運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1948-11-30 第3回国会 衆議院 運輸委員会 第15号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年十一月三十日(火曜日) 午後一時三分開議
出席委員
委員長 有田 二郎君 理事 前田 郁君 理事 佐々木更三君 理事 原 彪君 理事 高瀬 傳君
小笠原八十美
君
岡村利右衞門
君 佐瀬 昌三君
鈴木里一郎
君 高田 弥市君
田口助太郎
君 八木 一郎君
山口六郎次
君 井谷 正吉君 境 一雄君 成田 知巳君 正木 清君 吉川 兼光君 佐伯 宗義君
志賀健次郎
君 橘 直治君 矢野 政男君 豊澤 豊雄君 成重 光眞君 館 俊三君 中村 寅太君
出席國務大臣
運 輸 大 臣
小澤佐重喜
君
出席政府委員
運輸事務官
加賀山之雄君
運輸事務官
荒木茂久二君
運輸事務官
藪谷 虎芳君
運輸事務官
岡田 修一君 運 輸 技 官 後藤 憲一君 委員外の出席者 議 員 鈴木 仙八君 議 員
松原喜之次
君 議 員 矢後 嘉藏君 議 員 神山 榮一君 運 輸 次 官 下山 定則君
運輸事務官
橋本 改二君 運 輸 技 官 田中 茂美君 運 輸 技 官 並木 裕君 專 門 員 岩村 勝君 專 門 員 堤 正威君 十一月三十日
委員松本一郎
君辞任につき、その補欠として八 木一郎君が議長の指名で委員に選任された。 同日
委員佐瀬昌三
君、
山口六郎次
君、
田口助太郎
君、 高田弥市君、
鈴木里一郎
君及び八木一郎君、辞 任につき、その補欠として前田郁君、山本猛夫 君、小西寅松君、田村虎一君、原孝吉君、及び
松本一郎
君が議長の指名で委員に選任された。 同日
理事前田郁
君の補欠として前田郁君が理事に当 選した。 ――――――――――――― 本日の会議に付した事件 理事の補欠選任
日本國有鉄道法案
(内閣提出第一二号) 請願 一 吉久駅を一般駅に昇格の請願(内藤友明君 紹介)(第一〇号) 二 庄内町乙房に
簡易停車場設置
の請願(川越 博君外五名紹介)(第一一号) 三
鹿兒島縣下國立航路標識復旧促進
の請願( 上林山榮吉君紹介)(第一三号) 四 北見を中心とする三路線に
國営バス
並びに
トラツク運輸開始
の請願(
永井勝次郎
君紹 介)(第二三号) 五 仙臺駅に
東昇降口設置
の請願(
庄司一郎
君 紹介)(第三七号) 六 松戸、
水戸間鉄道電化促進
の請願(小野瀬 忠兵衞君紹介)(第四〇号) 七 足立、上石見両駅間に
停車場設置
の請願(
多賀安郎
君紹介)(第五九号) 八 美々津、都農両駅間に
停車場設置
の請願(
川野芳滿
君紹介)(第六〇号) 九 瀬戸、
明知間國営自動車運輸開始
の請願( 酒井俊雄君紹介)(第六一号) 一〇 高梁、
落合間國営自動車運輸開始
の請願(
多賀安郎
君紹介)(第六二号) 一一 三重町、日向長井両駅間に
鉄道敷設
の請願 (
川野芳滿
君紹介)(第六三号) 一二 南宮崎駅に準
急行列車停車
の請願(川野芳 滿君紹介)(第六四号) 一三 二俣、
佐久間間鉄道敷設促進
の請願(竹山 祐太郎君紹介)(第六五号) 一四 掛川町、
御前崎間國営自動車連輸開始
の請 願(
竹山祐太郎
君紹介)(第六六号) 一五 美々津港
浚渫費國庫補助
の請願(
川野芳滿
君紹介)(第七一号) 一六 函館港
埠頭修築工事完成促進
の請願(冨永 格五郎君外二名紹介)(第七二号) 一七 苫前、瀧ノ
上間鉄道敷設
の請願(
坂東幸太
郎君紹介)(第七五号) 一八 幌延、
沼川間鉄道敷設
の請願(
坂東幸太郎
君紹介)(第七六号) 一九 名古屋駅西口地帶を
鉄道用地
より除外の請 願(橋本金一君紹介)(第八〇号) 一〇
城端線電化
に関する請願(佐伯宗義君紹 介)(第八二号) 二一
信越線澁海川鉄橋修築工事施行
の請願(神 山榮一君紹介)(第九二号) 二二 長崎、
諌早間鉄道電化
の請願(若松虎雄君 紹介)(第一〇八号) 二三
關絡海運局東京支局昇格
の請願(前田郁君 紹介)(第一一五号) 二四 鹿兒島、
古江間國営航路開設
の請願外四件 (前田郁君紹介)(第一二〇号) 二五 大杉駅、
地藏寺村間國営自動車運輸開始
の 請願(
長野長廣
君紹介)(第一二一号) 二六 窪川、宿毛間及び中村、
清水間國営自動車
運輸開始
の請願(
長野長廣
君紹介)(第一 二二号) 二七 高知、
宇佐間鉄道敷設
の請願(
長野長廣
君 紹介)(第一二三号) 二八 備中高松、
稻荷山間鉄道復活
に関する請願 (
西山冨佐太
君紹介)(第一二四号) 二九 池川、
高知間國営自口車運輸開始
の請願(
長野長廣
君紹介)(第一二九号) 三〇 大泊港修築の請願(前田郁君紹介)(第一 四一号) 三一 佐賀港を避難港に指定の請願(
長野長廣
君 紹介)(第一四二号) 三二 羽幌港修築の請願(
坂東幸太郎
君紹介)( 第一四三号) 三三 以久田村
國民健康保險組合
に
ジープ拂下
の 請願(
大石ヨシエ
君紹介)(第一五七号) 三四 旧
軍用白濱鉄道
を運輸省に移管し貨物線と して
運輸開始
の請願(
堀川恭平
君紹介)( 第一五八号) 三五 あさひの駅に
貨物取扱開始
の請願(飯田義 茂君紹介)(第一五九号) 三六 綾部、
本郷間國営自動車運輸開始
の請願(
大石ヨシエ
君紹介)(第一六〇号) 三七 廣尾港浚渫並びに
防波堤延長
の請願(高倉 定助君紹介)(第一八三号) 三八 王子駅構内拡張の請願(鈴木仙八君紹介) (第一九二号) 三九
指宿線列車増発
の請願(上林山榮吉君紹 介)(第二〇二号) 四〇
早月信号所
を一般駅に昇格の請願(鍛冶良 作君紹介)(第二〇九号) 四一 都農駅に準
急行列車停車
の請願(
川野芳滿
君紹介)(第二一五号) 四二 三重、
日向長井間鉄道敷設
の請願(大野伴 睦君紹介)(第二一八号) 四三 尾崎岬に
航路標識設置
の請願(内海安吉君 紹介)(第二二四号) 四四 相生、西大寺両駅間に
鉄道敷設促進
の請願 (
堀川恭平
君外一名紹介)(第二四〇号) 四五 内子線を伊豫を伊豫大洲駅で豫讃線に接続 の請願(
井谷正吉
君外八名紹介)(第二五 〇号) 四六 濱松、
米原間電化
の請願(林大作君紹介) (第二五九号) 四七
平生湾浚渫
に関する請願(
守田道轄君紹
介)(第二八〇号) 四八 中河村下河端に
停車場設置
の請願(加藤吉 太夫君紹介)(第二八一号) 四九 板橋駅東口に
昇降口設置
の請願(鈴木仙八 君紹介)(第二八二号) 五〇 呉線を山陽本線に編入の請願(前田榮之助 君外一名紹介)(第二九六号) 五一 宇野、
味野間國営連絡航路開設
の請願(重 井鹿治君外四名紹介)(第二九七号) 五二 久慈、白山間及び久慈、玉の
脇間國営自動
車運輸開始
の請願(
鈴木善幸
君紹介)(第 二九八号) 五三 宇津野、
落合間鉄道敷設促進
の請願(鈴木 善幸君紹介)(第二九九号) 五四 田野畑を経て普代より小本に至る間に國営
自動車運輸開始
の請願(
鈴木善幸
君紹介) (第三〇〇号) 五五 赤羽駅南口に
昇降口設置
の請願(鈴木仙八 君紹介)(第三三三号) 五六
輸入食糧船
の
大阪入港促進
に関する請願( 大矢省三君紹介)(第三四五号) 五七 旧
小倉鉄道地下
に関する請願(高瀬傳君紹 介)(第三五四号) 五八 旧
南海鉄道山手線拂下促
進の請願(細川八 十八君紹介)(第三六三号) 五九 亀山、
天津間國営自動車運輸開始
の請願( 冨田照君紹介)(第三六六号) 六〇 留萠港を肥料の移入及び輸入の中継港に指 定の請願(
坂東幸太郎
君外三名紹介)(第 三七三号) 六一 留萠港浚渫の請願(第
坂東幸太郎
君外三名 紹介)(第三七四号) 六二 留萠港を輸入食糧の荷揚地に指定の請願(
坂東幸太郎
君外三名紹介)(第三七七号) 六三 八鹿、岩美両駅間に鉄道又は
國営自動車運
輸開始促進
の請願(
庄司彦男君紹介
)(第 三八〇号) 六四 關金、
山守間鉄道速成
の請願(
庄司彦男君
紹介)(第三八一号) 六五
大糸南線電車区間
を簗場まで延長等の請願 (
植原悦二郎
君紹介)(第三八四号) 六六 四
國循環鉄道完成促進
の請願(
井谷正吉
君 外八名紹介)(第三九九号) 六七 古樋、
上札鶴間鉄道敷設促進
の請願(飯田 義茂君紹介)(第四〇九号) 六八 六日市村浦柄に仮
停車場設置
の請願(神山 榮一君紹介)(第四三九号) 六九
南余目信号所
を一般駅に昇格の請願(上林 山榮吉君紹介)(第四四〇号) 七〇 岩國・黒澤間、不畑出合・阿賀間及び鮎谷 ・
秋掛間國営自動車運輸開始
の請願(田村 虎一君紹介)(第四四一号) 七一 枝幸、
美深間鉄道敷設
の請願(
佐々木秀世
君紹介)(第四四二号) 七二 四
國海運局新居濱出張所昇格
の請願(馬越 晃君外三名紹介)(第四五一号) 七三 南豫線を延長して土居、窪野間に
國営自動
車運輸開始
の請願(
井谷正吉
君外八名紹 介)(第四五二号) 七四
山田線復旧
に関する請願(
鈴木善幸
君外三 名紹介)(第四六八号) 七五 川口、
用居間國営自動車運輸開始
の請願 (
長野長廣
君紹介)(第四七三号) 七六 四
國循環鉄道完成促進
の請願(
長野長廣
君 紹介)(第四七八号) 七七 白石、
郡山間電化
の請願(
山下春江
君紹 介)(第四九五号) 七八
永井川信号所昇格
の請願(
山下春江
君紹 介)(第四九八号) 七九 傷痍者の乘車賃に関する請願(山崎道子君 紹介)(第五〇四号) 八〇 岡山市萬町踏切に
跨線橋架設
の請願(近藤 鶴代君紹介)(第五二二号) 八一 大垣、關ケ原間の
下り線復活
並びにその電 化の請願(武藤嘉一君外一名紹介)(第五 二三号) 八二 猪谷、
船津間鉄道敷設
の請願(
岡村利右衞
門君紹介)(第五二四号) 八三
日通久慈支店
に
貨物自動車増配
の請願(山 本猛夫君紹介)(第五二五号) 八四
富山港線拂下反
対の請願(矢後嘉藏君外二 君紹介)(第五二六号) 八五
中濱港修築
の請願(
大石ヨシエ
君紹介)( 第五三一号) 八六 直江津、
六日町間鉄道敷設
の請願(塚田十 一郎君紹介)(第五三三号) 八七 南遊佐村地内に
停車場設置
の請願(圖司安 正君紹介)(第五三五号) 八八 足立、上石見両駅間に
停車場設置
の請願( 近藤鶴代君紹介)(第五三六号) 八九 若松、
白河間鉄道敷設
又は
國営自動車運輸
開始の請願(中野寅吉君紹介)(第五三七 号) 九〇 相生、西大寺両駅間に
鉄道敷設
の請願(山 名義芳君外三名紹介)(第五五九号) 九一 日ノ影、
高森間國営自動車運輸開始
の請願 (
川野芳滿
君紹介)(第五七二号) 九二 久大線の
列車時刻改正
の請願外一件(金光 義邦君外二名紹介)(第五七三号) 九三 水戸線を東北本線に接続の請願(鈴木明良 君紹介)(第五九四号) 九四 大宮、
高崎間鉄道電化
の請願(有田二郎君 紹介)(第五九五号) 九五 片町線を長尾まで延長の請願(
松原喜之次
君紹介)(第五九六号) 九六 遠野線を氣仙沼まで延長の請願(大石武一 君紹介)(第五九七号) 九七 戸賀湾を避難港に指定の請願(島田晋作君 紹介)(第六一五号) 九八 岩内、
黒松内間鉄道敷設
の請願(小川原政 信君紹介)(第六二一号) 九九 宮島、
堀江間國営連絡航路開設中止
の請願 (高瀬傳君紹介)(第六二二号) 一〇〇
両毛線電化
の請願(野本品吉君紹介)( 第六二八号) 一〇一 大宮、宇都宮間及び
両毛線電化促進
の請 願(山口好一君紹介)(第六五七号) 一〇二
大糸線全通促進
の請願(増田甲子七紹 介)(第六五八号) 一〇三 木次、三次
間鉄道敷設
の請願(木村小左 衞門君外五名紹介)(第六五九号) 一〇四 島根縣下の鉄道を
大阪鉄道局管轄
とする の請願(木村小左衞門君外五名紹介)(第 六六〇号) 一〇五 寳積寺、
市塙間鉄道敷設促進
の請願(山 口好一君紹介)(第六六一号) 一〇六 加古川駅
松ケ枝踏切改良工事施行
の請願 (河合義一君紹介)(第六六二号) 一〇七 大牟田、
熊本間急行電車敷設
の請願(宮 村又八君外三名紹介)(第六六五号) 一〇八 傷痍者の乘車賃に関する請願(松谷天光 光君紹介)(第六六六号) 陳情書 一 佐賀港を重要港湾に指定の陳情書 (第三号) 二
陸運局設置
の
陳情書外
一件 (第二六号) 三
根室線開通促進
並びに
東北海道航路延長
に 関する陳情書 (第二九号) 四
鹽濱臨港操車場設置促進
に関する陳情書 (第三〇号) 五 小運搬行政の
地方廳移管反対
の陳情書 (第三六号) 六 鹿兒島、
古江間國営航路実施反対
の陳情書 外一件 (第三八号) 七 九州における
鉄道電化促進
の陳情書 (第三九号) 八
富山港線拂下反
対の陳情書 (第四一号) 九 濱松、
米原間電化促進
に関する陳情書 (第五三号) 一〇 上盛岡、上米内両駅間に
簡易停車場設置
の 陳情書(第五四号) 一一
陸運局設置
の
陳情書外
一件 (第六二号) 一二 九州の國鉄各支線に
優秀車配置
の陳情書 (第六六号) 一三
観光事業
に対する外資導入の陳情書 (第六九号) 一四
國営奈良観光ホテル設置
の陳情書 (第八二号) 一五
陸運局設置
の陳情書 (第八六号) 一六 観光地における
交通衞生
その他
公共施設
に 対する
國庫補助
の陳情書 (第九三号) 一七
幾久信号所昇格
の陳情書 (第九四号) 一八
大黒島燈台
に
霧笛信号設置
の陳情書 (第一一一号) 一九 函館港ふ頭の
築造工事促進
の陳情書 (第一一三号) 二〇 宇治山田、
長島間鉄道敷設
の陳情書 (第一一五号) 二一 長崎縣を
國際観光
港に指定の陳情書 (第一二六号) 二二 大阪、
別府間航路
に二便制実施の情情書( 第一二九号) 二三 下北郡内に
國営自動車運輸開始
の陳情書 (第一三五号) 二四
自家用貨物自動車臨時活用
に関する陳情書 (第一四六号) 二五 本別、
西足寄間森林鉄道敷設
の陳情書 (第一五〇号) 二六
日本通運株式会社
再編成に関する
陳情書外
一件 (第一六三号) 二七 山陰線に東京行
直通急行列車運行
の陳情書 (第一九七号) 二八
日本通運株式会社
再編成に関する
陳情書外
一件(第二〇九号) 二九
自家用自動車臨時活用
に関する
陳情書外
三 件 (第二一〇号) 三〇
道路運送監理事務所存置
に関する陳情書 (第二一四号) 三一
瀬戸内海掃海実施
の陳情書 (第二一六号) 三二 高松、
阪神間航路新設
の陳情書 (第二一七号) 三三
陸運局設置
の陳情書 (第二四三号) 三四
道路運送監理事業所存置
の陳情書 (第二四六号) 三五
阪和線拂下
の
陳情書外
二件 (第二七八号) 三六
道路運送管理事務所存置
の陳情書 (第二八二号) 三七 八鹿、岩美両駅間に
鉄道敷設
又は
國営自動
車運輸開始促進
の陳情書 (第二八四号) 三八 都城、
東京間直通急行列車運轉
の陳情書 (第二八九号) 三九 相生、
西大寺間鉄道速成
の陳情書 (第二九五号) 四〇
観光事業助成
に関する陳情書 (第三一〇号) 四一
道路運送管理事務所存置
の
陳情書外
七件 (第三一一号) 四二
道路運送管理事務所存置
の
陳情書外
十件 (第三一三号) 四三 米原、
京都間電化促進
の陳情書 (第三二九号) 四四
道路運送管理事務所存置
の
陳情書外
一件 (第三四三号) 四五 萩、
小郡間國営自動車運輸開始
の陳情書 (第三四八号) 四六
道路運送管理事務所存置
の
陳情書外
一件 (第三五三号) 四七 小野新町、
須賀川間國営自動車運輸開始
の 陳情書(第三九一号) 四八
道路運送監理事務所存置
