運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1948-07-05 第2回国会 衆議院 文教委員会 第26号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年七月五日(月曜日) 午前十一時三分開議
出席委員
委員長
松本 淳造君 理事 水谷 昇君 理事 高津 正道君 理事
西山冨佐太
君 圓谷 光衞君 冨田 照君 花村 四郎君 田淵 実夫君 野老 誠君 松澤 兼人君 松本 七郎君 伊藤 恭一君 武田 キヨ君 米田 吉盛君 黒岩 重治君 平川 篤雄君 久保 猛夫君
出席政府委員
文部事務官
辻田 力君
文部事務官
剱木 亨弘君
委員外
の
出席者
專門調査員
宇野 圓空君
專門調査員
横田重左衞門
君 ――――――――――――― 本日の会議に付した事件 閉会中の審査に関する件
委員派遣承認申請
に関する件
教育委員会法案
(
内閣提出
)(第一五二号) 請 願 一 書道を
必須科目
に復活の請願(
早稻田柳右
エ門君外五名紹介)(第五号) 二 同(
松原一彦
君紹介)(第一四五号) 三 同(
早稻田柳右エ門
君紹介)(第四〇六 号) 四 同(
竹尾弌君外
一名紹介)(第四九〇号) 五 同(
松原一彦
君紹介)(第六五七号) 六 同(
松原一彦
君紹介)(第六六五号) 七 同(
武藤運十郎
君紹介)(第六六七号) 八
新制大学
に
書道科設置
に関する請願(竹尾
弌君外
一名紹介)(第九五二号) 九 聾、
盲教育義務制実施
に関する請願(廣川
弘禪君紹介
)(第三七九号) 一〇 同(久保猛
夫君紹介
)(第三八〇号) 一一 聾、
盲教育義務制実施
に関する
請願外
三件 (
船田享二
君外一名紹介)(第三八一号) 一二 聾、
盲教育義務制実施
に関する請願(辻寛 一君紹介)(第三八七号) 一三 同(
水谷昇
君紹介)(第三九五号) 一四 同(
石田博英
君紹介)(第三九六号) 一五 同(花月純誠君紹介)(第三九七号) 一六 同(
松澤兼人
君紹介)(第四一七号) 一七 同(
庄司彦男君紹介
)(第四一八号) 一八 同(原彪之助君紹介)(第四一九号) 一九 同(原彪之助君紹介)(第四二〇号) 二〇
定時制高等学校設置
の請願(
豊澤豊雄
君紹 介)(第一二八号) 二一 同(
豊澤豊雄
君紹介)(第二五八号) 二二 同(
豊澤豊雄
君紹介)(第三九四号) 二三 同(
苫米地義三
君紹介)(第四二一号) 二四 六・三
制完全実施
のため
全額國庫負担
その 他に関する請願(
田口助太郎
君外一名紹 介)(第一八七号) 二五 同(
岡村利右衞門
君紹介)(第四〇四号) 二六 同(
松本淳造
君紹介)(第八三六号) 二七
小学校教員
の
恩給増額
に関する
請願外
一件 (
高田弥市
君外一名紹介)(第三〇号) 二八 同(
梁井淳二
君紹介)(第四五四号) 二九 同(
志賀健次郎
君紹介)(第一二九五号) 三〇 同(吉田安君外二名紹介)(第一二九六 号) 三一
教職員
の
恩給増額
に関する請願(
佐々木盛
雄君紹介)(第一〇五九号) 三二 教員の
待遇改善
に関する請願(
石原圓吉
君 外一名紹介)(第八六号) 三三
師範附属校教官
の
待遇改善
に関する請願(
大石ヨシエ
君紹介)(第九号) 三四 水戸市に
綜合大学設立
の請願(
菊池重作
君 紹介)(第一一七号) 三五 廣島市に
國立綜合大学設立
の請願(田淵実
夫君外
一名紹介)(第一二五号) 三六
國立女子大学設置
の請願(
押川定秋
君外一 名紹介)(第三六五号) 三七 同(
山崎道子
君外一名紹介)(第四九五 号) 三八 岡山市に
國立綜合大学設立
の請願(大村清 一君紹介)(第三八八号) 三九 同(
西山冨佐太
君紹介)(第四六八号) 四〇 同(
西山冨佐太
君紹介)(第五三〇号) 四一 同(
中原健次
君紹介)(第一〇四〇号) 四二 高知市に
綜合大学設立
の請願(
黒岩重治
君 外四名紹介)(第四二八号) 四三 函館市に
学藝大学設立
の請願(
川村善八郎
君紹介)(第四四三号) 四四 四
國綜合大学設立
の請願(
福田繁芳
君外一 六名紹介)(第六二九号) 四五 同(
柏原義則
君紹介)(第九一四号) 四六
新潟縣
に
綜合大学設立
の請願(
荊木一久
君 外十四名紹介)(第六七六号) 四七
山口縣
に
國立綜合大学設立
の
請願外
一件(
受田新吉
君外五名紹介)(第一〇三五号) 四八
久美濱農学校昇格
に関する請願(
大石ヨシ
エ君紹介)(第三号) 四九
志摩水産学校昇格
の請願(
石原圓吉
君外一 名紹介)(第一四〇号) 五〇
函館水産專門学校昇格
の請願(
川村善八郎
君紹介)(第四四二号) 五一
仙台工業專門学校昇格
の請願(佐々木更三 君外四名紹介)(第七三六号) 五二
浦和高等学校昇格
の請願(
松崎朝治
君外五 名紹介)(第八三一号) 五三
京都工業專門学校昇格
の請願(
中野武雄
君 紹介)(第八四二号) 五四
彦根経済專門学校昇格
の請願(長野重右ヱ 門君紹介)(第九〇八号) 五五
上田纖維專門学校昇格
の請願(
小林運美
君 紹介)(第九九一号) 五六 同(
小林運美
君紹介)(第一一八〇号) 五七
盛岡農林專門学校昇格並び
に
岩手綜合大学
設置の請願(
野原正勝
君外七名紹介)(第 二二八号) 五八
北海道大学工学部
に
建築工学科新設
の請願 (
永井勝次郎
君紹介)(第五九九号) 五九
大学開放
に関する請願(
豊澤豊雄
君紹介) (第三七七号) 六〇 女子の
新制大学修業年限
に関する請願(近
藤鶴代
君紹介)(第二号) 六一
民間科学技術研究所
の
研究費國庫補助
の請 願(
海野三朗
君紹介)(第三三七号) 六二
中等教員免許状所有者
の取扱 に関する請願(
豊澤豊雄
君紹介)(第三七 八号) 六三 第二
高逓学校跡地拂下
の請願(
庄司一郎
君 紹介)(第五〇五号) 六四
学校敷地買收
に関する請願(上林山榮吉君 紹介)(第八六六号) 六五
学制改革
に伴う
増加経費國庫負担
の請願( 上林山榮吉君紹介)(第八六八号) 六六
宗教心涵養
に関する請願(
坂東幸太郎
君紹 介)(第七八八号) 六七
新制高等学校教科課程
の一部を改正する請 願(
寺島隆太郎
君外三名紹介)(第六七〇 号) 六八 第七
高等学校復興費國庫補助
の請願(井上 知治君紹介)(第七四六号) 六九 釧路市に
教育大学設立
の請願(
伊藤郷
一君 外一名紹介)(第九七九号) 七〇
兵庫縣
に
農科大学設立
の請願(
小島徹三
君 紹介)(第一〇九一号) 七一
國立奈良女子大学設立
の請願(東井三代次 君外十七名紹介)(第一二九四号) 七二
東京纖維專門学校昇格
の請願(
八木一郎
君 紹介)(第一三八七号) 七三
名古屋工業專門学校昇格
の請願(
橋本金一
君外七名紹介)(第一四六五号) 七四
東京女子高等師範学校昇格
の請願(
押川定
秋外二名紹介)(第一七四二号) 七五 廣島
綜合大学
に廣島
高等学校
を中心とする
政経学部設置
の請願(
高津正道
君外一名紹 介)(第一五二三号) 七六
三重農林專門学校
を
大阪大学農学部
に昇格 の請願(
川崎秀二
君外一名紹介)(第一七 九一号) 七七
宮崎農林專門学校獸医科
の拡充に関する請 願)(
川野芳滿
君外一名紹介)(第一五一 二号) 七八
塩成小学校復旧費國庫補助
の請願(
井谷正
吉君外七名紹介)(第一〇四五号) 七九
鹿兒島縣農林專門学校所属演習林拂下
の請 願(
前田郁
君紹介)(第一一三〇号) 八〇
新制中学校
及び
定時制高等学校建設資材
の 配給並びにその
経費國庫補助
の請願(小松 勇次君外十七名紹介)(第一二一八号) 八一
新制中学校建設費全額國庫負担
の請願(中
島茂喜
君外四名紹介)(第一六五三号) 八二
國立大学
、高專の
授業料値
上反対の請願(
高津正道
君紹介)(第一五四一号) 八三 同(
高津正道
君紹介)(第一六八六号) 八四
公民館施設費國庫補助増額
の請願(中島茂 喜君外四名紹介)(第一六五一号) 八五
高瀬高等学校建設費
の
起債認可
に関する請 願(
福田繁芳
君紹介)(第一七二九号) 八六 六・三
制完全実施
のため
全額國庫補助
の請 願(
岡井藤志郎
君紹介)(第一六三八号) 八七
地方教育委員会法
に関する
請願外
一件(小
島徹三
君紹介)(第一〇八七号) 八八
地方教育委員会法
