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1948-02-03 第2回国会 衆議院 文化委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年二月三日(火曜日) 午前十一時二十分
開議
出席委員
委員長
福田
繁芳
君 理事
佐藤觀次郎
君 馬場 秀夫君 原 彪之助君
森山
武彦君 高橋 長治君
並木
芳雄君 平澤 長吉君
田口助太郎
君 竹尾 弌君
山名
義芳
君 小枝 一雄君
川越
博君 受田 新吉君 木村 榮君
委員外
の
出席者
專門調査員
武藤
智雄君
—————————————
本日の
会議
に付した事件
國政調査承認要求
に関する件
祝祭日
に関する件
—————————————
〔筆 記〕
福田繁芳
1
○
福田委員長
それでは
会議
を開きます。 新年
最初
からは、第二
國会劈頭
第一囘の本日のこの
会議
にあたりまして、まずも
つて
委員諸君
の御健康を祝し、御身上にますます幸多からんことを、ひとえにお祈りいたす次第であります。御
承知
の
通り常任委員
に対する各派の
割当
は、このたび多少改訂せられることにな
つて
おりまするが、本
文化委員会
の
構成委員
はほとんど異動なく、たまたま
榊原委員
の補充が問題となりますだけで、大体第一回
國会
におけると同じ陣容で臨むのではないかと存じております。全員二十五名の人の和こそは、実に非常な強みであると申さなければなりません。
國会
の新しい性格と、
文化
の
委員会
が占める
國政
上の地位に対する
國民
の期待は、依然としてきわめて大きくかつ切実なものであります。われわれの職責はいよいよ重大であり、
不肖委員長
の職を汚しておりまするが、
諸君
の御協力によりまして、無事に任務を果し、も
つて
本
委員会
の使命が十分に達成せられんことを念願してやまない次第であります。殊に本
会期
におきましては、わが
文化委員会
に付託
審議
せらべき
重要法律案
も相当にあることを予想せられますので、何とぞ一層の御支援あらんことを切望いたす次第であります。
簡單
でありますが、この際一言御挨拶申し上げる次第であります。 本日の議題は、公報で御示した
通り
、
祝祭日
に関する件とな
つて
おります。
本件
につきましての前
会期
における十二月六日
開会
の
両院文化委員
同
合打合会
の
経過概要
は、
專門調査員室
より、すでに
刷物
として御
手もと
にお届けいたしておりますし、その後の推移につきましては、越えて十二月八日
開会
の
委員会
において、私から詳細に御報告いたしておりますので、ここでは一切
説明
を省略いたします。 それでその後の話になりますが、十二月十一日、
総理廳事務官島重信
君が、
衆参両院
の
文化委員長
を來訪、挨拶せられるところがありました。話の要点は四つありますが、第一点は、これまで
文部省
で扱
つて
いた
祝祭日
問題は、爾今
総理廳
で取扱うということでありました。第二点は、
本件
はもつ
ぱら國会
で
研究
せられる由であるが、
総理廳官房審議室
としても、
國会
の
休会
中、
準備研究
を進めたいとのことでありましたので、これを了承いたしました。第三点は、それがために正式のものではないが、とにかく
関係各省
より成る
委員会
の
よう
なものをつく
つて
相談したいので、
國会
からも
オブザーヴアー
を派遣してほしいとのことでありましたから、これも
承知
いたしました。この
経過
は、この
あと
で
武藤專門調査員
より報報告いたすことにな
つて
おります。それから第四点は、新春一月下旬を期して
祝祭日
に関する
輿論調査
を行いたいので、これに関す
國会
においても
質問事項
に注文があるならば申出てほしいとの
希望
がありましたが、この点につきましては、早速
專門査員室
より、
委員各位
に御連絡いたしたはずであります。この
輿論調査
につきましても、これから
武藤專門調査員
より
簡單
に一應の御
説明
を申上げたいと存じます。
武藤智雄
2
○
武藤專門調査員
今、
委員長
から御話がございました、
休会
中に
総理廳
が主になりまして、祝祭中に関する
関係者会議
というものを開きましたのですが、その大要は
刷物
にして皆樣のお
手もと
にお届けしてございますので、
簡單
に補足だけしておきます。 この