の陳情書 (第四〇五号) 四九 大阪府内の
貨物專用線
に
旅客車運行
の陳情 書(第四二三号) 五〇 鶴見臨港、南武、青梅及び
奥多摩鉄道拂下
の陳情書(第四二四号) 五一 亀山、
木津間並び
に木津、
四條畷間電化
の 陳情書(第四二七号) 五二 天王寺、
王寺間電化
の陳情書 (第四二八号) 五三
道路運送監理事務所存置
の
陳情書外
五件 (第四三二号) 五四 都道府
縣議会議員
に
國鉄管内優待定期券交
付の陳情書 (第四三八号) ―――――――――――――
有田二郎
1
○
有田委員長
開会いたします。 これより
日本國有鉄道法案
を議題といたします。まず
本案
の
正誤
について
政府当局
より
説明
を聽取いたします。
荒木茂久二
2
○
荒木政府委員
お手元に配付してございますように、二十六條の第二項を
正誤
いたうわけでございます。これは
関係方面
のお話によりまして、
職員
に対する
欠格條項
を緩和することが適当であろう、こういう
趣旨
のもとにおきまして、
欠格條項
として
從來
は十二條の三項の一号「
禁治産者
若しくは準
禁治産者
又は
破産者
で復権を得ない者」、二号「禁こ又は懲役に処せられた者」三号「
國務大臣
、
國会議員
、
政府職員
又は
地方公共團体
の議会の
議員
」四号の「政党の役員(任命の日以前一年間においてこれに該当した者を含む。)」というこの各号によ
つて
準用しておりましたが、そのうち第一号、第二号、第四号を削りまして、三号だけが
欠格事項
ということでございまして、
職員
の
欠格條項
を緩和するという
趣旨
のもとに、こういう
正誤
をいたしたわけでございます。
有田二郎
3
○
有田委員長
それでは
本案
に対する
質疑
はありませんか。—ないようでありますから、
本案
に対する
質疑
はこれにて終了いたします。 これより
討論
に入ります。
討論
はこれを許します。
岡村利右衞門
君。
岡村利右衞門
4
○
岡村委員
私は
民主自由党
を代表いたしまして
本案
に
賛成
するものであります。わが党として第三十六條に「
会計
及び財務(
運賃
の設定及び変更に関するものを含む。)に関しては、
鉄道事業
の高
能率
に役立つような
公共企業体
の
会計
を規律する法律が制定施行されるまでは、」と規定されてありますが、これせすみやかに作成して公法人としての
内容
を充実すべきものと考えるのであります。なお
本案
は審議の期間が短
かく
、わが党としては修正すべき
箇所
が相当あるのでありますが、諸般の事情によりまして第四
國会
以後において修正すべきことを保留して、
本案
に
賛成
するものであります。
有田二郎
5
○
有田委員長
原彪
君。
原彪
6
○原(彪)
委員
私は民主党を代表いたしまして、
政府提出
にかかる
日本國有鈴道法案
に対しまして、
賛成
の意を表するものでございます。 本
法案
をつらつら檢討いたしまするに、修正する
箇所
は多数ございます。この中で特に修正しなければならぬという
箇所
は、
國鉄
の
独立採算制
という建前から、この
会計制度
に関する
條文
を修正したいと思うのでございまするが、しかし現段階におきまして、厖大なる
國鉄
の
機構
を急激に改革することにつきましては、その時期ではない。すなわち一應の
國鉄
の
公共企業体
への形だけの
法案
ではございますが、この
法案
が、
公共企業体
の本來の姿になるまでの、一つの橋渡しの状態の意味をもちまして、この
法案
に
賛成
するものでございます。從いましてこの次の
國会
におきまして、幾多の修正をいたしたいと思うものでございます。右をもちまして本
法案
に
賛成
の意を表するものでございます。
有田二郎
7
○
有田委員長
高瀬
君。
高瀬傳
8
○
高瀬委員
私は
社会革新党
を代表いたしまして、
本案
に全面的に
反対
の
意見
を開陳すものであります。今回上程に相なりました
日本國有鉄道法案
は、その基礎を本年七月
政府
の受領せる
マツカーサー元帥
の
書簡
に基くものでありまして、その
書簡
によりますれば、
事業
を
運営
管理するため、適当なる方法によ
つて
、
公共企業体
を組織せらるべきであるとのみ指示さられております。諸君御承知の
通りパブリツク・コーポレーション
には大きな幅があり、
全額國庫負担
のものもあれば、
大半民間資本
のものもあり、また
株式組織
のものもあれば、しならざるものもあります。
國鉄
をこの
形ジ
のいかなる形のコーポレーションにするかは、
日本政府
の選択にまかされておるものと解せらるる次第であります。
從つて國有鉄道
の
機構
をいかに改編すべきかは、眞に愼重を要する次第であると思うのであります。 そもそも
國有鉄道再建
の主眼はどこにあるか。人によ
つていろいろ意見
もございましようが、私の見るところでは、その第一の
目的
は、
事業
の
民主化
であり、
経営
の
合理化
、
能率化
にあると存じます。しかるに今回
政府
より
提出
に相なりましたる
日本國有鉄道法案
につきましては、
運輸大臣
は、その
提案理由
の中に次のごとく述べられております。すなわち、でき上つたものは國の
機関
と
大差
ないものとなり、
公共企業体
本來の
内容
は完備しているとはいい得ないと言われており、また
運営
の
合理化
と
自主化
に必要な措置が、必ずしも整備されたとはいいがたいと述べられておられる
通り
、その案は依然として官僚によ
つて
経営
せられ、
事業
の
経営
の
民主化
と
合理化
、
能率化
とによ
つて
、
独立採算制具現
に一歩を進め、
赤字克服
に光明を與へるような何らの考慮が拂われていないのであります。すなわら要約すれば、
公共企業体労働関係法案
の
提出
により、從事員の
労働組合関係
の規律を定めたるほか、
監理委員会
を設けて、これをして
國有鉄道
の
業務運営
を指通統制する権限と責任とを有せしめておるのであります。
政府
の
説明
によれば、これは
諮問機関
でもなく、
意思決定機関
でもない、一種妙な
機関
のように思われるが、その運用はいかにせらるるか、すこぶる不明であります。要約して申し上げれば、いたずらに
監督機関
を設けて
——運輸大臣
の
監督
と
監理委員会
の
監督
と、二重の
監督機関
を設け、また重要な
会計政度
については、何ら改善が加えられていないのであります。すなわれ
運賃
の
決定権
は
國会
に、予算、決算は
國会
の承認を必要とし、
新線
の建設、財産の譲渡、交換は
運輸大臣
の認可にかか
つて
おり、
独立採算制
の
具現
には、一歩も進んでいないのであります。また
企業
の
伸縮性
もなく、米、英の
パブリツク・コーポレーション
とは、まつたく趣を異にする次第であります。これを要約するに、
労働関係
の法規は、一部の特例を除いては、
公共企業体労働関係法案
にまとめられ、從業員は
公務員法
の
わく外
に
なつたこ
と、
監理委員会
を新設して、強力なる
強言権
を與えたこと以外は、現在の
鉄道総局案
と事実上
大差
なく、
かく
のごとくんば
國有鉄道
の
民主化
、
能率化
、
合理化
は、まつたく企図するを得ず、
國民
の期待にまつたく沿わない次第であります。よ
つて
われわれは、
本案
に全面的に
反対
せざるを得ない次第であります。
右社会革新党
を代表して所見を開陳いたします。
有田二郎
9
○
有田委員長
館俊三
君。
館俊三
10
○
館委員
私は
労働者農民党準備会
を代表して
本案
に
反対
するものでありますが、その
反対
の
趣旨
をごく簡略に
説明
いたしたいと思います。
本案
は
鉄道総局
そのままのものでありまして、
從來
の非
能率
的の
運営
を継続するにすぎないものであると私は思うのであります。そういうことでありますれば、
本案
の第一條の
目的
を達成し得るものでないことは明らかでありまして、このことは本
委員会
全体の
意見
であると私は感じております。また
公聽会
における公述人の公述状況においても、ほとんど一致した
意見
であ
つて
、かつ、
運輸大臣
みずからもこれを認めて、漸次改案すべき
意見
の発言があつたのでありました。かかる不完全な
國有鉄道
法案
は、もう一度立案を愼重にして、その上で再
提出
すべきものと私は考えておるのであります。ことに実施期日は、附則の示す
通り
、二十四年四月一日からとしてあるのでありますが、そうしますならば、その間に十分に審議する期間があると私は考えます。この点について附則の中に「日本
國有鉄道
設立の手続、財産及び從業員の
政府
から日本
國有鉄道
への引継の手続その他この法律施行のために必要な事項」は本
法案
の通過後でなければ、これを行うことができないようにい
つて
おられるのでありますけれども、かかる事柄は、
法案
の審議成立までの過程において、同事に運ばるべきものでありまして、また事実しかかる立法の方法はとり得るものであると、私は信ずるのであります。完全
法案
の成立と同時に成立しておることが、最も望ましいのでありまして、
政府
のいうがごとく、
本案
を通過させなければ、四月一日までに引継ぎその他の手続ができないということは、私の考えられないのであります。ことにこの引続手続等は、六十万の
鉄道
職員
、あるいは國有の最大の財産を引継くのでありますが、この引継がを附則の政令で規定せらるることに対しては、不安を持たざるを得ないのであります。私としてはぜひ法律を制定して、も
つて
この引続手続を規定し、議会の審議を得べきものであると考えます。この点からも再度
本案
を審議し直して、完全な、民衆の安心の行く形において
提出
さるべきものであると考えます。また
鉄道
職員
は本
法案
の通過及び
公共企業体
労働
法案
の通過によ
つて
、特殊な労働條件ものとに置かれて、非常な拘束を受ける結果となるのでありますが、この
職員
を規制しようとする
目的
の、
公共企業体
労働の実施を四月一日としている以上は、この労働法実施の上にも期日の余裕があるのでありまして、即時この不完全
國有鉄道
法案
をこの議会に決定しなければならぬという理由の発見に苦しむのであります。それのみでなく、今急いでこの
法案
を通過することは、この
法案
の包藏する幾多の不備が、将來の日本
國有鉄道
の
経営
に大きながんを生ずるものであると私は信じております。そういう意味からも、もう少しこの案を十分に練り直して再出発されんことを望む。そういう意味において私はこの
法案
には絶対に
反対
なんであります。なお
法案
の個個に当りますと数限りもないのでありますが、これを一部訂正し、あるいはまた一部改案をいたしますといたしましても、それのみでは、この
法案
は本質的に救われる性質を持
つて
おらない、全体的に見まして、少しくらいの訂正では、そういうことは救い得ないと見ているのです。たとえて申しますと、民法、商法のいずれにも属さないところの公法上の法人という言葉がありますが、そういうことになりますと、この新しい
企業
体の性格が非常に不明朗な
企業
体という形をとりまして、どういう法律の規制を受けてこれから
運営
して行くかということになりますが、そういう規制をするものが本
法案
であるということをおつしやるなら、いよいよも
つて
この法律というものの重大さがわかるのでありまして、私たちの見ている眼では非常に不備な法律であ
つて
、その自分できめた法律によ
つて
、いわゆる商法にもない、民法にもない公法人として、みずからきめてみずから律するということに考えてみましても、この今
提出
されている
國有鉄道
法案
というものをもつと完備しなければならない、こういうふうに考えるのであります。また三月三十一日で
鉄道
の資産を継承するということがありますが、これもどういうふうな評價の仕方をするのか。これがきま
つて
來なければ、またあとの法文のところで出てきますところの
國有鉄道
に対して交付金をする、あるいは貸付金をするという形も、非常に不安定な状態になるのでありまして、しかも現在の
國有鉄道
が、赤字ですぐ補給をしなければならない状態にある場合において、この
法案
が不完全なまま実施されると同時に、そういう状態がそれより先に起きて來るということを考えてみますときに、きわめて不安心である。しかもその財産をあるいは讓渡し、拂下げするということも、議会の審議を経ずして、あるいはこの
監理委員会
、あるいはまた大臣そのものでできるということにな
つて
いることも、
國民
の納得しがたいところになると思うのであります。その他
監理委員会
の性格にいたしましても、当然
委員
になるべき、職責にあるものという言葉がありまして、総裁みずからが監理
委員
の一人に自然的にすわる形にな
つて
おりますが、こういう項目も、
監理委員会
に総裁及び役員を招いて審議することができるのでありますから、総裁の入つた
委員会
というものは、この
委員会
の性格が一体どこに所在しておるのかを、そうすることによ
つて
、ことに不明ならしめるものであると私は思うのであります。特にその
委員会
で
委員長
を選挙するにあた
つて
、総裁が選挙されるようになりましたならば、その
委員会
の
機構
というものはどういうふうになるか。
委員会
をほんとうにこしらえた
趣旨
にも反する。二三そういう点をあげておきますが、なおその不備な点をあげると数限りがありません。少しばかりの修正では、これは生きないと私は感じまするので、
國有鉄道
將來のがんにならぬように、もう一ぺん審議して出直していただきたい。こういう意味におきましてこれに全面的に
反対
するものであります。
有田二郎
11
○
有田委員長
佐々木更三君。
佐々木更三
12
○佐々木(更)
委員
私は日本社会党を代表いたしまして、原案の第二十六條を留保いたしまして、原案に
反対
し、あらためてこれから申し上げまする修正案を提案いたす次第であります。まず案文を朗読いたします。
日本國有鉄道法案
中修正案
日本國有鉄道法案
を次のように修正する。 この法律中「日本
國有鉄道
法」を「日本
鉄道
公社法」に、「日本
國有鉄道
」を「日本
鉄道
公社」に改める。 第一條中「
能率
的な」を「民主的な、
能率
的な」に改める。 第十二條第一項中「又は金融業」を、「金融業又は労働事情」に改める。 第二十八條第二項中「考慮して」の下に、「、類似の業種部門における給與水準を下らないように、」を加える。 第三十三條を削り、第三十二條を第三十三條とする。 (
意見
の聽取) 第三十二條 総裁は、第二十九條、 第三十條第一項又は前條第一項の処分をするについては、当該
職員
又は当該
職員
に属する組合の
意見
を開かなければならない。 以上の修正案を
提出
する次第でございます。この
法案
はマツカーサー
書簡
の勧告に基くものではありまするけれども、さらに進んでは日本の
國有鉄道
の持
つて
おりまするところの機能を自主的に十分に発揮せしめて、いわゆる公共の福祉を増進するところの日本
國有鉄道
それ自体の必要から、かかる
法案
を
提出
するものと理解するものでございます。從
つて
この
法案
が
從來
の
國有鉄道
と区別せられるためには、その
内容
はもとより、その名称がこの新しい
機構
を最もよく代表するものでなければならないのでございます。原案によりまするところの日本
國有鉄道
は、その原案の
内容
が、
從來
の
國有鉄道
の
鉄道総局
をそのまま單に分離して、これを日本
國有鉄道
と名づけたにすぎない、それ自体名前が日本
