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天田勝正君 私は
懇談会の折に、
國会議員の
歳費と
國会法とを
分離審議を主張したのでありますが、今
國会法だけの問題を取上げて見まするならば、先ず
衆議院の
送付案をどうしても賛成し難いのであります。それは問題にな
つておりまする四十
二條でありますが、現在、
現行法は
事業別に
委員会が構成されておりますが、これを
衆議院案のごとく直した場合に、先ず早速
欠点として出て参りますものは、
経済安定委員会でございますが、これは経済安定本部なるものが一時的な
存在でありまして、すでに今日でも
存在を失うかも知れない不安定なものであつたわけであります。
從つて今後一年でなくなるか半年でなくなるか、分らないのでありまして、これがそうした
機構がなくなると同時に、
國会の
委員会まで失われる、こういうことに先ず
一つの弱点があると思うのであります。もう
一つは安定本部なるものが非常に
廣汎のものでありまして、
逓信局、
労働局その他
運輸局でありますが、そうした殆んど
経済省全般に亘る
廣汎な権限を持
つておりますので、
從つて殆んど他の
委員会と
審議機構が重複する。こういう又
欠点を持
つております。こういうことからいたしまして、むしろ
衆議院の
送付案の
採用の方が、
現行法より直ちに悪くなることが
考えられますので、よくなる方の面は
一つもこの四十
二條の
関係では、
考えられないのであります。もう
一つは四十
一條の
兼任のことでありますが、これは
二つの
兼任の場合には、
二つ目は五つの
委員会に限定するというふうに規定したのでありますが、これは勿論その理想といたしますることは、一人一役ということの方が能率があがる、二役以上になりますと一方の
委員会は必ず軽んずるという傾向になる。まあこういうことでございます。そういう事実があるが故に
二つが
兼務できないということになりますれば、実に
議院運営委員会のごときは、最も多忙の
委員会でありまして、これこそ
一つに限定しなければならないので、こういうところに殆んど政治的な
考え方を含めて、これは
選挙の場合に、何か
労働とか或いは
農林をや
つておる方が都合がいいと、こういう、いわゆる
便宜主義に
改正したとしか
考えられませんので、これが若し
余り三つ以上に亘るということになれば、そういうようなことがあるのでございましようが、
二つの
兼任はどの
委員会でもよいというふうに、私はそうしたいと存じます。大体この四十
一條四十
二條の
関係は以上でございますが、更に若し
事務補助員を、
秘書という
名称に改めるといたしますれば、
歳費、
旅費等におきましても、これと同様な
採用をする、こういうふうな必要が出て参ります。若しこの
修正案が通過しないで、
衆議院が再び三分の二で
修正案を可決するというようなことになりましたならば、私はこの
歳費旅費法の方は、この際やはり分離いたしまして、元の
事務補助員という
名称を用いてこれだけを先に通過して
衆議院に回付してやると、こういう
方法を採られたらどうかということを附加えて申上げますが、四十
一條四十
二條の
関係については、先程申上げた点の修正
意見を提出いたします。