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政府委員(愛知揆一君) 前回百五十億増資の場合は二月の十日過ぎに増資を決定いたしましたのでありまして、その後五十日の間に百五十億を必要とするという計算をいたしたのでございます。ところが、その当時にもお話いたしましたごとく
事務的に、純粋に
事務的に考えました場合に、どうしても三月末までに實は三百億
程度のものが必要であろうという一応の計算が出たわけでございまして、それでは到底厖大に過ぎるというのでいろいろ
關係各方面と連絡いたしまして、例えば公團の融資等につきまして直接復金から金を出すことを控えるというようなことも
一つ考えましたのでありまするし、その他各方面に亙りまして融資の要請をできるだけ、まあ言葉は悪いのでありまするが、削減に削減を重ねました結果、漸く現在のような
状況に立至つたわけであります。實は三月の中頃におきましても、これでは三月
一ぱいは保つまりというような豫想も一時できましたので、各方面に非常に御迷惑を掛けておると思うのでありますが、できるだけ復金直接の融資、或いは保證融資を差控えまして漸く繋いだような
状況でございます。それから今回の増資の二百億につきましても昨日
提案の
理由でも御
説明いたしましたように、公團金融につきましては
關係方面の了解を得まして、實情に即してできるだけ市中金融機關から融資の途を講ずるということにいたしました等の
關係がございますので、六月までに公債の改訂がございましても大体六月
一ぱいは何とか繋げるのではなかろうか。公債の改訂をいたしまする場合には、一面設備資金その他におきまして資金の需要がそれだけ多くなるわけでありまするが、他面それに見合う
程度に勿論参りませんけれども、公債の改訂をいたすことによりまして、同時に赤字運転資金というようなものも一面には減額されることになりまするので、その両様の點から見合せまして、先ず第一四半期はこれで何とかや
つて行けるように
計画いたしたいと思
つておる次第でございます。