國有鉄道
でありまして、これはまつたくお座なりの分離にすぎないのでございまして、かかるずさんな
機構
や、かかる名称によりましては、とうてい新しい
機構
の日本の
鉄道
企業
を代表させることはできないのでございます。わが党はここに日本
國有鉄道
法を日本
鉄道
公社法、並びに日本
國有鉄道
を日本
鉄道
公社と呼ぶことを主張するものでございます。特にこの
法案
でわが党として最も留意しなければならないことは、かかる
機構
の新しい確立によ
つて
、眞に
企業
の業績をあげようといたしまするならば、近代の産業の発展の原則に基きまして、最も労働協力が完全でなければなりません。しかるにこの
法案
はいわゆる官僚的と申しましようか、この労働協力の部面をはなはだしく軽視しておるのでございます。もつと突き進んでは、自主的、民主的な労働協力をはばんでいる部分、いわゆる労働の自主的協力をかえ
つて
妨害している部分が多く見受けられるのであります。從
つて
この
機構
の
運営
にあたりましては、この労働協力が十分に民主的に自主的になされるように、これを改めなければならない必要が絶対にあると思うのであります。從
つて
監理委員会
にいたしましても、これは当然かかるものに労働組合が——
経営
に直接参加するようなことは別といたしましても、参加しなければならぬ。今日特に
鉄道
産業におきまして、労務管理がきわめて重要であることはいうまでもございません。近來の
鉄道
にと
つて
最もおもしろくない現象は、いわゆる労働不安であろうと考えるのであります。從
つて
新しい
機構
が依然としてかかる労働不安を釀成するような條件を内包するならば、たとい
機構
をいかに改変しましようとも、この新しい
鉄道
機構
が十分の業績をあげることは、不可能であろうと考えなければならないのであります。從
つて
この際こういう
監理委員会
に、少くとも労働を代表する者が絶対に必要である。單に工業とか運輸業とか金融業とか、そういうものの代表だけで、新しい
鉄道
企業
の
運営
が十分に円滑に行くということは、とうてい考えることはできないのでございます。私はかかるゆえに、第十二條の第一項中に、いわゆる労働の代表を
監理委員会
に参加せしめるような、
委員
の選任方法がとられなければならない、こう考える次第であります。特にこの
法案
には、種々労働者の権利を抑止束縛する幾多の
條文
があるにもかかわらず、その労働協力の最大の原因であり、かつまた労働不安の根本的原因でありまするところの労働者の待遇問題につきましては、これを十分に規定しておりません。規定しておらないばかりか、第二十八條第二項によりますると、この
公共企業体
に從事する
職員
の俸給は、他の公務員の俸給を考慮してきめなければならないというような、これを解釈いたしまするならば、他の公務員その他のものを考慮はいたしまするけれども、この公務員の給料よりも下にこれをきめることができるような
條文
があるということは、私はいかにこの
條文
が、労働協力の面を等閑に付しているかということの証拠であろうと思うのであります。從
つて
私はこういう新しい
公共企業体
の労働者諸君、すなわち
職員
の生活を安定せしめるために、しかしてまたこの
職員
の十分なる協力を得るためには、ここに第二十八條の第二項中、考慮しての次に、類似の産業部門におけるところの給與水準を下らないように、たとえば他の運輸業に從事する者、あるいは類似した公務員のこの給與を下らないように、それ以上にこれをきめるような、いわゆる一種の制限規定が設けられなければならないものである。
かく
して労働者諸君の生活を安定せしめなければ、とうていこの
企業
体の労働不安は除去されないものである、こういうふうに私は考えるものであります。特にしばしばこの
委員会
で私たちが
意見
を申し述べましたように、第三十三條による災害その他におけるところの無制限使用の規定は、労働基準法第三十三條においてすでに可能であります。しかも
公共企業体
労働関係
法第八條におきましては、この
公共企業体
と
職員
組合とがいわゆる團体交渉によ
つて
労働協約をなすことを規定しております。これは單に規定しているというよりも、新しい労働行政として、労働行政として、労働協約を結ぶことを奬励している規定と見なければならないのであります。この労働協約におきまして、いわゆる労働條件、賃金あるいは労働時間、これらのものをこの
企業
体と
職員
の組合とが自主的に民主的に締結することを奬励しているのであります。しかるにもかかわらず、この第三十三條で、
公共企業体
労働関係
法第八條の奬励規定と見るべきところの労働協約を骨抜きにするがごときは、私は絶対に
賛成
するわけには参りません。特に労働基準法におきましては、年少者、婦人等を保護する規定がありまするのを、しかもこの第三十三條の規定に基いて、年少者、婦人等をも無制限使用のできるような反時代的なかかる條項には、私たちは
賛成
できないのでございます。先日私の質問に答えまして、当局はこの
日本國有鉄道法案
は会社の定款にひとしいものであるということを答えられておるのであります。定款はいうまでもなく、会社の
機構
とか
運営
を明記するものである。その定款にひとしいものに労働條件をあらかじめきめるような、こういう定款自体が私は誤りであろうと思うのであります。こういう見地から私は第三十三條の全面的削除を主張するものでございます。特に
本案
は第二十九條、第三十條及び第三十一條におきまして、
職員
の降職あるいは減俸、あるいは免職、こういうものを規定しておるのでございますけれども、原案によりますれば、使用者の一方的な意思によ
つて
これをなすことができるようにな
つて
いるのであります。從
つて
この規定をこのままに存置せしめまするならば、これらの規定は往々にしていわゆる労働者彈圧、もつと積極的には労働者の組織の彈圧に惡用されるおそれが十分にあるのであります。從
つて
私はこれらの規定を設けるためには、ここに一方的な意思をも
つて
押しつけることなく、十分
職員
本人の意思を確かめ、あるいは本人の所属するところの組合の意思を聞いて、眞に納得の行く民主的な決定をしなければ、これまた労働不安釀成の原因になると考えますので、第三十二條の
意見
の聽取の点を新しくここに設けたいと考えている次第であります。この
法案
は全体を通しましてずさんでございます。われわれはもし時間がございますれば、根本的に、全面的にこれを修正したいのでございますけれども、現在われわれの置かれておりますところの客潜的な條件はこれを許しません。遺憾ながら私は不十分ではございますけれども、とりあえず以上の修正案を提案いたしまして、皆樣の御
賛成
を得まして、決定いたしておきまして、あらためて第四
國会
におきまして、これらの以外の不備の点、全面的なずさんの点を改訂いたしたいと思いまして、とりあえず以上の点の修正案を提案する次第でございます。何とぞ各位におかれましても、以上の点を十分御了察の上に、御
賛成
あらんことをお願いする次第でございます。
有田二郎
13
○
有田委員長
討論
は終了いたしました。 これより採決に入ります。まず社会党
提出
の修正案について採決いたします。本修正案に
賛成
の諸君の御起立を願います。 〔
賛成
者起立〕
有田二郎
14
○
有田委員長
起立少数。よ
つて
本修正案は否決されました。 次に原案について採決いたします。原案に
賛成
の諸君の起立を願います。 〔
賛成
者起立〕
有田二郎
15
○
有田委員長
起立多数。よ
つて
本案
は原案
通り
可決されました。衆議院規則第八十六條による報告書作成の件は
委員長
一任に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
有田二郎
16
○
有田委員長
それではさよう決しました。午前の
会議
はこの程度にて終了し、午後一時より再開することとし、それまで暫時休憩いたします。 午前一時四十五分休憩 ————◇————— 午後四時二十四分
開議
有田二郎
17
○
有田委員長
これより再開いたします。 まず
請願
の審査をいたします。日程第一、吉久駅を
一般
駅に
昇格
の
請願
より、日程第一〇八、傷疾者の
乘車賃
に関する
請願
を議題といたします。なおこれら日程中にすでに審査済みのものがありますので、これらを除き、まず日程第三八、
鈴木仙
八君
紹介
、王子駅
構内拡張
の
請願
。日程第四九、
鈴木仙
八君
紹介
、板橋駅東口に
昇降口設置
の
請願
。日程第五五、
鈴木仙
八君
紹介
、赤羽駅南口に
昇降口設置
の
請願
。日程第八六塚田十
一郎
君
紹介
、直江津、
六日町間鉄道敷設
の
請願
を一括議題として、まず
岡村利右衞門
君よりこれらの
説明
を聽取いたします。
岡村利右衞門
18
○
岡村委員
王子駅
構内拡張
の
請願
、本
請願
の要旨は、
東京
都北区王子駅は最近市街地の発展に伴い利用者が急激に増加したが、依然として飛鳥山と王子製紙株式会社の條件に固定執着したままで何ら改善拡張されない。しかるに同駅北口昇降口は狹小で急坂下にあるので、駅前の混雜は筆舌に盡せないほどである。ついては混雜を緩和し不慮の事故を防止するため、旅客昇降場を現在の貨物駅の位置に移轉して、そこに北口改札場を設置されたいというのである。以上であります。 次に板橋駅東口に
昇降口設置
の
請願
、本
請願
の要旨は、
東京
都内板橋駅は戰時中軍需工場が密集して乘降客が多く、戰後も、これらの工場及び附近住宅が非戰災であるので、ますます乘降客がふえている。しかるに本駅は乘降口が一つのため、駅構内外の混雜がはなはだしく、実に危險である。ついては本駅東口に乘降口を設置されたいというのであります。 次に赤羽駅南口に
昇降口設置
の
請願
、本
請願
の要旨は、赤羽駅の乘降人員は、同駅開設当時より著しく激増し、もはや旧態依然とした單純で狹少な通路と、一方にしかない玄関口にのみ依存していてはとうてい構内の整理ができない。ついてはすみやかに本駅南口に昇降口を設置されたいというのである。 次に直江津、
六日町間鉄道敷設
の
請願
、本
請願
の要旨は、信越線直江津駅より東頸城郡安塚村、松代村、中魚沼郡千手町、十日町を経て上越線六日町に連維する
鉄道
をすみやかに敷設し、沿線一帶の豊富な資源を開発するとともに、運輸交通の利便に資せられたい。なお全線を敷設することが困難なときは、飯山線十日町駅から松代村までを第一期工事として敷設されたいというのである。以上が本
請願
の要旨でございます。
有田二郎
19
○
有田委員長
これら
請願
について
政府
側の
意見
を聽取いたします。
田中茂美
20
○田中
説明
員 王子駅の拡張工事の問題でありますが、最近王子駅の混雜が相当の程度にな
つて
おりますことは、十分に当局としてもわか
つて
おりまして、こういう近郊の駅に対して、都市計画の実施とともに、改良工事の計画をいたしております。從
つて
王子駅につきましても、非常に困難な改良工事にはなりますが、混雜を緩和する改良工事は、都市計画の実施とともに研究して、將來着工できる時期が参りましたならば、御
趣旨
のような改築にも着工するように、案を進めたいと考えております。目下急速な実施は困難な状態であります。
鈴木仙八
21
○
鈴木仙
八君 ただいま
請願
をいたしました王子駅のことにつきましては、すでに特別都市計画といたしまして、王子駅が拡張されるような構想にな
つて
おりましたが、何か予算の関係で、多少変更がありましたけれども、あそこは
東京
都における商業繁華街として、十のうち一つに数えられており、すでにもう都市計画は完了しておるのであります。駅前の廣場地区は、その構想に基いて区画がはつきりしておる。ただ私どもは、この王子の駅がいかにも狹く、そうした見るに忍びないような混雜の状態でありまして、これは一日も早く改築してほしい。それから南口の方の乘降口がありまするが、あそこはあまり人が利用をしないのでありまして、ただ北口の方のみ多くの人々がこれを利用しておるのであります。すでに今申した
通り
都市計画が完了しておりますので、すみやかにこれをお願いしたいと思うのであります。
有田二郎
22
○
有田委員長
委員長
として施設局長に申し上げますが、ただいま
鈴木仙
八君からお話のあつた件は、
委員長
としても現地を視察したのでありますが、板橋駅東口
昇降口設置
の
請願
、あるいは赤羽駅南口に
昇降口設置
の
請願
についても、現状をよく御調査にな
つて
、十分民衆の利便をはかるように、運輸省としても最善の御努力をお願いいたしたいと思います。 日程第八六、直江津、
六日町間鉄道敷設
の
請願
に対して……。
田中茂美
23
○田中
説明
員 この線は、
請願
の御
趣旨
のように、直江津から六日町に至りまする、相当資源開発に有効な線であるということは、私どもの調査においても同感でございます。特に石油、亞炭、その他林産物が豊富に存在しておるということから、できればこれを建設線に入れることにいたしたいという考えも、長い間持
つて
おりましたが、いまだにこれを予算化するに至
つて
おりません。最近の廣設線の問題につきましては、戰時中長い間建設線を中止しておりましたので、一部復活を要望しております。現在の
鉄道
財政その他から見まして、まず取上げられますものは、在來の継続しておりました建設線の復活であります。從いましてこの線の有望なこと、將來ここに線路を敷くということについては同感でございますが、早急に新しくこういう
新線
に着手するということは、現在の状況ではちよつと不可能なような状態でございます。なおこの建設につきましての諸調査は進めて参りたい、こういうように考えております。
岡村利右衞門
24
○
岡村委員
調査は進んでおりますか。
田中茂美
25
○田中
説明
員 これは一度いわゆる図面調査をいたしました。それから資源調査、從
つて
徒歩調査という程度でございます。まだ測量というところまでは参
つて
おりません。
岡村利右衞門
26
○
岡村委員
できるだけ測量の手はずを願いたいと思います。
藪谷虎芳
27
○
藪谷
政府
委員
板橋の東口は、御説の
通り
非常に乘降が多いのでありまして、東鉄としても上位に考えております。それから赤羽南口の方は、東鉄の調べによりますと、やや下位にな
つて
おりますが、これも予算、資材の現状におきましては、早急な実現は困難でありますけれども、予算、資材の都合のつき次第、できるだけ早く実現いたしたいと考えております。
鈴木仙八
28
○
鈴木仙
八君 この板橋駅は、明治二十六年の開設で、都内でも有数の古い駅であると聞いておりますが、以來五十年間、格別の拡張工事、改良工事も施されず、今日に至
つて
おるのであります。そのために都内電車駅中でも類例の秀い、一方口の不便な駅として姿をさらしておるのであります。反面本駅の利用者は、戰爭中は板橋、志村方面に密集した軍需工場、民需工場の通勤者及び滝野川第二造兵廠への通勤者が、一日十余万の多数に達し、駅構内外の雜沓は、とうてい筆舌に盡すこともできません。終戰後の今日でもこの状態は一向にかわらないのみか、より以上の混雜を見ているのであります。原因は志村方面の工場地帶はほとんど大部分戰災にあ
つて
おらないことと、駅東側に当る北区滝野川町地区は、これまた非戰災地域として、戰前の約三、四倍の人口増加と相な
つて
