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政府委員(
中田政美君)
大臣がお答えになりましたが、
総務局の問題については私から若干補足して置きます。兼
岩委員の御
質問の要点は、
総務局の
実体は企画的な局にならねばならん。綜合的な
企画局が相應しいではないかという御
趣意であつたように伺いました。
総務局の
内容が要らんという
意味ではない、これは固よりそうだろうと思います。そこで確かに兼
岩委員の御説も御尤もな点であろうと思います。我々も
総務局というのはただ單に庶務的な
仕事をやるという
意味では決してないのでありまして、
國土計画のごとき、地方綜合開発のごとき、物事をあらゆる
方面から綜合的に眺めて、そして各局のセクシヨナリズムにならないようにして行くというので、これを勢頭の
所管事項の中に入れておるわけであります。その他
東北興業株式会社、これも一種の東北地方の綜合的計画という
意味でこの局に担任させております。又都会地の轉入抑制も、これも大都市の人口過剰の一種の調整というような、やはり綜合的な企画問題に関係するが故に、ここに入れておる次第でございます。その他、資材、資金、労務等も各局ばらばらでやると無駄があり、いろいろ矛盾があるということのないようにという
意味で、各局に共通な綜合施策をする必要があるので
所管させておるのでありまして、名前の点につきましては、
総務局よりは
企画局或いは綜合局という方がいいではないかという御
意見は正しき御
意見と思います。本年の一月発足しましてまだ半年ぐらいしかな
つておらんわけでございまして、先ず名前はこの程度にしまして、兼
岩委員の御
趣意の点は十分そのように運営して打きたいと思
つております。
それから
建設審議会或いは
建設計画審議会の御提案につきましては、前の第一回
國会においても御
意見のあつたことはよく了承いたしております。これらにつきまして安本のもう少し高い計画と矛盾せぬ範囲において、そういう
一つの
審議機関の必要のことは我々も同感であります。これは何とかしてこれを立案したいと思
つておりますが、一方この経費を伴う委員会というようなものにつきましては、その経費が取れてからでないと官制に謳うわけには行かないというような組織上の要請もありましたので、これは今後御
趣意のように
一つ檢討して実現したいと思ひます。
それから
運建の
吸収につきましては、いろいろ御
意見の点も拜聽したのでありますが、実は
運建を
吸収するにつきましては
二つの行き方があるわけでございまして、どこまでも現実の工事をやる、
一つの工作隊的の直営部隊を持つということにするか、或いは全くばらばらに解体してそれぞれの部門にこれを
吸収するかという問題がございます。この問題につきましては、現実の問題としましては、現在
運建で約五億の工事を他から
委託を受けてや
つておるわけでございまして、そのやり方についても一般の歳入歳出の予算を組まず、会計上の便法でや
つておる。これはどうしても一年掛
つてすつきりした形に直して行かなければならない
事情にあります。とにかく現実相当量の
仕事をやりつつあるわけでありましてこれをすつきりした適当な結論を得てやるというには少し時を借さねばならんという
意味もございまして、一應
附属機関とするかこれを内局に持
つて行くかどうかということにつきましては、もう少し
研究をする必要があろうと思います。特建は成る程、この十二月で進駐軍関係はなくなります。そうかと
言つて営繕にこれを
吸収するということも多少問題があるようでございます。のみならず、他の省の工事の
委託を受けるということにも、兼
岩委員の御
趣意のように多少の曰くがあるわけでございまして、私はやはり一種の
政府の機動部隊として、よその省の手に余るものとか、或いは特別の
技術を要するというようなものは、
技術の大本山である
建設省において、これを実施してやるというような態勢が、今後においても必要だと思うわけであります。併しながら、そういうものばかりやるということになりますと、一種の民業圧迫という関係にもなるのでありまして、そうかと
言つて、現在の
運建の形でこのまま置くというわけにも参りませず、それらについては今後御
趣意の点を十分に織込んで、いい案を作
つて行きたいと思
つております。それから地方機関の問題につきましては、御
趣意の
通り、
地方建設局に吸收したらいいじやないかということは、確かに
一つの案なんでありまして我我もできればそうしたらいいではないかと
考えておるわけであります。その場合に、今の
地方建設局は、ざつくばらんに申しますれば、直営の
土木工事をや
つております。その他に
建築の方からいいますと、
建築方面の関係もこの
運建ではや
つておるわけでありましてそこらに関係しますと、
建築土木両
方面に跨がる地方機関として、如何なる構想でやるべきかということも亦検討をして行きたいという
意味で、これは御
趣意の点も、十分参酌して今後立派な地方機関に作り上げて行きたいと、こう
考えております。