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1948-07-04 第2回国会 衆議院 文化委員会 第21号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年七月四日(日曜日)     午後三時四十分開議  出席委員    委員長 小川 半次君    理事 鈴木里一郎君 理事 佐藤觀次郎君       奥村 竹三君    佐々木盛雄君       竹尾  弌君    原田  憲君       山名 義芳君    受田 新吉君       馬場 秀夫君    高橋 長治君       並木 芳雄君    川越  博君       森山 武彦君  委員外出席者         專門調査員   武藤 智雄君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  小委員会報告に関する件   請願  一 一宮市に纖維工業復興世界平和大博覽会開    催の請願早稻田柳右エ門紹介)(第九    七号)  二 雜誌相撲」に用紙割当増加請願佐藤    觀次郎紹介)(第一〇八号)  三 光市に観光施設施行請願守田道輔君紹    介)(第一二三号)  四 日光における國宝建造物修繕費國庫負担の    請願高瀬傳紹介)(第一五六号)  五 「九州朝日新聞」に用紙割当請願(荒木    萬壽夫君紹介)(第一六九号)  六 ローマ字國策に関する請願木下榮君紹    介)(第一八六号)  七 日光における國宝建造物修繕費國庫負担の    請願戸叶里子紹介)(第二二九号)  八 「花まつり」を祝祭日指定請願山名    義芳紹介)(第二四一号)  九 「発明祭」を祝祭日指定請願馬場秀    夫君紹介)(第二六三号) 一〇 「民主新聞」に用紙割当請願宇都宮則    綱君紹介)(第二九〇号) 一一 後樂園復國庫補助増額請願多賀安郎    君外六名紹介)(第二九一号) 一二 大善寺中門重要美術品認定請願(坂    東幸太郎紹介)(第三四三号) 一三 「明治節」を祝祭日指定請願竹尾弌    君紹介)(第三六四号) 一四 「こどもの日」を祝祭日指定請願(松    澤兼人紹介)(第四一一号) 一五 官報増刷に関する請願小澤專七郎君紹    介)(第四五八号) 一六 「教育節」を祝祭日指定請願青木孝    義君紹介)(第五〇四号) 一七 丸亀城附属建造物國宝認定請願(福    田繁芳紹介)(第五二五号) 一八 工藝研究所設置請願八並達雄紹介)    (第五三六号) 一九 金刀比羅宮藏品重要美術品認定請願    (福田繁芳紹介)(第五八九号) 二〇 観光関係出版物用紙割当増加請願(高    橋長治紹介)(第五九三号) 二一 「濱松民報」に用紙割当請願川合彰武    君紹介)(第六一一号) 二二 「莊内自由新聞」に用紙割当請願(圖司    安正君紹介)(第六五一号) 二三 出雲大社修繕費國庫負担請願木村小    左衞門紹介)(第六八九号) 二四 「こどもの日」を祝祭日指定請願(最    上英子紹介)(第六九〇号) 二五 長岡市に観光ホテル設置助成請願(神山    榮一君紹介)(第七一四号) 二六 「こどもの日」及び「母の日」を祝祭日に    指定請願山崎道子紹介)(第七二二    号) 二七 「花まつり」を祝祭日指定請願(佐々    木盛雄紹介)(第七四九号) 二八 錦帶橋國宝指定請願田村虎一君紹    介)(第七六〇号) 二九 「紀元節」を祝祭日指定請願成島憲    子君外三名紹介)(第八三三号) 三〇 「南信時事新聞」に用紙割当請願(今村    忠助君紹介)(第九二二号) 三一 柳井町の観光事業國営請願受田新吉君    紹介)(第九八二号) 三二 熊本市に國営ホテル設置請願吉田安君    外三名紹介)(第一〇七一号) 三三 ヘボン式ローマ字復活請願坂東幸太郎    君紹介)(第一〇九〇号) 三四 「山陽民報」に用紙割当請願多賀安郎    君外一名紹介)(第一一〇六号) 三五 著作権確立に関する請願鈴木里一郎君紹    介)(第一二〇四号) 三六 映画技術者免許制度改革に関する請願(山    口六郎次紹介)(第一二〇五号) 三七 世界靈供養鐘建立に関する請願吉川    久衛君外三名紹介)(第一二四九号) 三八 ザベリヨ遺蹟顯彰費國庫補助請願受田    新吉君外一名紹介)(第一二七五号) 三九 「藥業事報」に用紙割当請願小川半次    君紹介)(第一三一八号) 