おるからであります。しかのみならず、駅下にある滝野川町地域谷端、豊島地域、池袋七、八丁目は、不幸戰災にあつたのでありますが、目下土地の地主、借地人は一大悲願を起し、都市建設株式会社に依嘱して、この地に理想的な住宅街の建設を施しつつあり、すでに道路等ほとんど確定、工事も着々進捗を見ておる状態で、これが落成のあかつきには、さらに数万の人口増を招來して、ますますその混雜ぶりが思われるのも間近のことと、附近住民は今からこれを心痛しておるのであります。これが緩和をはかるには、どうしても駅東口——滝野川の新設旅客扱いを施行してもらわねば、とうてい不可能なことであると思惟するものであります。 第二の理由としては、本駅は、板橋から巣鴨に至る旧中仙道から、約五十メートル南側に入り込んで位置しておるのでありますが、この中仙道を横切る赤羽線は、滝野川、池袋方面乘降客の横断路とな
つて
おるものでありまして、滝野川各工場、商店、豊島内工場、学校等への通勤、通学者は板橋駅乘降客の約四割を占めているのであります。この
踏切
り横断にあた
つて
、現在では赤羽線電車の交換通過
箇所
が板橋駅とな
つて
おるために、通勤時は約四、五分おきに一、二分の遮断、貨物列車通過には約五分、特に構内で貨車の入れかえ時には、十五分ないし、二十分の交通を遮断されるの不都合があるのであります。こんな場合には、ひしめき合う多数の人々、自轉車、荷車、馬車、トラツク等、約二町も行列をつく
つて
、さて遮断器が開かれるや、われを競
つて
横断するの状態は、実に交通上危險千万この上もないと考えられるので、この混雜不便を一掃する唯一の方法は、前述のように駅東口——滝野川口を新設して、滝野川、巣鴨、池袋方面乘降客の流れ口をすみやかに開設していただくよりほかはないのでありまして、地元住民は從前からも再三開設を懇請して來たのでありますが、不幸今日に至るまで実現を見ず、不便の毎日を送
つて
いるような実情でございます。このたびは、地元民はいかなる犠牲を拂
つて
も、本問題の達成を熱望し、東口旅客扱い開設に要する仮駅舎並びにその敷地の提供を準備して、運輸御当局の指示を待ち望んでおるような状態であります。急速開設にあた
つて
は、決して完全なる、りつぱなものをつく
つて
もらいたいという氣持ではゆめさらございません。せいぜい御審議賜わりまして、御開設方御高配のほどを切にお願いする次第であります。 赤羽駅の問題でありますが、本駅開設当時と比較すると、はるかに躍進をしておりまして、現状の昇降人員は、もう旧態依然たる單純狹小きわまりない通路と、そうして一方にしかない玄関口のみに依存してはとうてい構内の秩序の整理は望むことはできないのであります。この不便と、生ずる必要以上の混乱から、利用者を救い出すためには、すみやかに本駅南口に昇降口を開設していただきたい。しかもそれは、現下の國情にふさわしい、きわめて簡易にできる南口に昇降口に開設を緊急に詮議されたいのであります。このことについて町民の協力も期して待つべきものがあるのでありまして、実情は御調査のことと確信いたすのでありますが、常に
國鉄
が提唱されるところの
合理化
は、この南口開設の実現によ
つて
口答とな
つて
現われる日の一日も早いことを期待して、
請願
をするものであります。どうか右お願いをいたします。
藪谷虎芳
29
○
藪谷
政府
委員
今
鈴木
さんから詳しい御
説明
がありましたので、なお再調査いたしまして、できるだけ資材、予算の都合がつき次第、早い機会に実現いたしたいと存じております。
鈴木仙八
30
○
鈴木仙
八君 はなはだか
つて
がましいことですが、以上各案について適当な時期に御調査を願いたいと思います。 —————————————
有田二郎
31
○
有田委員長
日程第九五、
松原喜之次
君
紹介
、
片町線
を長尾まで
延長
の
請願
について、松原君の
説明
を聽取いたします。
松原喜之次
32
○
松原喜之次
君
大阪
府の
片町線
を長尾駅まで
延長
の
請願
の要旨を申し上げます。関西支線の
片町線
の沿線にあります
大阪
府四條畷町、水本村、津田町、交野町及び星
田村
は、戰時中
大阪
市内の強制疎開及び戰災などによりまして、人口が急激に増加いたしました。そうして市内への通勤、通学者の数が非常に多いので、一日わずか五往復の
片町線
を利用するか、あるいは京阪支線の交野線を遠まわりをしなければならぬ不便の実情にあるのであります。この最端の長尾駅に至るまでをと
つて
みましても、
大阪
市からわずかに二十キロばかりでございますし、さらに片町から四條畷まで、つまり今申しまする長尾駅までの約六割はすでに電化済みでございまして、しかも四條畷には、長尾駅まで十分に供給し得るところの電力の変電所が、すでにほとんど竣工に近づいておるような状態でありますがゆえに、きわめてわずかばかりの費用をも
つて
、この長尾駅までの電化
延長
をすることができる状態にあるのであります。
政府
委員
におかれましても、この事情はよくおわかりくださ
つて
おることと存じますが、わずか五往復の汽車は、ほとんど殺人的な混雜を呈しておるのでございまして、ことに京阪線に逃げる乘客をつかまえることができますならば、本線の電化によるところの採算は十分にとれるものだと私ども信じておるのでありますし、ことにわずか
大阪
から二十キロばかりの土地にあ
つて
、ほとんど時代から取残されたような交通状態にあるということは、まことに遺憾でございますので、何とぞこの駅を御考慮願いまして、一日も早く電化くださらんことをお願いいたしたい。これが本
請願
の要旨でございます。
有田二郎
33
○
有田委員長
本
請願
について
政府
側の
説明
を聽取いたします。
並木裕
34
○並木
説明
員 ただいま御
請願
の要旨についてるる御
説明
がございました。片町、四條畷間の十三、三キロでありますが、この電車運轉を長尾まで約十三、四キロ
延長
に関しましては、現在この線区の輸送状況その他の実情を勘案しますと、まことに十分考慮さるべき区間でありまして、
政府
におきましても、昭和十六年におきましては、この実情にかんがみまして、十分な調査を進めて計画を進めたのでありますが、その後今日のような状態にな
つて
しまつたのであります。省といたしましては、優先的に幹線電化の必要もありまして、予算、資材に制限されますので、目下のところすみやかに工事を実施することができないような苦しい事情にあるのであります。ただいま御
説明
のありましたように、現在の四條畷の変電区というのは目下工事中でありまして、やはりいろいろの予算、資材の点におきまして、この変電区の完成も現在におきましては、実に危ぶまれるような状態にな
つて
おるのでありますが、なお一層將來研究いたしまして、御
趣旨
に沿うように努力いたしたいと思います。
有田二郎
35
○
有田委員長
次は日程第八六、矢後
嘉藏
君外二名
紹介
、
富山港線拂下反
対の
請願
を議題といたします。矢後
議員
。
矢後嘉藏
36
○矢後
嘉藏
君
富山港線拂下反
対の
請願
の
趣旨
を
紹介
いたします。最近省線富山港線の拂下げを富山地方
鉄道
が運動しておるので、われわれは絶対にその拂下げに対して
反対
をするものであります。富山港線は臨港線であ
つて
、富山市の門戸に位して、地理的にすぐれている。そうして富山港は良港でありまして、この富山港の背後には二百五十万坪以上に及ぶ工業地帶を有してお
つて
、省線高山線に通じて、中京地方に直結する最短コースに位置を占めておる非常に重要な地点である。從
つて
この臨港線は平和日本建設のための産業に非常に勉強しており、現在毎月三万トン以上の貨物を呑吐し、輸送をしてお
つて
、昭和二十二年度においては、全國の港湾で第十位を占めており、裏日本における第五位の港湾である。從
つて
この
鉄道
の持つ意義は重要である。そこで
政府
においてもこの地点を非常に重要視されて、富山港の改良のために、昭和二十二年度においては一千万円の工事費をも
つて
工事中である。しかるにもしこの富山港線が社線に拂い下げられるという場合においては、國家の計画輸送は阻害され、そうして臨港
鉄道
の性格を失い、富山港の出入貨物はたちまち激減する。何ゆえに貨物の激減を來すかといえば、それは省線、社線が打切り計算になるために、荷主の負担が増大するという関係と、さらに富山市の産業の生産増強を阻害するおそれがある。それから社線になつた場合に、この富山港線を利用する乘客の負担が増大する。それは結局料金が値上げされるというような関係で、沿線民の負担が増大されるからであります。このような関係で、この富山港線の拂下げに対しては、富山市の地元におきましてはこれは市会
議長
の
請願
でありますが、あげて
反対
をいたしております。今その沿線にありまする大工場は十幾つを数えておるような状態でございまするので、その沿線の会社はもとよりのこと、ほとんど全市にわた
つて
反対
の運動を起しておるというような状態でございます。もしこの拂下げが実現されるというようなことになりますと、地元富山縣におきましては相当大きな問題にもなりまするので、
請願
の
趣旨
のように拂い下げを阻止していただきたい、こういう
請願
でございます。何とぞ御採択あらんことをお願いいたします。
藪谷虎芳
37
○
藪谷
政府
委員
本線に限らず、戰時中買收いたしました二十二線の中で、前
國会
までに
請願
があり、かつ採択された線は十線であります。そのうちの一線であります本線につきましては、ただいまお述べになりましたように拂下げ
反対
論者としては、主として利用者及び
國鉄
の該区間における從事員であります。しかしながら一方において、旧会社の所有者及び関係者は拂下げに
賛成
をいたしております。
政府当局
といたしましては、賛否両論がある以上は、さらに愼重に再調査いたして研究いたしたいと存じております。 —————————————
有田二郎
38
○
有田委員長
日程第二一、神
山榮一
君
紹介
、
信越線澁海川鉄橋修築工事施行
の
請願
。日程第六八、六日市村浦柄に仮
停車場設置
の
請願
を一括議題といたします。神
山榮一
君より
説明
を聽取いたします。
神山榮一
39
○神
山榮一
君 信越線澁海川鉄橋を改良していただきたいという
請願
であります。これは
請願
書には大分長く書いてありますが、簡單に申し上げます。これは
請願
と申し上げるよりは、
鉄道
に至急これを即決即行していただきたいという、催促のようなかつこうであると私は思うのであります。私が申し上げるまでもなく、現在客車並びに貨車が一旦停止もしくは徐行しておる状態でありますから、
鉄道
当局におかれては、すでに御了承のことと存ずる次第であります。これは北越
鉄道
時代にかけられたものでありまして、か
つて
は貨物列車が運轉中墜落いたしまして、非常な犠牲を拂つたこともあるのであります。くどくどしく申し上げる必要もありませんが、人命及び貨物輸送上、非常な支障を來しておるのみならず、村民一同非常に危惧の念にかられておるのでありますから至急にこれを即決即行していただきたいという
請願
であります。 次は上越線越後滝谷駅と小千谷駅間に仮停車場を新設していただきたいという
請願
であります。これは御承知の
通り
、滝谷駅と小千谷の間は非常に交通が不便でありまして、この六日市村、東村山村、竹沢村、東竹沢村、太
田村
、種苧原村、千
田村
、片貝村は約二万一千の人口を擁しておるのでありますが、交通上非常に不便を感じておるのみならず、両駅の距離が非常に遠いのでありまして、住民は非常に苦しんでおります。なお当地方は豪雪地帶でありまして、冬季五箇月というものはほとんど足をとられておるので、あります。この附近は役肉牛その他家畜の飼養地でありまして、また養蚕、養鯉の重要地であるのみならず、木材、木炭、わら工品、蔬菜等の産地でありまして、これがこういう仮停車場を設置していただくならば、村民は非常に惠まれるのであります。なお一方文化に惠まれず、また衞生保健的な見地から見ましても、この村落民の二万一千名は交通の不便によ
つて
、急患等の死亡率が非常に多いのであります。願わくば御審議の上、至急にここに仮停車場を御設置願いたいということを御
請願
申し上げる次第であります。関係町村長署名をも
つて
お願いしております。どうぞ何分の御審議をお願いいたします。
田中茂美
40
○田中
説明
員 澁海川鉄橋
修築
工事のことにつきましてお答え申し上げます。戰時中橋脚が非常に老廃いたしまして、諸所にかかる現状が現われまして、私どもこれに対しまして、万全の処置をとりまして、最近——非常に大きな改良工事を施すことは困難なのでありますが、運轉に絶対に安全と思われる設備を施しましたので、近い將來と申しますより、ごく最近のうちに徐行をとめまして普通の運轉に返ると思います。
藪谷虎芳
41
○
藪谷
政府
委員
第二の六日市村浦柄に仮停車場を設置せよとの件についてお答えいたします。小千谷と滝谷間は七キロ二分ありまして、そのほぼ中間の地点が
請願
の地のように心得ておりますが、本
請願
は最近において初めて出ました
請願
でありますから、地元
鉄道
局をして調査せしめたいと存じます。
神山榮一
42
○神
山榮一
君 六日市村浦柄に仮
停車場設置
の件につきまして御当局から御答弁いただきまして、満足いたした次第でありますが、この附近ははだいま
請願
書にも書いてあります
通り
、約二万一千の人口を擁しておるのであります。また先ほど申しました
通り
、文化、衞生上の面から見ましても、非常にこの仮停車場を要望しております。至急にひとつ御調査をお願いいたしたく、重ねてお願いいたします。 なお信越線の澁海川の鉄橋でございますが、これは今の御答弁で満足いたしますが、非常にあの附近の住民が今にも落ちるのではないかというような心配をも
つて
、うわさはうわさを呼びまして、非常に心配しておりますから、これまた至急御解決をお願いいたしたい。重ねてお願いいたします。 —————————————
有田二郎
43
○
有田委員長
日程第九七、戸賀湾を
避難
港に
指定
の
請願
、
島田晋作
君
紹介
。佐々木更三君より代理
説明
を聽取いたします。
佐々木更三
44
○佐々木(更)
委員
この
請願
の要旨は、新潟方面と北海道方面と、主として北日本の航路上には、
避難
港が少いのでございます。それにもかかわらず、秋から春にかけて非常な暴風波のために、非常に難船が多いのでございます。この戸賀湾は秋田縣南秋田郡の戸賀村の中にありまして、いわゆる男鹿半島の一端の中部にございまして、
避難
港としまして非常に適当の天然の入江をなしておるのであります。北の方青森港には遠く、南船川及び秋田の両港はございますけれども、あの沖合いを
通り
ます船が、冬季間中非常に難船が多いのでございます。現在でもその都度緊急
避難
をいたしまして、救助されておる状態でございます。不肖私が本年の夏本運輸常任
委員会
を代表いたしまして、その地方を調査いたしましたときにおきましても、その方面の海運局関係の熾烈な要望があつたのでございます。かつ東北海運局長もこれを親しく調査されまして、この湾が
避難
港としてぜひ必要だということを、認めておる次第であります。こういう状態でございまするので、当局におきましても、ぜひこの港を
避難
港として御
指定
をいただきたい。こうお願い申し上げる次第でございます。
有田二郎
45
○
有田委員長
本
請願
について
政府
側の
説明
を聽取いたします。
後藤憲一
46
○後藤
政府
委員
避難
港につきましては、今二十三年度から一部工事に着手をし、いろいろ調査もさらに継続いたしております。戸賀湾につきましては、この方面の
