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中西功君 何か別の目的というふうな
お話がありますが、その目的ははつきりと税の公正な負擔を期するという目的以外ではないと思うのです。それで又
實際正直に申しましても、これはもうはつきりしていることでありますが、我々
日本共産黨は
實際に税の運動をや
つております。非常に廣くや
つております。それは明らかにこの度の
政府の更正
決定、それが非常に不公平である。或いは又不合理である。
實際に今
政府自身が認められたように、その基準には科學的な……必らずしも十
分科學的なものがあるとは言えないという點も認めると言われる
通り、
實際に私達自身は非常に不合理な、そういう
實際の場面にぶつかつた。だからこの負擔の公平を期すると同時に、
實際に拂えない状態にある人かち滅茶苦茶に取
つてしまえば、それはどうにもならないわけです。そういう點の公平も含めて負擔の公平を期するという
意味で、非常に大きな活動をやはりや
つたのであります。そのときに我々としては、我々共産黨だけがやるという
意味じやなくて、個々に部落の人、或いは村の人、皆いろいろ相談して税務署と掛合
つている譯であります。その場合、その中で實は私達非常にこの問題を
考えて、今の税制を、殊に農業所得税なんかをどういうふうにしたら公平なものになるかといふことを
考えて、實のところを言いますと、今
質問しているわけであります。それで
實際に普通でありましたならば、若しそういう大衆運動がなかつたならば、決して今の農民は正確な自分の所得を正しく正直に書くということは殆んどないと思うのです。必らずどこかに隠してある。これは相當、そういうお互いが協力して行こうというふうな自覺を持つた農民でなければ、自分の所得を正確に書くというようなことは絶對に今ないと思います。
從つて又税務署も、大體において農民の申告が、これが割引されておるということを
考えて更正
決定をしている、そこで
政府と農民との間に欺し合いが現にあるわけです。こういう欺し合いは、これは民主主義でも何でもない。非常におかしなことだと思うのです。
從つてそういうふうな現状において我々が
實際政府、それから一般の農民との間で、どうすれば正確な正しい申告ができ、正しい課税ができるかという問題として、方法として、私はそういう税金
委員會という問題を出したわけです。
事實これは私がある所で税務署と掛合
つて委員會を作りました。そうして作つたけれども、成績は非常によか
つたのであります。まあそういう事情でありますが、もう
一つ土建勞働者の税金の問題について一言お聞きしたいと思うのです。これは大きな經營者ではなくて、一人親方の大工さんとか、左官屋さんだとか、そういう人ですが、この人にはいわゆる農民と同じような事業所得税が掛か
つて來る。農民の場合は、御存じのように營業税は掛か
つて來ないと私は記憶しているのですが、土建勞働者の場合は、農民並の事業所得税が取られて、尚營業税か掛か
つて來る、現實にそういう結果から非常におかしな状態が出て来ておると思うのです。
尚この問題にはもう
一つある。或る土建勞働者によりますと、土建勞働者、いわゆる一人親方、或いは又職人の場合も、これに又
勤勞所得税が掛か
つて來る。
勤勞所得税と營業税が掛か
つて來た。いろいろ同じような一人の人と變りない環境に、状況にある人が、別々のいろいろ變つた税金が掛か
つて来るというのであります。私は
政府として、こういう問題はどういう範圍が、これは事業所得税だけでよろしい。どういう範圍は農民並の事業所得税だけでよろしいということを、はつきりさせなければいけないと思います。が、現實にこれはがちやがちやでありまして、二重三重に掛か
つておるというのが現状であると思います。そういう點を
一つまあ
政府として調査があるかどうか、お聽きしたいのですが、若し對策があつたら、
考えられておつたら、ここで
言つて貰いたい。