に関する請願(大島多藏 君紹介)(第一一〇四号) 八九 同(
受田新吉
君外四名紹介)(第一一一四 号) 九〇 同(
山崎道子
君紹介)(第一一八二号) 九一
地方教育委員会法
に関する
請願外
八件(山 本猛
夫君紹介
)(第一一八三号) 九二
地方教育委員会法
に関する
請願外
一件(小
島徹三
君紹介)(第一一八四号) 九三
地方教育委員会法
に関する
請願外
六件(馬 越晃君紹介)(第一一八五号) 九四
地方教育委員会法
に関する請願(
明禮輝三
郎君紹介)(第一二〇八号) 九五 同(大島多藏君紹介)(第一二二三号) 九六 同(
田中健吉
君紹介)(第一二五五号) 九七
地方教育委員会法
に関する
請願外
四件(大 島多藏君紹介)(第一二七二号) 九八
地方教育委員会法
に関する請願(
赤松明勅
君紹介)(第一二七三号) 九九 同(
井谷正吉
君外五名紹介)(第一二九三 号) 一〇〇 同(
石川金次郎
君紹介)(第一三一七 号) 一〇一
地方教育委員会法
に関する
請願外
一件(
前田郁
君紹介)(第一三三〇号) 一〇二
地方教育委員会法
に関する請願(山本猛
夫君紹介
)(第一三四八号) 一〇三 同(
的場金右衞門
君紹介)(第一三四九 号) 一〇四 同(
金野定吉
君外一名紹介)(第一三五 〇号) 一〇五 同(大島多藏君紹介)(第一三五一号) 一〇六 同(
太田典禮君外
二名紹介)(第一三五 二号) 一〇七 同(
石川金次郎
君紹介)(第一三五三 号) 一〇八 同(
小坂善太郎
君紹介)(第一三五四 号) 一〇九 同(
前田郁
君紹介)(第一三五五号) 一一〇 同(
井出一太郎
君紹介)(第一三八三 号) 一一一 同(
小澤佐重喜
君紹介)(第一三八四 号) 一一二 同(
飯田義茂
君紹介)(第一三八五号) 一一三 同(
吉川久衛
君紹介)(第一三八六号) 一一四 同(
齋藤晃
君紹介)(第一四二二号) 一一五 同(
早稻田柳右エ門
君紹介)(第一四二 三号) 一一六 同外一件(
前田郁
君紹介)(第一四三六 号) 一一七 同(大島多藏君紹介)(第一五〇四号) 一一八 同(
馬越晃
君紹介)(第一五〇五号) 一一九 同(
玉井祐吉
君外二名紹介)(第一五〇 六号) 一二〇 同外二十九件(
石川金次郎
君紹介)(第 一五〇七号) 一二一 同(
岡井藤志郎
君紹介)(第一五四〇 号) 一二二 同(
飯田義茂
君紹介)(第一五五七号) 一二三 同(
河野金昇
君紹介)(第一五五八号) 一二四 同(
的場金右衞門紹介
)(第一五五九 号) 一二五 同(
酒井俊雄
君紹介)(第一五六〇号) 一二六 同外十八件(
小澤佐重喜
君紹介)(第 一五六一号) 一二七 同外百六十三件(
石川金次郎
君紹介)( 第一五六二号) 一二八 同外十件(
淺利三朗
君紹介)(第一五五 八六号) 一二九 同外三百四十五件(
石川金次郎
君紹介) (第一五九二号) 一三〇 同(關内正一君紹介)(第一六〇七号) 一三一 同(
岡井藤志郎
君紹介)(第一六一七 号) 一三二 同外一件(
高津正道
君紹介)(第一六一 九号) 一三三 同(野老誠君紹介)(第一六二〇号) 一三四 同外一件(
齋藤晃
君外一名)(第一六三 七号) 一三五 同(
押川定秋
君紹介)(第一六四一号) 一三六 同(
米窪滿亮
君紹介)(第一六五二号) 一三七 同(
榊原千代
君紹介)(第一七一二号) 一三八 同(
松本淳造
君紹介)(第一七一三号) 一三九 同(
伊藤郷
一君紹介)(第一七一四号) 一四〇 同外一件(
松澤兼人
君外二名紹介)(第 一七一五号) 一四一 同(
酒井俊雄
君外一名紹介)(第一七三 八号) 一四二 同(
高津正道
君外二名紹介)(第一七三 九号)一四三 同(
平川篤雄
君外一名紹介)(第一七四 〇号) 一四四 同(大島多藏君外一名紹介)(第一七四 一号) 一四五 同外三件(
圓谷光衞
君紹介)(第一七五 五号) 一四六 同(
内藤友明
君紹介)(第一七五六号) 一四七 同外一件(
降旗徳弥
君紹介)(第一七五 七号) 一四八
都立新制高校
の区移管に関する請願(押 川定秋君外一名紹介)(第一〇八九号) 一四九 同(原彪之助君外二名紹介)(第一一〇 五号) 一五〇 同(
武田キヨ
君紹介)(第一四二一号)
陳情書
一
新制中学実施
に伴う
國庫補助等
に関する陳 情書 (第四号) 二
定時制助等学校設置
に関する
陳情書外
三件 (第二〇号) 三 六・三
制予算削減反対
に関する
陳情書外
五 十三件 (第二八 号) 四
都市学童
の
体位向上
に関する
陳情書
(第二九号) 五
水産大学設置
に関する
陳情書
(第七〇号) 六 六・三
制完全実施
に関する
陳情書
(第八二号) 七 教員の
最低生活保障
に関する
陳情書
(第八十四号) 八
女教員
の
差別待遇撤廃
に関する
陳情書
(第 八七号) 九 新
学制実施
に伴う
施設費國庫負担
に関する
陳情書
(第九六号) 一〇
定時制高等学校設置
に関する
陳情書外
六件 (第一〇二号) 一一
新制中学校
の整備に関する
陳情書
(第一〇 六号) 一二 同 (第一三〇号) 一三 六・三
制完全実施
に関する
陳情書
(第一三一号) 一四
地方教育委員会
の構成並びに運営に関する
陳情書
(第一三二号) 一五 大学の
地方分散
に関する
陳情書
(第一六六号) 一六
九州大学
に
産業労働研究所設置
の
陳情書
(第一七〇号) 一七
教職員
の
待遇改善
に関する
陳情書外
一件 (第二一四号) 一八
新制中学校設備費削減反対
の
陳情書
(第二二〇号) 一九 新
教育制度
の整備に関する
陳情書
(第二二一号) 二〇
定時制助等学校設置
に関する
陳情書
(第二二五号) 二一
教職員俸給全額國庫負担
の
陳情書
(第二二七号) 二二
聾盲教育義務制実施予算
に関する
陳情書外
一件 (第二五一号) 二三
教育復興促進
に関する
陳情書
(第二六六号) 二四
岡山綜合大学設置
に関する
陳情書外
四件 (第 二七一号) 二五 廣島縣に
綜合大学設置
の
陳情書
(第三〇七号) 二六
岡山縣
に
綜合大学設置
の
陳情書
(第三一二号) 二七 昭和二十三年度新
学制実施
に対し
國庫補助
の
陳情書
(第三二五号) 二八
宇都宮農林專門学校
を大学に昇格の
陳情書
(第三三六号) 二九
三重縣
に
綜合大学設置
の
陳情書
(第三四三号) 三〇
新制中学校設置費國庫補助
の
陳情書
(第三四八号) 三一
岡山縣
に
綜合大学設置
の
陳情書外
一件 (第三五八 号) 三二
新制中学校
の整備に関する
陳情書
(第三八八号) 三三
岡山縣
に
綜合大学設置
の
陳情書
(第三九一号) 三四
宮城師範学校
を
教育大学
に昇格の
陳情書
(第三九 六号) 三五 廣島縣に
綜合大学設置
の
陳情書外
七件 (第三九七号) 三六 同 ( 第四〇三号) 三七
定時制高等学校設置
に関する
陳情書
(第 四〇七号) 三八
教職員
の
待遇改善
に関する
陳情書
(第四二〇号) 三九 六・三
制完全実施
に関する
陳情書
(第四二七号) 四〇
宮城師範学校
を
教育大学
に昇格の
陳情書
(第四三九 号) 四一
仙台工業專門学校
を
工業大学
に昇格の陳情 書(第四四〇 号) 四二
教職員俸給金額國庫負担
の
陳情書
) (第四四四号) 四三
盛岡農林專門学校
を
東北大学農学部
に合併 の
陳情書
(第 四五一号) 四四
新制中学校
の整備に関する
陳情書
(第四七八号) 四五
教職員俸給金額國庫負担
の
陳情書
(第四八三号) 四六
長崎縣
に
綜合大学設置
の
陳情書
(第五〇三号) 四七
新制中学校
の整備に関する
陳情書
(第五〇七号) 四八
教職員俸給全額國庫負担
の
陳情書
(第五〇九号) 四九
日本学術公社新設
の
陳情書
(第五一八号) 五〇
福岡教育養成大学設置
に関する
陳情書
(第五七四号) 五一
小中学校整備費國庫補助
の
陳情書
(第五八九号) 五二
宮城師範学校
を
教育大学
に昇格の
陳情書
(第六〇一号) 五三 廣島縣に
綜合大学設置
の
陳情書
) (第六〇二 号) 五四
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
(第六一一号) 五五 六・三
制完全実施
に関する
陳情書
(第六二三号) 五六
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
