運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1948-09-01 第2回国会 衆議院 不当財産取引調査特別委員会 第54号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年九月一日(水曜日) 午後三時五分
開議
出席委員
委員長
武藤運十郎
君
理事
鍛冶 良作君
理事
田中
角榮
君
理事
辻 寛一君
理事
河井 榮藏君
理事
荊木 一久君
理事
石田
一松君
理事
中野 四郎君
石田
博英君 古島 義英君
明禮輝三郎
君 渡邊 良夫君 足立 梅市君 佐竹 新市君 小野 孝君 橋本 金一君
田中
健吉君
中村元治郎
君
宇都宮則綱
君
委員外
の
出席者
石炭國管
問題に ついて
出頭
した
証人
山川
良一
君 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
資料提出要求
に関する件
証人出頭要求
に関する件
石炭國管
問題に関する件 —————————————
武藤運十郎
1
○
武藤委員長
これより
会議
を開きます。 本日の
理事会
において、
決定
せられました
事項
を御報告してお諮りをいたしたいと存じます。 第一
日本海洋漁業株式会社
に対し
左記書類
の
提出
を求めたいと存じます。一、設立の
沿革趣意書等
。二、
定款
。三、
役員名簿
及び
発起人名簿
。四、
復金
より
融資
前後二回の
申込書
の写本並びに
決定措入
の状況。五、
昭和
二十二年度
貸借対照表
。六、
星野組
及び親和銀行より
日本海洋漁業株式会社
への
貸出リスト
、
復興金融金庫
に対し右に関する申込みより
審査貸出
に至るまでの調書一切の
提出
を求めたいと思います。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
武藤運十郎
2
○
武藤委員長
ではさよう決します。 なお來る三日午後一時
昭和
二十二年七月当時右二件に関與した
融資部長
及び
調査部次長
を、四日午後一時
北村徳太郎
君をそれぞれ当時
委員会
に喚問いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
武藤運十郎
3
○
武藤委員長
ではさよう決しました。 なお本日
出頭
を求めた
証人
のうち
円城寺松一
君は
地方出張
中にて九月五日帰京の予定につき、それ以後にせられたき旨の
不参届
が出ております。
永田彦太郎
君は病の重い
診断書
を添附して
出頭
できない旨の届が出ております。
貝島太
市君よりはやはり
病氣
のため
出頭
できない旨の電報が参
つて
おります。この三君につきましてはそれぞれ
不参届書
の事実を
調査
の上適宜
決定
をいたしたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
武藤運十郎
4
○
武藤委員長
ではさよう決します。 本日御
出頭
の
証人
は
山川良一
さんです。それでは御
承知
の当
委員会
における
石炭國管問題調査
のため、あなたの
証言
を求める次第であります。
証言
を求める前に
証人
に一言申し上げます。昨年十二月二十三日公布になりました
昭和
二十二年
法律
第二百二十五
号議院
における
証人
の
宣誓
及び
証言等
に関する
法律
によりまして、
証人
に
証言
を求める場合には、その前に
宣誓
をさせなければならぬことにな
つて
おります。
宣誓
または
証言
を拒むことのできるのは、一般の人については、
証言
が
証人
または
証人
の
配偶者
、四親等内の血族もしくは三親等内の姻族及び
証人
の後見人または
証人
の後見を受ける者の刑事上の訴追または処罰を招くおそれのある
事項
あるいはこれらの者の恥辱に帰すべき
事項
に関するときに限られ、
医師
、
歯科医師
、薬剤師、
薬種商
、産婆、弁護士、
弁理士
、
弁護人
、
公証人
、宗教または祷祀の職にある者またはこれらの職にあ
つた者
については、その職務上
知つた
事実であ
つた
黙秘すべきものについて尋問を受けたときに限られております。右以外には何人も
宣誓
または
証言
を拒むことができないことにな
つて
おるのであります。なお
証人
が正当の
理由
なくして
宣誓
または
証言
を拒んだときは、一年以下の禁錮または一万円以下の罰金に処せられ、且つ
