○
吉川(兼)
委員 私
どももこの
昏迷した
政局を一刻も早く收拾するということには、決して反対するものではありません。但し巷間行われておりまする
議論をわれわれ聞くたびに思いまするのは、このたびの
政変は、いわゆる
政策の行詰りによる
政変ではないのです。
國民の待望するところの
政界淨化ということが、このたびの
政変の主目的でありますから、そこでわれわれといたしましては、單に
政策によ
つて倒れたということでありまするならば、すぐものが片づくかもしれません。また
民自党がいわゆる
イニシアチーブをとるということにはわれわれは反対しているものではありませんけれ
ども、
政界淨化という重大な
意味をもつた
政変でありまするがゆえに、ことさらに一日を
爭つて、議会において各
議員がその
考えを自由に
投票に反映するというだけの
考慮をする時間がないような、そういう
投票の仕方をとるよりは、
國民が納得するような、いわゆる
政界淨化には最も適当な
後継首班であると、こういうようなところにおちつくことができるならば、私は本日が明日に
なつたからとい
つて、それが
國民の待望を必ずしも裏切るものではないと
考えます。
それからもう
一つは、この前の三時の
会合のときにも、私が六時を限りということを申し上げまして、そのときに
小澤君から、六時と
はつきりきめるのははなはだ実がなさ過ぎるから、その
あと一時間か一時間半ぐらいで片づくようであれば、それで片づけてもいいじやないか、私
どももそれは
お互いの常識にまつということで行きたいものだということで、別れてもおりますし、三時の
運営委員会の
会合のときのそういう
申合せを尊重する
意味で、また
民主党なり、新
自由党準備会なり、わが党なりの
態度を
決定する多少の時間を御
考慮に入れていただくことができるならばということを、重ねて申し上げます。