四〇 「貿易タイムス」に用紙割当請願細川    八十八紹介)(第一三七八号) 四一 神崎神社本殿等國宝指定請願(稻田    直道君紹介)(第一三七九号) 四二 「こどもの日」を祝祭日指定請願(松    原一彦君外一名紹介)(第一三八〇号) 四三 伊能忠敬記念館設置並びに旧宅修理費國庫    補助請願山村治郎君外一名紹介)(    第一四五四号) 四四 カレンダー出版部類編入請願安平    鹿一君紹介)(第一五五〇号) 四五 「防長新聞」に用紙割当増配請願受田    新吉紹介)(第一五五二号) 四六 カレンダー出版部類編入請願安平    鹿一君外一名紹介)(第一五六七号) 四七 龍角寺本堂修理費國庫補助請願竹尾弌    君紹介)(第一五七八号) 四八 著作権確立に関する請願松本淳造君紹    介)(第一六三六号) 四九 別府國際観光港としての施設充実請願    (中島茂喜君外四名紹介)(第一六五四   号) 五〇 「河内日日新聞」に用紙割当請願高橋    長治紹介)(第一六五五号) 五一 映画館及び劇場入場料統制撤廃請願(    大野伴睦紹介)(第一七二三号) 五二 労働組合等の各機関紙用紙割当請願(    山名義芳君外三名紹介)(第一七四三号) 五三 聖典刊行会文化事業助成請願高橋長    治君外二名紹介)(第一七四六号) 五四 社会科学習指導書用紙割当請願福田    繁芳紹介)(第一七七二号) 五五 奈良縣國宝並びに重要美術品修理費及び    維持費財源として富籤発行許可請願(    東井三代次君外十三名紹介)(第一七八八   号) 五六 奈良縣國宝及び重要美術品修理費國庫補    助の請願東井三代次君外十三名紹介)(    第一七八九号)   陳情書  一 観光事業振興に関する陳情書    (第九三号)  二 観光國策樹立に関する陳情書    (第一    〇〇号)  三 観光國策確立促進に関する陳情書    (第一二八号)  四 観光國策確立に関する陳情書    (第一三    四号)  五 新聞用紙割当等に関する陳情書    (第一三九号)  六 観光事業促進に関する陳情書    (第一五〇    号)  七 花祭り並びに盆を國家祝祭日決定陳情    書    (第一八三号)  八 日光國宝及び特別保護建造物保存費國    庫補助増額陳情書    (第一九四号)  九 世界暦採用に関する陳情書    (第一九九号) 一〇 「夕刊かごしま」に用紙割当陳情書    (第二〇九号) 一一 観光國策確立促進に関する陳情書外一件    (第二三〇号) 一二 植樹節祝祭日指定陳情書    (第    二四九号) 一三 「京都大学新聞」に用紙割当陳情書    (第二五九号) 一四 観光事業促進に関する陳情書    (第二六〇号) 一五 月刊雑誌相撲」に用紙割当増配陳情書    (第二六一号) 一六 観光國策確立促進に関する陳情書    (    第二七三号) 一七 「佐渡民報」に用紙割当陳情書    (    第二七九号) 一八 観光國策確立促進に関する陳情書    (第二九一号) 一九 海の記念日制定に関する陳情書    (第二九九号) 二〇 「子供の日」を國祭日指定陳情書    (第    三六九号) 二一 柳井地区観光事業計画助成陳情書    (第    四六九号) 二二 「花まつり」を祝祭日指定陳情書    (第四八八   号) 二三 観光國策確立に関する陳情書    (第五四七号) 二四 「婦人の日」を祝祭日指定陳情書    (第五六七号) 二五 「庄内自由新聞」に用紙割当陳情書    (第五七〇    号) 二六 「紀元節」を祝祭日指定陳情書    (    第五六七号) 二七 松本城修築陳情書    (第六六八号) 二八 「こどもの日」を祝祭日指定陳情書    (第六    八二号) 二九 國宝保存に関する陳情書    (第六八四号) 三〇 映画雜誌等の取締強化に関する陳情書    (第七二七号) 三一 観光船配置に関する陳情書    (第七七三号) 三二 東大寺復旧工事費全額國庫負担陳情書    (第七九九号) 三三 國歌制定に関する陳情書    (第八〇〇号) 三四 公共図書館法制定に関する陳情書    (第八三四号) 三五 「南山祭」を祝祭日指定陳情書    (第八    六九号) 三六 國字改良に関する陳情書    (第九四六号) 三七 用紙割当に関する陳情書    (第九五一号)     ―――――――――――――
  2. 小川半次