宣誓
した
証人
が虚偽の陳述をしたときは、三月以上十年以下の懲役に処せられることにな
つて
おるのであります。一應このことを御
承知
にな
つて
いただきたいと思います。では
法律
の定めるところによりまして
証人
に
宣誓
を求めます。お手許に差上げておる
宣誓書
を朗読の上署名捺印願います。 〔
証人山川良一
君
宣誓
〕
武藤運十郎
5
○
武藤委員長
それでは伺いますが、あなたは今、
日本石炭協会
の
会長
をしておられますか。
山川良一
6
○
山川證人
さようです。
武藤運十郎
7
○
武藤委員長
日本石炭協会
というのは
業者
の全國的な
團体
でありますか。
山川良一
8
○
山川證人
全國的の
團体
ではありますが、
任意加入團体
であります。ですから
加入
を希望しないものはこの
協会
に加わらなくてもいいわけで、ごく小さい
炭鉱
ではい
つて
いない人もあるかもしれぬと思いますが、大体全
炭鉱
の人が
加入
しておると
考え
てよろしいかと思
つて
おります。
武藤運十郎
9
○
武藤委員長
さような
團体
は
戰爭中石炭統制会
ですか、それからずつといろいろ変
つて
きたようでありますけれ
ども
、
業者
の全國的な
團体
の
沿革
を簡單に話してみてください。
山川良一
10
○
山川證人
少し
記憶
に不十分な点、あるいは間違
つて
おるところがあるかと思いますが、一應申し上げます。古いことは特に私知りませんので、
昭和
十六年の十一月二十六日ですか、
石炭統制会
が設立されまして、それまでは主として
業者
の
懇親
と
連絡
が主であ
つた
。そのときの
名前
は
記憶
ありませんから申し上げられませんが、要するにそういう
團体
がありまして、
大東亞戰爭
の始まる前に例の
統制会
をつくるような規則ができまして、その
法律
による
石炭統制会
が設立されまして、それが結局
終戰当時
まであ
つた
わけですが、
統制会
をやめたのははつきり
記憶
しておりません。これは一應
政府
の承認を得まして
石炭統制会
をやめまして
石炭鉱業会
というものをつくりまして、それから本年の三月十一日に
石炭鉱業会
も廃止しまして、現在の
石炭協会
が成立したわけであります。
武藤運十郎
11
○
武藤委員長
石炭鉱業会
は
日本
というのはつくのですか。つかないのですか。
山川良一
12
○
山川證人
日本
がついたと思います。
武藤運十郎
13
○
武藤委員長
日本石炭鉱業会
。
石炭統制会
のときには
会長
はだれですか。
山川良一
14
○
山川證人
松本健次郎
さんです。
武藤運十郎
15
○
武藤委員長
あなたはどういう地位にお
つたの
ですか。
山川良一
16
○
山川證人
私は当時
理事
で
生産部長
をしておりました。それから後半で職制が変りまして
工務部長
で、これは三箇年間の任期中や
つて
おりましたので、結局十九年の十一月になります。三箇年間の任期満了するまでや
つて
お
つた
、その後は退職しましたのでわかりませんでした。
武藤運十郎
17
○
武藤委員長
日本石炭鉱業会
ではあなたは何にも役をしておられないですか。
山川良一
18
○
山川證人
それは去年の二月私が
社長
になりましてから
石炭鉱業会
は、
三井鉱山会社
が
会員
にな
つて
おり。
三井鉱山会社
が
理事会社
でありますので、その
三井鉱山会社
を代表するような
意味
で私が
理事
として参加してお
つた
わけであります。
武藤運十郎
19
○
武藤委員長
それでその
鉱業会
が
閉鎖機関
に指定せられて、新たに
日本石炭協会
というものをつくり、あなたがその
会長
に選ばれたということでありますね。
山川良一
20
○
山川證人
そうです。
武藤運十郎
21
○
武藤委員長
日本石炭鉱業会
及び
日本石炭協会
はどういう
目的
のものですか。
山川良一
22
○
山川證人
定款
を詳しく
承知
しておりませんけれ
ども
、
日本石炭鉱業会
は
会員
の
連絡
、
懇親
のようなことを主にしまして、
石炭鉱業
に関するいろいろな
檢討
、研究、技術の向上ということを主にし、それに関連しておることをやるのですが、
日本石炭鉱業会
の場合には、そのほかに
援護事業
とか、
資材関係
のような、そういう
方面
のことも
日本石炭協会
よりもよけいにや
つて
お
つた
わけですから、この
石炭協会
を設立しました時分に、すでにあの