(第六八五号) 五七 六・三
制完全実施
に関する
陳情書
(第六八八号) 五八
戰災私立学校復興貸付金制度
在続の
陳情書
(第六九四号) 五九 六・三
制完全実施
に関する
陳情書
(第七〇九号) 六〇
都立新制高等学校
を特別区
教育委員会
に移
管反対
の
陳情書
(第七一二 号) 六一
名古屋経済專門学校
を
名古屋大学経済学部
に昇格の
陳情書
(第七一九号) 六二 國定教科書の編集並びに確保に関する陳情 書 (第七四一号) 六三
地方教育委員会法
の修正に関する
陳情書外
千三百件 (第七四二号) 六四
九州大学
に
石炭地質学講座開設
の
陳情書
(第七四 四号) 六五
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外千二百九十件 (第七四 五号) 六六
日本学術会議
の設立に関する
陳情書
(第七 四七号) 六七
宮城師範学校
を
教育大学
に昇格の
陳情書
(第七五七号) 六八
神社行政
の改革に関する
陳情書
(第七六五号) 六九 六・三
制予算計上
に関する
陳情書
(第七八一 号) 七〇
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外三百三十件 (第七八七号) 七一
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外三百八十件 (第八〇八 号) 七二
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外百二十一件 (第八一六号) 七三
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外百五十五件 (第八二 四号) 七四
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外二百十件 (第八二六号) 七五 六・三
制完全実施等
に関する
陳情書
(第八三二号) 七六
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外百八十件 (第八四九号) 七七
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外二十八件 (第八五九号) 七八
都立新制高等学校
を特許区
教育委員会
に移
管反対
の
陳情書外
一件 (第 八六二号) 七九
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外十二件 (第八七八号) 八〇
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外三十件 (第八八四号) 八一
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外四十件 (第八九五号) 八二
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外二十件 (第九〇五号) 八三
都立新制高等学校
を特別区
教育委員会
に移
管反対
の
陳情書
(第九一三 号) 八四 六・三
制完全実施
に関する
陳情書
(第九二八号) 八五
学校建築費補助
の適正化に関する
陳情書
(第九三二号) 八六
地方教育委員会法案
の修正に関する
陳情書
外十五件 (第九四四号) 八七 教育の復興に関する
陳情書
(第九五〇号) 八八 六・三
制完全実施
に関する
陳情書外
一件 (第七五六号) 八九
香川大学
に四年
制学藝部設置
の
陳情書
(第九五七号) ―――――――――――――
松本淳造
1
○
松本委員長
会議
を開きます。 お諮りいたします。昨日、本
委員会
におきまして
修正
議決いたされました
教育委員会法
に関しましては、
條文整理
に不十分な点がありましたので、ここに再議に付したいと思いますが御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
2
○
松本委員長
それでは
修正文中
を次の通りにいたします。朗読いたします。 第四十九條第一項第五号中「
教育公務員
の
任免等
に関する
法律
(
昭和
二十三年
法律
第 号)」を「別に
教育公務員
の
任免等
に関して
規定
する
法律
」に改める。 第六十九條を第六十六條とし、同條第三項中「
教育公務員
の
任免等
に関する
法律
」を
地別
に
教育公務員
の
任免等
に関して
規定
する
法律
」に改める。 第七十條を第六十七條とし、同條第一項中「
教育公務員
の
任免等
に関する
法律
」を「別に
教育公務員
の
任免等
に関して
規定
する
法律
」に改める。
教育委員会
は、別に
教育職員
の
免許
に関して
規定
する
法律
が定められるまでの間、第四十
一條
の
規定
にかかわらず、別に
政令
で定める資格を有する者のうちから
教育長
を任命する。
從前
の第一項を第二項に、第二項を第三項とし、新に第二項中「第四十
一條
に
規定
する」を「第四十
一條
及び前項に
規定
する」に改める。 第九十五條として次の
一條
を加える。 校長及び
教員
の
身分取扱
については、別に
教育公務員
の
任免等
に関して
規定
する
法律
が定められるまでの間は、第四十九條第五
号並び
に第六十六條第一項及び第三項の
規定
にかかわらず、なお
從前
の例による。但し、
政令
で特別の
規定
を設けることができる。 以上であります。 右のようにこの
修正
を昨日の
修正
の部分に加えたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
3
○
松本委員長
それではさように決定いたしました。 なお
教育委員会法案
本
会議上程
の際
指名討論者
として
水谷昇
君を本
委員会
において指名いたすに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
4
○
松本委員長
それではさような決定いたします。 —————————————
松本淳造
5
○
松本委員長
この際お諮りいたします。
議会閉会
中の
審査
を継続すべき案件といたしまして、一、
教育公務員
の
任免等
に関する
法律案
、二、
教育
及び
教育制度
に関する件の二件を、
議長
の
手もと
まで申入れいたしたいと思います。その
手続方
は
委員長
に御一中願いたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
6
○
松本委員長
それではさよう取計らいます。 なお
大学設置
に関して
実地調査
の必要がありますので、
委員派遣
の
申請書
を、これまた
議長
の
手もと
まで提出いたしたいと思いますが、
委員
の
派遣地
の割当、
派遣日時等
の決定及びその
手続方
に関しましては
委員長
に御一任願いたいと思います。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
7
○
松本委員長
それではさよう決定いたします。 なお
國政調査
に関する結果の
報告書作成提出方
、これまた
委員長
に御一任願いたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
8
○
松本委員長
それではさよう決定いたします。
松本淳造
9
○
松本委員長
それではこれより
請願
の
審査
に移ります。 御承知のように
日程
第一から第一五〇にわたるおびただしい
請願
でございまして、第一から第六六までは一應政府の
説明
を求めたのでありますが、第六七から第一五〇までは未だ
政府説明
を求めていないのであります。しかし、しさいに檢討いたしますと、
日程
第八七より第一四七までは
地方教育委員会法
に関する
請願
、第一四八ないし第一五〇は
都立新制高校
の
区移管
に関する
請願
でありまして、その要旨を見てみますと、すでに本
委員会
において内閣より提出いたされました
教育委員会法案
の
審査
の過程において質疑の論点となつたところであり、本
委員会
において本日
修正
議決いたしたところと大体において一致いたしているのであります。從いまして、これらの
請願
の目的は、すでに十分に達せられていると認められるのであります。そこでこれらの