避難
港として位置としても適当とも思うのでございますが、なお今後
避難
港に対するいろいろの
指定
、あるいは整備という点を考えて上で、研究いたしたいと思
つて
おります。
佐々木更三
47
○佐々木(更)
委員
くどいようでありますが、あすこの男鹿半島の中ほどで突端にな
つて
おりますので、ただいま申し上げますように船川に來るのにも相当の距離があり、昨年度も相当の船があの沖合いで難船いたしました。船川から秋田に來るのには非常に遠いために、すぐにあすこに乘りつけて助かつた船が二、三艘ある。こういう状態でございますので、至急御調査の上、適当に善処せられんことをお願いいたします。
後藤憲一
48
○後藤
政府
委員
御衛旨の点は十分考えて、今後処置いたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
49
○
有田委員長
日程第三四、旧軍用白浜
鉄道
を運輸省に移管し
貨物線
として
運輸開始
の
請願
、
堀川恭平
君
紹介
。日程第四四、
相生
、西大路両駅間に
鉄道敷設促進
の
請願
、
堀川恭平
君外一名
紹介
。日程第四五、内子線せ伊予大洲駅で予讃線に
接続
の
請願
、
井谷正吉
君外八名
紹介
。日程第六六、四
國循環鉄道完成促進
の
請願
、
井谷正吉
君外八名
紹介
。日程第七二、四國海運局新居浜出張所
昇格
の
請願
、馬越晃君外三名
紹介
。日程第七三、南予線を
延長
して土居、窪野間に
國営自動車運輸開始
の
請願
、
井谷正吉
君外八名
紹介
。以上一括議題として、
井谷
委員
より代理
説明
を聽取いたします。
井谷正吉
50
○
井谷
委員
本
請願
の要旨は、姫路市白濱地区は製塩業、製鉄業等の工業地帶であるが、その多量の貨物の輸送には附近に大藏省所管の元
軍用白濱鉄道
が敷設されているのに、六キロ以上も離れた御着、姫路、飾磨、曽根各駅に依存しており、輸送難に陷
つて
いる。ついては該
鉄道
を運輸省に移管して、
貨物線
としてすみやかに
運輸開始
をはかられたいというのであります。一つ一つ御
説明
を願
つて
から、次に進みたいて思います。
藪谷虎芳
51
○
藪谷
政府
委員
今、
井谷
さんから御
説明
のように、本線は元陸軍
大阪
造兵廠の專用線でありましたが、終戰後は大藏省所管とな
つて
おります。本地区は終戰後残つた建物を利用して、工業、平和産業が相当
開始
されておりますので、これらの工場に発着する製品、原料等を輸送することができれば、産業開発上裨益するところが甚大であると思われますので、目下御希望の線に沿
つて
研究いたしております。
井谷正吉
52
○
井谷
委員
次は
相生
、
西大寺
両駅間に
鉄道敷設促進
の
請願
の要旨を申し上げます。本
請願
の要旨は、
相生
駅より岡山縣
西大寺
駅に通ずる
國鉄
赤穗線の敷設工事は、昭和十一年より七箇年継続
事業
として着工され、これは播備國境附近が急匂配でカーブが多いので、列車事故頻発の現状よりして、これを防止するために、また赤穗食塩の輸送及び当地方の産業振興にと
つて
不可欠の重要路線である。ついては本工事をすみやかに完成されたいというのであります。
田中茂美
53
○田中
説明
員
相生
、
西大寺
間の
鉄道
は、昭和十一年三月六十九議会におきまして予算に計上された線路でありまして、このうち
相生
、赤穗間は路盤工事も完成しております。赤穗、日生間は工しには着手いたしましたが、最近の実情で工事を中止いたしております。この線は御説のように山陽本線の代行線とも考えられ、また沿線開発上非常に重要な線と考えられておりまして、運輸省といたしましては、できるだけ近い將來に本路線については再開をいたしたい、こういうふうに考えております。
井谷正吉
54
○
井谷
委員
内子線を
伊豫大洲
駅で豫讃線に
接続
の
請願
の要旨を申し述べます。 愛媛縣喜多郡地内
國鉄
内子駅発上り列車は、
伊豫
五郎駅にて豫讃本線に
接続
運行しておりますが、これを
伊豫大洲
駅に引込み、本線に
接続
するよう、その変更方を要望するというのが
趣旨
であります。この五郎駅にての
接続
は実に不自然不便きわまり、貨客の輸送その他國利民福を阻害しておりますことは万人の認めるところでありまして、あえて專門家の
意見
をまつまでもないのであります。この五郎駅は交通の要衝でもなく、また駅附近の人家も数戸を出でず、貨客を呑吐する施設もないのであります。このような避処の
接続
は、まことに当時の政党の党利党略の具に供せられておるところの遺物であると申し上げてさしつかえないのであります。しかもこの線の將來は、
伊豫大洲
及び内子駅を経て
高知
駅に連絡のできる工事容易で、かつ最短距離であり、なお八幡駅を経ての九・四連絡線として貨客最も多き重要線であります。何とぞ愼重審議の上、御採択をお願い申し上げたいと思います。
藪谷虎芳
55
○
藪谷
政府
委員
現在内子線と
伊豫大洲
の間には二本の直通列車を運轉いたしております。そこで五郎駅への
接続
をやめて、直接
伊豫大洲
への線路を敷けという問題であります。
伊豫大洲
は五郎駅へつけておくよりも距離が長いものでありますから、現在の資材等の点から見ましても、新規工事として困難ではございますが、將來の問題として十分研究いたしたいと存じます。
井谷正吉
56
○
井谷
委員
次に四
國循環鉄道完成促進
請願
の要旨を申し上げます。 四國における最も貴重にして豊富なる資源を有する愛媛、
高知
両縣には未完成の鉄路が多く、なかんずく宇和島市と経済的にも密接不離の関係にある
高知
縣幡多郡大正町、昭和村、十川村、江川崎村、津大村等には、木材の蓄積量二千万石、木炭の年産五十万俵に上る厖大なる資源があり、また愛媛縣南北宇和郡と
高知
縣西南部水域よりは年産三億円を突破する漁獲物があるにもかかわらず、交通
機関
に惠まれぬこれら地方の物資輸送は、遅々として進捗せぬ状態であります。特にこの地域より産出すべき
鉄道
枕木の数量は、無盡藏というべく、これら物資をすみやかに消費ルートに乘せ、民生の安定に寄與せしめるならば、國土再建の大業の一翼を全うすることも至難にあらず、また四國循環
鉄道
完成後の四國、
九州
を結ぶ九・四連絡航路の
開始
によ
つて
、
高知
縣及び徳島縣の縣民のこうむる福利増進に寄與すること多大なりと確信いたします。ここにおいてわれわれは、宇和島市を基地として現在の九・四連絡民営の飛躍的強化と吉野生、影野間の
鉄道
開通を一日もすみやかに実現され、海陸輸送に万全を期し、物資流通の円滑をはかられんことをお願いする次第であります。
田中茂美
57
○田中
説明
員 四國循環
鉄道
の完成については、運輸省としても非常に関心を持
つて
おりまして、これが一日もすみやかに完成いたしますように、戰前から工事を進めて参りまして、非常な困難を事情を押切りまして、戰後も影野まで開通いたしたような次第であります。窪川までの開通についても非常な熱意をも
つて
努力しておりまして、現在のところ確定はいたしておりませんが、なるべく近い將來には開通をするよう努力いたしたいと考えております。下の方の吉野生からの工事も停頓をいたしておりますが、これも相当の進捗を見ておりますので、近い將來にこの下の方の工事も再開するよう努力したいと考えております。
井谷正吉
58
○
井谷
委員
次は四國海運局新居浜出張所の
昇格
に関する
請願
でございます。 新居浜市は元禄四年創業にかかる別子鋼山を中心として鋼精錬業、機械工業、化学工業は日本産業発達史の縮図のごとく、当地を中心としまして最も近代的な様相において発達を遂げ、戰時中は最も重要なる工業地帶を形成して來ましたが、幸い戰災を免れ、終戰後はいち早く平和産業に切りかえ、目下喫緊の肥料増産にわが國第一位の躍進を遂げつつある日新化学並びに別子鋼子、四阪製錬所を持ち、硫安の原料たる硫化鉱及び銅金銀等の主要金属の増産に邁進しつつある井華鉱業を初め、重要機械類の生産に営々たる四國機械、住友共同電力及び新居浜化学等、大小三十有余の会社工業があり、いずれも立直り早く、隆昌途上を躍進する工業都市であり、背後には新興産業都市西條市その他があり、まことに内海第一級の大工業産業地帶を形成しておるのであります。また当地の海運情勢は、海運局出張所のまま存置することは、海運関係の業者として多大の不便と矛盾があると思うのであります。海運局出張所の機能の限界と、業者の不便については、現在出張所の方方は熱心敏速かつ親切に事務を遂行されておりまして、業者として感謝しておりますが、御高承のように出張所は海事行政
機構
の最末端でありまして、海事事務の一小部分に機能が限定されておるために、前記のごとき当地海運情勢に相應せず、軽易な手続すら当地ではできず、その他資材面においても多大の不便を招來し、輸途力にも少からざる影響をこうむり、ひいては生産増強の支障ともなる残念なる事態を生じておる現状でございます。 本港には
運営
会の四國本部があり、海運業者二十有團体、新居浜税関支署、日本船舶貨物檢数協会の駐在等、海運主要
機関
の整備せられあるによ
つて
も判明するごとく、重要な地位にあるということがわかると思うのであります。この
昇格
問題は前記のような次第でありまして、当地方海運業者年來の宿望であり、また経費の面の上においても、現在の廳舍什器類のままで間に合う模樣であります。何とぞ当地方の海運情勢と客観的な諸般の事情等御賢察くださいまして、すみやかに
昇格
の実現するようにお願い申し上げたいと思うのであります。
後藤憲一
59
○後藤
政府
委員
新居浜港の重要なことはお説の
通り
であります。地方海運局の出張所を支署に
昇格
いたしますにつきましては、地方出先官廳という意味で、地方自治法により
國会
の議決を必要といたします点もありますし、かたがた関係各廳と相談いたしまして、御
趣旨
に沿いたいと考えておるわけであります。
井谷正吉
60
○
井谷
委員
南豫線
を
延長
して土居、窪野間に
國営自動車運輸開始
の
請願
の要旨を申し上げます。 この土居村と申しますのは、山村の避地でありますが、東宇和郡内では第四位の人口を有し、地方の要衝地でありますので、
國営自動
車は宇和島線出目駅に通ずる「出目行」及び豫讃線大洲卯之町駅と連絡する「坂石行」が運轉せられ、一日五回の停留により、旅客は土居町駅に雲集する現状であります。本村は八月一日の定住人口調査によれば、総戸数九百三十二戸、総人口四千六百三十三人を擁し、地方交通の衝点であります。本村大字窪野は小部落十四区、総戸数三百二十三戸、人口千八百四十三人を包容しておりますが、山岳地帶多く、交通の便いまだ惠まれません。けれども縣道野村、檮原線が大字土居から約六千メートル貫通して、本年度も國費支弁で工事進捗中であります。本線貫通のあかつきは、面積十五万里、人口一万数千人に達する
高知
縣高岡郡檮原村と相通じ、運輸交通上の曙光が認められますから、極力これが実現に努めておる次第であります。土居町駅から、この野村、檮原線に沿い約一里の地点にありまする窪野、この地点まで
國営自動
車の
延長
が願われれば、窪野部落民の福祉はいうに及びず、経済上においても地方物資の交流に裨益するところ少くないと信じます。なお種々なる事情がございましようから、この
延長
につきましては、朝晩一回ずつの運轉だけで地元はけつこうだと申しているわけであります。よろしく御詮議をお願いしたいと思います。
藪谷虎芳
61
○
藪谷
政府
委員
本件についてお答えする前にちよつと簡單にお断り申し上げたい点があります。前回の本
委員会
におきまして、
國営自動車運
営業
開始
の手続について私の答弁が不十分な点がありました。それは道路運送
委員会
にかけて後、運輸省が
國営自動車運
営業
開始
の可否を決する、こういうふうにお答えいたしました。これは一つの現状の姿ではありますが、正式な手続は、むしろ
國会
に
請願
されると同時に、やはり
政府
におきましては、それに基いて
運輸大臣
として
國営自動
車を実施して可なりかいなか、あるいは民営自動車助長方針をとつた方がいいか、いろいろ判断いたしました上で、省営自動車
開始
が適当である、こういう結論に達しましたあかつきには、これを道路運送
委員会
に諮問いたします。その諮問の結果をま
つて
、
運輸大臣
はさらに最後の決定をなす、こういうのが道路運送
委員会
の
諮問機関
の性質にかんがみまして、正当な手続でありますので、その点補遺修正いたします。 次に本件につきましてお答えいたします。本件は
南豫線
の土居駅から分岐して窪野まで約三キロの支線の
運営
業を
開始
せよ、こういう御要望でありますが、車両あるいは道路状態をさらに調査いたしまして、できるだけ御
請願
の
趣旨
に沿うことができれば幸いだと存じております。
井谷正吉
62
○
井谷
委員
これは今支線と言われましたが、
延長
でございます。それからもう一つ申し上げておきたいのは、現在一番最終の便が土居町駅でとまる。これをそこまで入れてもらいたい。朝初発が土居町から出るのを、ここから出してもらいたい、こういう簡單なことなのでございますから、お含みおき願いたい。これは通学の関係で非常に地元は熱望しております。
藪谷虎芳
63
○
藪谷
政府
委員
今さらに詳しい御
説明
がありましたので、なお御希望の線に沿うように調査研究いたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
64
○
有田委員長
前回留保にな
つて
おりまする
政府
の影弁を聽取いたします。日程第四三、
尾崎岬
に
航路標識設置
の
請願
、
内海安吉
君
紹介
。
橋本改二
65
○
橋本
説明
員
尾崎岬
に航路標識の設置につきましては、航路標識整備五箇年計画に掲上しておりますので、昭和二十五年度において新設の予定にな
つて
おります。 —————————————
有田二郎
66
○
有田委員長
日程第三二、羽幌港
修築
の
請願
、
坂東幸太郎
君
紹介
。
後藤憲一
67
○後藤
政府
委員
羽幌港につきましては、うしろに天塩を控えまして、またオホーツク海に面しており、石炭その他重要な物資を包藏いたしておりますので、本年度四百五十万円をも
つて
工事に着手いたしております。二十四年度もさらに工事を続行いたすように、予算措置をいたしたいと努力しております。 —————————————
有田二郎
68
○
有田委員長
この際おはかりいたします。
紹介
議員
欠席の
請願
については、
委員長
より代理に
紹介
、
質疑
を行いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
有田二郎
69
○
有田委員長
それでは順次
政府
側の
説明
を聽取いたします。 日程第一、吉久駅を
一般
駅に
昇格
の
請願
、
内藤友明
君
紹介
。
政府
の
説明
を求めます。
藪谷虎芳
70
○
藪谷
政府
委員
吉久駅は○、九キロを隔てております次の駅の中伏木駅の管理駅にな
つて
いるのであります。附近工場の生産品の輸送がありますので、地元としては、この
請願
の出たことはごもつともと思いますが、一面海の点から見ますと、新湊あるいは中伏木あるいは吉久おのおの一キロに満たない近義離に駅がありますのでどこへ出しても
運賃
が一緒になるように一つの駅にしてくれ、こういう
請願
もあるのであります。どちらがよいか、目下研究をいたしております。その結果によりましていずれかを決定いたしたい。