会合
は十二月の十七日と同じく二十三日、それから一月の八日と二十日と、四回にわた
つて
開かれております。
最初
の十二月十七日には、私が出席いたしました。それから二十三日には
委員部
の
徳永主事
に代
つて
出席してもら
つて
おります。それから一月八日には本
委員会
の
大津書記
に出てもらいました。それから
最後
の二十日の
会合
に私が出た次第でございます。
國会側
といたしましては、この
会合
に今も
委員長
からお示しのあつた
通り
、
オブザーヴアー
として出席いたしておるのでございますので、この
報告書
が
國会
を拘束するものではないのでございます。それから私自身も、この
報告書
に対して責任をわかつものではございません。私、実はこの
報告書
については、頭から疑問を持
つて
いる点もございますし、また多少
見解
を異にしておる点もございますので、お含みまでに申し上げておきます。 この
報告書
には、
最初
に「
はしがき
」がついております。ここだけ
簡單
に申上げます。朗読いたしてみますと「昨年十二月上旬閣議において
祝祭日改正
の問題が取上げられ、新しい
日本
においては
祝祭日
も新
憲法
の精神に基いて再檢討することが適当であるとの
考え
の下に、
現行
の
祝祭日
について
審議
された結果、
政令
を以て改正し
昭和
二十三年一月一日よりこれを実施する
方針
にて一應の
試案
を得たので、これにより同月六日、
國会衆参両院文化委員会同打合会
に諮つたところ、
委員会側
の
意見
は、
祝祭日
は
國民
の
関心事
であり、
國民
の
生活感情
と密接
なつ
ながりがあるから、
政府側
において一方的に
政令
を以て決定することは好ましくない、
國民
の
代表
たる
國会
において決定することが適当であり、また將來永く行われるものであるから、この際速急にこれを決めるべきではなく
愼重
に
調査研究
の上、決定すべきものであるとして、
政府案
に挙つた反対した。よ
つて
、
政府
としては
國会
の
意見
を尊重して、
政令
を以て定める
方針
を撤回した。
総理廳審議室
においては、すでに十二月初めからこの問題を
取扱つて來
たのであるが、十二月十日
両院文化委員長
と協議の上で、
祝祭日
と
官廳休日
との
関係
もあり、
國会
において
議員提出
の
法律案
として
審議
されることとなる場合においても、
政府側事務当局
として、本問題について
研究
を進めておく必要があり、
かたがた国会
における
審議
の際の
資料
に役立たせる
意味
をも含めて、
國会側
の参加を得て本問題を
調査研究
するため
関係者
の
会議
を開くことと
なつ
た。
祝祭日
に関する
関係者会議
は、
総理廳審議室宮内
府、
文部省
、外務省の各係官並びに
國会両院文化委員会関係者
(但し
参議院
は
調査部職員
)を以て構成し、昨年十二月中旬より本年一月中旬にかけ四回にわたり
会合
を重ね、この間
関係省
の
意見
をも徴し、このほど
よう
やく一應
研究
の結果をとりまとめ得る
段階
に達したので、ここに報告する次第である以上が冒頭の
はしがき
であります。 ここに
報告書
の現物がございますが、先ほど申し上げました
よう
に、私
ども
は
オブザーヴアー
として出たわけであります。なおここに書いてあります
よう
に、「もとよりこの
報告書
は
関係者会議
において得た一應の
結論
であり、本
会議
に設けられた目的より見ても了議される
よう
に、
國会
における
審議
の際の
資料
として役立たせる
意味
も多分に含んでおり、もちろん
政府
の
決定案
という
よう
な性質のものではない。
從つて祝祭日
の
目称
、日取等については、
考え
得られる範囲において多くを網羅し、これらのうちから適当なものを選び得る
よう
にしてあるが、ただあらゆる観点から
考え
て、おそらく
國民
の大多数が
賛成
であろうと推察されるもの九つを選んで、これをその外のものと区別して列挙した」そう書いてその次には「
祝祭日改正方針
」というものがありますがこれは昨年の十二月六日の
衆参両院会同打合会
で、
文部省側
から示されたものと同じものが載
つて
おります。これも
祝祭日
とするのが適当とせられるものとして、二枚目から
あと
に
正月
以下列挙してございますが、これはこの
審議室
における
会合
において取捨選択したのではなく、