請願
は、本
委員会
におきましては
紹介
説明
及び政府の意見を聽取することはこれを省略いたしたいと思います。 —————————————
松本淳造
10
○
松本委員長
次に移ります。
日程
第六七、
新制高等学校教科課程
の一部を改正する
請願
、
寺島隆太郎
外三名
紹介
、第六七〇号。
紹介
議員がお見えになりませんので私が代つて
説明
いたします。 本
請願
の要旨は、
昭和
二十二年四月七日附文部省学校
教育
違長の通牒によると、新制
高等学校
の教科課程においては、漢文を國語教科の中から除外したのみならず、他学科と均等の選択機会をすら與えないように、はなはだしい制限を加えているが、漢文は日本語、日本文、あるいは日本の思想文化における根本要素の一として、その学習は欠くことのできないものである。ついては該教科課程の一部を然るべく改正されたいというのであります。 政府の意見を求めます。
剱木亨弘
11
○剱木政府
委員
漢文を國語教科の中から除外し、他学科と均等の撰択機会をすら與えないという事実はありません。しかし、國語と漢文との関係については、愼重に研究し、その結果を教科課程上に反映させる必要があるので、近く專門家を集めて檢討する予定になつております。 —————————————
松本淳造
12
○
松本委員長
日程
第六八、第七
高等学校復興費國庫補助
の
請願
、井上知治君
紹介
、第七四六号。 本
請願
の要旨は、歴史と傳統を誇る第七
高等学校
は、
昭和
二十年七月、戰災により本館一棟を除き全部燒失した。その後
教職員
生徒及び同窓生父兄等は寢食を忘れて全精力を注いでいるが、同校の
復興
費は千五百万円を要するので、現在までの四百万円の醵金ではとうていその完成を期し得ない。ついてはこれに対して千百万円の
國庫補助
を要望するというのであります。 政府の
説明
を求めます。
剱木亨弘
13
○剱木政府
委員
直轄諸学校の戰災
復興
につきましては、公共事業として、十箇年計画を立て、第一次五箇年計画をもつて仮復旧を、第二次五箇年計画をもつて本復旧を企図し、その線に沿うて鋭意
復興
を急いでいるのではありますが、何分資金の面でも資材の面でも制約を受けますので、この分では、仮復旧だけでも今後六年を要するのではないかと案じている次第であります。從いまして、一挙に
復興
を推進することは現下の情勢としては、まことに困難ではないかと思うのでありますが、今後とも大藏省、経済安定本部とも交渉の上、なるべく多くの資金及び資材を学校
復興
のために集中されるよう努力いたし、つとめて御要請に沿い得るよう努力いたしたいと思います。 —————————————
松本淳造
14
○
松本委員長
次に
日程
第六九より第七六に至る各
請願
を議題といたします。
紹介
議員が見えておりませんから私より
請願
の要旨を御
説明
申し上げます。
日程
六九、釧路市に
教育大学設立
の
請願
、
伊藤郷
一君外一名
紹介
、第九七九号。本
請願
の要旨は、東北海道は、地理的にも経済的にも他と隔絶して一のブロックを形成し、全道人口の約三割を有し、学校を多数あり、学童は年々増加しつつあるが、現在は
教員
養成機関が中央に集中しているため、
教職員
は著しく不足している、幸い釧路市は同地域の中央に位し、交通の要路にあり、背後に豊富な農、畜、林、鉱産物を有している、ついては該市に
教育大学
を
設立
されたいというのであります。
日程
七〇、
兵庫縣
に
農科大学設立
の
請願
、
小島徹三
君
紹介
、第一〇九一号。本
請願
の要旨は、
兵庫縣
は農民が大半で、農産物の生産も大であるが、從來本縣には農林專門学校がなく、農科志望者は他府縣の農林專門学校に進学している現状で、食糧難の今日、多額の学資金を要する現状である。ついては本縣の農業を対象とする実際的な農業経営を指導し、生産増加並びに品質改良をはかるに必要な高級技術員、新制
高等学校
及び
新制中学校
農科教官を養成するため、本縣に農科
大学
を
設立
されたいというのであります。
日程
七一、
國立奈良女子大学設立
の
請願
、
東井
三代次君外十七名
紹介
、第一二九四号。本
請願
の要旨は、男女同権を期するには、多数の教養高き
女子
を社会に送り出す必要がある。しかも現下の國情下においては、男女共学の
大学
では
女子
の学修に不利な点が多い。ついては地理的環境に惠まれ、古い傳統をもつ奈良
女子
高等師範学校を國立奈良
女子
大学
として
設立
されたいというのであります。
日程
七二、
東京纖維專門学校昇格
の
請願
、
八木一郎
君
紹介
。第
一三
八七号。本
請願
の要旨は、東京纖維專門学校はわが國最古の纖維
教育
機関でありその歴史、功積等より、また現在の機構、設備、教官の素質、卒業生の活動状況の点において纖維
大学
としての資格を十分に有している。ついては本校を纖維
大学
に
昇格
されたいというのであります。
日程
七三
、
名古屋工業專門学校昇格
の
請願
、
橋本金一
君外七名
紹介
、第一四六五号。本
請願
の要旨は、
昭和
二十四年度よりの
新制大学
実施に際して國土計画の見地から、愛知縣の地理的、産業的、文化的請條件を考慮して工業單科
大学
を
設立
する必要がある、しかるに名古屋工業專門学校は現在土木、機械建築等七科を有し、地方産業と密接な関連をもつている。ついては本校を國立名古屋
工業大学
に
昇格
されたいというのであります。
日程
七四、
東京女子高等師範学校昇格
の
請願
、
押川定秋
君外二名
紹介
、第一七四二号。本請所の要旨は、東京
女子
高等司範学校は、
教育
史上古き傳統を有し、施設並びに教授等に惠まれ、
女子
綜合大学
として充分な資格を具備している。ついては
女子
教育
の刷新をはかるため速やかに本校を新制
女子
綜合大学
に
昇格
されたいというのであります。
日程
七五、廣島
綜合大学
に廣島
高等学校
を中心とする
政経学部設置
の
請願
、
高津正道
君外一名
紹介
、第一五二三号。本
請願
の要旨は、廣島高校精神を新設政経学部において発展的に生かし、雄大なる氣宇と清新なる学風の中核的拠点とすることにより、新時代の負託にこたえる人材の育成のため、廣島
綜合大学
に廣島
高等学校
を中心とする政経学部を創設されたいというのであります。
日程
七六、
三重農林專門学校
を
大阪大学農学部
に
昇格
の
請願
、
川崎秀二
君外一名
紹介
、第一七九一号。本
請願
の要旨は、
三重農林專門学校
は開設以來二十六年、その施設は完備し、内容また充実し、農林業の発達上多大の貢献をして來たが、今回
新制大学
の実施せられるにあたつて、これを近畿南部における農林水産業に対する精深な
教育
、研究機関とすることがきわめて緊要である。ついては同校を
大阪大学農学部
として
昇格
せしめられたいというのであります。 以上の各
請願
について政府の御意見を承りたいと思います。
剱木亨弘
15
○剱木政府
委員
これらの各
請願
につきましては、その施設内容等を充実して
新制大学
の基準に到達できる見込みのものについては、鋭意その実現に努力中でありますが、右の趣旨に照らして、十分檢討の上考慮いたしたいと思います。 —————————————
松本淳造
16
○
松本委員長
次は
日程
第七七、
宮崎農林專門学校獸医科
の拡充に関する
請願
、
川野芳滿
君外一名
紹介
、第一五一二号。であります。本
請願
の要旨は、九州における家畜数は全國の二〇%を占めているが、獸医養成機関はきわめて貧弱な状態で、畜産あるいは公衆衛生にも大なる影響を與えている。ついては畜産の発展並びに農業経営の合理化をはかるため、
宮崎農林專門学校獸医科
を拡充されたいというのであります。 政府の御意見を伺います。
剱木亨弘
17
○剱木政府
委員
現在においても九州地区の獸医師養成機関として、宮崎及鹿兒島農林專門学校に獸医畜産科を置き、必ずしも不十分とは思われないが、今日
学制改革
にあたり
昭和
二十四年四月よりそれぞれの学校の獸医畜産予科を
新制大学
の獸医学科に轉換し拡充
整備
し、斯業の要望にこたえるため、目下國に於て計画中であります。 —————————————
松本淳造
18
○
松本委員長
日程
七八、
塩成小学校復旧費國庫補助
の
請願
、
井谷正吉
君外七名
紹介
、第一〇四五号。本
請願
の要旨は、愛媛縣西宇和郡三机村所在の塩成小学校は、
