○宮崎
説明員 ただいまの問題はまことにありがたい御意見でございまして、私どももその点につきまして、昨年以來これでは困るということを痛切に感じているのでございます。先般の
國民健康保險法
改正の
趣旨は、もちろんこの
國民健康保險組合の基盤に、ある種の再建的な注射を施すということにあ
つたのでありますが、同時に私どもといたしましては、この機会に組合の
理事者を改選いたしまして——今までの組合は世帶主が組合員の資格を持
つてお
つたのでありますが、成年以上の男女が全部組合員の資格を持つという
改正に施されました機会におきまして、組合役員の選挙をやり直す、それによ
つて各町村の町村民の各位につきまして、
國民健康保險とは何であるかということを知らせるということであ
つたのであります。それから次に町村議会の承認を経ることによりまして、市町村会
議員の諸公が
國民健康保險とは何であるか、本町村の
國民健康保險はいかに運営されているかということを町村議会の
議員諸公によくわか
つてもらうという点にあ
つたのであります。同時にこの眠れる組合を再建させるという問題は、町村民及び町村
当局だけではなしに、縣全体の問題であるということで、そういう意味におきまして、縣の町村長大会とか、あるいは
國民健康保險理事長の大会を、あるいは各郡の單位、あるいはそれを拡大して縣の單位にや
つたのであります。そしてまた各
府縣及び各町村におきましては、その機会におきまして、ポスターとか、あるいは座談会とか、あるいはパンフレツトというようないろいろな宣傳物を使いまして、
國民健康保險の普及に努めたわけでございます。同時にまた
國民健康保險につきまして、盛り上る力がなければいけないということで、
從來國民健康保險組合の連合会というものが各
府縣にあつたわけであります。その連合会を拡大いたしまして、町村が入ることになりましたので、
國民健康保險組合と、町村にしてこの事業を行うものとの連合体を
國民健康保險團体連合会といたしまして、この連合会が全國集まりまして中央会を組織するということになりまして、去る十一月十一日におきまして、この連合会の結成をすることに相なりまして、厚生
委員長であられる
佐々木委員長も御出席くださいまして、衆参両院の参員長からも御祝辞をいただいて、盛大に中央会の発足を見たのであります。またその翌日の十二日には、時あたかも
國民健康保險法施行十周年にあたりましたので、全國からこれに携わ
つておられます功労者あるいは御熱心な
方々の御参集を得まして、日比谷公会堂で十周年の記念式典をあげまして、相ともにこの事業の盛り上る力を今後培養しようということに努めた次第でございます。今後も
野本委員の
仰せになりました点につきまして、私どもあらん限りの努力をいたしたいと存じておるのでございます。