18
○
政府委員
(
山本高行
君) これは
陸軍省
の
保管
に属しておりましたものですが、
兵器
ではございません。
川上嘉市
19
○
川上嘉
市君 どういう物ですか。
山本高行
20
○
政府委員
(
山本高行
君) 大体
素材
でありまして、その中でも
鉄鋼
が殆んど全部でございます。
川上嘉市
21
○
川上嘉
市君
兵器
でないとするというと、誰にも使えるものを持
つて
おる筈だと思いますが、どういうわけで今
鉄鋼
なんかなかなか少いとき、これを
処理
してもう必要があるのですか。
山本高行
22
○
政府委員
(
山本高行
君) これは大型の
もの等
で、
現状
においては直ぐそのまま利用できないものが非常に多いのでございます。
川上嘉市
23
○
川上嘉
市君 どうしてそういうものを仕入れたのでしよう。
山本高行
24
○
政府委員
(
山本高行
君) これは
終戰後
に、いわゆる軍の持
つて
おりました
素材
の中から、
特殊物件処理委員会
で、まあ利用可能な
方法
を考えまして、
運輸省
に持たしたわけでありまして、
運輸省
は勿論、その当時そう細かい
内容
を
知つて
お
つたわけ
ではございませんから、利用できるつもりで
貰つたの
でありますが、利用できるものはどんどん利用して
行つて
、そのままで利用しにくいものが後に
残つたの
が
実情
でございます。
栗山良夫
25
○
栗山良夫
君 私二、三お尋ねしたい点がありますが、先ず
最初
に
産業復興公團
に今年の二月
引継
ぎさせることにして、その
引継完了
が八月中旬までにでき
上つた
、こういう御
説明
を
伺つたの
でありますが、
只今
提案されておる
法律案
の最も必要な目的は、
産業復興公團
にただ肩替りさせただけではうまく進まないから、こういうものを必要とするということを言われましたが、この
兵器処理
の問題はすでにいろいろの
不正事件
までも持ち出して問題に
なつ
ておるのでございますが、迅速に運ばなければならなか
つた
ものだと思うのでございますが、それが何故今年の
春一緒
に行われなか
つた
か、その点を一つお聞きしたい。
山本高行
26
○
政府委員
(
山本高行
君) 先程
廃兵器処理
の
沿革
を概略申上げました際にも詳しく申上げなか
つたの
でありますが、
兵器処理委員会
の解散は二月
末日
でございまして、三月一日以降その
業務
を
復興公團
に
引継ぐことになつたのでありますが
、その点につきまして
関係方面
の
了解
を求めましたことは先程
申上げげ
ましたが、この
了解
を得るのに何しろ
事柄
がこういう
事柄
でございまして、当時
事件
を起してお
つた
ものでありますから
いろいろ調査
もされましたし、こちらからもいろいろ事情を
説明
する等のことで、相当そのために時を要しまして、結局正式の回答を受けましたのは五月二十五日に
終つたの
であります。そこで六月の当時、何故その
法律制定
の手続きを取らなか
つた
かという問題でございますが、先ず
商工省
の
委託
によりまして、
産業復興公團
が
廃兵器
の
管理
、
処分
の
業務
を開始したのは六月一日でございますが、当時第二
國会
の閉会の期日が切迫いたしておりましたのと、それから
産業復興公團
えの
委任
の
方法
について、
一括委任
の
方法
を取るべきか、或いは
会計法規
との
関係
を見合
つて
個別的に
委任
すべきか等について、尚研究問題がございまして、それらの点について
十分研究
を盡くす必要があ
つた
こと、それから
廃兵器
は
数量
が四十四万トンという大量でもございますし、而もその
置場
が全國九百三十余ヶ所に散在いたしておりまして、
引継
ぎに長期間を要しますので、
法律
を制定して
一括委任
するにいたしましても、
引継数量
の確定を待
つて
法律案
を提出しても、必ずしも時期を失しないのではなかろうかというふうに考えましたために、第二
國会
にこの
法律案
を提出せずに今日に
至つた
というわけであります。
栗山良夫
27
○
栗山良夫
君 大体明らかになりましたが、もう一点過去の問題ではございますけれどもお尋ねしたいのは、
特殊物件処理委員会
当時から問題に
なつ
ておるのは、
廃兵器
の
処理
に不明朗な点があるというので非常に指摘されたわけでありまして、その後衆議院の問題、或いは檢察廳の問題とは
なつ
ておりますけれども、どうも私よく、そのどういう点が
ポイント
に
なつ
ておるのか、この
ポイント
をよく知らないのでございますが、その点を、例えば当時
引受業者
の方では
國家
ヘサービスするつもりでや
つたの
であるというように言われておりますし、一方ではこの
國有財産
をめぐ
つて
不正をや
つたの
であるというようなことを言われて、
國民
も
はつきり結論
がつかない立場におると思うのでございますが、その急所の点を二、三御
説明