昭和
二十二年十二月の台風で倒壊し、その後これが復旧に努力しつつあるが、現在の村財政及び部落民の経済状態ではその完成は困難に思われる。ついては該校復旧費に対し
國庫補助
をされたいというのであります。 政府の御意見を伺います。
剱木亨弘
19
○剱木政府
委員
愛媛縣西宇和郡三机村所在の塩成小学校風水害
復興
につきましては、別に文部省にも歎願がありましたので、当時の一般家屋及び多数財政の状況荘も勘案いたしまして、その
國庫補助
は必要であると考えられるのでありますが、本年度は小学校の風水害復旧費がただいまのところ事務的には認められていませんので、助成するとすれば六三制予算の中から支出する以外に方法がないと思います。さらに実状を調査の上、なるべく御希望に副うようにいたしたいと思います。 —————————————
松本淳造
20
○
松本委員長
日程
七九、
鹿兒島縣農林專門学校所属演習林拂下
の
請願
、
前田郁
君
紹介
、第一
一三
〇号。本
請願
の要旨は、鹿兒島縣肝属郡牛根村は、山林が大部分を占め、耕地に惠まれないため、村民の多くは山林によつて自由に薪炭を製造し、鹿兒島市及び対岸各地に移出することを営業として來たが、この山林の大部分が鹿兒島縣農林迭門学校所属の演習林となつてから、村民の困窮はなはだしく、終戰後ますます激化しつつある。ついては該演習林を本村に拂い下げられたいというのであります。 政府の御意見を伺います。
剱木亨弘
21
○剱木政府
委員
農山村経済に由來惠まれず、殊に終戰後のインフレ進行下における不安定の激化せる事情は同感にたえないが、鹿兒島農林專門学校の演習林については、目下同校の
新制大学
切替の機に際し、林学研究及び実驗実習用として必須のものであり、その要望に全面的には副いかねるが、生産物の処理については、
教育
上支障のない範囲において、
請願
の趣旨に應ずるよう考慮致したいと思つております。 —————————————
松本淳造
22
○
松本委員長
日程
八〇、
新制中学校
及び
定時制高等学校建設資材
の配給並びにその
経費國庫補助
の
請願
。小松勇次君外十七名
紹介
、第一二一八号。本
請願
の要旨は、
新制中学校
及び定時制
高等学校
の建設
整備
は緊急要務であるが、資材の入手難と市町村財政の窮乏に鑑み、これが経費に対する
國庫補助
と市町村負担の場合における起債並びに借入先の斡旋等は何ら実現されていない現状である。ついては
新制中学校
及び定時
高等学校
の建設資材の配給並びにその経費に対して
國庫補助
をされたいというのであります。 政府の御意見を伺います。
剱木亨弘
23
○剱木政府
委員
新負
高等学校
の定時制課程の
教育
を拡充して、勤労青年が
高等学校
教育
を受け得る機会を、なるべく廣くすることは、ぜひとも必要であり、國としてもこの
教育
に対する職員費及び設備費について、できるだけ多くの
國庫補助
をするべく折角努力中であります。よつて建設資材の配給についても、その経費についても國家財政の緩急に應じて、できるだけ
請願
の趣旨に副うように努力いたしたいと存じます。 なお、
新制中学校
については、昨年度よりこの点につき施基を講じ、公共事業費及び
教育
文化費において生徒数にして約六十九万人分について、
國庫補助
その他の財源措置を講じたのでありますが、本年度も引続き計画を立て、近く
國庫補助
予算として國会の審議を仰ぐよう手配をいたし、これに必要な資材についても同一の線で手配いたしている次第であります。 —————————————
松本淳造
24
○
松本委員長
日程
八一
、
新制中学校建設費全額國庫負担
の
請願
、中
島茂喜
君外四名
紹介
、第
一六
五三号。本
請願
の要旨は、新学制による中学校の建築
整備
は、最も急を要するものであるが、地方財政の窮迫せる今日、これが実現ははなはだ困難である。ついては
新制中学校
の建築費荘全額國庫で補助されたいというのであります。 政府の御意見を伺います。 —————————————
剱木亨弘
25
○剱木政府
委員
新制中学校
整備
費を全額國庫で負担することについては、國家財政の現状、及び受益者負担の原則を考慮すれば、現在の半額
國庫補助
、他は政府が資金化を保証した起債にまつことを適当と考える。
松本淳造
26
○
松本委員長
日程
八二、
國立大学
、高專の授業料胆上
反対
の
請願
、
高津正道
君
紹介
、第一五
四一
号、
日程
八三、同
高津正道
君
紹介
、第
一六
八六号。本
請願
の要旨は、
國立大学
、高專授業料の三倍値上げは、関係当局の一方的措置に基くものであり、学生の修学に影響するところ多く、学生生活の実情、
教育
の機会均等に副わないものである。ついては授業料の値上げを取やめられたいというのであります。 政府の意見を伺います。
剱木亨弘
27
○剱木政府
委員
國立の学校の授業料は、
昭和
二十三年度予算の編成にあたつて増額の議があり、他方学生生活の実情から
反対
の声も強く、関係各廳のが、すでに暫定予算において國会の議決も経ていることであり、また現下の経済情勢及び國家財政のもとにおいては、諸般の事情を考慮して増額はやむを得ないことと考え各学校に通達し実施したのであつて、これを取やめることはできないと考えます。 学生生活の困難を緩和するためには、育英資金の増額、厚生施設の増加改善等別途の措置を講じて、できるだけ修学の機会の確保に努めたいと考えています。 —————————————
松本淳造
28
○
松本委員長
日程
八四、公民館施設囲
國庫補助
増額の
請願
、中
島茂喜
君外四名
紹介
、第
一六
五一号。本
請願
の要旨は、公民館施設の充実は、現下混乱の状態にある國長より見て、最も緊急を要するものであるが、現在窮迫の極に達している地方財政をもつては、容易にこれを実行に移しにくい実情にある。ついては公民館施設費に対する
國庫補助
額を大幅に増額されたいというのであります。政府の御意見を伺います。
剱木亨弘
29
○剱木政府
委員
國家財政とにらみ合わせ、でき得る限り増額いたしたいと努力しております。 —————————————
松本淳造
30
○
松本委員長
日程
八五、
高瀬高等学校建設費
の
起債認可
に関する
請願
、
福田繁芳
君
紹介
、第一七二九号。本
請願
の要旨は、今回香川縣三豊郡に
高等学校
を
設立
するにあたつて、校地、校舎並びに一般の設備費として約一千万円を要するが、地元民の財政は窮乏している現在、これが全額負担はとうてい困難である。ついてはその半額五百万円の起債を認可されたいというのであります。 地方起債に関しましては、地方財政
委員会
が所管でありますが、本日はその方の方が見えていませんので、後刻書面をもつて意見を承ることにいたします。 —————————————
松本淳造
31
○
松本委員長
日程
八六、六・三
制完全実施
のため
全額國庫補助
の
請願
、
岡井藤志郎
君
紹介
、第
一六
三八号。本
請願
はすでに同一趣旨の
請願
について
審査
をいたしておりますので、要旨の
説明
及び政府の意見聽取は、これを省略いたしたいと思います。 暫時休憩いたします。 午前十一時四十五分休憩 ━━━━◇━━━━━ 午後三時十六分
開議
松本淳造
32
○
松本委員長
ただいまより再開いたします。
請願
の
審査
を続行いたします。今日の午前をもつて、一應本
委員会
に付託に相成りました
請願
百五十件に対しましては、その
紹介
説明
及び政府の意見の聽取を終りました。本日はこれよりこれらの
請願
につきまして、採択すべきか、否かについて御審議願いたいと思います。 先ず
日程
第一乃至第七を議題に供します。
水谷昇
33
○
水谷
(昇)
委員
ただいま上程中の
日程
第一より第七に至る
請願
は
書道
を
必須科目
に復活の
請願
であります。この
請願
の要旨は皆樣すでに御承知であるのでありますが、要点をかいつまんで申し上げますと、新制度の学校
教育
実施以來約一箇年半になるのでありますが、その跡を振り返つてみますと、小学校において習学科の特設がありませんために、字形の認識を欠き、書写能力の低下を來し、將來の國民生活に一大欠陷を來さんとしておる実情であります。毛筆の習字は、実用的文字の習得とともに、書写それ自体に興味を覚えて、また書かれた文字には美観を伴うところの造形美術の一つであります。それで毛筆をもつて基礎的な練習をすることによつて、字形の認識や書写能力が発達するのでありまして、また興味も非常に加わるのでありますから、この國民の義務