    小川委員長 ただいまから会議を開きます。前日に引続き請願を議題といたします。  大体本委員会に提出されておりまする請願につきましては、数回にわたつて審議を重ねまして、大抵その結論に達しておると思いますので、本日その最後の結論を得たいと思います。
  3. 佐藤觀次郎

    佐藤(觀)委員 文化委員会請願に対しましては、すでに愼重審議委員の熱心なる討議がありましたので、その採択は先ほど各党の委員の打合会におきまして、十分に檢討されたと思うのであります。これを骨子とされまして、委員長においてぜひ採択の方法を講ぜられんことを動議いたしたいと思います。
  4. 小川半次

    小川委員長 ただいま佐藤委員から動議が出まして、先ほどの打合会においてきめましたところの方針從つて委員長に一任するという動議ですが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 小川半次

    小川委員長 ではさようにいたします。そのほか御発言ございませんか。
  6. 竹尾弌

    竹尾委員 ただいまの動議賛成するのでありますが、請願決定を明瞭ならしめるために、今打合会決定いたしました請願番号だけでも結構でありますから、委員長から御発表のほどをお願いいたします。  小川委員長 それでは竹尾委員から御発言がございましたので、採択するところの請願委員長から発表いたします。日程第一、一宮市に纖維工業復興世界平和大博覽会開催請願早稻田柳右エ門紹介、第九七号、第二、雜誌相撲」に用紙割当増加請願佐藤觀次郎紹介、第一〇八号、第一五、官報増刷に関する請願小澤專七郎紹介、第四五八号、第一七、丸亀城附属建造物國宝認定請願福田繁芳紹介、第五二五号、第二一、「濱松民報」に用紙割当請願川合彰武紹介、第六一一号、第二二、「莊内自由新聞」に用紙割当請願圖司安正紹介、第六五一号、第二八錦帶橋を国宝に指定請願田村虎一紹介、第七六〇号、第三四、「山陽民報」に用紙割当請願多賀安郎君外一名紹介、第一一〇六号、第三六映画技術者免許制度改革に関する請願山口六郎次紹介、第一二〇五号、第三七、世界靈供養鐘建立に関する請願吉川久衛君外三名紹介、第一二四九号、第三九、「藥業事報」に用紙割当紙割当請願多賀安郎君外一名紹介、第一一〇六号、第三六映画技術者免許制度改革に関する請願山口六郎次紹介、第一二〇五号、第三七、世界靈供養鐘建立に関する請願吉川久衛君外三名紹介、第一二四九号、第三九、「藥業事報」に用紙割当請願小川半次紹介、第一三一八号、第四〇、「貿易タイムス」に用紙割当請願細川八十八紹介、第一三七八号、第四三、伊能忠敬記念館設置並びに旧宅修理費國庫補助請願山村治郎君外一名紹介、第一四五四号、第四五、「防長新聞」に用紙割当増配請願受田新吉紹介、第一五五二号、第四七、龍角寺本堂修理費國庫補助請願竹尾弌君紹介、第一五七八号、第四八、著作権確立に関する請願松本淳造紹介、第一六三六号、第四九、別府國際観光港としての施設充実請願中島茂喜君外四名紹介、第一六五四号、第五一、映画館及び劇場入場料統制撤廃請願大野伴睦紹介、第一七二三号、第五四、社会科学習指導書用紙割当請願福田繁芳紹介、第一七七二号、第五五、奈良縣國宝並びに重要美術品修理費及び維持費財源として富籤発行許可請願東井三代次君外十三名紹介、第一七八八号、第五六、奈良縣國宝及び重要美術品修理費國庫補助請願東井三代次君外十三名紹介、第一七八九号、以上の各請願採択することといたし、第三七を除いた他の各請願内閣へ送付することといたします。
  7. 受田新吉

