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伊原説明員 ただいまの第一点の金の
買上先でございますが、これはただいま
手元に詳しい
資料を持
つておりませんが、先ほど申し上げましたように、二十三年度は四月から十月まで一・八七四トン買上げており、十一月から三月まで一・三五トンほど買上げる
予定に
なつております。どの
産金業者からいくらずつ買
つておるかということにつきましても、調べればすぐわかりますが、ただいま
手元に
資料を持
つておりませんので、後刻御返事申し上げます。
第二点、第三点の問題でございますが、
産金の奨励につきましては、戰前には内地だけでも二十五トンも出ましたのが、
昭和十八年の
金鉱整備によりまして、
昭和二十三年度の
計画では三トンくらいしか出ないのであります。
大藏省といたしましては、通貨の
基礎とか
國際基金に入るというような場合にも、金は非常に必要なものでありますので、何とかしてできるだけたくさん出るようにすることが必要ではないかと
考えております。ただ
御存じのように金の
値段でございますが、これは八月十六日に一グラム百五十円から三百二十六円に引上げました際もいろいろ問題がありましたが、この三百二十六円というのを、今
為替軍用レートは
御存じのように一ドル二百七十円に
なつておりますので、この
軍用の一ドル二百七十円でアメリカの金の
値段に
日本の金の
値段を換算してみますと、一グラム三百三円八十銭ということになります。この三百三円八十銭より高い
値段である三百二十六円にこの間きめたわけでありますが、金のような
國際商品につきましては、やはり將來
為替等がきまります場合には、その
為替相場で換算した
値段が
採算の
基礎になるではないかと思われますので、まだ一本
為替はきまりませんけれども、三百二十六円というのは、現在の國際的の
考え方から言うと、よいところではないか最こえております。これではお
示しのように
思つたほどの
増産もできないのでありますが、しかしながら三百二十六円でも、今の
基礎におきまして、ことしは三トン、
來年度は三・三トンというふうにだんだん
しり上りに
増産ができていく見込に
なつております。
第四の
お尋ね買上げ價格と賣
渡し價格の差でありますがただいまは差がございません。買いました
値段で賣
つておりますので、いずれ
金資金の
費用等に関連しましても、あるいは賣る
値段には差をつけて、
金資金の
経費等を出すのはどうだろうということも、
ちようどお
示しのあ
つた通り研究をいたしたいと思
つておりますが、ただいまは
買つた値段で賣
つてお
つて、その間には何もさやはございません。