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1948-01-26 第2回国会 参議院 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年一月二十六日(月曜日)
—————————————
本日の
会議
に付した事件 ○本
委員会
の
運営
に関する件 ○小
委員設置
に関する件
—————————————
午後二時四十六分開会
中平常太郎
1
○
委員長
(
中平常太郎
君) これより開会いたします。
木下源吾
2
○
木下源吾
君 私は第二
國会
におけるこの
委員会
において特に強調したいと思うことを一、二申上げたいと思います。引続いて、
北海道
の実情は、今副
知事
から話がありましたが、一二点
希望
をいたしたいと思うのですが、先ず第一にこの
委員会
の
目的
は当面の
引揚対策
等々については非常に遺憾ないようでありますが、
引揚者
が帰還いたしまして、
定着
、今後の
方針
に対しては、
從來
はまだその段階に達しておらないであろうためであるかも知れませんが、大
部分
の
引揚者
が
引揚げ
を完了しております。そういう
関係
で、
定着地
におけるところの
引揚者
の今後の
生活
の
方針等
について、この
委員会
が十分な
一つ検討
をすべきであると
考え
るのであります。そこで私は
政府
に対して、
一つ
の
引揚者
としての
根本方針
をできるならば決めまして、要請することが必要じやないか、その理由は、現在の
日本
は、御
案内
の
通り
、一口にいえば、大
配置轉換
の、時代だと
考え
るのであります。人も資本も或いは
資材
も、大
配置轉換
の過程にあると私は
考え
るのであります。この
観点
に立
つて
、
引揚者
をいかにこの
配置轉換
の中に、
日本
本來の進むべき、今後進むべき
方針
と合致せしむるように轉換させ、そこに組合わせるということが重大な意義があると
考え
るのであります。そこで私は先般
北海道
へ参りまして、特にこのことを
考え
まするのは、今後
引揚者
の大
部分
は
北海道
に來る
人々
が多いという点と、尚
北海道
が
日本再建
のための、当面の問題であるところの
食糧増産
という点についても非常な重大な地位にある。即ち
農業方面
においては、
開拓地
は、
政府
は現に全
日本
で百五十万
町歩
を
開拓
し、新
耕地
を造成しようとする計画を立てております。そのうち七十万
町歩
が
北海道
である。こういうことです。もつ
一つ
は、海面においては
北海道
の
漁業
は、これはやはり
日本
の今後の
食糧
の
問題解決
に最も重い比重を以て臨んでおるというこの事実であります。他面において、今後
北海道
に入
つて來
るであろう
復員者
、
帰還者
は
樺太地方
における
寒冷地農業
、並びにあの長い
海岸線
において
生活
を営んだ
漁業
の
経験者
、満
洲地方
におけるところの
引揚者
の半数とも目さるるところの数は、例の満
洲開拓農民
の
先駆者
として
行つて
お
つた者
であります。これらの
人々
は、直ちに
北海道
の
開拓
に目を向けるということは当然でありますし、
政府
も亦この点に対して重大な関心を持たなければならんと我々は
考え
るのであります。従來然らば
緊急開拓
において、
北海道
はどういう
方式
を以てや
つて
おるかといえば、御
案内
の
通り
、
集團入植
の
方式
を採
つて
おります。これは原則において全然失敗であります。遺憾ながら成功しておりません。このまま
政府
の現在の
方針
が進められるとするならば、聞くところによると、
安本
においても、大蔵省においても、今日までの実績の故に、今後の
開拓予算
というものは極端に削減するであろうという傾向にあることは御
案内
の
通り
であります。これでは到底
北海道
の
開拓
並びに
引揚者
の
問題解決
に対して重大な蹉跌を架すと私は
考え
るのであります。これを是正する
方向
にこの
委員会
が
一つ力
を入れなければならんじやないか。そういうことでは、私の
考え
ますには、従來失敗しておるという点は、この
集團入植
にある。
北海道
七十万町矛或いは百万
町歩
の新らしい
開墾地
があるといたしましても、その
既存
の
農家
の
土地
かち見れば、極めて
條件
が不利な
條件
にある、傾斜の度の強い所、或いは気候においてもあらゆる
條件
において、今まで
開拓
した所から見れば悪い
條件
にある。而もその悪い
條件
の所に
入植
するところの人人は、資力に乏しい、
資材
はなし、そうして
経験
がないというようなことが折重な
つて
、尚
從來
ならば、
北海道
の
開拓
は、五
町歩
の
土地
を與え、その
立木
まで與えて
開拓
したのであるが、今日の
引揚者
並びに
帰農者
に対しては、
土地
は二三町はやるけれどもが、
立木
というものは
一つ
もやらない
方針
である。このような不利な
條件
において、到底この
北海道
に
引揚者
を入れて、
開拓者
を入れて、所期の
目的
を達するということは、誰が
考え
ても、これはできないことであります。この故に、
集團入植
をしておる精神というものはゼロである。そうして入
つて
お
つて
、もう二つちも三つちも動かん者のみが残
つて
おる。何とか手足の動き得る者は皆出拂
つて
しま
つて
おる逃げてしまう。それで何をやるかということは、御想像の
通り
であります。ここで私は、
政府
に対して、
從來
の
集團
の
入植方針
を改めて、これを組合せ
入植
という
方向
に
一つ
轉換してもらいたい。これは
既存
の
農家
、これに
入植
する者は、逃げるであろうという予測の下で、二町や三町の
土地
よりやらないのではなくて、確実にこれは開き得るし、そうして
開拓
ができる。誰が見ても、やり得るというこの確信の下に政策を立てて、そうして
最大限
の今日の
耕地
を
北海道
