運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1948-04-14 第2回国会 参議院 決算・鉱工業連合委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年四月十四日(水曜日)    午前十一時三十九分開會   —————————————   本日の會議に付した事件 ○石炭廳設置法案内閣提出衆議院  送付)   —————————————
  2. 下條康麿

    委員長下條康麿君) 只今から決算鑛工業連合委員會を開きます。石炭廳設置法案衆議院を通過いたしまして、正式に委員會に付託になりましたから、前囘に引続きまして御質疑を願いたいと思います。商工大臣が間もなく見えますが、石炭廳次長が見えておりますからどうぞ……。
  3. 吉田悌二郎

    政府委員吉田悌二郎君) ちよつと御説明いたしたいと思いますが、御手許へ差上げました資料の中で若干訂正がございますので、只今お手許に配りましたのが正式のものでございます。石炭廳設置法施行令施行後の石炭廳機構の表がございます。これは別にお配りしたものがあつたかと思いますが、こちらの方が最近の資料でございますので、これによつて御覧を願いたいと思います。  それでは違う點を申上げます。施行令の中で、第二條に「長官」とございますが、前の案では、長官の下に「一人一級」というのが拔けておりました。それから第三條の「商工事務官」という項で「專任七十四人二級」とあります下に「内一人を一級とすることができる」というのは間違いでございまして、これを消すのが正しいわけであります。これはミスプリントでございますが、第五條の「三級官吏の專任」は「專行」の間違いでございます。それからこれは表の方でございますが、從來管理局資金課と經理課を置いておりましたが、その「資金課」を「監査課」に訂正をいたしております。それから前の資料の中に、開發局の中で「企畫課」と申すのがございましたが、今度これを、「審査課」という名前に改めました。それから亞炭局、ここに「業務課」と書いてありますが、業務課二つになりますので、亞炭局の方を「配給課」と改めてあります。要するに、同じ廳丙に同じ課が二つありますと、非常に間違えるものでありますから、開發局の方に業務課ができましたので、亜炭局の方を配給課に改めるのであります。それから亞炭局生産局生産課二つございましたが、これも間違い易いので、生産局の方を「炭政課」というふうに名前を改めております。前のが間違いでございまして、訂正をいたしたわけでございます。
  4. 山下義信

    山下義信君 この石炭廳設置に伴いまして、地方石炭局機構も若干變つて参りますか。それから地方石炭局の方には相當民間の人を採用するという御方針であるように承わつておるのでありますが、その人事の選考などは相當お進みになつて始りますかどうか、その點を承わりたいと思います。
  5. 吉田悌二郎

    政府委員吉田悌二郎君) 地方石炭局構成は、國家管理法に基いて設置をせられます。ただ石炭局内構成につきましては、これは訓令を以て大體の機構を定めておるわけでございますが、豫算において御決定を願つてございますが、大體の構想を申上げます。  この四月の暫定豫算におきましては、石炭局は三部制から成つております。管理部生産部及び勤勞部の三部制でございます。この運用におきましては、この程度では若干仕事が足らんかと思いまして、即ち札幌福岡におきましては、更にそれぞれ二部を増設をいたしたいと考えております。即ち資材部保安部の二部を札幌福岡には増設をいたしたいと思いまして、只今大藏省豫算の折衝をいたしております。この管理部にはどういう仕事があるかと申しますと、大體本省の管理局に照應いたしまして、管理課経理課監査課統計課という四課を置きますも生産部におきましては、生産課資材課保安課只今豫定いたしておりまするが、只今申しました札幌福岡におきましては、現在でも資材關係については相當の職員がおりますので、これを樹立いたしまして資材課といたしたいと思いますし、又保安仕事は、今後の増産において勞働者が安んじて石炭を掘れるということにはどうしても保安行政を強化する必要がありまするので、獨立して保安課にいたしたいと思つております。それから勤勞部につきましては、勞務課と生活物資課とを置きまして、これを勞務者関係幅利厚生並びに勞働諸問題についての仕事を扱う。こういうことにいたしたいと考えております。  それから職員の任用の問題でございますが、只今お話通り石炭局の局員の過半數民間人を以てこれに充てるということは、かねて商工大臣が第一國會において言明せられた通りでございまして、只今この石炭局中心でありますところの石炭局長の人選を、各地勞資双方推薦によりまして決定を見たのでございます。只今その任命手續中でございますので、もう一両日中には發令ができるかと考えております。部長以下につきましては、石炭局長中心になりまして、それぞれの各地勞資双方と相談をせられましてこれを採用せられるわけでございまして、段々案もできておりますので、これ亦逐次任命が行われることと思つております。經営者の方も勞働組合の方も、それぞれ國管實施については協力するということを聲明せられておりますので、今後とも圓滑にこの問題は進んでおるのでございます。
  6. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 ちよつとお伺いいたします。今のは地方石炭局の問題ですが、中央の石炭廳については、この生産實際の人を行政に移し植えるために、従來の古い官僚的な機構を打破するために、どのような人事方針を採ろうという構想で進んでおられましようか。
  7. 吉田悌二郎