教育
において、ぜひとも習字科を
必須科目
とすることが必要であると存じますから、各位におかれましてもぜひとも御採択を願いたい、採択すべきものであると私は存じます。 次に
日程
第八
新制大学
に
書道科設置
に関する
請願
でありますが、これは
新制大学
に
書道科設置
の
請願
でありまして、この要旨は新学制施行によつて
昭和
二十四年度から
設立
せられまする
新制大学
の中に、美術学校と音樂学校とを合併いたしまして編成せらるべき
大学
及び高等師範学校が改められて
設立
せられ、
大学
の科川編成に際しまして、文化國家の発展に資するために、その一科に
書道
科を特設せられたいというのがこの
請願
の趣旨であります。理由といたしましては、
書道
は文字筆写の実用の途から発達いたしまして、東洋においてはこれまで至高の藝術にまで進展いたしまして、東洋文化に密接不離に影響して今日に及んだものであります。しかも
書道
は一部の專門の藝術家のみの特殊の道ではなくして、日常生活の中に深く融合した藝術でありますので、國民のすべてがこの道の
教育
をもつたのであります。從つてこれが指導者の養成機関として、官制の
大学
に
書道
科を設けていただきたいと思うのであります。もちろん藝術について申し上げるべきでありますが、時間の関係もありますから省略いたしまして、この際に特に
新制大学
に
書道
科を
設置
する必要ありと本
委員
は認めますから、各位におかれましても御賛成御採択あらんことを切望してやまないのであります。
松本淳造
34
○
松本委員長
ただいまの
水谷
君の御意見に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
35
○
松本委員長
それでは採択の上内閣に送付いたすことに決定いたします。
水谷昇
36
○
水谷
(昇)
委員
日程
第九から第一九に至るまでは、聾
盲教育義務制実施
に関する
請願
であります。この聾
盲教育義務制実施
は、すでに一年生に対して実施をいたしておるのでありますから、これを二年、三年に及ぼしていくだけであります。この際
教育
の機会均等の上からいいまして、聾盲
教育
を義路制にするということは、まことに当を得たことでありますから、この際御採択あらんことを希望いたします。
松本淳造
37
○
松本委員長
ただいまの
水谷
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
38
○
松本委員長
それでは
日程
第九、第一〇、第一一、第一二、第
一三
、第一四、第一五、第
一六
、第一七、第一八、第一九、これは同一趣旨でありますから各
請願
を採択の上内閣に送付することにいたします。 —————————————
黒岩重治
39
○
黒岩
委員
日程
第二〇、二一、二二、二三は
定時制高等学校設置
の
請願
でありますが、この制度はすでに実施されておるのでございまして、勤労青年の
教育
が特に重要視されなければならぬという現実並びに將來の問題として定時制
高等学校
の普及をはかるということは、國家のために特に大事な問題であると考えます。從つて現在すでに
設置
を認めておりますけれども、さらにその普及の徹底が不十分であるという点に着眼をして
請願
をせられたものであると存じます。いずれもかような性質のものでありますから採択を切望するわけであります。
松本淳造
40
○
松本委員長
ただいまの
黒岩
君の御動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
41
○
松本委員長
それでは
日程
第二〇、二一、二二、二三は採択の上、内閣に送付いたすことに決定いたします。 —————————————
黒岩重治
42
○
黒岩
委員
日程
第二七、
二八
、二九、三〇は、
小学校教員
の恩給に関する
請願
であります。さらに
日程
第
三一
、地方職員の
恩給増額
に関する
請願
に対しまして、ともに同じような趣旨のものであると考えるわけであります。現在、恩給を受けております者の実際の額というものは、今日の貨幣價値から考えまして、実に僅少に失するということは社会の人々のひとしく認めるところでありまして、老後において他の收入もなく、しかも過去においての
教育
者の矜持というものを考えるときに、國家の救助を受けるところの別途の
法律
によつて生活を支えようというところの氣積も、御本人としてはなし得ないという現実から、まことに苦しい境涯にあられる方が多いのであります。現職の國家公務員が相当額の俸給の増額をせられております今日、老後において生活に窮しておられますところの元
教員
であつた人触の恩給に対して、國家が増額の措置を考えるということは、また人道的に考えても当然のことであると考えますので、本
請願
は採択を希望するものであります。
松本淳造
43
○
松本委員長
ただいまの動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕 それでは
日程
第二七、第
二八
、第二九、第三〇、第
三一
を採択して内閣に送付することにいたします。 —————————————
黒岩重治
44
○
黒岩
委員
日程
第三二は
教員
待遇改善
に関する
請願
であります。
教員
待遇改善
は最近國家としては漸次
教員
の要望にこたえるような努力を続けておるわけでありますが、
教員
という特別なる職域に勤めておる人々の地位に鑑みまして、なおその待遇の改善をする必要が多いと考えられます。なお
日程
第三三の師範学校
教員
の
待遇改善
に関する
請願
でありますが、これは
教員
中でも特に優秀な者が附属の教官に任用せられておるわけであります。しかるに地在の待遇は一般の
教員
に比して四号俸ないし八号俸も少いという例が全國に乏しくないということを聞いております。かような待遇におきましては師範学校附属教官のその生活が不安定であるということはもちろんでありますが、優秀なる教官を置かねばならぬ学校の特殊性から考えまして、憂慮すべき問題であると考えます。かようなわけで、この二つの
請願
はともに
教員
の
待遇改善
に関する趣旨のものでありますが、今日の実状から考えまして採択を希望するものであります。
松本淳造
45
○
松本委員長
ただいまの
黒岩
委員
の動議に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
46
○
松本委員長
それでは
日程
第三二、第三三は採択して内閣に送付することにいたします。 —————————————
松本淳造
47
○
松本委員長
次に
日程
第三四より第四七は、
綜合大学設立
の
請願
であり、第四九より第五七は大体
昇格
関係の
請願
であります。さらに第六七より第七六は、
大学
設立
もしくは、
大学
昇格
の
請願
であります。これらの
請願
につきましてはいかが取計らいましようか。お諮りいたします。
高津正道
48
○
高津
委員
大学
の
設置
の
請願
は、たくさん出ており、今まで政府の
説明
を聽いたのでありますが、われわれ
委員
としては大きな書記局というか、この
委員会
の手足をもたないし、データーも政府のもつているほど充実したものでないのでありますから、どこにどういう
大学
を建てよとか、どこにどういう総合
大学
をつくるべしとか、どの單科
大学
をどう扱うべしとかいうようなことは、今すぐきめるわけにはいかないと思います。しかしながらわれわれはこの問題を相当考えているのでありますから、われわれの希望をつけて、そうしてその
請願
を政府に送付するというようにしたらどうかと考えるのであります。ついては、私の試案を申し上げますが、專門調査
委員
に書いてもらつたので、それを読み上げてみます。
國立大学
の
設置
に関して、各地方は熱烈な希望をもつているが、
新制大学
の配置は、國家財政の現在及び將來を考えて、全國的に勘案されねばならない。よつてこの際、施設の高等專門学校等の存在にかかわつて、過多の
大学
の新設とならないよう、むしろ重点的に内容の充実した
大学
の適切な配置が実現することに政府は努力されたい。 以上であります。こういう希望をつけて、こういう原則に基いて政府は処置すべきであるというのであります。