    受田委員 私から特にお願いしておきたいことは、ただいま懇談会了解を得た事項を委員長採択決定されるわけでありますが、その中に漏れた請願第三八のザベリヨ遺蹟顯彰費國庫補助請願は、これは当時請願趣旨説明した際に、私からるる申し上げた通り、非常に國際的な意味もあるし、しかもただ單に宗教的関係でなくして、日本文化革新期に大きな貢献をしたザベリヨを顯彰する意味でありますから、ぜひとも現地に來ていただいて御調査の上、この重大な意義を有する請願を次の國会において優先御審議していただくことをお願いしたいのであります。この請願山口縣知事顯彰委員会委員長となり、縣廳の首脳部並びに縣会及び國会関係人たちが参画してやつている、ほとんど官制的な委員会というべきであつて、憲法八十九條の規定と齟齬するものでないことは、文部当局説明をまつまでもなく明らかなことであります。そういう意味におきまして、ぜひとも國会より委員の派遣をお願いして、次の國会において御採択、優先的御審議をいただくよう御了解願つておきたいと思います。  いま一つ、日程三一柳井町の観光事業國営請願、それから第三の光市に観光施設施行請願、この両者もザベリヨ遺蹟を御視察いただく際に、併せてこの附近でありますから、これに附帶して御調査の上、御審議願うことを御了解願つておきたいと思います。
  8. 小川半次

    小川委員長 ただいま受田委員からの第三八ザベリヨ遺蹟顯彰費國庫補助請願、及び三一柳井町の観光事業國営請願につきましては、本委員会において実施踏査の上、次回の國会におきまして努めて本委員会において請願採択したいと思います。
  9. 竹尾弌

    竹尾委員 私も今受田委員と同じような趣旨によりまして、日程第四一の神崎神社本殿等國宝指定請願につきましても、実は私はその内容を詳しく存じてはおりませんが、この間の説明者説明によりましても、非常にりつぱなものであるとるる説明されておりますので、これもぜひ次の機会に同じく委員会の御踏査願つて、優先的に御審査になるよう希望いたします。
  10. 小川半次

    小川委員長 委員会において御了承しておきます。
  11. 川越博

    川越委員 その他の請願の中にも、たとえば日光における國宝建造物修繕費國庫負担請願とか、あるいは後樂園復旧費國庫補助増額請願、あるいは金刀比羅宮所藏品重要美術品認定請願、その他これに類似の観光施設の案件もありますけれども、これらの件については今後の文化委員もしくは專門員において実地調査の上、もしこれが可能であるならば、將來においてこれを採択する、そういう方針のもとに、文化委員会において檢 討する。そういう意味において今度の採択がきまつたわけでありますから、こういう点もよく了解していただきたいと思います。
  12. 並木芳雄

