○鍛冶
政府委員 請願の
趣旨はまことにごもつともでありますが、大日本武徳会はポツダム勅令に基きまして、
昭和二十一年十一月九日内務省令第四十六号によ
つて即日解散を命ぜられ、同会が所有する一切の
財産は
政府が接收保管することにな
つております。この
財産の処分方法は二つの方法があります。第一は、現に連合軍最高司令部民間
財産管理局、GHQまたは
政府の許可を受け公用
財産として使用中のもの、及び連合國最高司令官から特に指定があれば賣却せずに將來も継続使用できること、第二は、右以外のものはすべて賣却すること、賣却の方法は不動産についてはすべて廣く廣告し、入札の方法によ
つて行われ、この賣却金は貿易資金として使用することにな
つております。なお賣却
決定についても、
政府、法務廳独自の判断ではできないのでありまして、あらかじめ関係筋の承認を受けることにな
つておりますので、本
請願の
趣旨のように無償拂下げは現在のところ不可能であります。