において、一人
当り
十二
町歩平均
なら十二
町歩
、或いは牧野であれば、二十町なり四十町なりという、制限の
最大限
を一
人々
々に與えて、そうしてそういう
既存
のものを組合わせて、
有畜農業
というような
方向
に
一つ
轉換してもらいたい。
集團入植
から組合わせ
入植
、而もその
人々
の持
つて
いる
從來
の特長、
從來
の
能力
を、耕やさなければならないというだけではなく、牛の乳搾りでも、或いは放牧の牧夫でも、その
人たち
の
能力
を適用することを、この三つの
條件
において、そうして明日からでも、いわゆる
増産
のために働き得るという、こういう
一つ
のシステムを変えてもらわなければならん、こういうのが私の
一つ
の
考え
であります。それがためには、
從來
の
引揚者
は、本國の埠頭に
上つて
から、今日までの、或いは
収容所
に至るまでの
費用等
は概ね
庶民金庫
の
貸付金
などにおきましてもこれは鷹急的の
費用
である、
援護費用
であると私は
考え
るのでありますが、これを一方の
開拓農民
として現在一人
当り
三万なり五万の金を與えておるものを、それに尚そういう
費用
を、
資金
を加えたならば今日よりももつと明るい
希望
を持
つて
今月よりももつと苦しいであろうけれどもが、明るい
希望
を持
つて
、そうして
開拓
に從事することができるのではないかとかように
考え
るであります。この
委員会
において
是非一つ
従来の
方針
を改めて、
開拓者
をして直ちに
日本再建
のための一翼を明日から担い得るような
態勢
に持
つて
行きたい。是非この
委員会
においてこれらの
研究
を
一つ
してはどうか。かように
考え
るのであります。(「
異議
なし」と呼ぶ者あり) そこで問題になるのはこの
費用
の点でありますが、願わくば今日一人乃至一戸
当り
の
引揚者
に対して
政府
はどのくらいの
現実
の金を、例えば小遣としてやる金でも、
汽車賃
としてやるものでも、何の金でもいいから、どのくらいの額、
収容所
の
設備費
に対してでもそれらのものを合算してどれだけの金を、一人
当り
或いは一戸
当り
に出しているかということの
参考書
を、
資料
を出して頂きたい。これは
厚生省
にお願いする
筋合
か、或いはどこへお願いする
筋合
か私はよく分りませんが、そういう
一つ
何を出しで頂きたい。それからもう
一つ
は
開拓農民
に対しては現在どのくらいの
政府
が
補助金
なり……或いは
貸付金
なりを、
年賦償還
の
貸付金
なりを貸しているのか。こういう点を
一つ引揚者
に対して
政府
が負担しておる金が、それが
貸付
であろうと、呉れる
補助金
であろうとを問わず、
一つ
これを明細に
参考資料
を出して頂きたい。こういうことを
一つ
要求したいのでございます。どうかいろいろの
参考資料
を我々は集めまして、先程申上げた趣旨によ
つて
本
委員会
が、
定着
をするところの
引揚者
を更に
日本再建
のために明日からこれが役立てる、そうして
將來
の明るい
希望
を持たせるということの
方向
に、
現実
は非常に苦難であ
つて
も、そういう
方向
を私は本
委員会
において
一つ
研究
して立てられることを切望して止まない次第であります。
中平常太郎
3
○
委員長
(
中平常太郎
君)
只今木下委員
から適切な
お話
が御
意見
がございました。これにつきましては先日も
淺岡委員
よりもこの
入植
に対していろいろ御
意見
などもありましたのでありますが、一致しております。又大変今日は
木下
さんから詳しいことを伺いまして大変どなたも御
参考
に
なつ
とと思います。それではそういうことも無論お諮りいたしますが、今この本
会議
においての
緊急質問
……。
木下源吾
4
○
木下源吾
君 その前に
只今
の私の発議に対して
全員
御
賛成
を願えることと思いますが、一應それを確認いたしまして、そうしてその
資料
の点を出して貰うことをもお決め願い、更に進んで必要であるならばそのために小
委員会
を設けることを提議したいと、かように
考え
るのであります。
岡元義人
5
○
岡元義人
君 今
木下委員
のおつしやつたことは十分分
つて
おりますが、その
内容
におきまして
資料
という
お話
がありますが、これは殆んど
委員会
においては十分皆分
つて
おります。これは同じなんでありまして、ただ今の
解決案
を持
つて
行くということは、結局
開拓
問題に対しまして今までの
補助金
を上げるというようなことに落つくのではないかと思われるのでありますが、別に
委員会
を開いて更になにするというなんじやないのじやないかと
考え
るのであります。
淺岡信夫
6
○
淺岡信夫君
只今木下委員
から誠に適切な
お話
を伺いました。同時に先刻
北海道
副
知事
からも
お話声
あつたのでありますが、私は昨年末やはりこの
國会
を代表いたしまして、そうして
北海道
のいろいろなる
諸般
の状況を見たのでございます。これは先だ
つて
の
委員会
にも大要を申述べたのでございますが、先ずこの受入れる
態勢
を一刻も早く作りたい。で而もその受入れる
態勢
が緊急なるものが
北海道
であると同時に、又
將來
に対する
恒久対策
も
北海道
であるということを、先ずこの
委員会
においてはつきりと確認して頂きたいと思うのでございます。同時に緊急の
受入態勢
という問題に対しまして、一番大きな問題は住宅問題であります。この住宅問題に対しては地元ののいろいろな
意見
を綜合いたしますると、材木もあるのであります。ただこれに対して
安本関係
の枠がない。この枠さえはつきりすれば家はどんどん建つのであります。勿論
ガラス
とか釘とかそうしたものはないけれども、併し釘なんかいろいろな
方法
を以て需給できる。又
ガラス
なんというものはいろいろな
代用品
を以てこれを充てることができる。要は木材に対する
安本
の枠を早く決めて頂きたいということと、この
國家