團体法
の観念が出てまいりましたので、大体今度制定されました
團体法
に触れないようなことをやるという前提のもとに、今のいろいろな
援護事業
、あるいは
災害補償
というような
仕事
もや
つた
と思いますが、そういう特に統制的のことはやらないという
方向
に、その
目的
を変えて
定款
をつく
つた
わけであります。詳しいことは覚えておりませんがごく大体その程度だと思います。
武藤運十郎
23
○
武藤委員長
会員
は
日本石炭鉱業会
のときも、
日本石炭協会
のときも
任意加入
ですか。
山川良一
24
○
山川證人
任意加入
であります。
武藤運十郎
25
○
武藤委員長
いずれもはいりたい者ははいるし、はいりたくない者ははいらないということですか。
山川良一
26
○
山川證人
そうです。ただ
加入
した者が脱退する場合に、
協会
の場合は
任意
に届け出ればいいのが、
鉱業会
の場合は三箇月ぐらい前に、あらかじめ申し出ておかなければならないというような、多少
制約
があ
つた
かと思います。
武藤運十郎
27
○
武藤委員長
日本石炭鉱業会
の
会員
はどのくらいありましたか。
山川良一
28
○
山川證人
これは
ちよ
つと覚えておりませんけれ
ども
、大体全
業者
と
考え
ていただいていいと思います。
武藤運十郎
29
○
武藤委員長
日本
中の全
石炭業者
を網羅しておると申してよろしいのですね。
山川良一
30
○
山川證人
大体網羅しておると思います。
武藤運十郎
31
○
武藤委員長
昨年
石炭國家管理法案
が
議会
に上程せられるという氣運になりましたときに、
石炭業者
は、これの
反対運動
をしたようでありますけれ
ども
、そういう事実がございましたか。
山川良一
32
○
山川證人
反対運動
と申しますか、
反対
の
意思表示
は相当強くいたしました。
武藤運十郎
33
○
武藤委員長
業者
は全部
反対
でありましたか、
賛成
の
業者
もありましたか。
山川良一
34
○
山川證人
初めのほどは人によ
つて違
つた
かと思いますけれ
ども
、
石炭鉱業会
でいろいろ
話合い
をしまして、
鉱業会
として
反対
の
意思表示
をするというふうに、六月ごろか七月でありましたか、そのころに、
話合い
をしてそういう
方向
で進めて行くことにな
つたの
であります。
武藤運十郎
35
○
武藤委員長
日本石炭鉱業会
として、この
石炭國管法
には
反対
をしよう。そういう決議と言いますか、
申合せ
をしたわけですね。
山川良一
36
○
山川證人
ええ、
話合い
をしたわけです。
武藤運十郎
37
○
武藤委員長
それは何か
大会
でも開いてや
つた
わけですか。それとも
代表者
なり、
役員
なりが集ま
つて
、さような
申合せ
をしたわけですか。
山川良一
38
○
山川證人
鉱業会
の
会議
は、あのときは
理事会
と
総代会
とありますが、
総代会
というのは全國の
大会
であります。ですから
両方
の
会議
で相談してや
つたの
でありまして、
緊急内容
の場合には主として
理事会
で措置しております。
武藤運十郎
39
○
武藤委員長
その
総代会
や
理事会
で
反対
の
態度
をとろうということにきま
つた
ようでありますけれ
ども
、その際
反対
はしないという議論も出たのですか。
山川良一
40
○
山川證人
私はあまり
記憶
しておりません。なぜかと申しますと、少し申してよろしいなら申し上げますが、私自体として
國営問題
のようなことについて、前からいろいろなことを研究してお
つた
。私
個人
ではありませんが、や
つて
おりましたので、いろいろな
考え方
もしていたのでありますけれ
ども
、みんなあげて
反対
するかどうかということについては、私
自身
はそういう人のことはわからなか
つた
わけであります。ですけれ
ども
、そういう場合に話をしますときに、私が出ました
会議
には、
反対
の
意思
を表示した者はなか
つた
ように
記憶
しております。
武藤運十郎
41
○
武藤委員長
全会一致
でこの
法案
の阻止をやろうということに
申合せ
ができたわけですね。
山川良一
42
○
山川證人
そういうふうに
記憶
しております。私の出た
会議
については……。
武藤運十郎
43
○
武藤委員長
一体どういうわけで
反対
ということにきま
つた
わけですか。つまり
國管案
に
業者
が