    並木委員 ただいまの川越委員の御発言まことにうれしく拜聽いたしました。実はその点について、日程第一二、文書表番号第三四三号の大善寺中門重要美術品認定請願、これは紹介議員坂東代議士となつておりますが、実は前の國会におきまして、私はこの委員会から正式にこの調査を委嘱されまして現地参つたのであります。東京都下八王子市の眞中にあるお寺でございまして、ここにおられます武藤專門調査員もそのとき一緒に行つていただきました。また紹介議員坂東代議士もおいでになつてよく調査してくださつたのです。これは私子供のときから覚えておるのですが、俗にお十夜十夜と言われまして、郷土の大きな魅力であつたのであります。文部省調査の結果は、中門鎌倉風のものだといわれておるけれども、よく見ると鎌倉風のものでなくて、江戸末期のものであるということと、つり鐘は銘は古いけれども、地方の鑄物師として、價値はあるけれども、製作技術が優秀でないようだという理由から、今ただちに重要美術品としての認定に欠けるのじやないかという御答弁であつたのです。しかし先ほど武藤專門調査員にお尋ねしましたところ、重要美術品認定する場合に、たとえば鎌倉時代のものでなければいかぬという嚴しい規則といつたものはないというお答えでございましたので、これは今後なおよく調査を進めていただきまして、文部省の方もさらに同じような調査を進めていただきまして、できればこれを重要美術品として認定していただいて、あの辺に観点のために資するめぼしいものの多い中にさらに一つを加えさしていただきたい、こういう念願でございます。ちようど私地元の者であると同時に、この前の國会にこの委員会から正式に調査を命ぜられた者といたしまして、御報告並びにお願いいたす次第でございます。     —————————————
  13. 小川半次

    小川委員長 次に陳情書について審査をいたしますが、これも先刻の懇談会で協議いたした通り決したいと存じますが御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 小川半次

    小川委員長 それでは御異議なしと認めまして、一、観光事業振興に関する陳情書山梨縣観光協会長吉江勝保、第九三号、二、観光國策樹立に関する陳情書、全國市会議長会会長京都会議長富森吉次郎、第一〇〇号、三、観光國策確立促進に関する陳情書名古屋市中区大池町名古屋商工会議所内名古屋観光協会長、第一二八号、四、観光國策確立に関する陳情書島根縣大社大社商工会議所会頭祝部欣悦、第一三四号、六、観光事業促進に関する陳情書鳥取縣観光協会長鳥取縣知事西尾愛治、第一五〇号、七、花祭り並びに盆を国家祝祭日決定陳情書岐阜縣岐阜笹士居岐阜縣佛教会長沼波政憲、第一八三号、八、日光國宝及び特別保護建造物保存費國庫補助増額陳情書栃木縣議会議長高際徳治、第一九四号、一一、観光國策確立促進に関する陳情書外一件、岡山縣商工團体連合会長榮谷藤十郎外二名、第二三〇号、一二、植樹節祝祭日指定陳情書東京澁谷櫻丘町大日本山林会長薗部一郎、第二四九号、一四、観光事業促進に関する陳情書鳥取縣議会議長中田吉雄、第二六〇号、一五、月刊雜誌相撲」に用紙割当増配陳情書東京都墨田区東両國大日本相撲協会理事長藤島秀光、第二六一号、一六観光國策確立促進に関する陳情書山口縣萩商工会議所会頭河上屋千代槌外五名、第二七三号、一七、「佐渡民報」に用紙割当陳情書新潟縣佐渡西津田字夷佐渡民報社長土田伸、第二七九号、一八、観光國策確立促進に関する陳情書山口縣観光協会長大西英二、第二九一号、二一、柳井地区観光事業計画助成陳情書山口県玖珂郡柳井町長中本源一外一名、第四六七号、二三、観光國策確立に関する陳情書東京廳総務部観光課内関東信越地区観光事務連絡協議会豊川弘毅、第五四七号、二九、國宝保存に関する陳情書奈良縣議会議長辻本正律、第六八四号、三一観光船配置に関する陳情書小樽市長壽原英太郎外九名、第七七三号、三四、公共図書館法制定に関する陳情書大阪市北区中之島大阪府立図書館内近畿図書館員組合執行委員長大塚鐙、第八三四号、三六國字改良に関する陳情書澁谷区大山町四番地山本正英、第九四六号の各陳情書は了承することにいたしたいと存じますが御異議ありませんか     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 小川半次

