○本
藤委員 ただいまの
お話で、大体改革されるようなことは了承できたのでありますが、
地方の問題は、
地方銀行と同一
資金として貸し與えるのではなくして、やはり
復金は
復金としての、要するに方針というものがありますから、これは縣が取扱うものを、私はただもち屋はもち屋だから、
地方の銀行に勧銀なり興銀のないところもあるから、何かそこに便宜を
拂つてや
つたらどうかという
考えで申し上げたのであります。これはやはり
地方の
金融が
地方だけの市中銀行で今日行ければよいけれ
ども、すでに縣により
農村によ
つては、税金
関係やらまたいろいろな
産業の行き詰まりで、
資金難で非常に困
つてお
つて、これは
日本の基本
産業ではなくても、すでに月一割というような金も
相当中小商
工業者の間には使われておるので、現在の
金融制度から行けば、むしろ
日本の発展どころではない。むろん数箇月の後にだんだん行き詰ま
つて、ある時期には非常に危險性を持
つて來るとわれわれは
考えるのであります。そういう点から、ことに
復金の金を
地方のほんとうに
將來性あり、また
地方の発展性のあるところに、いかにしてやればよいかという
考えから申し上げたのであるから、どうかこれは当局においてよろしく研究の上、縣別にある
程度のわくをその
地方に利用させるということで御研究願
つて、
実行さしていただきたいと思います。
なお事務的のいろいろな問題は、ただいま正式でない懇談会でいろいろとお聞きいたしましたが、今までとは違
つて、現在
復金なりの実際に事務的に行かれる
人たちは、むろん
日本として基本
産業は基本
産業といたし、なおまた
一般は
一般といたして、この
回收と実際面をひ
とつ政治的に動かないようにや
つていただけば、これは私は非常によいと思うのでありますが、まず私がなお一層お聞きしたいのは、同じ基本
産業でありましても、現在の基本
産業というのは、かりに
石炭、
肥料、鉄鋼というように、ある
一つの限定のほかいろいろな品目をあげられて、逐次
行つておりますが、私は
石炭であれまたは
肥料であれ、國でも
つて基本的な重大なものであるというのに対しましても、今の
行き方よりもまだ一歩進んだ
行き方をすれば、
肥料の解決もでき、なおまた
石炭問題も解決できると思う。むろん
石炭問題というものは、結局電力の問題にも行き、また代用燃料として亞炭であるとか、林産物のいろいろな問題からも來るのでありますが、私はやはり主体は主体であるが、
日本の
將來とすれば、
石炭にいたしましてもいろいろな資材にいたしましても、ある量は限定したものでありますから、一年に三千万トンなり三千五百万トンなり掘ればそれだけ少くなるから、十年、十五年の後にはどうなるか。次に
日本としてどういうことを
考えて行けばいいか。現在の燃料にいたしましても、また輸送の一切の力にいたしましても、これをどうするかということは
考えて行かなければならぬのでありますから、私はこれを別な
方面でお
考え願いたい。
肥料などはことにそうでありますが、私はこれは現在おいでになる皆さんからお聞きするよりも、安本長官、要するに大藏大臣並びに総理大臣から承りたいので、安本長官なり総理大臣の都合のいいときに、むしろ基本的な
一つの問題を一應
質問してみたいと思うのであります。大体
肥料の問題などは、一應硫安であり、
石炭窒素であるというような化学的な
肥料で行くことも、やはり
日本の
食糧問題の解決でありますが、これだけで
將來日本が行くということになれば、それは土壤
関係から來、または
石炭、電力等いろいろなにらみ合せで
將來いかなる時期に行き詰まるか。
金融問題となりますから、自然の間に行くとするならば、むしろ私は
日本の高冷地においての
農業というものは、すでに未開地で発展していないのであ
つて、
肥料で行くのもやはり高冷地
農業の開墾でありますが、
一つは家畜
農業をや
つて行けば高冷地
農業は行ける。これは長野縣のごとく、また至るところ、
東北におきましても
相当氣候の寒いところで、普通の米麦だけの
農業はできぬから、私は家畜
農業をいたして、その
肥料からあらゆるものを
増産して行くならば、
日本の
將來の
食糧問題の解決はできると思う。こういう点から行くと、やはりこういう
方面に
復興金融金庫の
資金を融通してもらうならば、
日本の
食糧問題なり
農村の人口問題なり失業問題は、解決できると私は思うのであります。こういうことが現在のインフレのもとにおける今の
地方の
金融状況では、
地方農村民といたしましても絶対どうにも改革できないのでありますから、私はこの
復金の
金融をも
つて、新しい
一つの
肥料問題から來る
農村の改革をしてみたいというような
考えを持
つておるのだが、これは安本長官なり総理大臣に一應お聞きしてみたいので、もしここにおいでの
政務次官並びに
銀行局長さんの方でお
考えがあれば一應お聞きしておいて、後刻時間を改めて安本長官から承りたいと思います。