有田二郎
71
○
有田委員長
日程第三、
鹿兒島縣下國立航路標識復旧促進
の
請願
、文書表第
一三
号、
上林
山榮吉
君
紹介
。
橋本改二
72
○
橋本
政府
委員
鹿兒島
縣下國立航路標識のうち草垣島、佐多岬、長浜鼻、坊ノ岬の四
箇所
は昭和二十四年度に復旧の予定で予算を要求中であります。釣掛崎の燈台は昭和二十五年度に完成の予定であります。 —————————————
有田二郎
73
○
有田委員長
日程第四、北見を中心とする三路線に
國営バス
並びに
トラツク運輸開始
の
請願
、文書表第二三号、
永井勝次郎
君
紹介
。
藪谷虎芳
74
○
藪谷
政府
委員
北海道の本地区は、北見平野を中心とする自動車網の整備が主たる御要望だと思いますが、北海道の路線そのものが雪のためになかなか採算がとれにくいのであります。その上
國営自動
車の実施については前会にも申し上げたかと思いますが、なるべく
鉄道
線の先行または代行として交通系路をなす主要幹線を主として営業
開始
をや
つて
おるのであります。その他の路線についてはできるだけ民間業者の育成をはかる方針で参
つて
おりますが、戰後の情勢においてもその方針はかわりはございません。本地区にも民間自動車が北見バスとか、あるいは北見貨物、いろいろの業者がありますので、省といたしましては、できるだけ民間業者の育成強化をはかりまして、地方の利便を促進して行きたい、こういう考えでおります。 —————————————
有田二郎
75
○
有田委員長
日程第六、松戸、
水戸間鉄道電化促進
の
請願
、文書表番号第四〇号、小野瀬
忠兵衞
君
紹介
。
並木裕
76
○並木
説明
員 常磐線の松戸、水戸間の九九・六キロの電化に関しましては、本年九月松戸、水戸間の二一・七キロを着工しておりますので、昭和二十四年の五月末日までに工事を完成しまして、六月の一日から電車運轉を
開始
する予定にな
つて
おります。また松戸、水戸間の九九・六キロの電化に関しましては、各般の事情をいろいろ考慮する必要もありますので、これは早急に実現することは困難な実情に現在あるのであります。 —————————————
有田二郎
77
○
有田委員長
日程第八、
美々津
、
都農
両駅間に
停車場設置
の
請願
、文書表番号第六〇号、
川野芳滿
君
紹介
。
藪谷虎芳
78
○
藪谷
政府
委員
本
請願
の希望地点は都濃より四・六キロ、
美々津
へは四・四キロのちようど中間の地点でありまして、現場は千分の二・二勾配直線でありますが、相当旅客貨物の取扱量がある見込みでありますので、できるだけ御
趣旨
に沿うように実情調査をいたしたいと思いますが、予算資材の関係上急速に実現はあるいは困難かと思います。 —————————————
有田二郎
79
○
有田委員長
日程第九、
酒井俊雄
君
紹介
、瀬戸、
明知間國営自動車運輸開始
の
請願
、
藪谷虎芳
80
○
藪谷
政府
委員
本件につきましても、先ほどお答え申し上げた
通り
、できるだけ民間の自動車を育成強化して行きます。どうしても民間において輸送需要を充足し得ないならば、その上で省営自動車設置について考慮いたしたいと考えております。 —————————————
有田二郎
81
○
有田委員長
日程第一一、
川野芳滿
君
紹介
、
三重
町、
日向長井
両駅間に
鉄道敷設
の
請願
。
田中茂美
82
○田中
説明
員 この区間の
鉄道
は
鉄道敷設
法の予定線にはな
つて
おりませんが、戰時中日豊線の短絡及び強化のために調査をいたしましたところ、相当有望な線と思われます。しかし建設線全体の現状から見まして、本区間を早急に着手するということは困難かと思われまするが、將來種々経済事情その他を調査の上、善処いたしたいと考えております。 —————————————
有田二郎
83
○
有田委員長
日程第一二、
川野芳滿
君
紹介
、
南宮崎
駅に準
急行列車停車
の
請願
。
藪谷虎芳
84
○
藪谷
政府
委員
現在宮崎には準急は停車いたしておりますが、その隣りの
南宮崎
は私設
鉄道
の分岐点で相当の連絡客があるというので本
請願
が出たと思いますが、その利用の旅客数量につきまして十分研究した上で、できるだけ
請願
の御
趣旨
に沿うよう再調査いたしたいと存じております。 —————————————
有田二郎
85
○
有田委員長
日程第
一三
、
竹山祐太郎
君
紹介
、二俣、
佐久間間鉄道敷設促進
の
請願
。
田中茂美
86
○田中
説明
員 二俣、佐久間間の
鉄道
は、第五十一議会で建設費の予算に計上されました
鉄道
でありますが、いろいろの関係で計画
通り
に工事に着手できなかつたのであります。現在の経済事情から申しまして、運輸省といたしまして早急に着手するということは困難な事情がありますが、將來この線の着手に関しましては、いろいろ調査研究を進めたいと考えております。 —————————————
有田二郎
87
○
有田委員長
日程第一四、
竹山祐太郎
君
紹介
、掛川町、御前崎間
國営自動車運輸開始
の
請願
。
藪谷虎芳
88
○
藪谷
政府
委員
本路線につきましては、旅客自動車としては靜岡電鉄のバス、貨物自動車は遠州貨物が運輸営業を
開始
しておりますが、ひとまずこれらの民営自動車の育成強化をはかりまして、地方の交通の利便をはかりたい、こう考えております。
有田二郎
89
○
有田委員長
日程第一五、
川野芳滿
君
紹介
、
美々津
港
浚渫費國庫補助
の
請願
。
後藤憲一
90
○後藤
政府
委員
美々津
港は宮崎の東部方面では重要な港ということは存じておりますが、
國庫補助
によ
つて
修築
いたしますには、一定の資格を限定いたしておりますので、補助対象の
指定
港とするところまでまだ至
つて
おりませんが、その後
美々津
港の経済も発展しつつあるように見えますから、いろいろ調査いたしまして、御希望に沿えるように努力いたしたいと考えます。 —————————————
有田二郎
91
○
有田委員長
日程第一九、
橋本金一
君
紹介
、名古屋駅
西口地帶
を
鉄道用地
より除外の
請願
。
田中茂美
92
○田中
説明
員 本件は戰災を受けました名古屋市復興都市計画に対しまして、將來の
鉄道
計画の一案といたしまして、昭和二十一年に提示されたものであります。現在では情勢の変化に伴いまして、この
鉄道
敷地を他に変更するように計画を進めておりますが、まだいずれとも決定はいたしておりません。 —————————————
有田二郎
93
○
有田委員長
日程第二〇、
城端線電化
に関する
請願
、
佐伯宗義
君
紹介
。
並木裕
94
○並木
説明
員 城端線の高岡・城端間の二九・九キロの電化に関しましては、現在の城端線の輸送状況その他の実情を勘案しますれば、地方事情といたしましては当然考慮される線区でありますが、省といたしましては目下優先的に幹線の電化の必要に迫られておりますので、予算、資材の関係もありまして、すみやかに工事を着手することは困難な情勢にあるのであります。なるべく早い機会におきまして調査の上、方針を決定したいと思
つて
おります。 —————————————
有田二郎
95
○
有田委員長
日程第二二、
長崎
、
諌早間鉄道電化
の
請願
、
若松虎雄
君
紹介
。
並木裕
96
○並木
説明
員
長崎
、諌早間
三一
・六キロの電化に関しましては、現在の
長崎
線の輸送状況その他の実情を勘案しますれば、当然考慮さるべき区間でありますが、予算、資材の関係もありまして、すみやかに工事を実施することはまことに困難な実情にあります。 —————————————
有田二郎
97
○
有田委員長
日程第二三、関東海運局
東京
支局
昇格
の
請願
、
前田郁
君
紹介
。
後藤憲一
98
○後藤
政府
委員
関東海運局
東京
支局を独立の海運局にしてくれという御希望につきましては、
東京
支局の現在扱
つて
おります事務量、及びその事務の敏速という点につきましては無理からぬ御希望ではありますけれども、海運局設置となりますと、いろいろと困難な事情がありますので、関東海運局の持ちます権限を大幅に
東京
支局に讓渡いたしまして、
東京
支局といたしましても、事務的には独立の海運局とならなくてもさしつかえないような処置をいたすというように考えて、御希望に沿いたいと存じます。 —————————————
有田二郎
99
○
有田委員長
日程第二四、
前田郁
君
紹介
、
鹿兒島
、
古江間國営航路開設
の
請願外
四件。
藪谷虎芳
100
○
藪谷
政府
委員
現在大隅の開発線といたしましては、志布志線が敷設されておりますが、その志布志線の末端である古江から、
鹿兒島
湾を渡
つて
鹿兒島
に省営航路を開設せよ、こういう御要求であります。大隅開発については運輸省としてもできるだけ進めたいと思
つて
おりますが、大体あそこから出る貨物は日に十車程度のものでありまして、現在におきましてはもちろん志布志線の輸送で十分でありますし、その多くの行先は北
九州
及び京阪神地方でありまして、
鹿兒島
内のものは比較的少いのであります。かようなところに厖大な資材と予算をつぎこんで、古江、
鹿兒島
間に航路を開くということは目下のところ非常に困難であります。かつ古江の港は三メートル半でありまして、省営航路開設の場合には、大きな費用をも
つて
これを
浚渫
しなければならないという難関があります。かつ本区間には民間の航路がありまして、さしあたりはその航路を育成強化することによ
つて
目的
は達せられるのではなかろうかと考える次第であります。 —————————————
有田二郎
101
○
有田委員長
日程第
二八
、
西山冨佐太
君
紹介
、備中高松、
稻荷山間鉄道復活
に関する
請願
。
田中茂美
102
○田中
説明
員 備中高松、稻荷山間の
鉄道
復活に関する
請願
でございますが、戰時中の
鉄道
撤去に関しましては、運輸省として事情の許す限りこれが復活に努めて参りましたが、本区間は非常に短距離でありますし、運送関係の事情から見まして、現在まで復活工事を進めることができなかつたのでございます。今後諸般の情勢を調査研究いたしまして、御希望の点は十分にしんしやくして参りたいと存じております。 —————————————
有田二郎
103
○
有田委員長
日程第三〇、
前田郁
君
紹介
、大泊港
修築
の
請願
。
後藤憲一
104
○後藤
政府
委員
鹿兒島
の大泊港は地理的に非常に重要な地位で、
避難
港でもあり、また漁業の根拠地でもあるという点がありますので、二十四年度におきましては、港内の浅い所を
浚渫
するということについて、予算措置をいたしたいという考えを持
つて
おります。 —————————————
有田二郎
105
○
有田委員長
日程第三三、
大石ヨシエ
君
紹介
、以久
田村
國民健康保險組合
に
ジープ拂下
の
請願
。
田中茂美
106
○田中
説明
員 本
請願
につきましては、現在まで進駐軍から拂い下げます自動車は、貨物自動車に限られて実現をいたしておりまして、ジープを拂い下げますことにつきましてはいまだ何の交渉もいたしておりません。從いましてジープを
國民健康保險組合
に拂い下げるということにつきましては、運輸省といたしまして事情困難な情勢にあるのであります。 —————————————
有田二郎
107
○
有田委員長
日程第
三五
、
飯田義
茂君
紹介
、あさひの駅に
貨物取扱開始
の
請願
。
藪谷虎芳
108
○
藪谷
政府
委員
本駅につきましては、旅客の取扱いを局長限りで臨時に行
つて
おりますが、これを近く正式の駅にいたしたいと思
つて
おります。次に貨物を取扱うということについては、相当の工費がかかりますので、急速実現は困難だと思います。 —————————————
有田二郎
109
○
有田委員長
日程第
三六
、
大石ヨシエ
君
紹介
、綾部、
本郷間國営自動車運輸開始
の
請願
。
藪谷虎芳
110
○
藪谷
政府
委員
本区間には旅客自動車は中丹自動車株式会社が、貨物につきましては丹波貨物自動車が
運営
を
開始
いたしておりますので、これらの民営自動車の育成強化をまずはか
つて
、地方の交通の緩和に資したいと思います。 —————————————
有田二郎
111
○
有田委員長
日程第三七、高倉定助君
紹介
、
廣尾
港
浚渫
並びに
防波堤延長
の
請願
。
後藤憲一
112
○後藤
政府
委員
廣尾
港は北海道の太平洋岸におきましては非常に重要な所でありますが、この港は非常に砂に埋まりやすい状態にありますから、特に
浚渫
をせねばならぬというので、二十三年度におきましてはさしあたり二百万円をも
つて
その工事を実施いたしております。二十四年度におきましても引続きこれを続行して行きたいと考えております。 —————————————
有田二郎
113
○
有田委員長
日程第三九、
上林
山榮吉
君
紹介
、
指宿線列車増発
の
請願
。
藪谷虎芳
114
○
藪谷
政府
委員
本線の旅客列車、貨物列車の回数につきましては、この七月の改正において、できるだけ増加いたしたいと思いまして、
從來
準混の列車を混合列車に改めましたほか、通勤通学の便のために時間帶を整理いたしまして、
從來
よりも改善されましたが、何分にも石炭あるいは車両等の制限によりまして、いまだ地元に御希望を充足するまでに列車回数の増加はいたしておりませんので、將來御
趣旨
に沿うように、できるだけ輸送の改善をいたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
115
○
有田委員長
日程第
四一
、
川野芳滿
君
紹介
、
都農
駅に準
急行列車停車
の
請願
。
藪谷虎芳
116
○
藪谷
政府
委員
準急はあまり各駅にとまりますと、準急でなくなるのでありまして、この
都農
駅停車の要望につきましては、目下のところ停車は困難であります。 —————————————
有田二郎
117
○
有田委員長
日程第四二、
大野伴
睦君
紹介
、
三重
、
日向長井間鉄道敷設
の
請願
。
田中茂美
118
○田中
説明
員 この
鉄道
は
鉄道敷設
法の予定線にな
つて
おりませんが、戰時中において資源開発並びに運輸系絡上の見地から、一應地形その他について調査をいたしましたけれども、
延長
四十六キロに上
つて
おりますし、現在の経済状態からいたしまして、早急に着手いたすことは困難な実情でありますが、將來調査して十分研究いたしたいと存じております。 —————————————
有田二郎
119
○
有田委員長
日程第四六、
林大作
君
紹介
、浜松、
米原間電化
の
請願
。
並木裕
120
○並木
説明
員 東海道線の浜松、
米原
間百八十八・八キロの電化につきましては、沼津、浜松間の百三十・九キロが明春六月開通される予定でありますので、その開通をまちまして、
國鉄
電化計画に基きまして、昭和二十四年度初期に引続いて浜松、
米原
間を電化すべく準備を進めております。 —————————————
有田二郎
121
○
有田委員長
日程第四七、守田道輔君
紹介
、
平生湾浚渫
に関する
請願
。
後藤憲一
122
○後藤
政府
委員
さいぜん申し上げましたように、國庫の補助によ
つて
修築
助成いたしますには、一定の資格認定をいたしました上でいたしますが、平生港につきましては、まだ
指定
港湾にはな
つて
いないのであります。從
