○
大山安君 この
法案は、
皆さんにまだお傳えしない方があ
つたかと思いますから、ちよつと申述べて見ます。これはGHQの方へ出しまして、相当檢討をして呉れましての結果、○Kということになりまして
提出いたしたものでありますがね。その点を御了承願いたいと思います。撤回ということは、勿論これを撤回する場合には、私のみならず國民としましても、今後の防衞上一日も早く確立すべき完全な
法律を適用して、完全な防衞をしたいということはここで申すまでもなく望むところだと思います。そうしてこれはどうしても撤回という意思がないということと、それから抽象的とよく申しますが、先程の私の話で大体お分りに
なつたと思います。明細については全部
道路法によ
つて規定いたしてある。
通水構場に関する
法律案である。これは
道路法をよく調べればよく分るのでありますが、これに具体的に水を入れる、何寸何尺というようなことを入れるとしますれば、その土地によ
つて道路は流水面、つまり水面より一尺高くとか、以上とか、或いは実際においては一、二尺の所もあるだろうし、又六尺以上も地盤より高い所もあるでしよう。これは水を入れた場合には、何寸何尺ということを入れたならば、又入れるといても、やや今日すでに十年も二十年も先の
道路を作る個所の設計をしなければ分らない。どういう
道路ができるか。で文字を入れずに、その点はこの法で縛らない。法は大きく
範囲を、つまり
内容とすべきが
法律である。而してこれを設計する場合には、土地の
状況によ
つて、その設計に多少自由裁量をするというような
範囲を置かなければ極めた不円滑になる。結局前の
道路法を訂正するとか、本
法案を訂正するとか、いずれかどつちかの
法律を、例えば
政令としてどつちも規則であるから、どつちを無視することもできず、又どつちを双方綜合して当
篏めるという場合には、
一つものもがその
地方の事情によ
つて成立たないという事情の下に、具体的ということにしないのです。すべての具体的、或いは
道路法にある穴を開けるなんということが、
通水路に完全な穴を開けるという
法律があれば、それに
通水をさせる適当な穴や柱はその土地の
状況によ
つて、そこで設計もし、計画も立て、実行もするこういうことになるわけであります。
法律はですね、とにかく
法律は
範囲を廣く、有益なものは成るべくどこまでもそれに出して、有益に、國家のためにすべきで、これが
法律の
趣旨である。でありますから、今日の
道路法案もこれは全部認めております。ただ足りないのは、
本法に
立法すべき
内容が足りないから、ここにおいて
立法する。又綜合的という場合には、先程平沼委員が申されました
通水だけでは話になるものでないです。我々が
委員会でそれを皆纏めるということはとても困難だろうと思います。それをできないことを
理由として、最も有効なるこの
法律案を撤回とか、或いは必要がないというのは、今日何のために口に出して、この
被害を叫んでいるか、國民に何で苦しみをかけているか。これらは僕が出すより早く、ああいいものであると言うて、國民を救
つて呉れる、國家を救うというのが、これは
皆さんが常に口で言うこの
災害を何とがしなければなちん、何とか対策をしなくちやならんという、口に副うところの氣持であるが、これこそ撤回するときは、口は南無阿彌陀佛、心は何じや……。よく昔は言いました。職人は「破れろ、壊われろ、旦那は繁昌、壊わさなければ仕事がなくなる。」と待
つておる者も、現在のこの新らしい國家の中にあるかも知れない。併しそれはこの新らしい國家を
建設しようとして、國民の代表とな
つて來られた方の氣持じやないだろうと思います。
從つてこれは通して頂きます。