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山口委員長 もちろん九日に施政方針の演説があるべきはずだと思いますので、開会後の
議事、あるいは
発言順位というような問題も、あわせて八日の日に御相談をするということにいたしたいと思います。
それから
開会式の式辞のことだけは本日
決定をいたしておいた方がいいように思いますので、これをお諮りいたします。
事務総長から第三回
國会開会式の式辞の案文を読んでいただきます。
第三回
國会開会式式辞案
親しく、天皇陛下の臨幸を仰ぎ、本日ここに第三回
國会の
開会式を挙げるにあたり、
衆議院および
参議院を代表して、所信を表明いたします。
かえりみれば、戰後深刻な危機に見まわれたわが國の経済は、今日に至
つてようやく復興のきざしをみせ、ともすれば動揺しがちであつた國民思想も、次第に安定をとりもどし、新しい憲法の精神もまた、深く國民生活にその根をおろそうとしていることは、私
どもの限りない喜びとするところであります。しかしながら、そのことは單にわが國の再建がその緒についたというにすぎないのであ
つて、われわれの前途には、なお容易ならぬ困難が横たわ
つているのであります。したが
つて、われわれが、眞に光栄ある復興の日を迎えるには、さらにうむことのない永い努力を必要といたします。
されば、國民はおのおのの立場を忠実に反省し、その責務を正しく自覚して、日本國復興の大業に邁進されることを望んでやみません。
ここに、
國会は、國民の委託にそい、最善をつくしてその使命を完うし、も
つて日本國永遠の理想を達成しようとするものであります。