のこれに対する
資金
の問題であります。それから別途の
観点
から
考え
ますると、
今北海道
が残
つて
おるということは、これは
日本
のウクライナが残
つて
おると
言つて
も過言でないと思うのであります。そこでここに
入植
せしめるということは、ただ單に
厚生省
の
援護関係
における
仕事
として、こいつを見で行くか、或いは
農林省
における
増産
或いは農産物の
開拓
というような点から見て行くかという点でありますけれども、今日とにかく
日本
の海外に残
つて
おる連中、或いは
引揚げ
て來た人をどうするかという
観点
から見ますならば、
北海道
のこの厖大な未
開墾
の
土地
を、
政府
はよろしく一刻も早くこれにどしどしと
入植
せしめるというような、
諸般
の
観点
に立
つて
この遂行に当るような
一つ処置
を緊急に採
つて
頂きたい。これが今の
緊急事
の問題でありますと同時に、
日本
の本当の建設の根源をなすのではないかということを、私共は
北海道
を見ました結論としてはつきりと認識したわけであります。こうした点につきまして
木下委員
が、或いは小
委員会
を設けてこれを推進するというような御
提案
もございましたが私はこの点に対して
農林省
或いは
大藏省
或いはその他の各
官廳
にも関連する問題でありまするから、この
委員会
が即刻これに対して小
委員会
を作ちれるかどうかということは、これは
一つ
お決め頂いて、この問題に対しては或いはこの
特別委員会
が
全員
これに当るというような心構えも必要ではないかと思うのであります。とにかく
北海道
のこの
入植
問題、或いはこの
引揚げ促進
の問題に対しまする、先ずこの問題をここで以て大きく取扱
つて
頂きたいということを、私は更に
提案
いたしたいと思います。
木下源吾
7
○
木下源吾
君
只今
の立ちらの
お話
でそれが何か
補助金
やそういうことの増額のためにというようなお
考え
であるようでありますが、私は今の要求した
資料
はそういう
意味
ではなく、
從來引揚者
に対してばらばらに
行つて
おるところのこの
費用
、例えて言うならば、一本に
引揚開拓
というような
政府
の
一つ
の
予算費目
を作りたい。その
参考
に
一つ
これを欲しいのだ。こういう
意味
であります。私は今
開墾地
ばかりを申しておりますが、そうではなく、実際においては
漁業権
の問題、漁区の
問題等
も併せて
引揚げ開拓
というこの大きな見解からですなあ、この
委員会
では
日本再建
のために大
配置轉換
の途上において
引揚委員会
がこれを取上げて行くことが正しいのではないかと、こう
考え
まして
資料
をお願いするわけであります。
中平常太郎
8
○
委員長
(
中平常太郎
君) よく分りました。
岡元委員
も、別に不
賛成
ではない、ただ
資料
なら、どんどん取るという
意味
でありますけれども、今後まだ出しで貰わなければならない場合もありますし、それから私先程申上げまして、
北海道釧路
市の
お話
が済んで後に本
年度
における、この
委員会
の
指標
ともいうべき
方法
につきまして、今日は御協議することにな
つて
おりますのですが、
只今
の重要問題も固よりこの中に織り込んではありますけれども、特に取上げて
木下委員
の今
お話
に
なつ
たようなふうに、
北海道
を大きく取上げてこれをなすということについては、
淺岡委員
も以前に
お話
に
なつ
たことがございますが、それで本
年度
のこの
委員会
のなすべき案につきまして、先に協議いたしましてそれから後にこれを取上げますか、先に今
木下委員
の
お話
になりました問題を取上げて決議いたしますか、どういたしましようか。
穗積眞六郎
9
○
穗積眞六郎
君 今の問題は非常に大きな問題でもありますし、又
東北
を見て参りました私共としてもこれに対する
意見
もございますが、
一つ
今日の集りました
目的
は、先日
委員長
、
理事
の
打合会
で決められましたことを早く決めることが第一だと思いますので、そちらを、先に
願つて
、それが済んでから、又少し時間を取
つて
今の
お話
を進めて行つたらどうかと、私はこう思います。
中平常太郎
10
○
委員長
(
中平常太郎
君)
今穗積委員
から、やはり本
年度
における
運営
の
指標
とも申すべきこと、又そのやり方につきまして、具体的な御相談をするということにな
つて
おるのでありますが先ずその方から進めてよろしうございますか。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
11
○
委員長
(
中平常太郎
君) それでは
木下委員
の
お話
は重大な問題でもありますから、将来、織込むことにもなりますし、又この
一般
の本
年度
における活動の指針が決定いたしまして後に、直ちに取上げて問題としていいと思いますから、一應……。
木下源吾
12
○
木下源吾
君 この問題も日程には
関係
があるかないか、私はよく分りませんが、新聞を見まするというと、全
國引揚者連盟
とかいろいろなものがありまして、そうしていわゆる
政治資金
の供給というような問題で今問題が起きておるようでありますから、適当な機会にこの
委員会
において、
引揚者
というものとそういうものとは全然
関係
がないのだというようなことを
一つ
はつきりさせて置くことが必要だと考へますので、
参考
までに申上げたいと思います。
中平常太郎
13
○
委員長
(
中平常太郎
君) それではこの間
理事会
において御相談いたしました案件につきまして御協議申上げます。先程
打合会
で、読上げました各
項目
、これはそのときにお申しにな
つて
いない方もあるかとも思いますが、本
年度
の
委員会
における
指標
といたしまして、こういうふうにこの間うち相談いたしまして、
北條委員
その他から原案ともいうべきものを作
つて
頂きまして、
プリント
にしてお廻しいたしておりますから、どなたも先程も申上げましたときにおいでにな