つて
補助による
修築
ということは少し時期が早いと思いますが、目下
指定
港湾につきましては、港湾法の制定その他と同時に、選定の追加もや
つて
おりますから、その際にさらに研究いたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
123
○
有田委員長
日程第四八、
加藤吉
太夫君
紹介
、中河村下河端に
停車場設置
の
請願
。
藪谷虎芳
124
○
藪谷
政府
委員
本
請願
の希望地点は鯖江から二・七キロ、大土呂から五・三キロの地点であります。この地点には旅客運送としては福井
鉄道
線がございまして、從
つて
旅客交通にはさほどの不便がございません。ただ地方開発のための貨物輸送については、相当不自由を感じておられると思いますので、なおよく調査して研究いたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
125
○
有田委員長
日程第五〇、
前田榮
之助君
紹介
、
呉線
を山陽本線に編入の
請願
。
藪谷虎芳
126
○
藪谷
政府
委員
呉線
は現在單線でありまして、線路も弱いので、本線列車を全部通すことはできない状態にあります。これをかりに通すとしましても、現在の本線よりも二十キロ余の迂回となりまして、かつまた現在の本線沿線住民の利益に及ぼす影響も大きいので、軽々に決定しがたい問題であります。本線の列車回数は現在下り五本、上り四本、呉はローカル線でありますが、下り八本、上り九本という列車回数のサービスによりまして、遺憾ないものと存じております。 —————————————
有田二郎
127
○
有田委員長
日程第五一、重
井鹿治
君外四名
紹介
、宇野、
味野間國営連絡航路開設
の
請願
。
藪谷虎芳
128
○
藪谷
政府
委員
國営
航路は、
鉄道
の本線と本線とを最短距離において結ぶことを使命としておりまして、この線のように本線から支線を出すような航路の開設は、今までいたしておりません。かかる線につきましては、できるだけ民間の航路を助成して、どうしても地方の充足を満たさないという場合には、省営航路として研究することにいたしたいと存じております。
後藤憲一
129
○後藤
政府
委員
同じ問題につきまして、すでに本年の十月から岡山汽船会社がこれに船を向けて航路を開設しております。これをつか加えておきます。 —————————————
有田二郎
130
○
有田委員長
日程第五二、
鈴木善幸
君
紹介
、
久慈
、
白山間
及び
久慈
、玉の脇間
國営自動車運輸開始
の
請願
。
藪谷虎芳
131
○
藪谷
政府
委員
本地方は省営自動車網の非常に発達したところでありまして、現在
久慈
が火災にかかつたために、附近の市町村に疎開している人たちが相当あります。物資の動きも予想されますので、できるだけ御希望に沿うように研究いたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
132
○
有田委員長
日程第五三、
鈴木善幸
君
紹介
、宇津野、
落合間鉄道敷設促進
の
請願
。
田中茂美
133
○田中
説明
員 本小本線は、昭和十一年五月に三陸沿岸線の一部として建設費の予算に計上されました
鉄道
でありまして、この間この宇津野、落合間は、昭和十八年十一月から着工いたしましたが、戰爭の影響を受けまして、工事を中止しておる状態であります。現在
鉄道
の先行として全区間にわたり省営自動車を
運営
いたしておりますが、なお岩手の粘土運送の重要性にかんがみまして、本
鉄道
の完成を粘土輸送の観点から檢討いたしまして、省としても善処いたしたいと考えております。 —————————————
有田二郎
134
○
有田委員長
日程第五四、
鈴木善幸
君
紹介
、田野畑を経て普代より小本に至る間に
國営自動車運輸開始
の
請願
。
藪谷虎芳
135
○
藪谷
政府
委員
本路線は道路が非常に惡いのでありまして、道路の改修を待
つて
、省営自動車
開始
の可否を研究いたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
136
○
有田委員長
日程第五六、
大矢省三
君
紹介
、
輸入食糧船
の
大阪入港促進
に関する
請願
。
後藤憲一
137
○後藤
政府
委員
大阪
港に食糧
輸入
船舶を入港せしめられたいという点につきましては、すでに
関係方面
といろいろ協議いたしておりますが、國内だけの措置でも
つて
できない事情にありますので、なお今後努力いたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
138
○
有田委員長
日程第五七、
高瀬傳
君
紹介
、旧小倉
鉄道
拂下に関する
請願
。
藪谷虎芳
139
○
藪谷
政府
委員
先ほども申し上げました
通り
、戰時中買收いたしました私設
鉄道
の中の一つでありまして、本件につきましては旧所有者あるいは関係者を主とした
意見
としては、拂下げの希望を持
つて
おりますが、利用者または從事員といたしましては、拂下げに
反対
の
意見
を持
つて
おりまして、かように賛否両論がある以上、
政府
としましてはさらに詳しく調査研究いたしたいと存じます。 —————————————
有田二郎
140
○
有田委員長
日程第五八、細川八十八君
紹介
、旧
南海鉄道山手線拂下促
進の
請願
。
藪谷虎芳
141
○
藪谷
政府
委員
本
鉄道
は、阪和
鉄道
として和歌山、
大阪
に至る区間を建設され、後に南海に合併された線でありますが、和歌山方面と
大阪
を結ぶ短路線である意味におきまして、省としては和歌山線の山手まわりに比して非常に効率よく
運営
されている短路線であります。本件につきましても請否両論がありますので、
政府
としては愼重に研究いたしたいと存じます。
有田二郎
142
○
有田委員長
本
請願
は
委員長
の地元でありまして、特に
國鉄
の山手線となりまして以來は、非常にサービスも惡く、その他いろいろな問題があるのでありますが、運輸省におきましては、この山手線のいろいろな問題について十分なる御檢討を御研究をなさ
つて
おられるか。さらに先般來この電車において相当の怪我人なり死人を出したことを仄聞いたしておるのでありますが、これらに対する
鉄道
方面の御感想を承りたいと存じます。
藪谷虎芳
143
○
藪谷
政府
委員
本線の買收後の利用につきましては、大体旅客の半数、貨物の九〇%まで他の省線への連絡でありまして、戰時中買收しましてから日なお浅くして終戰に及びましたので、その間改良も思うにまかせなかつたのでありますが、その後二十一年度から線路の強化あるいは輸送りる等に努めて参りました結果、本年に入りましてからは、この買收の
趣旨
に沿
つて
、紀勢線との直通を二往復天王子まで入れました。來年度また一本入れるといつたように、次第に直通の列車をふやしております。貨物輸送につきましても、現在直通は二往復、あるいは東岸和田等からはさらにローカルの列車を二往復入れまして、できるだけ
趣旨
に沿うようにしております。またスピードにつきましても、現在一時間四十五分ないし一時間五十分でありますが、これを近く一時間半に上げたい、また急行を一時間二十分のものをつくりたい、かようにサービスの点を改良して行きたいと考えております。なお先ほど申しましたように、線路を改良いたしました結果、最近におきましては死傷事故はございません。 —————————————
有田二郎
144
○
有田委員長
日程第六三、
庄司彦男君紹介
、
八鹿
、
岩美
両駅間に
鉄道
又は
國営自動車運輸開始
促進の
請願
。
田中茂美
145
○田中
説明
員
八鹿
、
岩美
間
延長
七十三キロのうち、十四キロは第六十五議会において予算に計上されましたが、財政の関係から着手いたさずに予算を削除になつた線であります。また関宮、
岩美
間はまだ予定線にな
つて
おりませんので、省といたしましては調査をいたしておりません。沿線には相当な林産、農産、鉱産の資源があることは承知いたしておりますが、相当に難工事でありますし、現在の建設線の
一般
の情勢から見まして、早急着工は困難でありまして、將來の調査にまちたいと思
つて
おります。
國営自動
車につきましては、当局といたしましては、何分現在の國内情勢は、予算、資材その他の関係で早急に実施することが困難な実情でありますので、全但交通、日ノ丸自動車両会社の機能を強化いたしまして、現行の自動車交通の強化をはか
つて
、交通難を緩和いたしたいと考えております。 —————————————
有田二郎
146
○
有田
委員
日程第六四、
庄司彦男君紹介
、関金、
山守間鉄道速成
の
請願
。
田中茂美
147
○田中
説明
員 関金、
山守間鉄道速成
の
請願
でありますが、本区間
延長
五キロは、第七十議会で建設予算に計上されました南勝線
鉄道
の一部でありまして、路盤工事に着手いたしましたが、戰時中中止にな
つて
おります。当局といたしましては、かかる中止線に対しては、なるべく近い將來に再開をいたしたいと考えておる次第でございます。 —————————————
有田二郎
148
○
有田委員長
日程第六五、
植原悦二郎
君
紹介
、
大糸南線電車区間
を簗場まで
延長等
の
請願
。
並木裕
149
○並木
説明
員 大糸南線の大町、簗場間の十二・二キロの電車運轉
延長
につきましては、現在の輸送状況その他の実情を調査しておりますが、目下のところ予算、資材などの関係もありまして、急速に実施することはまことに困難な実情でございます。 —————————————
有田二郎
150
○
有田委員長
日程第六七、
飯田義
茂君
紹介
、古樋、
上札鶴間鉄道敷設促進
の
請願
。
田中茂美
151
○田中
説明
員 古樋、上札鶴間
鉄道
は、まだ敷設法の予定線にな
つて
おりませんので、詳しく調査もいたしたことはございませんが、図面の上で調査いたしますと、
延長
約二十五キロの
鉄道
で、相当な資源あるいは開発適地があるように考えられております。この線につきましても、現在の経済情勢から、早急に着手に至ることは困難でございますが、將來なお調査研究をいたしてみたいと考えております。 —————————————
有田二郎
152
○
有田委員長
日程第六九、
上林
山榮吉
君
紹介
、
南余目信号所
を
一般
駅に
昇格
の
請願
。
藪谷虎芳
153
○
藪谷
政府
委員
本件につきましては、一應もつともな点がありますので、なるたけ
請願
の
趣旨
を実現するように考えたいと存じます。 —————————————
有田二郎
154
○
有田委員長
日程第七四、
鈴木善幸
君外三名
紹介
、山口線復旧に関する
請願
。
田中茂美
155
○田中
説明
員 山田線のアイオン台風による災害の復旧は、現地の実情にかんがみまして、できるだけ早急に実施したいので、両端から工事に着手いたしまして、盛岡方松草、平津戸間はすでに開通をいたしたのでありますし、また宮古方、宮古、蟇目間もすでに開通いたしたのでありまして、目下蟇目、茂市間の復旧工事を実施いたしております。これが來年の三月に開通の予定でありまして、一應これらの区間は列車の仮開通を見るわけであります。残る平津戸、茂市間四十三キロ八分の区間は、
國鉄
災害史上まれな壞滅的な被害を受けましたので、これをただちに復旧するということは、また再び
かく
のごとき災害を受ける可能性が多いのでありまして、十分に降雨と水位との関係、洪水の関係、あるいは治水治山等の関係とにらみ合せまして、種々技術的に研究する必要があるのでございます。從
つて
本省といたしましては、
山田線復旧
対策研究会を設けまして、專門的な研究を早急に進めたいと考えております。しかる後に復旧に対する技術的な自信を得、本工事の莫大なる予算、資材に対する見通しを得ましたならば、早急に本区間の復旧工事は実現いたしたいと考えております。 —————————————
有田二郎
156
○
有田委員長
日程第七七、
山下春江
君
紹介
、白石、
郡山間電化
の
請願
。
並木裕
157
○並木
説明
員 郡山、白石間八・〇キロの電化につきましては、現在の東北線の輸送状況その他の実情を勘案しますれば、当然考慮さるべき線区でありまして、目下現地におきまして鋭意調査研究中であります。予算、資材の関係もありまして、可及的すみやかに工事を実施することは困難な情勢にありますが、いろいろの隘路を打開しまして、なるべく早い機会に電化したいと考えております。 —————————————
有田二郎
158
○
有田委員長
日程第七八、
山下春江
君
紹介
、
永井川信号所昇格
の
請願
。
藪谷虎芳
159
○
藪谷
政府
委員
金谷川、福島間の永井川信号所を駅に変更の御希望は、
從來
よりしばしば承
つて
おりますが、今般大体調査を終りまして、目下具体的に工事予算等について研究中でございますので、近く決定を見たいと存じております。 —————————————
有田二郎
160
○
有田委員長
日程第七九、日程第一〇八、
山崎道子
君
紹介
、
松谷天光
光君
紹介
、
傷痍者
の
乘車賃
に関する
請願
。
藪谷虎芳
161
○
藪谷
政府
委員
公務その他の関係におきまして、傷痍になられた方はまことにお氣の毒と存じますが、これらの公務による
傷痍者
だけを取上げて無賃乘車の特権を與えるということは、非常に困難な問題でありまして、むしろ廣く
一般
の不具者と同列において何らか優遇の道を開きたいということにつきましては、運輸省としても考えております。その不具者の順位につきましては、厚生省において等級をつけた上で運輸省として考えたい。その考え方は無賃乘車客を差上げるわけには参りませんので、割引の形で將來十分研究して行きたい、こう考えております。 —————————————
有田二郎
162
○
有田委員長
日程第八〇、
近藤鶴代
君
紹介
、岡山市万町
踏切
に
跨線橋架設
の
請願
。
田中茂美
163
○田中
説明
員 岡山市万町
踏切
りが岡山市の中枢地を横断いたしまして、市の交通に御不便をかけておることは恐縮に存じております。けれども、これを跨線橋にいたしますために要する経費は、非常に莫大なるものでありまして、現在かかる工事を施行いたしますだけの余裕を省において持
つて
おりませんが、將來の都市発展にもかんがみまして、できるだけ近い將來に、このような種類の工事を着工いたします時期におきまして考えて行きたいと存じます。 —————————————
有田二郎
164
○
有田委員長
日程第八三、
山本猛夫
君
紹介
、
日通久慈支店
に
貨物自動車増配
の
請願
。
田中茂美
165
○田中
説明
員 小運送業用の貨物自動車の最終使用者に対します割当は、関係の
鉄道
当局並びに道路運送監
理事
務所協議の上に決定いたしておりますので、
請願
の
趣旨
につきましては、
鉄道
局並びに道路運送監
理事
務所において、実情を調査の上善処するように通達をいたすつもりでございます。なお最近は割当自動車の引取りを辞退しておる向きもありますので、御要望には副い得ると考えております。 —————————————
有田二郎
166
○
有田委員長
日程第八五、
大石ヨシエ
君
紹介
、中浜港
修築
の
請願
。
後藤憲一
167
○後藤
政府
委員
中浜港は、京都の丹後半島にありまして、日本海航路といたしましては
避難