関係
各廳から持ち寄つた物を網羅しただけであります。 その一、新年
正月
。二、紀元節、
建國祭
、
建國記念日建國
の日二月十一日。
関係
各廳から申し越しました名称がいろいろ違
つて
おります。それをここに並べてあるわけでございます。三、
彼岸
(春)
彼岸祭
、
春分祭
、
春の祭
、
春分
の日。四、
天皇節
、
天皇
御誕辰、
天皇
誕生
日、
天皇
御
誕生
の日。五、
労働祭
、
労働記念日
、メーデー、
勤労祭
五月一日。六
彼岸
(秋)、
彼岸祭
、
秋分祭
、秋分の日。七、
憲法祭
、
憲法
記念日
、
明治節
十一月三日。八、
新穀祭
、收獲祭、
新穀感謝
の日、十一月二十三日。九、クリスマス、
キリスト降誕祭
、
國際親善日
、十二月二十五日。その他三として二にあげたもの以外に、
祝祭日
を定める場合に候補として
考え
られるものとして、一、七草、一月七日。二、節分、立春の日の前日。三、
ひな祭
、ひなの
節句
、桃の
節句
、三月三日、四、
子供
の日、兒童祭、
兒童愛護
の日、それは日取がいろいろにな
つて
おります。三月三日、四月一日、五月五日、七月七日、十一月十五日。五、
植樹祭
、植物の日、四月四日四月三日、と二つの
意見
が載
つて
おります。六、
花祭灌佛会
、
釈迦祭
、四月八日。七、婦人の日、女性の日、四月十日。八、
招魂祭
、追憶の日
うら盆祭
、八月十五日、九、
端午
の
節句
、
端午祭
、し
よう
ぶの
節句
、五月五日。十、母の日五月の第二日曜日、皇后御
誕生
の日。十一、
動物愛護
の日、
動物
の日、五月二十八日。十二、時の
記念日
、六月十日。十三、七夕、星祭、七月七日。十四、
盆祭
、
うら盆
、七月十五日、八月十五日。十五、海の
記念日
、水産の日、七月二十日、四月十二日。これはこの間、一月の二十日に農林省の方からギリギリの締切の時に申し入れてきたものです。十六、重陽、菊の
節句
、九月九日。十七、
体育祭
、
秋季
。十八、
藝術祭
、
秋季
。十九
文化祭
、月日未定。二十、七五三。二十一
平和祭
、
平和記念日
、月日未定。それから「主として民間の
意見
を
調査
するためにとつた措置」という項目がありますが、そこでは第一に、
新聞
及びラジオ放——これは
新聞
にも載せて、ラジオのスポツトニュースで
意見
があるならば、
総理廳審議室
に投書してくれということを言
つて
おります。それから
輿論調査
、
あと
で
簡單
に申し上げます。それから十二枚目のところに
参考資料
というものがございます。これは私が
現行祝祭日
の典拠となるところを示してほしいということを申し出たので、それによ
つて総理廳
が調べたものが載
つて
おります。それから十五枚目以下は
官廳休日
に関するこれでまでの
法令
が載
つて
おります。今日の
法令
は非常に古いものであります。それから十六枚目から以下は
アメリカ
の
祝祭日
、イギリスその他
中華民國
、フランスなど諸
外國
の
祝祭日
が載
つて
おります。これは
参考資料
として
外國
の例を載せたわけであります。以上は
刷物
として差上げてありますから
説明
はこれだけに止めてきおます。 それから
輿論調査
であります。これはこの間二十三日から始めた
輿論調査
のことでございます。
内閣
の
審議室
の
輿論調査班
と申しますのは、
終戰後昭和
二十年の十一月一日に
ダイク代將
の指導によりまして、まず
情報局
に
輿論調査班
というものが設けられまして東大の
戸田貞三教授
が指導せられて、
小山栄三
君が班長に
なつ
たのですが、その
輿論調査班
が
情報局
の解体とともに内務、大藏、
農林等
の
各省
に移管されておりまして、それがやがて
内閣審議室
に移される
よう
に
なつ
たものであります。これまで
農地法
に対する
影響
を
輿論調査
するとか、あるいは
経済白書
に対する
影響
を
輿論調査
するということをいたしてまいりましたが、今度は第三番目として
祝祭日
に関する
輿論調査
を手がけたわけであります。この
輿論調査
をいたしますためには、まずも
つて
今度の
祝祭日
に際しましては、
予備調査
を三回いたしております。
祝祭日改訂
について、民衆は知
つて
おるか知らないのか、
関心
の度というものをまず
調査
する。それから
調査
するためにはどういう
方法
がよろしいか。
面接式
がよろしいか、
記入式
