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1948-12-08 第4回国会 参議院 議院運営委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年十二月八日(水曜日)
—————————————
本日の会議に付した
事件
○
國家公務員
の
厚生福利施設
に関する
調査承認要求
に関する件 ○
國家公務員
の
事務運営能率
に関する
調査承認要求
に関する件 ○
労働委員会
の
調停斡旋仲裁等
の
不当
処理等
に関する
調査承認要求
に関す る件 ○一般
労働
問題に関する
調査承認要求
に関する件 ○
東京都内庶民住宅建設状況
及び
区画
整理事業
を
実施調査
のための
議員派
遣
要求
に関する件 ○
衆議院
に対する
申入れ
に関する件 ○
政府
の
申入れ
に関する件
—————————————
午後二時三十三分
開会
梅原眞隆
1
○
理事
(
梅原眞隆
君) これより
委員会
を開きます。本日は
委員長
が出席されておりませんので代
つて
私が司会させて戴きます。 先ず
調査承認要求
に関してお諮りいたします。
委員部長
より
説明
願います。
河野義克
2
○
参事
(
河野義克
君)
人事委員会
より
調査承認要求書
が二件
提出
されておりますので朗読いたします。
國家公務員
の
厚生福利施設
に関する
調査承認要求書
一、
事件
の
名称
國家公務員
の
厚生福利施設
に関する
調査
一、
調査
の
目的
國家公務員
の
厚生福利施設
の
現状
を
調査
し、
一般民間企業
における從業員の
厚生福利施設
をも
比較檢討
の上、
國家公務員
の
厚生福利施設改善
に関する
根本的対策
を
調査
研究する。 一、利 益
國家公務員
の
厚生福利施設改善
に関する
効果的根本策
を樹立し、
國家公務員法
の完全なる
施行
に寄與する。 一、方 法
関係者
より
説明
並びに
改善意見
を聽取し、
資料
を
要求
し、必要に應じ
各種
の
厚生福利施設
を
実地
調査
する。 一、期 間
今期國会開会
中 右本
委員会
の
決議
を経て、
参議院規則
第三十四條第二項により
要求
する。
昭和
二十三年十二月六日
人事委員長
中井光次
参議院議長
松平恒雄
殿
—————————————
國家公務員
の
事務運営能率
に関する
調査承認要求書
一、
事件
の
名称
國家公務員
の
事務運営能率
に関する
調査
一、
調査
の
目的
國家公務員
の諸
事務処理
の
現状
を
調査
し、
民間企業
の実情をも
比較檢討
の上、その
能率的運営
に関する
根本的対策
を
調査
研究する。 一、利 益
國家公務員
の企図する
公務員
の
事務能率向上
に寄與する。 一、方 法
関係者
より
説明
を聽取し、
資料
を
要求
し、且つ必要に應じ
実地
に
調査
する。 一、期 間
今期國会開会
中 右本
委員会
の
決議
を経て、
参議院規則
第三十四條第二項により
要求
する。
昭和
二十三年十二月六日
人事委員長
中井光次
参議院議長
松平恒雄
殿
—————————————
次に、
労働委員会
から
調査承認要求書
が二件
提出
されておりますので、朗読いたします。
労働委員会
の
調停斡旋仲裁等
の
不当処理等
に関する
調査承認要求書
一、
事件
の
名称
労働委員会
の
調停斡旋仲裁等
の
不当処理等
に関する
調査
一、
調査
の
目的
中央労働委員会
及び
地方労働委員会
の
調停斡旋仲裁等
の
不当処理
の有無を
調査
し、
不当処理
の事実があるときは、國の
最高機関
としての
國会
の立場からこれを指摘し、
当該委員会等
に対し勧告を行う等必要な
処置
をなすことを
目的
とする。 一、利 益
労働
産合法、
労働関係令整法
その他の
関係法令
の完全な
施行
を促し、併せて
労働委員会
の適法なる
民主的運営
と
能率的処理
を図り以て
労働委員会
の
調停斡旋仲裁等
の
処理
を適正に導くことに寄與する。 一、方 法
労働委員会関係者
を証人として喚問し、併せて
実地
につき
調査
する。 一、期 間
今期國会開会
中 右本
委員会
の
決議
を経て、
参議院規則
第三十四條第二項により
要求
する。
昭和
二十三年十二月六日
労働委員長
山田節男
参議院議長
松平恒雄
殿
—————————————
一般
労働
問題に関する
調査承認要求書
一、
事件
の
名称
一般
労働
問題に関する
調査
一、
調査
の
目的
労働基準
の、
労働者災害補償保險法
の
施行状況
、
職業安定法
、
失業保險法
の
施行状況
、
労働委員会
の
運営状況
、
各種労働施設
の
運営状況
、
失業対策
その他現下の一般
労働
問題を
調査
研究する。 一、利 益
政府
及び
労働者
、
雇用者
各
代表者
より一般
労働
問題に関する
説明
及び
意見
を聽取し、並びに
各種
の
労働施設
を
実地
調査
して
労働法
の完全なる
施行
に寄與する 一、方 法
関係者
から
意見