    小川委員長 それではそのように決しました。     —————————————
  16. 小川半次

    小川委員長 この際観光事業小委員長鈴木里一郎君より小委員会報告を聽取いたしたいと思います。鈴木里一郎君。
  17. 鈴木里一郎

    鈴木(里)委員 この機会観光小委員長といたしまして御報告申し上げます。詳細は文書に讓りまして、簡單に申し上げます。  第一回小委員会は去る六月二十二日に開催し、内閣官房次長有田喜一君を招致いたしまして、観光事業審議会案を檢討いたしましたが、われわれの意図するところとはよほど程遠い感じがいたしましたので、なおわれわれとしても研究いたしたく存じます。第二回、第三回、第四回はそれぞれ六月二十九日、七月一日及び七月二日に開催いたしまして、逐次厚生省、文部省建設院、運輸省、日本交通公社全日本観光連盟東京都、神奈川縣栃木縣を招致いたしまして、それぞれの立場より見たる観光事業に対する理想と当面の具体策とを聽取いたしました。日本交通公社よりもたらされたる、アメリカ人日本内地制限観光旅行許可の件は、いたくわれわれの興味を喚起いたしたところであります。  次いで本日は、旧皇室苑地たる宮城前廣場新宿御苑白金御料地とを視察いたしました。これらの個所につきましては各省各別の案を立てておりますが、われわれといてはその間の統合調整の必要を痛感いたした次第であります。  なおわれわれとしては残された諸問題についても十分研究を重ねたく思いますので、委員長を通じ休会中の調査継続をお願いいたした次第であります。御了承願います。
  18. 小川半次

    小川委員長 ただいまの観光小委員長鈴木里一郎君の御報告について御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 小川半次

    小川委員長 御異議なしと認めます。     —————————————
  20. 佐藤觀次郎

    佐藤(觀)委員 皆樣御承知のように今度第三國会になる場合におきまして、從來の二十一の委員会に代りまして新しく省を中心としたような委員会ができるというような法案が出たのであります。ところが本日運営委員長に聽きましたところが、参議院の方はこの法案に反対でございまして、予測はできませんが、衆議院と参議院とで意見が違つておりますので、おそらくこの法案は握りつぶしになる運命にあるように聞いております。われわれは文化委員会委員といたしまして、將來文化國家としての日本のために、いかに活躍しなければならぬかという意味におきまして、われわれは参議院と同じような意味で、この文化委員会をできるだけ助成発達させたいという念願をもつております。この法案がさいわいにわれわれの意図と同じような結果になれば結構でありますが、われわれは文化委員としてでなく、日本國家全体の立場から、ぜひとも文化委員会発展強化に努めたいという念願をもつております。同僚委員の方もこういう意を体されまして、今後文化委員会発展のためにぜひひとつ御賛助を賜わりたいということを希望として申し述べたいのであります。どうか委員長におかれましてもそういう意を体されまして文化委員会存続の熱意をあくまで貫かれんことを切望しまして、簡單ながら報告かたがた皆さまの御賛成を得たいと思います。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  21. 小川半次

    小川委員長 ただいま佐藤委員の御発言について委員長といたしましても責任上極力努力いたしますから、委員各位におかれましても一段のこの問題についての御協力をお願いしたいと思います。
  22. 並木芳雄