がいいか、あるいは
祝祭日
の数を限定してみた方がいいか、無制限に言
つて
もらつた方がいいか、あるいは特に重要なものは二重丸をつけた方がよろしいか、そこにはいろいろ
技術思
な問題がありますが、三回の
予備調査
とも、一々その後で
司令部
の指示を受けて、本極りの案ができまして、
司令部
で一月十六日に、それならば本格的の
調査
をしてよろしいというので許可を得ましたから、
調査
の実施をこの間の一月二十三日から始めております。これは二月十五日までにわた
つて
、
調査
する計画にな
つて
おります、その
あと
で
集計
は二月十六日から二月二十三日までに行い、
報告書
の
作算
を二月二十三日から二月二十六日までに行い、そして
報告書
の
提出
が三月一日というところを予定しております。この
祝祭日輿論調査
の
対象
となるものは、全國の
大衆
の中で六千人を選び出しております。これは
アメリカ
のギヤロツプの
輿論調査
の
経驗
で申しますと、大体二千五百人に当
つて
みると、まず全体の
意見
というものがわかるそうですが、今度の
輿論調査
は、單なる政治上の事柄を
調査
するのではなくて、
國民大衆
が
関心
をもつものとして、年寄りも
子供
を
関心
をもつものを一緒に
調査
するのでありますから、これは二十才以上ということは限定しておりませんで、もう少し下げた方がよくはないかということで、十八才以上の人を
対象
としております。それで二千五百人を殖やして六千人を一應の
対象
としたわけであります。
日本
の総
人口
が七千八百九万、その内から六千人を取るのでありますが、六千人を取るときに、二三個所だけで
調査
すれば最も
簡單
でありますが、しかし
祝祭日
に関する
輿論
というものは、おそらく地方により
場所
によ
つて
、違い
はし
ないかという
よう
な見透しのもとに、北は北海道、南は九州と、全
國各地
から
輿論
の
調査
をしてみ
よう
ということで、まず六
大都市
というものを選り抜いて、それからそのほかの
都市
を選り抜いて、
最後
に
郡部
というものを選り抜いております。そういたしますと総
人口
七千八百九万のうち、六
大都市
の
人口数
は九百万、その他の
都市
の
人口
は一千六百八十四万、
郡部
の
人口
が五千二百二十三万とな
つて
おりますので、これを按分比礼いたしますと、全國の総
人口
を百パーセントとすれば六
大都市
は一一・五%、その他の
都市
は二一・六%、
郡部
は六六・九%となります。それを六千人を配分してみますと、
都市部
のうち、六
大都市
が七百十人、六
大都市
以外の
都市
が一千三百五十人、
郡部
が四千百人となります。更に六
大都市
を一部
市ごと
にわけますと、
東京
が三百三十人、大阪百二十人、京都八十人、名古屋七十人、横浜六十人、神戸五十人となります。
東京
の三百三十人というものをさらに各区の
人口
に應じて割り当ててみますと、このときにはパーパスサンプリング即ち
東京
都の中の
場所
によ
つて
、
工業地帶
があり、
住宅地帶
があり、
商業地帶
があ
つて
、そういうふうに一應わけて見た方がよくはないかという意図のもとに、これを五つにわけて、第一に
都心商業地区
、これは千代田区、
中央
区、新宿区、豊島区、台東区、
澁谷
区、
文京
区、港区、第二に
型南工業地区
として品川区、大田区、第三に
城西住宅地区
として目黒区、
世田ケ谷
区、中野区、杉並区、第四に
城北住宅地区
として板橋区、練馬区、北区、足立区、荒川区、
最後
に
江東工業地区
として、これが江戸川、墨田、
江東
、葛飾とな
つて
おります。これを
人口
によ
つて
三百三十人を割り当てますと、第一の
都心商業地区
で九十名、
城南工業地区
は四十名、第三の
城西住宅地区
は八十名、
城北住宅地区
として七十名、
江東工業地区
は五十名という数が出てまいります。それに町の台帳を取上げてそこに按分して割り当てますと、この
割当
については技術的にはいろいろなやり方がありますが、できた結果を申しますと、第一の
都心商業地区
は
中央
区二十名、
澁谷
三十名、
文京
区二十名、港区が二十名当
つて
おります。
中央
区は
日本
橋、
文京
区は本郷、港区は赤坂が当
つて
おります。こういうふうにして全然
作意
なしに、たとえばここはある
政党
の地盤だからと、それを意識的に
輿論調査
するということでなしに、