つて
おりましたと思いますが、この
委員会
の
プリント
はお読みになりましたでしようか。
淺岡信夫
14
○
淺岡信夫君
読みました。省略して下さい。
中平常太郎
15
○
委員長
(
中平常太郎
君) それでは
委員会
のなすべき本
年度
の
重要項目
については、先程
打合会
の間にお読みいたしまして、御存じと思いますので、この際省略いたしますがそういうような重要問題を本年は本当に具体的に
政府
の
施策
に反映せしめるということに向
つて
邁進するというふうに本日お取決め
願つて
よろしうございましようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺岡信夫
16
○
淺岡信夫君
この中に「一、
運営方針
」「二、解決すべき問題の
重点
」としてイ、ロ、ハ、とありますが、これに一項ニを殖して頂きまして、そのニの中に
北海道
問題を
一つ
採上げて貰うということを私御
提案
を申上げたいと思いますから、お諮り願いたいと思います。
中平常太郎
17
○
委員長
(
中平常太郎
君) 今
淺岡
氏からこういうような
お話
がありますが、この
運営方針
につきまして、ちよつとここに印刷したものを申上げますが、「毎週
月及木午
後一時
委員会
を開き月曜日は
政府
の
施策
の
検討及促進
を中心とし、木曜日は
國会
の立場に基く
立法的措置等
に関する
検討
をする。」こういうふうに二つに分れておりまして、それからロの方には
委員会
の
任務
が今日まで漠としておりましたのでありますが、これを深く掘り下げるために
四つ
に分ける。
引揚促進
と
渉外
と
厚生
と
企画
、この
四つ
に分けて各自や
つて
頂こう。この印刷には
引揚促進
の方に
淺岡
、星野、
渉外
の方には山田、
北條
とあり、
厚生
には矢野、
岡元
とあり、
企画
には
北條
、竹中とございます。これはその人だけがそういうことをなさるというわけではないが、そういうような
促進
の各部類の所へは、そういう
差向き理事
の方でありましたが、入
つて貰
ちという
意味
であります。二十五名の
委員
がございますので、これを適材適所に
四つ
に分けて、
千田委員
、
安達委員
、その他いろいろ立派な方々がありますから、これを
四つ
に分けて皆分担して貰う。但しそれはこの
委員会
の
任務
の
一般任務
は固より責任はあるのでありますが、特にこの問題に伺
つて
働いて頂こうという
意味
でございます。それからハは「
請願及陳情
を審査するために小
委員会
を置く。」これは小
委員会
という会の
名前
にして、七名くらいでやつたらどうかというふうに
委員会
では話合いができておるのであります。それからその次はここにへ
委員長
(
穗積
)」と書いてありますが、何も
委員長穗積
氏というわけではなくて、
委員長
が一人おるという
意味
でありまして、それでまあ書いてあるのであります。それから今
淺岡
さんの
お話
ではニの所へ
北海道入植
問題を特に大きく取扱うということを入れろという御
意見
でございますが、御
異議
ございませんければ……。
岡元義人
18
○
岡元義人
君 今の
運営方針
のロ、ハの問題でありますが、これは
委員
の方にお諮り願いまして、
委員長
にお委せするならお委せするということに……。
中平常太郎
19
○
委員長
(
中平常太郎
君) イからニまで御説明申上げて、それから御協議するつもりであります。
岡元義人
20
○
岡元義人
君 それでは今の
淺岡委員
の申出でられた
通り
、これは私も
賛成
なんでございます。併しイ、ロ、ハのニに持
つて
行くよりも、やはりこれはロの中に含まれるべきものではないかと思います。
厚生対策
の中として入れたらよいかと
考え
られますが、一應御
意見
を申上げて置きます。
中平常太郎
21
○
委員長
(
中平常太郎
君)
厚生対策
ですか、さあこれはどうですか。
淺岡
さん、御
意見
どうですか。
淺岡信夫
22
○
淺岡信夫君
今
岡元委員
の
お話
も一應御尤もではありまするが、とにかく
北海道
の
入植
問題、これは
引揚者
にとりましても、或いは今後
國家
が大きく今後の
日本
をどうするかという問題に対しましても非常に基本になると思うのであります。私は実はこのイ、ロ、ハの次のニということを申したのでありますが、実際からいいますならば「一、
運営方針
」並びに「二、解決すべき問題の
重点
」三としてこの問題を取上げて頂きたいと思うくらいの気持があつたのでありますが、特にこれをイ、ロ、ハの中のニに挿し加えたのでございますが、その点
一つ
御了承頂きたい思うのであります。
安達良助
23
○
安達良助
君
只今淺岡議員
から
北海道入植
の問題に関しまして、別に
運営方針
の末尾にニとして挿入して
仕事
をやりたいというような
お話
しでございまするが、
内容
は非常に
賛成
する者でありまするが、この
運営方針
という建前から
考え
まして、ここに列記するというのはちよつとまずいような氣がいたしますので、これは一、二の二の中に入れるか、或いはもう少し、大きく取上げまして、これを取扱うとするならば三とかいうような
方向
に持
つて
行つて
この
仕事
をやるというのが適当な
方針
じやないかというように
考え
ます。ので、一應進言申上げます。
中平常太郎
24
○
委員長
(
中平常太郎
君) 私も実は
安達
さんの御
意見
と同感ですが、
淺岡
さん、これは
運営
という
項目
の中でよくはないですか。
淺岡信夫
25
○
淺岡信夫君
運営方針
の中のイ、ロ、ハのニに入れるのじやないでございますよ。私の申上げましたのは「解決すべき問題の
重点
」の中のイ、ロ、ハの次のニに入れるか、若しくは一が
運営方針
にな
つて
おります、二が解決すべき問題にな
つて
おります。別に三にそういうものを挿し加えたらどうか。私は今、
安達委員
の言われました
意見
と同
意見