    並木委員 ただいまの佐藤委員の御発言まことにわれわれも同感であります。つきましてはあと馬場さんが來るまで時間があるそうでございますので、その時間を利用してこの前の文化委員会及び文教委員会合同文部委員会というものになるといういきさつを新しい委員長からでも、あるいは御存じがなかつたならば專門調査員からでも御報告願いたいと思います。
  23. 小川半次

    小川委員長 ただいま並木委員から御発言がありました件につきましては、委員長として深く関知しておりません。大体各常任委員会各省別にしなければいろいろ予算の割振りとか、あるいはまた司令部方面にもいろいろ連絡をとる場合にも、何と申しますか、省の管轄が不明確の場合はいろいろ手数を煩わす場合があるというので、各省別常任委員会を設置した方が、あらゆる点から見て便宜であるからということにきまつたように私は聞いております。それ以上のことは何ら関知しておりません。
  24. 佐藤觀次郎

    佐藤(觀)委員 先ほど並木委員が言われましたように、今度常任委員長会議におきましても、常任委員長交代の時期に際会されまして、御存じなかつたと思うのでありますが、できるだけ常任委員長会議におきましても文化委員会の空氣をお察し願いまして、日本の將來のためにも、文化委員会の発展のために御発言願いたいということを希望いたすのであります。
  25. 小川半次

    小川委員長 よく承知いたしました。
  26. 並木芳雄

    並木委員 專門調査員としては何かそれについて報告していただけませんか。
  27. 小川半次

    小川委員長 ちよつと速記をやめてください。     〔速記中止〕
  28. 小川半次

    小川委員長 速記を始めてください。
  29. 川越博

    川越委員 われわれは何も文化委員会だけに固執するものではありませんけれども、元來文化委員会でいろいろ取扱つてきた問題は、單に文部省だけに限定しておりません。現に放送事業の問題につきましても、法案が本委員会に付託になつておるし、逓信省関係までこちらに文化という面において來ておるのでありますし、また用紙の問題につきましても、これは機構は総理廳であり、生産方面から見れば確かに商工省である。しかしこれを大きく高度な観点から見た場合には、これは文化委員会で取上げるという観点において、わが委員会においても出版に関する小委員会が特別にできておる状況であります。從いまして文化委員会はほんとうに日本の文化を平和的に、また世界的に推進していこうという非常に高度な観点において審議を進めていく場合に、一文部省だけに限定されることは、われわれの審議の上において非常な制限と苦痛をこうむることになります。從いまして文化委員会というものがどうなるか、將來のことはわかりませんけれども、少くとも文化委員全体の氣持というものは、文部委員といつたことになつてしまわないように、この点はお互いの間において手があるとするならばなるべくこれを存続するといつた方向に、ぜひとも邁進したいものだと希望いたします。
  30. 佐藤觀次郎

    佐藤(觀)委員 川越委員からいろいろ御示唆になるお言葉がありましたが、もう一つお願いいたしておきたいのは、さいわいにして國土委員会にある國立公園の問題は、観光事業と非常に関連がありますので、ぜひとも文化委員会の中に入れていただくように特に委員長からお骨折り願いたいと思います。  それから文化委員会に対する一般の今の政治的な感覚からいたしますと、文化委員会は非常にのんきな、たいへん手持ぶさたのように考えておる人がございますが、たとえば國民の祝日のような問題にいたしましても、これは日本の二十年、三十年、百年という長い歴史をもつて制定されるような事件がたくさんあるのでございます。そういう点において、何も量だけ多いのが能ではなくして、ほんとうに國民の將來のために考える文化委員会は、そういう意味においてますます権威あらしめて、日本の政治の面におきましても文化というものでいかに大事かという認識を深めるように努力していきたいと思つております。そういう点につきまして、特に文化委員長におかれましてはその意思を体せられまして、今後ますます文化委員会の拡充のために努力願いたいことを、希望條件としたいと思うのであります。
  31. 小川半次