作意
なしに機械的にカードを取上げて
輿論調査
をし
よう
という仕組であります。この
よう
にしまして、
あと
は
東京
以外の六
大都市
、またそのほかの
都市
に及ぶのでありますが、
郡部
の方は、省略いたしまして
刷物
に讓ることにいたします。 それで全國百三十九の
調査
区に
調査班
が出かけて行きまして、そうして
面接
、インタービユーの
方法
と
記入
の
方法
、この両方を併用して
調査
するわけであります。それで
面接
と
記入
によ
つて調査
をいたすにあたりましては、今囘の
祝祭日
の
輿論調査
はおまわしいたしましたこの紙によるのでありますが、内容は大体
関係筋
の了解を得てでき上
つて
おるのであります。大体この
集計
は三月一日までに行うことにな
つて
おります。
福田繁芳
3
○
福田委員長
諸君
に申し上げます。
ちよ
つと、先日の
委員会
の打
合会
で申し上げてあつたはずでございますが、お
手もと
に差上げました今、
調査員
が
説明
いたしました
報告書
、これと併せて
委員諸君
の独自な御
見解
から、なおまた学識御
経驗
を生かされて適当な案をお作りなす
つて
、そうして本日まで大体一年十五の
祝祭日
を
試案
としてお作りなす
つて
、
委員長
の
手もと
まで
提出
してもらうということにな
つて
おつたのでありますが、それが徹底しなかつたと見えまして、本日まだ二人、三人の
諸君
の御
提出
があつたのみでございますが、次回の
委員会
までに、それ以外の方はぜひとも御
提出
願いたいと思うのでございます。
委員諸君
におきましても、おのおの
所属政党
がありますので、党は党としてのお
考え
もありまし
よう
し、同時に党の
政務調査会
、あるいは
議員諸君
のお
考え
もあられると思いますので、お帰りなす
つて
、
代議士会
にも
議当
な御
意見
をお聽きなす
つて
、次囘の
委員会
までに各
委員諸君
が
一つ
の
試案
としてぜひ出してもらいたいと、こう思うのでございます。それを
中心
にいたして、出てくるところの
輿論調査
、そういうところも基準にいたしまして、大体
休会明け
の
委員会
ぐらいで、わが衆議院の
文化委員会
の案を討論の結果まとめてみたい。その
上ちようど
そのころには
参議院
の
文化委員会
も、やはり今申し上げました
よう
な順序で、
参議院
の
文化委員会
独自の案をまとめる
よう
に承
つて
おります。そういたしますと、そのときに
衆参
両
文化委員会合
同
審査会
で、
國会
の案は大体これであるというものをまとめるのが一番適切じやなかろうかと、か
よう
に
考え
ておりますので、ぜひともさ
よう
にお願いいたしたいと思います。
—————————————
福田繁芳
4
○
福田委員長
なおこの際
議事進行
の都合上お諮りいたしたいのでありますが、先ほど御報告いたしました
祝祭日
に関する件は、
文化委員会
といたしましては、最も
愼重
に取扱うべき問題と
考え
ますので、早速
國政調査
の
承認
を求め、
調査研究
を進めたいと思います。
調査方法
としては、まず
資料
の
收集
、あろいは
関係
各
方面
より
意見
の聽取、次いでは
輿論
の
調査等
ももとより必要と思われます。なお法案の
起草等
の
段階
に至りますれば、小
委員会
の設置も
考え
られますので、以上の諸点をとりまとめまして
要求書
を
提出
いたしたいと思うのでありますが、
要求書
を
提出
するということに対して
諸君
には御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
福田繁芳
5
○
福田委員長
御
異議
がなければ、さ
よう
決定いたします。 なおもう
一つ
これも
國政調査
の
承認要求
でありますが、第一回
國会
において、
観光事業
に関する件、及び
國宝
、
重要美術品
、
史跡名勝
及び
天然記念物等
に関する
事項
の両件の
承認
を得まして、
調査研究
を進めてまいつたのでありますが、今議会においても、おそらく重要なる
調査事項
として、早速活動に着手したいと
考え
るのでありますが、これに対して御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
福田繁芳
6
○
福田委員長
御
異議
がない
よう
でありますから、それぞれ
國政調査承認