を聽取し、且つ必要に應じ
労働施設
を
実地
調査
する 一、期 間
今期國会開会
中 右本
委員会
の
決議
を経て、
参議院規則
第三十四條第二項により
要求
する。
昭和
二十三年十二月六日
労働委員長
山田節男
参議院議長
松平恒雄
殿 尚、以上朗読いたしました四件は、いずれも第三回
國会
において
調査
をされていたものでありまして、今
会期
においても、これを引続き
調査
を行う趣旨の下に
提出
されたものであります。
梅原眞隆
3
○
理事
(
梅原眞隆
君)
只今説明
のありました四件については、いずれも
承認
を與えることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
梅原眞隆
4
○
理事
(
梅原眞隆
君) 御
異議
ないものと認めます。 次に、
議員派遣要求
に関してお諮りいたします。
委員部長
より
説明
願います。
河野義克
5
○
参事
(
河野義克
君)
建設委員会
から
議員派遣要求書
が
提出
されておりますので、朗読いたします。
議員派遣要求書
一、
派遣
の
目的
東京都内庶民住宅建設状況
及び
区画整理事業
を
実地
調査
し、今後の
審議
に資する 一、
派遣議員
石坂豊一
、
原口忠次郎
、
仲子隆
、
島津忠彦
、
岩崎正三郎
、島田千壽、
堀末治
、
水久保甚作
、石川一衞、
田方進
、
赤木正雄
、
安部定
、
久松定武
、兼
岩傳
一 一、
派遣期間
十二月十一日、一日間 一、
派遣地
東京都内
一、費 用
概算
一六、八〇〇円 内訳
議員派遣旅費
(一名一日一、二〇〇円、十四名分)
右参議院規則
第本八十條により
要求
する。
昭和
二十三年十二月七日
建設委員長
石坂豊一
参議院議長
松平恒雄
殿
石坂豊一
6
○
石坂豊一
君
建設委員長
として申上げますが、本
要求書中
の
派遣議員
のうち、
赤木正雄
君が誤ま
つて
記載されておりますので御訂正願います。尚
本件
は、
昭和
二十四年より
東京
都への
轉入制限
が解除されるので、それに対應する
庶民住宅建設
の
状況
を
調査
するわけでありまして、是非御
承認
をお願いいたします。
門屋盛一
7
○
門屋盛一
君
会期切迫
の
折柄
、
議事
の
運営
に支障のないよう十分御留意願いたいと存じます。
石坂豊一
8
○
石坂豊一
君 承了いたしました。
梅原眞隆
9
○
理事
(
梅原眞隆
君) それでは
本件
については御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
梅原眞隆
10
○
理事
(
梅原眞隆
君) 御
異議
ないと認めます。 次に、
議長
から先日の本
委員会
の
決定
に基き、
衆議院議長
に対して
申入れ
をされましたので、その経過について伺うことにいたします。
松平恒雄
11
○
議長
(
松平恒雄
君) 先日の本
委員会
の
決定
に基き、
事務総長
を
伴つて松岡衆議院議長
に会い、
追加予算等
について、本院において仮に最後の日に修正があつたような場合でも、
衆議院
として
両院協議会等
の
処置
を取り得る態勢を整えておいて貰いたい、又
衆議院先議
の
議案
は、なるべく
時日
の
余裕
を残して本院に送付されたい旨の
申入れ
をいたしましたところ、了承した旨の回答がありました。以上御報告申上げて置きます。
門屋盛一
12
○
門屋盛一
君
予算
と限定されたのならば、本
委員会
の
決定
と多少相違することになりますが……。
松平恒雄
13
○
議長
(
松平恒雄
君) 言葉の表現については確実に記憶しておりませんが、決してさように限定したつもりではございません。
梅原眞隆
14
○
理事
(
梅原眞隆
君)
本件
について他に御
発言
がなければ、次に、
追加予算
の
審議
に関して
政府
より
発言
を求められておりますので、これよりお聽取りを願います。
小澤佐重喜
15
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君)
政府
は、
最初國家公務員法
の一部を改正する
法律案並び
に
関係
五
法案
が、
國会
を通過すれば
解散
のつもりでおりましたところ、先般
関係方面
の
斡旋
により民主党、社会党及び
國民協同党
の
野党
三派と
政府
との間に、
予算
の
審議期間
をその
提出
の日から二週間とし、二週間を経過すれば、
野党
は
政府不信任案
を
提出
し、これが可決された後、
政府
は
衆議院
を
解散
するという
協定
が
成立
したのでありますが、この点につきまして正式に
参議院
に対し御協力をお願いすることを怠
つて
おりましたことは誠に申訳ない次第でありまして、ここに改めて御了承をお願いいたす次第でございます。
佐々木良作
16
○
佐々木良作
君 この
協定
は、
野党
と
與党
との
申合せ
ではないですか。
小澤佐重喜
17
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君) これは
政府
と
衆議院
の
野党
