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岡元義人君 今細川
委員のおつしやるのは、私は大変違
つていると思います。そういうことは是非私も賛成であると、共産党の方というようなことは、細川
委員が共産党を代表して、この
委員会に出ておられるから、とにかく細川
委員に共産党の
立場で十分納得して頂かなければならんから、当然賛成である、併しその
方法は現地に行くのか、或いは証人を喚問するのかということが残されております。併しその
方法をよく檢討して頂いて、そうして次の
委員会でこれを賛成されたらどうか、こういう具合に私は
意見を申上げた、それもまだ正式に決定ということにな
つていなか
つたと思います。改めて、今日どうするかということが、この
委員会で決せられるべきであるということを、冒頭にこの
委員会に発言したのであります、その点は多少違いがある、ただあなたがお
考えにな
つているそういう
調査要求は、又これは私個人の、この問題に対する賛成の意味とは多少意味が違うかも分らないと思います。私は勿論この問題については、当然放置してはいけない、とにかく
政府当局その他に対して、又
國民にも、こういうことが二度とないように希うということについては、人後に落ちないです。ただ私は、この問題が過大に
宣傳され、そうして横浜の
帰還促進協議会からああいうパンフレットが出て、そうして自分の子供が帰
つて來るその時に、三年も四年も苦労して帰
つて來る間際にな
つて、怪我をさせられたり、殺されたりしては困る、それで
帰還促進
運動も余程
考えなければならんというので、ああいうパンフレットが配られたということは、却
つて事実を曲げてや
つたものと、こういう具合に私は解釈しております。あなたの方では、それはそうじやない、それが本当だと
思つてあるかもしれない、そこにあなたと私の食い違いがあると思いますが、ただ私の合点の行かないのは、先程
來申上げるように、とにかく細川
委員が、死んだ数字が合わないから、とにかくこの問題を
調査する必要があるとおつしや
つた、数字が合わないということは、結局死んだ者がいるということなんです。その死んだ者がいるということについてなら、それが合点が行かないので、あ
つたならば、今まで時日も経過しているし、
日本國内のどつかで死んだ者であ
つたら大抵分りそうなものである、若しこの
委員会が
調査するということであ
つたら、権威あらしめるために、ただ
委員会が何でもかんでも採上げるということでなく、十分な根拠を以て、そうして始めてこの
委員会でや
つたら、將來禍根を残さないという途が開けるのじやないか、又全國に與える影響が、そういう意味において、收獲があ
つたのではないか、徒らにこの
委員会が……、これは私の個人の
考えです……、
委員会が
一つの目的のために利用されたというふうに解釈されることがあ
つてはならない、そういう意味において、できるならば、権威のある根拠を示して頂く、そうしてこういう問題を採上げて行くということにしたらいいんじやないかと私は
考えたのであります。私の賛成するのは、成るべくその問題の眞実を突き止めて、そうして納得が
行つて頂くことが一番いいのではないか、そういう意味において、私は賛成するのであります。