    政府委員吉田悌二郎君) 從來でも、石炭廳はいわゆる實際仕事に一番近い官職でございますので、そういう從來官僚機構でなくて、民間経験のある方或いは實際生産についての経験のある方を中心にいたしたいという意味からいたしまして、從來石炭廳長官は、いわゆる民間人を以てこれに充てておるのでございます。局長につきましては、現在までは従來官吏の者が随分入つておりますが、課長のクラスになりますと、各炭鑛實際そういう生産に從事した方を相當に採り入れてございまするし、今後の擴張いたしましたこの機構におきましても、やはり同じようにその方針を以て實際知識に明るい方を廣く採用して行きたいと考えております。通常な人を各鑛山會社等にもお願いをいたしまして、只今推薦をお願いしておるわけでございます。
  8. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 もうちよつと細いことをお伺いいたしますが、大變御方針は結構ですが、つまり局長及び課長生産者の側から出た人の通常な位置、それから勞務その他の勤勞者の側から推學された方が就かれていいような局、課についてそのような者を、礎來行政官吏というものとの比重ですね、局長においては凡そそういつた經營者の推薦する者及び職員組合或いは勞働組合等の推して來るような人との比率ですね。局長においてはどれくらい、課長においてはどれくらいというような點についてはどういうふうに考えておられましようか。
  9. 吉田悌二郎

    政府委員吉田悌二郎君) どうも人数の比率というものは考えたことはございませんが、要するに生産實際についての知識につきましては、どうしても實際仕事に携わられた方が便宜だと考えております。従いまして生産局課長におきましても、又開發局、こういうような仕事におきましても相當の人員を實際経験のある方を持つて行きたい。或いは資材局も鑛山で實際資材當つた方適當な方があれば、是非とも頂きたいと考えておりますが、大體課長のうち一、二名ぐらいほこれらの局にはそれぞれ民間経験のある方を配置したらどうか、こういうふうに考えております。
  10. 下條康麿

    委員長下條康麿君) 他に御質疑がございませんければ、質疑は終つたことにしてよろしうございましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 下條康麿

    委員長下條康麿君) それでは質疑は終つたことにいたしまして、この際御意見がありましたらお述べを願いたいと思います……。別段御意見がなければ連合委員會はこの程度で済まして置きたいと思いますが、如何でございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 下條康麿

    委員長下條康麿君) それでは連合委員會はこの程度で止めて置きまして散會いたします。    午前十一時五十三分散會  出席者は左の通り。   決算委員    委員長     下條 康麿君    理事      山下 義信君    委員            吉川末次郎君            北村 一男君            中川 幸平君            竹中 七郎君            平野善治郎君            深川タマヱ君            小野  哲君            駒井 藤平君            鈴木 憲一君            山崎  恒君            兼岩 傳一君   鑛工業委員    理事            下條 恭兵君            小林 英三君            中川 以良君    委員            大畠農夫雄君            村尾 重雄君            堀  末治君           池田七郎兵衞君            入交 太藏君            小宮山常吉君            佐伯卯四郎君            宿谷 榮一君            玉置吉之丞君            田村 文吉君            藤井 丙午君            細川 嘉六君   政府委員    石炭廳次長   吉田悌二郎