○野木
政府委員 十二月末日現在の現状を推測する資料といたしまして、お手元に
昭和二十三年十二月一日現在における東京地方
裁判所における刑事
事件の
公判開否調というものを差上げております。これによりますと、十二月一日現在における東京地方
裁判所の係属
事件数は、三千二百五十二件でありまして、十二月一日で一回も
公判を開いていないものは、そのうち千二百七十九件、これはちようど三六%に当るようであります。それから一回の
公判も開かれていない
事件のうちで、本年中に
公判を開く見込みのものは六百五十二件であります。東京は御
承知のように全國でも一番忙しいところでありますので、全國の
平均はこれよりもずつと下廻るものと存ぜられるのでありますが、大体この数字で東京あたりの年末の情勢も、一應推測できるものと思います。それからなおお手元に、
別表といたしまして
昭和二十三年九月二十日現在における東京地方
裁判所及び簡易
裁判所における第一審刑事
事件の
公判期日指定調というものを差上げてありますが、これによりますと、東京地方
裁判所では、本年九月二十日現在におきまして、まだ
期日を指定していない
事件が七百三十二件ありました。これは当時
公判に係属しておつた
事件の三三%に当ります。この
期日未指定
事件のうち、受理後一ケ月以内のものは三百九十六件で、五四%、受理後三箇月以内のものは二百五十六件で三五%、受理後六箇月以内のもの五十三件で七・二%、受理後六箇月以上のものは二十七件で三・七%でありまして、東京簡易
裁判所におきましては、同じく本年九月二十日現在におきましては、
期日未指定件数十九件、いずれも一箇月以内のもの一七%、こういうことにな
つております。これは私どものところで直接
裁判所の下部で調べたものでありまして、今回の
平均はこれよりもずつと低くなると思います。一番忙しいところの状態がこれで大体御推察願えると存ぜられる次第であります。