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田村文吉君
只今各
都市のC・P・Sから算出したものが、東京においては小
都市に較べて一〇〇に対して一五〇%あ
つた、それが今年の五月、六月ですかのお調べであると、こういうことでありますが、御
承知でもございましようが、
昭和二十二年度において、
鉄道従業員組合において作りましたものは、二十二年度においては確か三〇%ぐらいであ
つたと思います。或いは三〇%切れておるかと思います。かような
数字で、C・P・Sというものは非常に
内閣は御
信用にな
つておりまするが、私共から見ると甚だ不
信用なんです。こういう架空の
数字をお作りにな
つて、そうしてこれによ
つて五〇%というようなことをなさるということは、蓋し今御
説明がありましたように、
係官自体が非常に驚かれたというくらいの非
常識なんであります。こういう非
常識な
数字をお用いになるということは非常に私共危險であると
考えるので、この点は確かに御一考なさるべき問題であると私は
考えるので、重ねてこの点についての御注意を喚起しておきたいと
考えます。
第二に、
家族手当が、在來の
家族手当というものは別に
家族を一々食わせて行くための
家族手当ではなくして、一種の
増給が
家族手当という名前に変
つておるのだ。こういうのであ
つて、今度は眞に
家族を扶養することのできる
意味で
家族手当を附したというような御
説明と承りますが、間違いありませんね。そこでその点は私共非常に違うのでありまして、
一般の
民間で
給與をやりまする場合には、いわゆる
能率によ
つて支拂うべきもの、即ち
戰爭前においては
本人の
力相当に拂わるべきものが、今日では、それが全部であるべきものを若干は
生活給というものを加味して
家族手当をやる、これは上は
次官から下は
小使に至るまで同じであります。これはいわゆる
生活給の
意味でありまするが、余りさようなことを極端にいたしますると、非常に
能率というものを軽視することになりまして、例えば同じ
一つの職場に働いておる場合に、非常に頭のよくない、併し大変長くおる人であ
つて、
家族は四人も
子供を持
つておる。そうすると今おつしや
つたように、五千円に二千四百七十円を合せまするから、七千四百七十円という
收入になります。その隣りで
復員帰りで一生懸命で、
仕事はその人よりは遙かに多くできる人が二千四百七十円を貰わなければならん。こういうようなことが起りまするというと、必ずそこに不平が起る。こういうことが過去の
民間の企業においては常にあ
つたのであります。そういう
意味でありまするから、成るべく
家族手当というものを若干は
考えるけれども、余りこれを多くしない。つまり
生計費の問題は
本給の方に多分に盛り上げて置いて、若干は
家族手当で以て補正する、こういう
考え方が今日の
一般の
常識に相成
つておると
考えます。然るにここに突飛もなく、今まで二百五十円であ
つて、今
お話のように
民間では多くて七百円、大体三百円から五百円ぐらいの
程度にな
つておるものを、官で率先して千二百五十円というようなことを御発表なさいますということは、在來の
手当の外に
生活給というものを非常に重いフアクターとして持たなければならん、こういうようにな
つておる場合に、これは迷惑をする者が非常に多い。こう
考えるので、どうも少しく早計でおありなす
つたのではなかろうかと、こういうことを
考えるので、あります。
第三番目の問題については、これは私伺いたいのでありますが、大体
最低の人と
最高の人は
税引で同倍ぐらいを至当とお
考えにな
つて、何かそこに
根拠をお持ちでありますかどうか、若し伺えたら伺いたい。こう
考えるのであります。