港としても大事であり、また漁業上からも大事でありますので、二十四年度の予算におきまして一部防波堤の工事をいたしてみたい、こう考えております。 —————————————
有田二郎
168
○
有田委員長
日程第八七、圖司安正君
紹介
、
南遊佐
村地内に
停車場設置
の
請願
。
藪谷虎芳
169
○
藪谷
政府
委員
羽越線の本楯、遊佐両駅間に駅設置の希望は、終戰後今回初めて承りましたので、地方事情を十分調査してみたいと存じております。 —————————————
有田二郎
170
○
有田委員長
日程第八九、
中野寅吉
君
紹介
、
若松
、
白河間鉄道敷設
又は
國営自動車運輸開始
の
請願
。
田中茂美
171
○田中
説明
員 この
鉄道
はまだ予定線にな
つて
おりませんが、
延長
約七十六キロであります。沿線には林産、鉱産等の資源がありますほかに、いわゆる猪苗代湖の遊覽客も相当あるように考えられます。この
鉄道
は、現在線の郡山経由に比較いたしまして、
延長
約二十三キロの短縮となりますが、匂配は現在の千分の二十五に比べまして千分の三十となりまして、非常に線路の状態として惡い地点になるようでございます。本線に対しましては、現在の事情から早急に着手することは困難な実情にありますが、なお將來調査研究はいたしたいと存ずる次第であります。 なお本区間の建設線に先行する
國営自動
車の
請願
でありますが、これは現在の國内情勢では、省といたしましては、予算、資材その他の関係で早急に実施困難でありますので、本区間中の関係民間業者を復活強化して、沿線の交通需要に應じたい考えでおります。 —————————————
有田二郎
172
○
有田委員長
日程第九一、
川野芳滿
君
紹介
、日ノ影、
高森間國営自動車運輸開始
の
請願
。
藪谷虎芳
173
○
藪谷
政府
委員
本区間には現在
國営自動
車としては、貨物自動車が運轉されておりますが、旅客自動車につきましては、民間のバスが運轉されております。今後の問題といたしまして、できるだけこの民間の業者を育成いたしたいと思いますが、もし民間業者において十分力が出ない、地方の交通を満足せしめないような場合には、省といたしましてその自動車
運営
業
開始
について、十分に本
請願
の
趣旨
を入れまして研究いたしたいと存じております。 —————————————
有田二郎
174
○
有田委員長
日程第九二、金光義邦君外二名
紹介
、久大線の
列車時刻改正
の
請願外
一件。
藪谷虎芳
175
○
藪谷
政府
委員
この
請願
にあります
通り
、久大線のうち日田地区と大分地区は、交通が非常に不便であるという点から
請願
が出たのだろうと思いますが、まことにもつともであります。現在の列車のスピードが、匂配線の関係で非常にのろうのでありますが、できるだけ御希望に沿うように列車のスピード・アツプを行い、あるいは石炭、資材等に余裕ができ次第、列車回数を旅客、貨物ともに増加いたして行きたいと存じております。 —————————————
有田二郎
176
○
有田委員長
日程第九三、
鈴木明良
君
紹介
、
水戸線
を
東北本線
に
接続
の
請願
。
藪谷虎芳
177
○
藪谷
政府
委員
この
請願
のように、
水戸線
から小山で乘りかえて、
東北本線
を利用して上野に参ります通勤客にと
つて
は、まことに不便な点が多いのでございまして、恐縮いたしております。しかしながらこの五、六百人の通勤客を救うためには、非常なダイヤの改正を行わねばならない。すなわち現在ありまする
東北本線
の小山以南の三千人の旅客が不便に相なるわけであります。また帰る場合の列車のダイヤを檢討いたしましたが、この希望のように便利にいたしますと、これに
接続
しております眞岡線等が今度は不便になる。下館、小山等のラツシユ・アワーに食い違いができるというように他に支障を及ぼすところがさらに大きいのでありまして、ただいまのところでは現在以上の改善は困難であります。ただ將來列車回数がふえました場合には、この点を十分考慮して御希望に沿うようにいたしたいと存じております。現在のところにおきましてなし得ることは、
東北本線
の仙台方面から來る列車が、
接続
は定期に來ればようのでありますが、宇都宮における経済取締りのために、いつも遅れて來るという点がありまして。この是正方については、栃木縣当局と協議して、できるだけ通勤に不便のないように措置いたしたいと存じております。 —————————————
有田二郎
178
○
有田委員長
日程第九六、
大石武一
君
紹介
、
遠野線
を
氣仙沼
まで
延長
の
請願
。
藪谷虎芳
179
○
藪谷
政府
委員
現在遠野から
高田
町までは
國営自動
車が運轉いたしておりますが、さらにこれを
延長
して、
氣仙沼
までというのは——海岸線を
通り
ます道路は相当狹くて路面も惡いのでありまして、この道路の改修をま
つて
、研究いたしたいと存じております。 —————————————
有田二郎
180
○
有田委員長
日程第九八、
小川原政
信君
紹介
、岩内、
黒松内間鉄道敷設
の
請願
。
田中茂美
181
○田中
説明
員 この
鉄道
は
延長
約四十三キロでありますが、
鉄道敷設
法予定線にはな
つて
おりません。一應調査をいたしましたところによりますと、沿線には相当資源がありますが、経過地は非常に困難な所でございまして、相当な隧道あるいは橋梁等を要する見込みでございます。將來本
鉄道
は
函館
本線の改良とにらみ合せて計画して参りたいと存じます。目下のところ早急に着手することは困難な実情でございます。 —————————————
有田二郎
182
○
有田委員長
日程第九九、
高瀬傳
君
紹介
、宮島、
堀江間國営連絡航路開設中止
の
請願
。
藪谷虎芳
183
○
藪谷
政府
委員
現在当地方には四國松山の市内堀江から、呉市内の仁方に至る間の省営航路を
開始
しております。しかしながら終戰後呉、廣等の事情がかわりましたので、できるだけ有効な方のこれを轉用いたしたい、かように考えておりましたところ、最近になりまして、
観光事業
が非常に日本として重要な國策に取上げられて参りました関係で、嚴島にある省営航路と堀江航路とをつなぐという
請願
が土地の方面に澎湃として起
つて
おります。また乘客の立場から見ましても、
呉線
関係では支線になるので、列車回数も直通の関係も、どうも不ぐあいである。どうしても予讚本線と山陽本線をつないでほしいという要望が
從來
からあつたのであります。省の上針としても本線と本線をつなぐのが本航路の使命でもありますので、仁方、堀江をさらに右に振りまして、堀江、宮島に航路を開設して両本線をつなぎ、あわせて
観光事業
の交通に資したい、こう考えておる次第であります。ちようど右から左へ振るまん中に音戸の瀬戸を
通り
まして、呉、宇品に至る民間の航路がありまするが、現在におきましても多少接近した航路であります。これを右に振りましても、左に振りましても、さほど民間航路には、影響を
從來
より多く與えるものとは思われません。また
運賃
等につきましても、十分この民間航路と同じ振合いにおきまして、不当なる審爭はしないようにできるだけ考慮をしたい。片一方の
從來
の省営航路を取消して左の方につけかえるというだけの問題でありまして、日本全体から見まして、交通網の整備上、できるだけ
國営
の航路として仁方、堀江間を宮島、堀江間に変更いたしたいと考えております。 —————————————
有田二郎
184
○
有田委員長
日程第一〇〇、
野本品吉
君
紹介
、
両毛線電化
の
請願
。並木
説明
員。
並木裕
185
○並木
説明
員 両毛線小山、高崎間九十一・七キロの電化につきましては、現在両毛線の輸送状況その他の実情を勘案しますれば、当然考慮さるべき線区でありまして、目下調査研究を進めておりますが、資材、予算等の隘路もありまして、急速に実現することは困難な実情にあります。 —————————————
有田二郎
186
○
有田委員長
日程第一〇二、
増田甲子
七君
紹介
、
大糸線全通促進
の
請願
。
田中茂美
187
○田中
説明
員 この
鉄道
は第四十議会に予算に計上されました
鉄道
でありまして、未完成のところは、小滝、中土間わずかに十八キロであります。この区間も路盤工事が大体竣工いたしておりまするから、できるだけ早い機会に全通をいたさせたいという考えをも
つて
おります。現在予算、資材の関係から、早急に着手できないのは遺憾でございまするが、なるべく早い機会にこの工事を再開するように努力をいたしたいと思
つて
おります。 —————————————
有田二郎
188
○
有田委員長
日程第一〇三、
木村
小
左衞門
君外五名
紹介
、木次、三次
間鉄道敷設
の
請願
。
田中茂美
189
○田中
説明
員 本区間は
延長
約八十一キロでありまして、このうち木次、掛谷間は第五十六議会に資源開発を
目的
といたしまして、予算に計上されましたが、その後種々の事情のために予算が削除されたのであります。本区間に対しましては、相当な資源もあるのでございまして、將來本区間の建設に着手できまするように調査研究をいたしたいと思
つて
おります。 —————————————
有田二郎
190
○
有田委員長
日程第一〇四、
木村
小
左衞門
君外五名
紹介
、
島根縣下
の
鉄道
を
大阪
鉄道
局局轄とするの
請願
。
藪谷虎芳
191
○
藪谷
政府
委員
島根縣下
の
國有鉄道
は、岩見大田を境といたしまして、
大阪
及び廣島の両デ道局に分割されておりまして、これより生ずる不利不便は、島根縣としてはごもつともな御提案だと思いますが、國有政道といたしまして
鉄道
の所管区域の分界にあたりましては、できるだけ府縣の境を尊重いたしますけれども、單に一地方の輸送事情にとどまらず、廣地域にわたり輸送系路的見地から決定いたしておるのでありまして、必ずしも府縣の境界と一致していないのであります。これをむりに
鉄道
局分界を変更することは現場の管理
機関
である管理部の再
編成
、あるいは現場
機関
の所属がえ、要員の再配置等を伴いますので、早急に実現は困難であります。なお本地域をも
つて
分界といたしておりますのは、大体石見大田までは
大阪
との交通が旅客、貨物とも非常に頻繁でありますが、石見大田以西は山口縣上面への交通が多いのでありまして、いわば輸送分界ができておるところであろう、こう考えておる次第であります。かつまた府縣側においては明治初年廃藩置縣以來の分界を墨守をしておるのでありますが、その後
鉄道
がつき、自動車がついた今日においては、縣の分界についても再檢討あらんことを
鉄道
側としては
從來
から希望を持
つて
おる次第であります。 —————————————
有田二郎
192
○
有田委員長
日程第一〇七、宮
村又八
君外三名
紹介
、大牟田、
熊本間急行電車敷設
の
請願
。
田中茂美
193
○田中
説明
員 本区間の沿線は人口も稠密で、植木、來民、山鹿、南関、その他の都邑もございまして、また有名な温泉場もあるのでございます。しかしながら本区間の熊本、植木間は
鹿兒島
本線の一部であり、また植木、山鹿間には現在鹿本
鉄道
の線路が開通いたしておりますし、また山鹿、南関間には
國営自動
車が
運営
いたしておるのでありまして、本
請願
の
趣旨
のような交通に対しましては、一應種々の交通
機関
をも
つて
輸送の
目的
に應じておるような次第であります。
鹿兒島
本線の輸送力につきましては、大牟田、熊本間の本線の輸送力はいまだ逼迫しているという情勢ではございませんし、本区間は一應調べましたところによりましても、約六十二キロの
新線
の計画になるのでありまして、
新線
を施設して急行電車を動かすという御要望には、目下のところ早急実現の可能性が非常に薄いように考えられるのでございます。 —————————————
有田二郎
194
○
有田委員長
日程第八八、
足立
、
上石見
両駅間に
停車場設置
の
請願
、
近藤鶴代
君
紹介
、これは
政府
委員
の
意見
を省略いたします。 —————————————
有田二郎
195
○
有田委員長
これをも
つて
本
委員会
に付託された各
請願
の審査は全部終了いたしました。 これより採決いたします。 日程第一、吉久駅を
一般
駅に
昇格
の
請願
より、日程第三二、羽幌港
修築
の
請願
、日程第三四、旧軍用白浜
鉄道
を運輸省に移管し
貨物線
として
運輸開始
の
請願
より、日程第一〇八、
傷痍者
の
乘車賃
に関する
請願
の各
請願
は、いずれも採択の上内閣送付に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
有田二郎
196
○
有田委員長
御異議なしと認め、さよう決しました。 衆議院規則第八十六條の報告書作成の件は、
委員長
一任に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
有田二郎
197
○
有田委員長
それではさよう決しました。 —————————————
有田二郎
198
○
有田委員長
次に
陳情書
の審査に入ります。日程第一、
佐賀
港を
重要港湾
に
指定
の
陳情書
より、日程第五四、都道府縣
会議
員に
國鉄管内優待定期券交
付の
陳情書
を一括議題といたします。 これら各
陳情書
については、ただいままで審査いたしました
請願
と同
趣旨
なものでありますので、本
委員会
としては、これら各
陳情書
を了承しておくに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
有田二郎
199
○
有田委員長
それではさよう決しました。 なおただいま
委員
の異動がありましたので念のため申し上げておきます。すなわち本三十日
鈴木里一郎
君、
高田弥市
君、
田口助太郎
君、
山口六郎次
君、
佐瀬
昌三
君及び
八木一郎
君がそれぞれ辞任され、新たに
原孝吉
君、
田村虎一
君、
小西寅松
君、
山本猛夫
君、
前田郁
君及び
松本一郎
君がそれぞれ
議長
の
指名
で
委員
に選任されました。しかして
民主自由党
の
理事
は
前田郁
君でありましたが、昨二十九日
前田
君が一度
委員
を辞任されましたので、ただいまのところ欠員でありますので、これより
理事
の
補欠選任
を行います。つきましては
委員長
より
前田郁
君を
理事
に
指名
するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
有田二郎
200
○
有田委員長
御異議なしと認め、
前田郁
君を
理事
に
指名
いたします。 この際
委員長
として第三
國会
終了にあたりまして一應ごあいさつ申し上げます。第三
國会
におきましては、本
委員会
に
日本國有鉄道法案
が付託になりまして、審議実に十五日本、各
委員
の熱心なる御協力を御盡力によりまして、本日午前一時四十分に本
委員会
を通過し、さらに本
会議
においてもこれが通過したのであります。まつたく各位の御盡力のたまものでありまして、
委員長
として哀心より厚く御礼を申し上げる次第であります。また運輸当局におかれましても、これらの
法案
審査、あるいは
請願
審査にあたりまして、連日御盡力願いました点を、
委員長
より本
委員会
を代表して哀心より感謝いたす次第であります。 本日はこれをも
つて
散会いたします。 午後六時四十七分散会