なのであります。
中平常太郎
26
○
委員長
(
中平常太郎
君) それでは「解決すべき問題の
重点
」というところの中のイ、ロ、ハという所にニ、或いは全く新らしく三にするか……。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
27
○
委員長
(
中平常太郎
君) それならば結構でございます。御
意見
がございまして、
淺岡委員
から
北海道入植
問題は特に大きな問題であるから、これを「解決すべき問題の
重点
」の中へ入れず。第三にこれを扱いたいという御
意見
でありますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
穗積眞六郎
28
○
穗積眞六郎
君 これは
北海道入植
問題、こういうふうに
名前
を入れられるでしようか……。
中平常太郎
29
○
委員長
(
中平常太郎
君)
名前
はまだ別に附いておりませんが……。
穗積眞六郎
30
○
穗積眞六郎
君 これについては、
北海道
は
重点
だということは分
つて
おりますが、後で申上げようかと思うのでありますが、
東北
を見ましても
東北
に一万一千余も入ることにな
つて
おります。それが二百名、少くとも二百名くらいの
集團
として今収容されておるのでございます。その中には
農民
が殆んど全部というくらい多いのであります。そこで見ましたときに、一應の
定着
はこれでできるが、併し、永久の
定着
ということについては、ただ一團二百人くらいであつでも、これがここに収まるかしらというような疑念が非常に起るのであります。それでこそ
北海道入植
問題というものが強く取上げられるのだということが分
つて
おりますが、
日本
がこれ程小さくなり、そうして、そこに今まで外に出ておりました数百万の人が帰つで來て、これから新たな
仕事
に就く、その中には、
農民
が非常に多い、こういう場合に、いかに
北海道
がよくても
北海道
だけに頼
つて
よいものか。少し
日本
を全般的に
考え
る必要があるんじやないかということも
考え
られるのでございます。勿論主になるものは
北海道
でありますが、
研究題目
としては、もう少し廣い
研究
のできるような
題目
にしておいた方がよいと存じます。
中平常太郎
31
○
委員長
(
中平常太郎
君)
北海道
といわず、ただ
集團
開拓
問題という
意味
ですか。或いはただ
北海道
開拓
問題だけという
意味
ですか。
穗積眞六郎
32
○
穗積眞六郎
君 勿論
北海道
を入れられてもいいですが、
北海道
だけというようにしないで……。
岡元義人
33
○
岡元義人
君 今の問題よく分りますが、これは全般的に
開拓
問題として行けば、別にここに改めで項を設けるまでもなく、
更生対策
の中に含まるべきものであります。ただ
淺岡議員
の言われるところは、
一つ
この
特別委員会
で以て、
北海道
の
開拓
という
一つ
の事業をば大きく
特別委員会
から生み出して行こうという
意味
における項を設けたものと解釈してよろしうございますか。
中平常太郎
34
○
委員長
(
中平常太郎
君) 私もそういうつもりでおりますが、その
意味
におきまして特にこういうことにな
つて
おるのでありますから、その他を閑却するという
意味
ではないのですから、どうですかな。
穗積眞六郎
35
○
穗積眞六郎
君 もうどうでもよろしうございます。
中平常太郎
36
○
委員長
(
中平常太郎
君) 御
意見
が別にございませねば、今の
委員会
が今後採上げるべき重要問題といたしまして一、二、三とな
つて
おります三の所で
北海道入植
開拓
問題もこういうものに対しては特に力を注ぐということで御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
37
○
委員長
(
中平常太郎
君) それではさよう決定いたしまして、今後の
方針
はそれに向
つて
進むということにいたしましよう。
穗積眞六郎
38
○
穗積眞六郎
君 ちよつと小さな点でおりますが、ハの
引揚者
の基本的の…
中平常太郎
39
○
委員長
(
中平常太郎
君) ちよつと申上げますが、各
政府
委員
の方が見えておりますが、特に
政府
委員
の方に御質問になることがあればでございますがちよつと今
理事会
を開いて、
理事会
で相談することが済んでおりませんが、
政府
委員
の方はお帰りにな
つて
もよろしうございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
40
○
委員長
(
中平常太郎
君) それではお急ぎになる方があればお帰りにな
つて
もよろしうございます。
穗積眞六郎
41
○
穗積眞六郎
君 あの中に在外個人財産ということが書いてありますが、これは法人財産をどうして入れないのでございましようか。
中平常太郎
42
○
委員長
(
中平常太郎
君) 「在外個人資産の処理」でございますね。
穗積眞六郎
43
○
穗積眞六郎
君 在外資産の処理として法人を含む方が本当だと思いますが……。
中平常太郎
44
○
委員長
(
中平常太郎
君) これは
北條
氏が作られたのだが……。
岡元義人
45
○
岡元義人
君 在外資産です。
中平常太郎
46
○
委員長
(
中平常太郎
君) けれども「個人」と書いである。
岡元義人
47
○
岡元義人
君 「個人」は要らんです。
中平常太郎
48
○
委員長
(
中平常太郎
君) 要らんでしよう。これは
北條
君が纏められたのですが、在外資産の処理で結構だと思います。
穗積眞六郎
49
○
穗積眞六郎
君 在外資産の処理で結構だと思います。
中平常太郎
50
○
委員長
(
中平常太郎
君)
委員会
の請願及び陳情の小
委員会
につきまして、
委員長
及びその
委員
の人選、
委員
から互選されるわけですか、指名ということに書いてございますが、よろしうございますな。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