    小川委員長 ただいま並木委員川越委員佐藤委員から御発言のありました文化委員会の運用並びに拡充の件につきましては、委員長といたしましても、十分努力いたすつもりであります。     —————————————
  32. 小川半次

    小川委員長 この際用紙割当ないし著作出版に関する小委員会馬場委員長から、小委員会報告を聽取いたしたいと思います。
  33. 馬場秀夫

    馬場委員 用紙割当並びに著作出版に関する小委員長といたしまして、小委員会審査の結果につきましてごく簡單に御報告申し上げます。本委員会は六月十七日第一回の小委員会を開催いたしまして以來、数度にわたつて用紙を中心としての審議を続けてまいりました。内閣より提出されました新聞出版用紙割当事務廳法案が決算委員会審議されることとなりましたので、わが文化委員会といたしましては、決算委員会に意見を述べ、決算委員会審議の経過を見守つてまいつたのでありまするが、われわれはあくまで限られた用紙である以上は、これが日本の文化活動の上に適正なる配給割当がなされなければならぬという原則に立ちまして、いかにすべきかという問題と、あらゆる角度からこれを檢討してまいりまして、各方面、各当局の意見を聽いてまいつたのであります。ところが決算委員会におきましては、第八條のところに、この要求は各地ごとに委員会を越えてこれを行つてはならないという但書を入れて、これを修正して委員会がこの事務廳法を決定するような段階になつたのであります。從つてただいまも決算委員会に参りまして、委員外発言としてわれわれの要望を述べてまいつたのであります。この法案は法文の上からですと、あえて問題にするようなところもないのでありますが、ここに但書がはいつて、少くも事務廳長官の権域と申しまするか、それを但書で一應規定してかなり民主化した点を考えますると、この法案は別にそう問題にしなくてもいいように解釈いたしたのであります。但しこれが行われる場合におきましては、いかにこれが合理的に民主的に行われるかという運営の面で問題になるのが一点、從つて先ほど政府当局に向いましても、第六條の第一項に新聞出版用紙の割当に関する方針、基準及び手続について事務廳官は云々する、第二項に、個々の新聞及び出版物に対する用紙の割当について云々するとありまするが、私たちは用紙が限定され、割当されるという段階におきましては、第一項が画然としておれば第二項はあえて必要ないという原則に立つているのであります。しかし今ここでまたこれを削らぬでもいいので、第一項にあくまで重点を置いて、國民のうなずくような新聞出版用紙の割当に関する方針、基準及び手続を公表するようにという一つの要望を出しました。  もう一つは割当審議会の構成でありまするが、割当審議会は御承知のように十一人の委員から成り、業者から五人、有識、学識経驗者から五人、政府当局から一人、こういうことになつておりまするが、從來のあり方から見ますると、なかんずく一般用紙割当の面を考えましても、業者五人の中で有力なる人が他の三、四人を抑えてしまいますると、いかに学識経驗者五人の発言があろうとも、ほとんどこれは効果なしに、ごく限られた一、二の人の意思によつてこの重大なる問題が操作されてきたような危險がうかがわれないでもないのであります。從つて審議会の構成に関しましては、あくまで國民及び関係者がうなずけるような構成人選をすることを強く要望いたしまして、この法案に対しましては、決算委員会決定に從うことに申してきた次第であります。もちろんこれが決定いたしましても、本委員会及び文化委員会といたしましては、今後用紙割当廳が掌るところの用紙の適正配給に対しては、あらゆる角度からこれを檢討いたしまして、あくまで公正妥当に國民のうなずくような割当を行わせるように監視監督することを附加してまいつてきたのであります。從つて今後とも本委員会は継続いたしまして、この問題を取上げたい、こういうことを希望するものであります。  以上簡單でありますが御報告申し上げます。
  34. 小川半次

    小川委員長 ただいまの小委員長の御報告に御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 小川半次

    小川委員長 御異議ないと認めます。  本日はこれをもつて散会いたします。     午後四時十八分散会