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高津委員 この
請願は、京都市中京区室町通竹屋町上ル道場町十六番地の瀧野孫三君が、近畿師範附属学園のPTAの
代表者として
請願をされております。ここに
請願文がありますが、短かいからそれを読んだ方が最も的確に
請願の
趣旨を傳え得るかと思います。
六・三制の新学制実施に伴い、師範附属校においても、
新制中学の設置を見るに至りましたことは、附属学園保護者といたしまして、初等
教育の一貫性の
立場よりも幸いとするところであります。しかしながら、その組織にいたしましては、過渡期として、やむを得ざるに出でた暫定の措置とは存じますが、きわめて不完全であり、かくては
新制中学本來の目的を果すことは至難と考えられます。
國家再建の重大時局、まことに困難なる
事情も多々あることと推察いたしますが、新年度において附属
中学としての使命を全うし得るよう、学級の増加、教官組織の充実並びにこれに伴う予算の増額等につき、格別の御配慮に預かりたいと存じます。
さらに附属
学校の
教員は各
地域の優秀なる人材の集まりで、地方
教育推進の中核として盡瘁せられつつあるにもかかわらず、その
待遇たるや一般に地方教官よりも低いという現状にありますことは、当局におかれてもこれを認められるところであると信じます。しかも地方においては、著々と
待遇改善の途を講ぜられつつありますとき、その不当な差別はますます大となるのであります。かくては地方
教育、ひいては
國家教育の振興の上にも重大なる支障を來すことは必至であり、まことに憂慮すべきものがあると考えます。この際附属教官は少くも地方と同等以上の
待遇をせられまするよう、特に近畿地区の経済
事情より見て、早急にこれが実現方につき御努力に相なりまするよう、懇請いたす次第であります。
右近畿師範附属P・T・Aの名において
請願いたします。
というのでありますから、どうぞよろしくお願いいたします。