1948-06-23 第2回国会参議院議院運営委員会第54号

1948-06-23 第2回国会参議院議院運営委員会第54号公式Web版

会議録情報 0

昭和二十三年六月二十三日（水曜日）　　　午前十時三十分開会　　————————————— 　　本日の会議に付した事件 ○議案の付託に関する件 ○議案の提出状況に関する件　　—————————————
木内四郎 1

○委員長（木内四郎君）　只今から委員会を開会いたします。
寺光忠 2

○参事（寺光忠君）　昭和二十一年度国有財産増減総計算書及び昭和二十二年三月三十一日現在国有財産現在額総計算書の付託についてお諮りして頂きたいと思います。尚財政及び金融委員会の所管事項とレて國有財産に関する事項というのがございますが、これは國有財産の制度等に関するものを対象としているものと考えますし、今度提出されましたものは決算的性質を多く持つたものでございますので、どの委員会に付託するかお諮りして頂きたいと思います。
木内四郎 3

○委員長（木内四郎君）　只今議事部長が説明されましたように、決算的性質を持つておりますので、決算委員会に付託することにして御異議ございませんか。　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
木内四郎 4

○委員長（木内四郎君）　御異議ないものと認めます。次に賣春等処罰法案の付託についてお諮りいたします。
竹下豐次 5

○竹下豐次君　これは司法委員会が適当と思いますが…。
木内四郎 6

○委員長（木内四郎君）　それではこの法案は司法委員会に付託することにして御異議ございませんか。　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
木内四郎 7

○委員長（木内四郎君）　御異議ないものと認めます。次に法制長官が見えておりますから、重要な法案や今後の提出状況等について御説明を聴くことにいたします。
佐藤達夫 8

○政府委員（佐藤達夫君）　現在國会に提出されております議案は、撤回いたします各省設置法案を差引いて約百件程あります。その中主なものは大体今月十日前後に提出されました。その中重要なものを挙げますと、刑事訴訟法を改正する法律案、これは施行期日が來年の一月一日となつておりますが、できれば今国会中に通して頂きたいと思つております。又刑事訴訟法の應急的措置に関する法律は七月十五日に失効いたしますので、その改正案は是非通して頂きたいと思つております。薬事法案は、その中に昭和二十二年法律第七十二号により七月十五日限りで失効するものを含んでおります関係上、これも是非通じて頂きたいと思います。食糧確保臨時措置法案及び事業者団体法案は関係方面からも注文の多い法案でございます。鉄道運賃、郵便、電信及び電話料金の値上げに関する法案、所得税改正、取引高税法案等は予算に関係していますので、予算の審議と関連し是非通過させて頂きたいと思います。次に尚七月十五日限りで失効関係のものといたしまして、港則法案、港域法案、國家公務員共済組合法案等がございます。次に経済査察廳法案、復興金融金庫法の一部を改正する法律案及び民事訴訟法の一部を改正する法律案も重要な法案でございます。地方財政関係として地方財政法案、地方税法を改正する法律案及び地方配付税法案は、國家財政にも関係し地方財政上重要なものでありますので、是非とも通過させて頂きたいと思います。又、各省設置法案に代る行政官廳法の一部を改正する等の法律案は、現行官廳制度の効力を延長するための法案でありますので通過させて頂きたいと思います。尚今後提出を予定しておりますものには、新給與関係の法案、厚生省官制を改めて薬務極を設置するための法案があります。
藤井新一 9

○藤井新一君　教育委員会法案と國会法及び選挙法改正の法案はどうですか。
佐藤達夫 10

○政府委員（佐藤達夫君）　國会法、選挙法の改正は議員発議であります関係上触れなかつたのでありますが、國会法の改正は、政務次官の問題を含んでおりますので成立させることが必要であろうと思います。教育委員会法案も通して頂きたい希望は持つておりますが、通過しなくては現在直ちに制度上困るというようなものではありません。
木内四郎 11

○委員長（木内四郎君）　次に官房長官の説明を聴くことにいたします。
苫米地義三 12

○国務大臣（苫米地義三君）　予算につきましては、衆議院は、與党間で修正案を纏め目下関係方面と交渉中でございます。その交渉が都合よく行けば衆議院は二十八日頃に通ることが出來ると予想しておりますし、参議院も予備審査で審議されておりますから、本月中には予算の成立を見るように御願いいたしたいと思います。新給與法案は予算が通つてもこの法律がなければ支拂えないので、これは是非とも通して頂きたいと思います。尚新給與法はあと二、三日で提出できるものと思つております。
木内四郎 13

○委員長（木内四郎君）　新給與法につき組合との交渉はどうなつていますか。
苫米地義三 14

○国務大臣（苫米地義三君）　交渉がたとえ纏まらなくても三千七百九十一円基準の法律案は出せますし、その分だけは暫定的に出すことに組合側の承認を得て置いて提出することも考えております。
木内四郎 15

○委員長（木内四郎君）　他に御質問はございませんか。なければこれにて散会いたします。　　　午前十一時三十分散会　出席者は左の通り。　　　委員長　　　　　木内　四郎君　　　理事　　　　　　　　　　　藤井　新一君　　　　　　　　　　　竹下　豐次君　　　委員　　　　　　　　　　　島　　　清君　　　　　　　　　　　塚本　重藏君　　　　　　　　　　　淺岡　信夫君　　　　　　　　　　　大隈　信幸君　　　　　　　　　　　門屋　盛一君　　　　　　　　　　　木下　辰郎君　　　　　　　　　　　鈴木　憲一君　　　　　　　　　　　徳川　宗敬君　　　　　　　　　　　堀越　儀郎君　　　　　　　　　　　板野　勝次君　　委員外議員　　　　　　　　　　　藤田　芳雄君　　国務大臣　　　国　務　大　臣　苫米地義三君　　政府委員　　　法　制　長　官　佐藤　達夫君　　事務局側　　　参　　　　　事　　　（議事部長）　　寺光　　忠君　　　参　　　　　事　　　（委員部長）　　河野　義克君

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