51
○
委員長
(
中平常太郎
君) それからこの人選をどういたしますか。 〔「
委員長
一任」「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
52
○
委員長
(
中平常太郎
君)
委員長
一任の御説がございまするそういうように計ら
つて
よろしうございますか。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
53
○
委員長
(
中平常太郎
君) それではそういうようにいたします。それから
引揚促進
と
渉外
と
厚生
と
企画
と
四つ
に分けて各
委員
にお願いいたしますにつきまして、それぞれの方にお願いしなければなりませんが、これはどういうふうに選挙いたしますか。
岡元義人
54
○
岡元義人
君
委員長
に一任いたします。
安達良助
55
○
安達良助
君
只今
岡元委員
から
委員長
一任というような声がございましたが、これにはお互いに持つところの特長又は識見がございますので、若し
希望
のある
委員
に対しましてはその
希望
をかなえて頂くようにこの際御了解をお願いしたいと思います。
中平常太郎
56
○
委員長
(
中平常太郎
君) 御尤もです。
安達委員
から適材という
意味
におきまして御
希望
のところがあるならばその方で成るべく
言つて
頂くということにいたしましてよろしうございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
57
○
委員長
(
中平常太郎
君) 御
異議
がなければそういうふうにいたしまして、尚
委員
の人選をいたすはずでありますが、
只今
いたしますのでありますが、いずれこれは私の方で選考いたして、御委託を受けまして選考によりまして後から印刷にしてお廻しすることにいたしますから、どうぞ御了承願います。 それからまだ決まらんですから、緊急質疑の問題は各派交渉会の方から何も言うて参りませんから、そのうちに分りましようが、片山総理大臣の施政
方針
演説の中に
引揚者
の
厚生
問題がなかつたのです。それでこれは重要な問題であるからして、
國会
にこれを十分國民に知らしめ、又國民の
意見
を十分に反映せしめるために、そこで別に
緊急質問
の形式を以て
引揚者
の
厚生
問題を
緊急質問
をやる、こういう
理事会
の御
意見
でございますが、この点はどうかなえて頂くことがよろしうございますか。まだ決定いたしておりませんが各派交渉会の方で御相談いたしております。御
異議
がなければそういうような
方法
をと
つて
参りたいと思います。但し
緊急質問
ができる時間があるかないかまだ分りません。
安達良助
58
○
安達良助
君 これはやつぱり
委員会
で各派交渉会とは、各派交渉会は今や
つて
おられますが、
委員会
は
委員会
としての決を取る必要があると思います。
中平常太郎
59
○
委員長
(
中平常太郎
君) それでそういう
緊急質問
の形式をや
つて
よいかどうかという点をお諮りいたします。御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
60
○
委員長
(
中平常太郎
君) それではそういうふうに各派交渉会の方へ持込んで相談いたしましよう。又時間の
関係
もございますので、総理大臣が衆議院の方へ行く時間を幾ら取るか分りませんが、そういう問題をや
つて
見ます。それから
北海道
、
東北
の視察のその報告がございますが、これは本
会議
で報告したいという
理事会
の
意見
でございますが、この問題はやはりそういうふうに取計ら
つて
よろしうございますか。
穗積眞六郎
61
○
穗積眞六郎
君 この前の
委員会
のときに本
会議
で山田さんがや
つて
頂く……。
中平常太郎
62
○
委員長
(
中平常太郎
君) あれは
理事会
……。
安達良助
63
○
安達良助
君 いや本
会議
に報告する……。
岡元義人
64
○
岡元義人
君 本
会議
に報告するときに決定したい。
中平常太郎
65
○
委員長
(
中平常太郎
君) ところが
理事会
でなかつた、本
会議
であつた。
安達良助
66
○
安達良助
君 今更この
会議
に付する必要はないのでしよう。
中平常太郎
67
○
委員長
(
中平常太郎
君) 今ちよつと本
会議
に報告するのは
委員長
にや
つて貰
うのは、事務当局から言うて卒た、本來からそうだということを言
つて來
た。
委員
は
委員会
に報告すべきである
委員会
で報告するものに対しては本
会議
では
委員長
が報告した方がよかろうということに、そういうふうにすればいいということを
委員
部の方から言うて來ました。
淺岡信夫
68
○
淺岡信夫君
併しその問題は建前として、
委員長
が報告することは建前ですけれども、
委員長
に代
つて
理事
が報告することは一向差支ないじやないでしようか。
從來
もそうしたことが沢山あります。
中平常太郎
69
○
委員長
(
中平常太郎
君) 今そう言うて來ましたし、それからどちらにしても
委員会
から報告することにして御
異議
ないということで、どちらかに善処いたしましよう。
安達良助
70
○
安達良助
君 この際先程
北海道
の副
知事
かふ要望事項の中に、住宅の建設問題について非常に御心配めようなことがございましたが、それにつきましては、木材の枠がないというようなことでその建設ができないということは非常な現在の誤りでありまして、現在最も重要な釘或いは重要
資材
を、東京の眞ん中で平然として賣買しておきながら、正当のルートを通して来たものの入手したものでなければ、これを許可せんというような矛盾が往々にしてあるのでございます。それでこの際この
引揚者
に対するところの住宅建設に関する限りは、しれは届出制にしてこれを建てちれるというような