水谷昇
49
○
水谷
(昇)
委員
大学
の
昇格
については、総合
大学
と單科
大学
と、あるいは連合あるいは複合
大学
といつたような形があると思いますが、そのうちただいま
高津
委員
の御発言の御趣旨は、総合
大学
についてさようなことを考慮することが適当であると思います。よつてただいまお読み上げになりました案に対して、それぞれ綜合という文字を入れて、
修正
していただくならば、都合がよいことだと思いますが、いかがでありましようか。
松本淳造
50
○
松本委員長
ただいまの
水谷
君の御意見に対しましてお諮りいたします。
黒岩重治
51
○
黒岩
委員
高津
さんの原案の御趣旨は、
水谷
さんの申されましたように、國立総合
大学
と考える方が適当でないかと考えますが、私は違つた観点から單科
大学
、総合
大学
というような内訳をした表現をしないで、次のように、
修正
をしたいと考えます。
國立大学
の
設置
に関して、各地方は熱烈な希望をもつておるが、
新制大学
の配置は、國家財政の現在及び將來を考えて、全國的に勘案されねばならない。よつてこの際、既設の高等專門学校等につき檢討を加え、さらに
教育
の機会均等の原則に基き、地理的分布を考慮して、統合または新設の計画を立て、重点的に内容の充実した
大学
の
設立
されるよう政府は努力されたい。 原案と違います点は、原案では「既設の高等專門学校等の存在にかかわつて、過多の
大学
の新設とならないよう、むしろ重点的に」という点を、「既設の高等專門学校等につき檢討を加え、さらに
教育
の機会均等の原則に基き、地理的分布を考慮して、統合または新設の計画を立て」以下は原案と同じであります。理由は、多くこしらえてはいかぬという原案の趣旨でありますが、それを言い方をかえまして、ある程度の統合をするということと、もう一つは、今までの分布状態が不均衡であるということがはつきりすれば、今までなかつた所へも新設の計画を立て、そして重点的に内容の充実した
大学
を
設置
するようにしたいという趣旨であります。
水谷昇
52
○
水谷
(昇)
委員
この点については、政府
委員
の御意見を伺つてみたいと思います。
剱木亨弘
53
○剱木政府
委員
新制大学
は、大体現在のところ官立の專門学校を基礎にいたしまして、
大学
に移管することを考えているのであります。現在あるものを廃止するとか、全然なくすることは、非常に困難な問題が一つあるのであります。もう一つは、二十四年度に一齊に切り替えます関係から、できるだけ地理的分布を考慮いたしまして、國土計画的に考慮したいと思いますけれども、二十四年度に一齊に轉換いたします場合に、基礎的なもののない新しいものを建てていくことは、予算の上から申しまして、現在の状況から非常に困難ではないかと考えるのであります。これは將來の計画と、それから現実の二十四年度に対する直接の対策ということとを一應御考慮いただきたいと考えるのでありまして、二十四年度からは、やはり全然新しいものを総合計画にもつていくことになりますれば、予算上非常に困難になりはしないかと考えるのであります。
黒岩重治
54
○
黒岩
委員
この点につきましては、この
高津
案の前半の方へ「
新制大学
の配置は國家財政の現在及び將來を考えて散と書いてありますので、この「統合または新設の計画を立て」と私が
修正
した意味は、必ずという意味ではありません。
高津
さんの前半の意を受けて、こういうふうに考えているわけであります。從つてこれは國家財政とにらみ合わせて、將來の計画という意味であります。
水谷昇
55
○
水谷
(昇)
委員
黒岩
君のこの
修正
の御意見はよく理解をするのでありますが、近い將來に実現するかしないかということを考えると、この新設の計画はなかなか容易でないと考えるのであります。地理的分布を考慮して統合するということは、やり得ると思いますが、新設の分だけは、現在の國情からいいまして、はなはだ至難のように思いますので、発案者がその意を了とせられるならば、そういうふうに入れてもいいと思います。
高津正道
56
○
高津
委員
新設の計画を立てることが、將來に属するということであるならば、
異議
はありません。
松本淳造
57
○
松本委員長
それでは
黒岩
君の
修正
に決定してよろしゆうございますか。
水谷昇
58
○
水谷
(昇)
委員
高津
氏にちよつとお尋ねいたしますが、原案によりますと、高等專門学校等の存在にかかわつて、過多の
大学
が新設にならないようにということが、あなたのおつしやる重要な点であろうと思うのでありますが、これを除いて差支えありませんでしようか。
高津正道
59
○
高津
委員
それは統合という言葉の中に、その意味がおのずからに含まれておるように思うのです。
水谷昇
60
○
水谷
(昇)
委員
発案者がそういうお考えならば、それで差支えないと思います。
松本淳造
61
○
松本委員長
それでは希望意見はそういうことに決定いたします。 希望意見は、まとまりましたので、あらためて、これらの
請願
の採否についてお諮りいたします。 まず
日程
第三四ないし第四七、
大学
設立
関係の
請願
を議題といたします。
高津正道
62
○
高津
委員
ただいま議題になりました
日程
第三四から四七までの
請願
を見ますに、日本の國民がいかに
教育
に熱心であるかを示すものだと思います。これらの
請願
は敗戰日本の政治、経済、社会の各方面の
復興
は、
教育
が基本であるということを國民がよく認識している証拠だと思います。國会と政府とはこの期待にこたえなければならないと存じます。しかしながら文教
委員会
は、われわれが大局的に判断を下すことはできるけれども、個々の
大学
についてそれを未だ調査しておらぬのでありますから、どれをどうせよということは、一々指示することはできないのでありますけれども、この
請願
を採択して内閣に送付されるように
委員
各位が御賛成くださるように希望するものであります。この前に
黒岩
委員
、
水谷
委員
その他の方から、これを内閣に送付するについては一つの原則をつけて送付しようという話があつたのでありますが、私もそれには賛成でありまして、それらを取入れてこういう希望意見を附して送付したいと存じます。それを読み上げます。
國立大学
の
設置
に関して各地方は熱烈な希望をもつているが、新制の総合
大学
及び單科
大学
の分合配置は國家財政の現在及び將來を考えて全國的に勘案されねばならない。よつてこの際、政府は既設の高等專門学校等につき檢討を加え、さらに
教育
の機会均等の原則に基き、地理的分布を考慮して統合または新設の計画を立て、重点的に内容の充実した
綜合大学
の適切な配置が実現することに努力されたい。 以上であります。この希望を附して内閣に送付されるように、そういう採択の方法をとつていただきたいと思います。
松本淳造
63
○
松本委員長
ただいまの
高津
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
64
○
松本委員長
それでは
日程
三四から四七に至ります総合
大学
設立
の
請願
につきましては、採択の上、希望をつけて内閣に送付するということに決定いたします。 —————————————
松本淳造
65
○
松本委員長
次に
日程
第四九、
志摩水産学校昇格
の
請願
、第五〇、
函館水産專門学校昇格
の
請願
、第五一、
仙台工業專門学校昇格
の
請願
、第五二、
浦和高等学校昇格
の
請願
、第五三、
京都工業專門学校昇格
の
請願
、第五四、
彦根経済專門学校昇格
の
請願
、第五五、上田繊維專門学校
昇格
の
請願
、第五六、同、第五七、
盛岡農林專門学校
昇格
及びに岩手
綜合大学設置
の
請願
。 以上の各
請願
はいずれも学校
昇格
に対する
請願
でありますが、これを議題に供します。
伊藤恭一
66
○
伊藤
(恭)
委員
この中の上田繊維專門学校
昇格
の
請願
でありますが、御承知のごとくに長野縣は昔からの養蚕縣でありまして、全國でも最も優秀なる上田蚕糸專門学校というものがあつたのでありますが、今後輸出貿易関係から申しましても、この産業の上から重要なる上田纖維專門学校を最も特質ある学校として
昇格
さしたい。それについては特殊な事情のもとに、また特殊の研究を十分にさせるために單科
