○
政府委員(東條猛猪君) 事柄が
商工大臣の御
関係のみならず、財政全般に亘ることのようでございますから、多少
大蔵省の立場におきまして補足的に申上げたいと思います。一昨日
主計局長からも申上げたことと存じますが、私共の
公團の経理、
公團の
予算に対しまする大体
処理の方針は、こういうふうにいたしております。
公團の必要なる経費の中、事業費の
関係と事務費の
関係とに分ちます。國の
予算に現れて参りますのは事務費の面でございます。事務費の面を申しますのは、人件費とそれに伴います旅費とか、そういう事務費であります。それで人件費とか、
只今申しました事務費をどういう方法でや
つているかと申しますと、これは一般官廳と同様の査定方針を以ちまして、
関係官廳と相談いたしまして、この
公團ではこれだけの人員が要る、又これに必要な旅費はこの
程度であろう、或いは備品、消耗品はこの
程度のものが要る。先づ以て歳出の面につきまして、
政府の監視と同様に厳格な方針を以て私共の方では先ず査定をいたします。そういたしまして年間を通じて見れば、或る
公團の人件費、事務費はこの
程度のものが掛かるという査定をいたしまして、金を決めるわけであります。この
金額が
只今御
指摘ありました歳出の方の
公團交付金であります。國の監視に関しまして、いろいろと
物價廳とか、その他の
関係で経費の
不足を生じます場合におきましては、追加
予算であるとか、予備金
支出であるとか、そういう手続きが必要であります。と同様に、私共の現在のやり方におきましては、
公團の経費がその
交付金以上の
不足を見ました場合におきましては、同様の
予算上の手続きがいるわけであります。右申しましたように、
公團の経費面につきましては、厳格に査定の上で、
金額を決めましたものが
交付金であります。
公團からの
納付金はどうや
つて決めるかということでありますが、これにつきましては、一昨日
主計局長から申上げましたように、大体或る
公團について、これだけの金がどうしても要るのだ、なぜならば、
交付金から逆に、その
公團から
幾ら納付すべきかということを決めますときに、その財源が今御
指摘の
通り、手数料その他から出したのでありますから、
物價廳その他から、或いは当該
公團のとるべき手数料は
幾らであるか、マージンが
幾らであるかということを決めます場合に、今申しました、國から出ました
交付金というものの
計算を頭に置きまして、大体この
程度の事務取扱であれば、この
程度のものだから
納付金ができるだろう、出るものと入るものと見合
つて決めるわけであります。ぴたつと合うのはおかしいじやないかという
お話でありますが、
公團本來の性格から申しまして、
公團をして特に経費以上の不当なるその手数料が出まして、一般のいろいろの取扱
物資の
價格を
引上げる必要はないのでありまして、我々といたしましては、この経費をペーするに必要な手数料を
公團が中間において取ればよろしい。取扱分量がいろいろ違いますから、場合によりましては、
政府から交付した
金額以上に多少は上廻ることもありましようし、或いはそれに及ばないということもありますが、これは将來の取扱の数量というものを目安にいたしまして、手数料を決める以上は、当然出てくる実際のことなんです。
予算の上で、どうしてぴたつと合せて置くのだということでありまするが、今申上げますように結局におきまして上廻るか、下廻るか、
現実の実数はどうなるか分かりませんが、とにかく
予算上におきましては、それ以上であ
つても、それ以下であ
つてもならないという
原則を以て決めまする以上は、最も適格な
予算の、この歳入の見積りといたしましては、歳出は同額を
公團から取るということで、一應
予算上の見積りは立てる外にないのであります。実績んいおきましても上廻るか、下廻るか分かりませんが、
経済上の
変動がございますから、先ず
交付金を決定し、それを大体
収支償うように
納付金を決める。又その基礎に
なつているところの手数料を決めるということでありまして、今申上げましたように、
公團の
交付金或いは
納付金につきましては、私共といたしましては事務的にも
相当厳格に突込んで見ております。又御
指摘になりました
公團のいろいろ
予算書なり、決算書につきまして、いろいろ資料がないじやないかという
お話につきましては、いろいろと準備をいたしております。印刷でき次第御覧に供しまして、又御
参考の供したいと、こう思
つている次第であります。