○
川村委員 まず
魚價の問題でお尋ねいたします。去る十一月三十日だ
つたと思います。高知新聞に
まぐろの
價格以下今度
改訂されようとする
價格が
数字で現われたのであります。私はその新聞を見ますと、内定したのだ、これでもう
改訂ができるのだというふうに書いてあるのであります。まず次長と
長官に会いまして、これはほんとうかということをお伺いしましたところが、
長官も次長も、いやそのことは実は知らぬと一蹴されたようなわけであります。それでは
お話でもなか
つたのかという問に対しまして、大体話し合
つたことは事実だけれ
ども、その事実はわれわれのみであ
つて、他には漏れておらないはずである。こうしたことを次長並びに
長官が言われたのでありますが、それが新聞に現われ、しかも
水産関係の新聞、地方新聞に出て、私の方にその紹介の電報が來ている。その電報に対して私はまだ上
つておらぬという返事を申し上げたのでありますけれ
ども、今
委員会で
價格を取上げて、そしてその事実を聽こうとすれば、どうも内密に云々とい
つて言を左右にされますことは、ま
つたく不可解でなりません。一体私はすべての政治というものは
國会から始るとするなば、
價格の問題も役所だけで相談せず、
委員会というものがあるのであるから、そこで相談をすることが妥当ではなかろうかと考えておりますのに、しかも役所
関係と連絡がとれておらない前にそのことが新聞に出て、その出た新聞をも
つて行くと役所でも知らない。しかも
委員会で
政府委員にわざわざおいでを
願つて説明を聽くと、その
数字を表わすことができないというのは、不可解というよりも、私はむしろそのようであれば
委員会の必要は認められないのかどうかということを、この際
政府委員にお伺いしたいのであります。そこで私はお互いにこの場合、國を思うのあまり申しておるのでありますが、でき得べくんばあなた方の
計画が立ちましても、われわれのこの
委員会にはからない前に発表をするということは避けてもらいたい。もしああしたことが新聞に出たとするならば、一体どこから出たかということを私は探求したいのでありまするし、この際その責任のありかをはつきりしていただきたいと思うのであります。いやしくも新聞に出た以上は、きつと根拠のないものは出ておらないと考えますので、あの新聞の
價格数字というものを、あなた方の方で大体値上げの
計画に織り込んであるかどうかということだけで
けつこうでありまするから、その新聞の記事は多分ごらんに
なつたと思いまするから、あのくらいで行くとか、あるいはいつごろ値上げができるのだ、確定するんだということを、大体この場合はつきりしていただきたいのであります。
次に
いわし漁業の
不漁対策について、
價格ばかりではないということは、私
ども前回から話合
つたのでよく承知しておりますが、すでに終
つたところは、今
價格を上げられても、これは
不漁対策には何ら惠まれるところはありません。
從つてこれから着漁し、また着漁しつつある所と同一に取扱うことはできない。
不漁対策は
價格面と
資金面と両方でや
つて行くということは、現在着漁しておる所、これから着漁する所はそうでもいいのでありまするけれ
ども、すでに終
つた所の
漁業に対しては、一体どういうふうに
不漁対策を立てて行くか。つまり極言しますと、
いわし漁業というものに対して、
いわしの
價格を上げられても、すでに
北海道方面は
いわし漁業というものは終
つておるのであるから、これに対する
不漁対策をどういうふうに立てて行くのであるか。その点もお伺いしておきたいのであります。
次に生鮮魚介類の統制の問題であります。
水産廳で立てておりまするところの今度の総合
計画というものは、大体実施をするのだと発表されてから、すでに三箇月あまりになるのでありますけれ
ども、まだ実施に至
つていない。また生鮮食糧として蛋白給源に重大な
関係のないものは、できるだけ大幅に統制を撤廃して行くという御意向も、
政府にあるように私は承
つたのであります。しかしこれらもまだ実施にな
つておらないのでありまするが、將來生鮮魚介の統制につきましては、どの
程度にどういう形式で、大幅でも小幅でもよろしゆうございますが、いわゆる統制を緩和して行く意思があるかどうか。この三点についてお伺いいたしておきます。