大学
として
昇格
させたい。こういうので、せんだつても長野縣知事を初め、縣
会議
長あるいは專門学校長、参議院議員の人たち二十人余りが、何回も何回も
陳情
に非常な熱意をもつてこられたのであります。そういうような関係から、これはぜひとも單科
大学
として
昇格
さしたいということを、しきりに
請願
せられております関係上、これは
小林運美
君が
紹介
しておられますが、本日おりませんから、私が代つて
請願
するわけであります。 その他四九から五七に至る
大学
昇格
の各
請願
につきましては、先刻
高津
君から條件附採択の希望がありましたが、それに合致するようにして、ぜひとも
昇格
させるように、この文教常在
委員会
で採択をしていただきたいと思います。
松本淳造
67
○
松本委員長
ただいまの
伊藤
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
ない」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
68
○
松本委員長
それではさように決定いたしまして、内閣に送付いたします。 —————————————
松本淳造
69
○
松本委員長
続いて
日程
第六九、釧路市に
教育大学設立
の
請願
、第七〇、
兵庫縣
に
農科大学設立
の
請願
、第七一、
國立奈良女子大学設立
の
請願
、第七二、
東京纖維專門学校昇格
の
請願
、第
七三
、
名古屋工業專門学校昇格
の
請願
、第七四、
東京女子高等師範学校昇格
の
請願
、第七五、廣島
綜合大学
に廣島
高等学校
を中心とする
政経学部設置
の
請願
、第七六、
三重農林專門学校
を
大阪大学農学部
に
昇格
の
請願
、以上の諸
請願
は、
大学
設立
と学校
昇格
の
請願
でありまして、これは先ほど
高津
君の希望附という採択動議と同一趣旨と考えます。これを採択するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
70
○
松本委員長
それでは採択と決し、内閣に送付いたします。 —————————————
松本淳造
71
○
松本委員長
続いて
日程
第五九、
大学開放
に関する
請願
。 —————————————
黒岩重治
72
○
黒岩
委員
ただいま議題になりました
日程
第五九、
大学開放
に関する
請願
は、学問の自由と学校の開放が民主主義下におけるところの学問文化の平等化の意味から考えて、一つの條件になるということを確信をして
請願
したのであります。内容といたしましては、通信教授による校外生の
教育
とか、講座、講義録による
大学
教育
の開放とか、教職にある者への内地留学の制度をとつてほしい。それがためには
大学
の講義をそれらの人たちが受け得るよな途を開いてもらいたいという趣旨なのであります。今日わが國は、國民の中に学問に対するところの追求の熱意が非常に熾烈なものがありますが、経済的な制約によりまして、
大学
の数におきましても、それらの人々を全部收容することのできない実情であるし、また個人の経済面から申しましても、
大学
入学を希望しても不可能であるという境遇の者もあるわれでありまして、かような制度を実現いたしますことは、妥当性が多いと私は信ずるわけであります。それで本
請願
を採択いたしたいと存じます。
松本淳造
73
○
松本委員長
ただいまの
黒岩
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
74
○
松本委員長
それでは採択と決し、内閣に送付することにいたします。 —————————————
松本淳造
75
○
松本委員長
日程
第六一、
民間科学技術研究所
の
研究費國庫補助
の
請願
。
黒岩重治
76
○
黒岩
委員
日程
第六一、
民間科学技術研究所
の
研究費國庫補助
の
請願
は、わが國産業
復興
上きわめて重要な役割を演ずべき優秀な公益的民間科学技術所が、現下のインフレに押されて経済的苦境に立ち、その機能を失おうとしているのに対し、速やかに國家として強力な援助を與えてその活動を促し、日本再建に貢献せしめるよう取計われたいという趣旨の
請願
であります。わが國の実情から考えまして、きわめて妥当なるものであると信じますがゆえに、採択を希望するものであります。
松本淳造
77
○
松本委員長
ただいまの
黒岩
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
78
○
松本委員長
それでは採択と決し、内閣に送付することにいたします。 —————————————
松本淳造
79
○
松本委員長
続いて
日程
第六六、
宗教心涵養
に関する
請願
。
水谷昇
80
○
水谷
(昇)
委員
わが國の現状を見ますと、非常に人心が動搖いたしまして、道義が頽廃をいたしておるのでありますが、かかる場合に、日本を再建するためには、宗教心の涵養ということが最も必要であろうと存じます。この際に、
坂東幸太郎
君
紹介
の第七八八号の
宗教心涵養
に関する
請願
は、そういうような趣旨で
請願
しておるものと存じますから、ぜひとも採択あらんことを希望いたします。
松本淳造
81
○
松本委員長
水谷
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
82
○
松本委員長
それでは採択と決し、内閣に送付することにいたします。 —————————————
松本淳造
83
○
松本委員長
日程
第六七、
新制高等学校教科課程
の一部を改正する
請願
。
伊藤恭一
84
○
伊藤
(恭)
委員
新制
高等学校
の教科課程においては、漢文を國語教科の中から除外したのみならず、他学科と均等の選択機会をすら與えないように、はなはだしい制限を加えているが、漢文は日本語、日本文、あるいは日本の思想文化における根本要素の一として、その学習は欠くことのできない重要なものである。ついては該教科課程の一部を然るべく改正されたいということを
請願
するものであります。ついては、本
請願
も御採択あらんことを希望いたします。
松本淳造
85
○
松本委員長
ただいまの
伊藤
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
86
○
松本委員長
では採択と決し、内閣に送付することにいたします。 —————————————
松本淳造
87
○
松本委員長
続いて
日程
第八四、
公民館施設費國庫補助増額
の
請願
。
黒岩重治
88
○
黒岩
委員
公民館は社会
教育
の上における重要な施設であります。しかしながら現在におきましては、各地にその
設置
が見られておりますものの、まことに名前だけのものでありまして、その実質的な活動は末だに望ましい方向にまで進んでおらないのであります。從つて國家はこの際これに相当に力を注いで、経済的面においてもこれが援助をいたすべきであるということが考えられるわけでありますが、本
請願
はその趣旨によるものでございますので、これを採択いたしたいと存じます。
松本淳造
89
○
松本委員長
ただいまの
黒岩
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本委員長
それでは採択と決し、内閣に送付することにいたします。 なおその他の各
請願
は、諸種の点より愼重に檢討を要すると思いますので、これ等の
請願
に対する採否の決定は、これを留保いたしたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
90
○
松本委員長
それではさようにいたします。 次いで
陳情書
の
審査
の件でありますが、本
委員会
に送付いたされました
陳情書
は八十九件でありまして、その内容を見ますと、今までの数次の
委員会
における法案及び
請願
の
審査
の過程において十分に檢討いたしたところでありますので本
委員会
といたしましては、これらの
陳情書
の趣旨は十分に了承しておくということにいたしたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本淳造
91
○
松本委員長
それではさうよ決定いたします。 それでは本日はこれにて散会いたします。 午後三時五十三分散会