條件
まで附して、これを解決したいという
考え
を持
つて
おりまするので、この引揚同胞
委員会
におきまして、是非さような
方向
に邁進されんことを、切にお願いする次第であります。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
71
○
委員長
(
中平常太郎
君) 今
安達委員
より、
北海道
における住宅問題などが大変枠がないのでなさねばならんことに対して何ら手を打
つて
いないと、然るに東京ではそういう材料が盛んに賣買されておるじやないかと、とにかくこれは確かにそういう点がありますのですが、
安達
さんの御
意見
のようなふうに、この問題に対して十分今後そういう特別な
方法
を取らすということに対して御
意見
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺岡信夫
72
○
淺岡信夫君
一つ
議事進行についてでございますが、いろいろと御
意見
が出たわけでございますけれども、大体今日のこの
特別委員会
に対しましては第二
國会
における
特別委員会
がどう行くべきかという大綱を
一つ
決定して頂くということが根本であろうと思うのであります。そこで大体
諸般
の問題は殆んど決定に近ずいておるのであります。そこで
運営方針
の中の毎週月曜と木曜の午後一時に
委員会
を開いて、月曜が
政府
の
施策
の檢討とありますが、これを入れ換えて頂きたいと思うのでございます。というのは折角
政府
委員
がや
つて
参りましても、ただ徒らに時間を空費せしめるということは、
國会
といたしましても
政府
委員
としても非常に詰らんことじやないかと思うのです。それでこの月曜日の
政府
委員
は木曜に廻して、
政府
に要望する、或いは
政府
の所信を質すというような場合におきましては一應木曜日に廻して月曜日は
特別委員会
は
一つ
一つ
審議して
行つて
、その問題を木曜日の
政府
委員
に一々應酬する、或いは所信を聞くというようなことで、むしろ振替えた方がいいじやないかと思うんです。
中平常太郎
73
○
委員長
(
中平常太郎
君) もう実はこれは
委員会
を通過いたしました。
岡元義人
74
○
岡元義人
君 今度は木曜日になるわけですが、そうしますと、いわゆる第二
國会
における行き方としまして、先ず第一番に
緊急質問
をして、そうしてこれによ
つて
今後の
特別委員会
で細かく処理して行くという
方法
を取るということは大体協定されたので、各派交渉会はまだ終
つて
いないのでありますが、木曜日までに間に合わないということになりますと、非常に困るのではないかと思いますが、一應緊急質疑の
内容
その他について今日は檢討するということの
北條委員
からの申入れがあつたのですが、これに対してどういう工合に……。
中平常太郎
75
○
委員長
(
中平常太郎
君) 実は今日月曜日であるが故に、お見えに
なつ
たが今
淺岡
さんの
お話
ではこの木曜日と月曜日との事項の切換をやつちやどうかということですが、これは今協議し相談して
異議
なしに
なつ
たんですが、これで一應これをや
つて
、不便のあつた時は直すようにしたらどうですか。
淺岡信夫
76
○
淺岡信夫君
一旦決まつたものを私
異議
を申上げて甚だ恐縮なんですが、どうも月曜という日なんですが、いろいろ集
つて
話をしたりなんかしても、
一つ
一つ
のものが決まらないと思います。そこに
政府
委員
が來でも徒らに時間を向うに空費せしめるということは非常に無駄ぢやないかと思うんですがね。
中平常太郎
77
○
委員長
(
中平常太郎
君)
一つ
は先に
政府
委員
に聞いて置いて、それを根拠にして立法処置等を木曜日にやるという手もありますが、それで質問があれば先に聞いてもいいと思いますがね。一應このままにして置いて、それから御決議に
なつ
たことですから……それで尚これで甚だ不便があるという場合に変えることにしたらどうですか。どうでせう。
淺岡信夫
78
○
淺岡信夫君
分りました。
中平常太郎
79
○
委員長
(
中平常太郎
君) ちよつとお諮りいたしますが、調査報告は
委員長
がやるということにな
つて
議院
運営
委員会
では決定しだということでありますが、私そういうように言われております以上、行かれた方からお聞きして私がや
つて
いいと思いますが……。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺岡信夫
80
○
淺岡信夫君
その問題に対しては私は
異議
を持つ者でございますが、というのは、この前の
委員会
におきまして
國会
に対しての報告は山田
委員
がやるということは一應お決めにな
つて
置いてそして今日山田
委員
がここに出席されていない、おれば別ですけれども、出席されていないときに……。山田
委員
もやるというような気構えでおりましようし、そこへただ議院
運営
委員会
でそういうふうに決めたからということでは、これはちよつと承服できないと思います。
中平常太郎
81
○
委員長
(
中平常太郎
君) 御尤もです。
淺岡信夫
82
○
淺岡信夫君
山田
委員
が了承されますならばですね。これはもう山田
委員
がやるということも山田
委員
が自発的に決めた問題でなくて、この
委員会
で決めた問題です。それを山田
委員
がおらないときにすぐ変
つて
委員長
ということになると、一旦決めたものを又そういうように変更するということになると、ちよつとおかしいと思いますがその点私は山田
委員
がおやりになりましようが
委員長
がおやりになりましようが、どちらでもいいが、ただ納得ずくで
一つ
了承しで頂くような処置をと
つて
頂きたいと思います。
中平常太郎
83
○
委員長
(
中平常太郎
君) いやよく分りました。私はその点もあるのですがちよつと京都の方へおいでに
なつ
たということでありますから、それでその時期がどうかと思つたのであのます。まあそれは山田