の
要求
をいたします。 つきましては大体先ほど來申しあげたことに対して
諸君
の御
意見
がありますればこれを許したいと思います。
並木芳雄
7
○
並木委員
今や國の
祝祭日
の問題がクローズ・アツプされてきまして、
國会
の方としても、私
ども
一生懸命やらなければならないと思うのであります。それにつきまして、この前
文化委員会打合会
のときにも私申し上げたのでございますが、國の
行事
、特に
祝祭日
を
中心
とした國の
行事
というものを、どういう所で決定し、何によ
つて
作るかということが、はつきりしておらない
よう
であるのです。と申しますのは、この
会議報告書
にもあります
通り
、
從來太政官
の布告とか太政官の達という
よう
なことによ
つて
決められてお
つたよう
に思われますが、今後は、國の
行事
というものは
法律
によ
つて
定めるものとす、こういうふうな根本法的なものを、ひとつぜひ先決問題として
作つて
みたいと思うのでございます。もしそういうものがありますれば、この間の
関係者
の
会議
において起
つたよう
な、
政令
によ
つて
きめるとか、あるいは
國会
できめ
よう
かという問題は起らないで、とにかくこれからは
國民
の声を率直に
代表
する
國会
において、すなわち
法律
によ
つて國
の
行事
をきめていこう、そういう根本的なものを
眞先
に取極めてみたい、こういう
希望
をも
つて
いるのですが、ひとつお諮り願いたいと思います。
福田繁芳
8
○
福田委員長
諸君
にお諮りいたします。ただいまの
並木
君の申出になられたことに対して御
意見
があれば、お述べ願えれば非常に結構だと思いますが、御
意見
ございませんか。
佐藤觀次郎
9
○
佐藤
(觀)
委員
それについては、
法律
に定めていけないという
よう
なことはないと思いますが、何か今まで実際の例があ
つて
、
法律
でや
つて
いけないということがあつたのですが、何か
方法
はないのですか。差支えなければ、やはり
並木
君の言われた
よう
に、
法律
としてきめるということが結構だと思います。これは
國民
の
代表
である
國会
がきめるのが当然であるから、そういう
意味
でわれわれは
賛成
します。
川越博
10
○
川越委員
私も
並木委員
の御
意見
に
賛成
いたします。
國会
が
最高機関
なんだから、
内閣方面
と密接な連絡を保つことは当然なんですが、技術的問題はよく相談をして、
結論
は
國会
においてやるというふうにしていただきたいということを申し上げます。
森山武彦
11
○
森山委員
私も
並木
君の
意見
に
賛成
であります。
法律
をも
つて
これをきめるという
よう
なことにしておかないと、過去において軍閥というものが跋扈して、たとえば何とかの
記念日
というものを勝手にこしらえて、
國民
に強要した
よう
な歴史がありますから、今後もそういうことが起らない
よう
に、
國会
の意思によ
つて
決定するという
根本方針
を、やはりこの際決定しておく必要はどうしてもあると思います。
福田繁芳
12
○
福田委員長
他に御
意見
はございませんか。それでは皆さんに
ちよ
つと御了承を得たいと思いますが、ただいまの
並木
君のお申出の
事項
に対して、大体本日の
諸君
には無理がない
よう
に存じますから、
委員会
としてさ
よう
にいたしたいと思います。しかし御
承知
の
よう
に
自由党
の
諸君
が一人も参
つて
おりませんので……(「いや、來ております」と呼ぶ者あり」)いかがですか……。
山名義芳
13
○
山名委員
大体
賛体
です。
福田繁芳
14
○
福田委員長
自由党
から
山名
君が來られておる
よう
ですから、大体その
よう
に
根本方針
をきめて、これから移りたいとか
よう
に
考え
ます。他に御
発言
ございませんか。 他に御
発言
ない
よう
ですから本日はこれで散会いたしたいと思います。なお
最後
にくれぐれもお願いしておきますが、次回の
委員会
までには、先ほど申し上げたところの
試案
を党とよくお諮りなす
つて
、少くとも
所属政党
の方は、一人はどうしても出してもらう、なお、より以上各
委員
全部から二十五の
試案
が出れば非常に結構ですから、最悪の場合には一
党一案
をぜひとも出してくれる
よう
にお願いいたします。 それでは本日はこれにて散会いたします。 午前一十時五十二分散会