頂きたいのであります。
小畑哲夫
28
○
委員長
(
小畑哲夫
君)
速記
を止めて……。 〔
速記中止
〕
小畑哲夫
29
○
委員長
(
小畑哲夫
君) それでは
速記
を始めて。
栗山良夫
30
○
栗山良夫
君
只今
御
説明
で大体明らかになりましたが、更に
兵器処理委員会
の当時の状況はさような
方法
で行われ、そうしてその欠点を是正するために
復興公團
の方にという形に
なつ
たと言うが、
復興公團自体
の
性格
、或いはこれに対する
経理内容
、
運営内容
というものをもう少し明からにして頂くことが必要ではなかろうかと私は思うのであります。先程
川上委員
から
公團手数料
の問題が述べられましたけれども、この
予算
を拜見しましても、
事業費
というのは相当多分に占められております。最近におきましては、スクラップの値段も相当高く
なつ
ておる筈なんでありますが、それに拘らず
歳入歳出
の
差引額
というものは割合に少いわけでありまして、この辺も
歳出
の
内容
というものが相当檢討されなければならないだろうと思うのであります。その点をもう少し
手数料
と
事業費
の問題、その点を御
説明
願いたいと思います。
永山時雄
31
○
説明員
(
永山時雄
君) 私から便宜御
説明
いたしますが、この
経費
の方は
大体大分け
にいたしまして、破
碎選別費
、それから
積込費
、それから
輸送費
、それから
保管料
というふうな項目から一應できておるのであります。いずれもこの
保管料
、或いは
積込
、
輸送
、それぞれ
物價廳
で決めております。
マル公
の
單價
がございますので、
從つてマル公
の
單價
を取りまして、それぞれの
数量
によ
つて
計上しておるというのがこの
経費
の
内容
であります。お話のように
公團
につきましても、十分この
経費
の使い方につきましては、
政府
の方としても
監督
をして参りまして、又これに対しては特に從來の経緯にも鑑みまして、
会計檢査院方面
でも愼重な
審査
を加えることに
なつ
ておりますので、間違いは万々ないように心がけて参りたいと、かように考えております。 それから
公團
の
手数料
の方の
関係
でございますが、これは大体この
廃兵器関係
の
処理
に必要な職員の数を二百四十名取
つて
おります。これを
政府予算
の通例の
單價
に從いましてその
人件費
、俸給或いは旅費、そうした
人件費
を見積
つて
算定いたしましたものが、この
公團
の
手数料
に該当するものであります。
栗山良夫
32
○
栗山良夫
君 そういたしますと、
手数料
というのは
人件費
だけである、こういうことでございますね。
永山時雄
33
○
説明員
(
永山時雄
君) さようでごいます。
栗山良夫
34
○
栗山良夫
君
産業復興公團そのもの
がこの頃
いろいろ街
でも問題に
なつ
ておる点があるようでするが、
政府
の方でもすでにいろいろ関心を持
つて
おられると思いますが、この
産業復興公團
の
内容
についてもう少し御
説明
をして頂きたいと思います。
永山時雄
35
○
説明員
(
永山時雄
君)
産業復興公團
は御承知のように
産業復興公團法
という特別の
法規
がございまして、それによ
つて
設立されるました。而も
政府
の
全額出資
の公法人でございまして、いわば一種の
政府機関
と申すべきものでございます。特にこの
関係
以外の事項といたしましては、いずれもこの設置の
趣旨
が國或いは國に代るべき
機関
がするにふさわしい
仕事
のみを取り上げておるのでございまして、
從つて
現在の
経済界
の
実情
その他からいたしまして、
一般
の
民間
の
業界
には期待のできない、遂行が困難だというような
仕事
を國に代
つて
この
産業復興公團
に扱わせておるのであります。例えば扱
つて
おります
事業
の
内容
といたしましては、
基本産業
の設備の
建設
というようなもので、これは普通の金融の方式、或いは
民間
の
業界
にはその
建設
を期待することが困難だというような、むしろ
採算関係
から行きますと、目先は甚だ不利だというような、或いは見通しが頗る困難だというようなものの
建設
をいたしますとか、或いは先般、今年の初めに全國的に実施いたしました
遊休物資
の買上げというような問題とか、或いは農村の米の供出に対する
リンク物資
の
配給
とかいうような、國みずからこれに当るというような
國家
的な
仕事
をこれにさせておるのでございまして、この
廃兵器
の
関係
も、恰かもその
性格
はやはり國において実施することがふさわしいというような
仕事
でありますので、この
産業復興公團
にその
処理
を委ねたわけでございますが、これは現在は
商工局
の所在地は全國に八ヶ所ございますが、東京を除きました七ヶ所に支所を設けまして、それから更に各
府縣
に出張所を設けて、全國的な組織を持
つた
