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北代説明員 ただいま具体的に
昭和電工の例をおとりになりましたが、
昭和電工の今の
お話は、私
たちもまだはつきりつかんでおりませんが、不正をなした事実、これは私の方は大部分は設備に出しております。それで私の方の出した金が大体設備に行
つておるということは言えると思うのであります。それから
赤字に出しております。これは昨年の秋から暮にかけまして、配電が減少いたしました
関係から
赤字が出てお
つて、これの運轉
資金を出したことがございます。この金はおそらく私の方といたしましては、先方に行
つてどういうふうに使われましたか、これを監査いたしましたけれ
ども、はつきりつかむことはできません。なお御了承願いたいのは、
昭和電工には
肥料代金というものが毎月ございます。これが月に今まででございますと四億くらいの金が出入りしております。こういうのが自由に使える金でございますから、はなはだわれわれとして責任を逃れるような言い方かもわかりませんが、私の方の金が直接不正に使われたというはつきりした事実は、ないじやないかと思
つております。それから
昭和電工が今二十何億出しておる金でございますが、御
承知のように
昭和電工はあそこへ二十五万トンの大きな計画をいたしまして、この
回收金というものは、結局あそこで仕事をいたしましたその賣上げの利益で返す。これが
経済の常道であります。ただいまの
昭和電工の状態から見ますと、今
電氣がございません
関係から、いまなお非常に金がきゆうくつで困
つております。けれ
どもこれが豊電になりますれば、六月ごろでありましたか、一万五千トンくらい出たことがございます。もしも
電氣が順調に行きまして、月に一万五千トンも出るということになれば、金が返
つて來ると私
どもは信じております。現にただいま
昭和電工が年末を越しますのに非常に苦しんでおります。その金をどうするかということを今いろいろ檢討しておりますが、一部は市中で出すとか、一部は私の方で補償でもつけようか。補償でもつければ市中でも出すということで話が乘
つておりますから、今の
昭和電工に対する貸金を今返せということは、これは返せないと思います。
昭和電工が見込み
通りの生産を続けて行くならば、その金は返ることだと信じております。