との
申合せ
でありますから、
参議院
にも別途
申入れ
をすべきものと考えました。
門屋盛一
18
○
門屋盛一
君
追加予算提出
後二週間を経過すれば、
追加予算
の
成立如何
に拘わらず
解散
するということですか。又
追加予算
に伴う
給與法案
の
提出
が遅れたことは、その
審議期日
が
予算
の
審議期日
より遅れてよいということになりますか。又
参議評
に
追加予算等
の
審議
の
余裕
を與えるよう、
政府
からも
衆議院
に働きかけて頂きたい。
小澤佐重喜
19
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君) 第一の御
質問
の点につきましては、
協定
の際にも念を押したところでありますが、
只今仰せ
の
通り
、
追加予算
の
成立
、不
成立
に拘わらず、
提出
後二週間を経過すれば
解散
する約束にな
つて
おります。第二の御
質問
の点については、
給與法案
については、実質的には
追加予算提出
の時以後、これに関連して
説明
をいたして参りましたので、これも
追加予算
の
審議期日
内に
審議
を終了して頂けるものと考えております。尚
政府
は、
追加予算
の
成立
を切望していることを念のために申上げて置きます。
中村正雄
20
○
中村正雄
君 これまでの
政府
の
答弁
を顧ると、第三回
國会
当時は
解散
を考えていないと当時言明されておりながら、先程の
小澤國務大臣
の
答弁
では、
國家公務員法
の一部を改正する
法律案
が通れば
解散
するつもりであつたと言われるなど、その無責任な
態度
に対して私は甚だ不満でありますが、
政府
の
所見如何
。
小澤佐重喜
21
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君)
只今
御指摘の点につきましては、その都度の
客観状勢
によ
つて
さような結果にな
つて
のでありまして、決して無責任な
態度
を取
つて
いるわけではございません。
門屋盛一
22
○
門屋盛一
君
國民
のため、
國会
という点から考えるならば、やはり
追加予算
は
今期國会
で
成立
させるべきであ
つて
、それを
参議院
の
緊急集会
に
提出
するなどということはよくないと思います。
中村正雄
23
○
中村正雄
君
本件
については、
政府
に
申入れ
はこれを聽き置くこととし、尚
衆議院先議
の
議案
について、
参議院
に
審議
の
余裕
を與えることについては、
政府
からも
衆議院
に対して働きかけて貰うということにしてはどうでしようか。
梅原眞隆
24
○
理事
(
梅原眞隆
君) それでは
本件
については、
只今
の
中村
君の御
発言通り
御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
梅原眞隆
25
○
理事
(
梅原眞隆
君) 御
異議
ないと認めます。
中村正雄
26
○
中村正雄
君
追加予算
が
成立
して、新
給與
の差額が支給されても、
所得税
の年末
調等
のため、
ベース改訂
の
効果
が少くなると考えられますが、
政府
は如何なる
公務員給與
の年末
緊急対策
を考えておられるかを伺いたい。
佐藤榮作
27
○
政府委員
(
佐藤榮作
君)
給與
の
概算拂乃至勤労所得税
の年末
調整
に対する
措置等
、種々考慮しておりますが、法規の制約を受けるためなかなか困難でございます。
中村正雄
28
○
中村正雄
君 仮に
追加予算
が
國会
を通過すれば、その後
給與
が
公務員
の手に渡るまでに、どのくらいの
時日
を要しますか。
佐藤榮作
29
○
政府委員
(
佐藤榮作
君) 仮に十二月十二日に
追加予算
が通過しても、
号俸調整等
に相当の
時日
を要すると考えられますが、遅くとも年末までには支給が可能かと考えられます。但し
概算拂い
であれば一週間くらいでできるかと存じます。
中村正雄
30
○
中村正雄
君 見透しはどうですか。
佐藤榮作
31
○
政府委員
(
佐藤榮作
君) 何とかしようという点で、各閣僚とも
意見
は一致しておりますが、まだはつきりしたことは申上げられません。
梅原眞隆
32
○
理事
(
梅原眞隆
君) 他に御
発言
がなければ、本日の
委員会
はこれを以て散会いたします。 午後三時二十九分散会
出席者
は左の
通り
。
理事
梅津 錦一君 川村 松助君 大隈 信幸君
梅原
眞隆
君 高田 寛君
委員
中村
正雄
君
松本治一郎
君
石坂
豊一
君
左藤
義詮君 城
義臣
君
門屋
盛一
君 岡元 義人君
河野
正夫君
佐々木良作
君
—————————————
議長
松平
恒雄
君
—————————————
國務大臣
厚 生 大 臣 林
讓治
君 運 輸 大 臣
小澤佐重喜
君
政府委員
内閣官房長官
佐藤
榮作
君
事務局側
事 務 総 長 小林 次郎君 参 事 (
事務次長
) 近藤 英明君 参 事 (
議事部長
)
寺光
忠君 参 事 (
委員部長
)
河野
義克
君 参 事 (
警務部長
) 青木 茂君