委員
と私と話合いましてなにしましよう。それでは本日は……。
岡元義人
84
○
岡元義人
君 私が先程申上げましたあれはどうするのですか。木曜日までには間に合わないことになると思うのですが、各派交渉会が終
つて
いない併し
特別委員会
で先程
北條委員
が申しました
通り
に、一應
緊急質問
するとすれば、その
内容
は
特別委員会
において檢討して置く必要があるということであつた。
中平常太郎
85
○
委員長
(
中平常太郎
君) まだ質問のことは各派交渉の方から言うて來ておりません。これから交渉してみなければいけません。ちよつと速記を止めて……。 〔速記中止〕
中平常太郎
86
○
委員長
(
中平常太郎
君) 速記を始めて……。先程申上げました
緊急質問
の形式を以て、
引揚者
の
厚生対策
について
政府
に質問するということに先程御決議願いましたのですが、それについてどなたにや
つて
頂きますか。この問題から先ず決定したい。
淺岡信夫
87
○
淺岡信夫君
この前
理事会
におきましては、そうした場合には
岡元委員
か或いは
北條委員
にお願いしようじやないかということに
お話
合いされておつたのでございますが、その点について
一つ
お諮り願いたいと思います。
中平常太郎
88
○
委員長
(
中平常太郎
君)
理事会
におきましては、
北條委員
か
岡元委員
かにこの質問をや
つて
頂くということにな
つて
おりましたが、
北條委員
からの
お話
では、
岡元委員
にという
お話
がありまして。(「
異議
なし」と呼ぶ者あり)
岡元委員
にお願いしたらどうかと思
つて
おりますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中平常太郎
89
○
委員長
(
中平常太郎
君) それでは
岡元委員
に決定いたします。それからその
内容
について、どういうことをや
つて
頂くということについて、
委員会
の方で別にお聞きして置く必要があるのですか。これは
岡元委員
の今までの御体験で、お委せしたらどうですか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
岡元義人
90
○
岡元義人
君 簡単にそれじや箇條書だけ申述べます。勿論第一回
國会
に相当期待しておつたのでありますが、未
復員者
給與法案が通過いたしましたのみで、大きな懸案が殆んど未解決にな
つて
おります。第二
國会
におきまして総理大臣が
厚生対策
にちつとも觸れなかつたということは、非常に私、九百万犠牲者が相当期待を持
つて
おつた。これに対して、相当期待を裏切られた。併しながらこの九百万犠牲者にはやはりこれから先
國家
再建に
一つ
の
希望
と力を與えてやることが第一であかますから、これに第一主眼を置いて、次にその生死不明者の問題は、ちよつと先程言いましたが、実際許婚というような問題、再婚の問題、それから家庭相続の問題で非常に困
つて
おる。もう三年にな
つて
未だにはつきりせんから、こういうことははつきりさせる必要があると思う。それから中共地区の状況などは立法及び改正法案だけを拔萃いたしまして、あと小さいことは
委員会
において解決つけるという工合にいたしたいと
考え
ておるのでありますが、勿論失業保険法案と手当法案の労働大臣の言質を追究する。それから郵便貯金の百三十一万、これは
委員会
に特に申述べて置きたいと思うのですけれども、現に十五日までの預金に対して拂出す。それからあとは一齊に打切るということを、すでに省議で決定されたということまで分
つて
おりますので、この際追究いたしまして、三十七億円を支出させる。それから不在地主によ
つて
取上げられた
土地
は、第一回
國会
においては
政府
当局は農地
委員会
で話をつけてくれということであつたのでありますが、全國的に到底これでは解決つかない。根本的に農地法をこの際改正する必要があるのでないかという点。それから先程未
復員者
給與法の一部をやはり幅を持たして改正する必要がある。折角未
復員者
のみがあれで救われましたが、肝腎な強制徴用とかそういう者がこの法律から除外されておる。この幅を持たせることにやはり法の改正を必要とすると思う。それから免税
関係
、大体一年間の免税を受けたのでありますが、帰
つて來
てから一定の期間だけはやはり、免税を受けさせる。非常に不公平で、受けた者と受けない者とある。これはやはり
一つ
の法的根拠によ
つて
受けさせるというように持
つて
行かなければならんのでないか。こういう問題について述べさして頂きたいと思うのであります。
淺岡信夫
91
○
淺岡信夫君
只今
岡元委員
の大要の説明においてほぼ了承したのでございますが、更に万全を期するために、この
運営方針
の中で決まりました
引揚促進
、
渉外
、
厚生
、
企画
、それから小
委員長
、こうした中から何人かの
人たち
が、今の
岡元委員
の大要の草稿を更に見るということも
一つ
考え
て頂きたいと思うのであります。
中平常太郎
92
○
委員長
(
中平常太郎
君) 今
岡元委員
の大略の御説明で、質問の構想が分りましたが、
淺岡委員
から、尚遺漏なきを期するためという
意味
でありましようと思うのでありまするが、二、三の方に原稿を見て頂くというようにしてはどうかという、
お話
がありましたが、如何いたしましようか。
岡元義人
93
○
岡元義人
君 御尤もです。
中平常太郎
94
○
委員長
(
中平常太郎
君) それではそういうふうに計らいます。時間が参りましたので、本日はこれを以て散会いたします。 午後四時一分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
中平常太郎
君
理事
山田 節男君
淺岡
信夫君
北條
秀一君 星野 芳樹君
委員
太田 敏兄君
木下
源吾君 草葉 隆圓君
安達
良助君 木内キヤウ君
岡元
義人君 藤野 繁雄君
穗積眞六郎
君 千田 正君