團体
であります。而もこの
公團
は、
資材関
係につきましても、從來のこうした資材の取扱に習熟をいたしております
関係
者を配置いたしまして、そうして
資材関
係の
仕事
を取扱わしておるわけでございまして、この
廃兵器処理
につきましても、この
公團
に扱わせることが最も
現状
においては能率的に
処理
するゆえんであろうと、かように確信をしておるのであります。
小畑哲夫
36
○
委員長
(
小畑哲夫
君) お諮りいたします。本問題につきましての質問は尚次回に続行することにいたしまして、本日はこの程度でこの問題を一應切上げることにしたいと思いますが……。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小畑哲夫
37
○
委員長
(
小畑哲夫
君) 御異議ないものと認めまして、この問題はこれで一應区切りをつけます。 次に
調査承認要求
に関する件、これを議題にいたします。先般理事会を開きまして、いろいろお打合せをいたしたのでありまするが、本
委員会
として調査したいところの問題が非常に多くありますので、
委員長
の方において実はこういう案を立てて見たのでありまするが、お諮りいたします。 産業復興に関する
調査承認要求
書 一、
事件
の名称 産業復興に関する調査 一、調査の目的 重要産業の生産状況を順次調査し、当該企業の直面する基本的問題を解剖打診する 一、利 益 重要産業の復興と生産向上に寄與せしめる 一、方 法
関係方面
より廣く事情を聽取し、
資料
の提出を求め且つ必要に應じて実地調査を行う 一、期 間 今期
國会
開会中 以上お諮りいたします。産業復興という大きな題目で調査承認の要求をしたら如何かと思います。ちよつと
速記
を止めて……。 〔
速記中止
〕
小畑哲夫
38
○
委員長
(
小畑哲夫
君)
速記
を始めて。
栗山良夫
39
○
栗山良夫
君
只今
委員長
から提案になりました案件につきましては私は賛成をいたします。その
理由
は
商工委員会
が今度新らしく生れたときに、まあそういう必要性が起きて、すでに二、三回に亘
つて
必要性が強制されたと私は考えております。
商工省
の各局に対するいろいろな行政の面を通じまして、政治的にいろいろの調査をいたしたいという場合に、その個別に調査要求を出すということもなかなか煩瑣でございますし、又非常に相関
関係
を持
つて
おる
仕事
でありますから、一つの調査承認を得て置きましても、更に次の関連した問題に調査を発展いたしたいというようなことも出て参りまして、その中でおのずと問題の重点が整理されて参りまして、そう漠然といろいろな調査が行われるべき筈はないと思いまして、ただその重点的な調査項目を行いまするときなるべくスムースに廣く調査ができるように取運びますためには、そういうような窓口の廣い調査項目の方が便利であると、こういう工合に私は考えるわけであります。そういう意味におきまして賛成と申上げたいと思います。
小畑哲夫
40
○
委員長
(
小畑哲夫
君) 他に御発言ございませんか。
只今
の
栗山
委員
のお説、御尤もと思います。運営
委員会
においても私の方からさよう
趣旨
を述べて置きますけれども、如何がでございますか。ちよつと
速記
を止めて下さい。 〔
速記中止
〕
小畑哲夫
41
○
委員長
(
小畑哲夫
君)
速記
始めて下さい。それではお諮りいたします。
調査承認要求
は産業復興に関する
調査承認要求
、それから緊急電力確保に関する
調査承認要求
、この二つを
委員長
に
書類
その他のことをお委せを願
つて
手続を取りたいと思いますが、御賛成を願います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小畑哲夫
42
○
委員長
(
小畑哲夫
君) それではさよう
決定
いたします。ちよつと
速記
を止めて下さい。 〔
速記中止
〕
小畑哲夫
43
○
委員長
(
小畑哲夫
君)
速記
始めて下さい次に山田
委員
の方から緊急質問が出ておりますので、それを議題にいたします。
速記
は都合によりまして止めます。休憩いたします。 午後二時五十九分休憩 —————・————— 午後三時三十一分開会
小畑哲夫
44
○
委員長
(
小畑哲夫
君) それでは引続き開会いたします。今日はこの程度にて散会いたします。 午後三時三十二分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
小畑
哲夫
君 理事 島 清君 山田 佐一君 宿谷 榮一君
栗山
良夫
君
委員
廣瀬與兵衞
君
川上
嘉市君 細川 嘉六君 駒井 藤平君 阿
竹齋次郎
君
政府委員
商工政務次官 小林 英三君 商工事務官 (総務局長) 山本 高行君 商工事務官 (繊維局長) 長村 貞一君
説明員
商工事務官 (総務局
物資
調 整課長) 永山 時雄君