反対
するおもなる
理由
はどこにあ
つたの
ですか。
山川良一
44
○
山川證人
それは
石炭鉱業会
として書いたもので、この
意思表示
をしたのがありますので、ごらん下さいますとわかりますが、それはそのときどきの模様によ
つて
、たとえば一番初め一應眞向から
反対
しようということではなしに、一体
石炭國管法
の
内容
はどういうものか、あるいは
政府
はどういう
考え
で、あれをやろうと思
つて
おられるかということが疑問だから、初めから
國管
はいけないのだという
態度
をと
つたの
ではなしに、あるいはこれも六、七月ごろだ
つた
と思いますが、
商工大臣官邸
で、
商工大臣
それから
安本長官
も同時におられましたが、そういう
関係
の方数人、並びに
事務当局
の
人たち
と懇談しまして、
國管法
の
内容等
の打
合会
をや
つた
。そのときに
安本長官
の
和田
氏からいろいろ説明を聽きまして、これは結局
経営権
の棚上ではないかということを質問しましたら、結局そういうことになるのだという話があ
つた
わけなんです。それはまだ
政府
の
法定案
ではなか
つた
と思いますが、一應案の構想を聽いた。そのときにもさらにいろいろなことを聽きますと、結局
増産
のためにやるのだという話は一致しておりました。ただ
結営権
の棚上かどうかということについては、
政府
として一致してお
つた
かどうか、それはわかりませんが、
安本長官
の
和田
氏からそういう話がありました。ただ
増産
のためということでは一致しておりましたから、それならば
國管法
が
増産
に寄與するか否かという
方面
から
檢討
しまして、そのときも
エキスパート
を民間から集めて
政府当局
に
伺つて
、その
仕事
をやらせれば必ず
増産
になるのだという
抽象論等
も出ましたけれ
ども
、私は先ほどお話しましたように、
石炭統制会
にいるときに
生産
の面を直接担当していろいろなことをや
つたの
ですけれ
ども
、実際において私
自身
が
エキスパート
とは申しませんが、ただ炭を掘ることが上手であ
つて
も
政府
の機構の中にはい
つて
うまくやれるかどうかということは、私
自身自信
はもたない。そういう
関係
から、たとえば
エキスパート
を集めれば
増産
になるじやないかということがほとんど全体の人から言われたことでありますが、私
自身
はそう思
つて
おりませんし、結局
増産
の
角度
からいろいろ
檢討
して、これでは大して
増産
にはならない。それでもし
イデオロギー
のことで
國管
がいいかどうかという問題ならば、またわれわれとしては別に
檢討
すべきだろう。それで
イデオロギー
から
國管
をやるべきであるということならば、一應それは
石炭
の
生産
が安定した後に研究すべきではないか。今は一トンといえ
ども
石炭
の必要な場合に、
増産
に支障が起ると
考え
られる今度の
國管法
が、
増産
を企図するならばやらない方がいいのではないかということで、要は
増産
になるかならぬかという点が重点だ
つたの
であります。
武藤運十郎
45
○
武藤委員長
國管案
の
目的
が
石炭
の
増産
にあるというならば、
業者
の
考え
からして、それは
國管
によらないで行く方が
増産
の
目的
を達し得る、そういう
考え
のもとに
國管案
には
反対
であるということにな
つた
わけですか。
山川良一
46
○
山川證人
殊にその当時の
國管案
、初めの原案と申しますか……。
武藤運十郎
47
○
武藤委員長
経営権
の棚上とか、あるいはさつきあなたが言いました
一つ
の社会主義的な政策の
イデオロギー
から
石炭
の
國管
が行われるということになり、またそれに続いて全
産業
の
國家管理
にまでも移行することになるのではないかというような、
イデオロギー
に立脚した
考え方
で
反対
したのでは全然ないのですか。それとも
両方
でありますか。
山川良一
48
○
山川證人
それは人によ
つて
多少違うかもしれません。というのは、一人一人が
意見
を出しまして、
自分
はこういう観点から
反対
するのだということまでは明確にしておりませんから、ただわれわれは一應
増産
のためにやるのだという
当局
の話だから、その点から
檢討
しようということで進んだので、あるいは
個人
々々に一人ずつ聽いたら、
イデオロギーそのもの
も
反対
だということのために、特に猛烈に
反対
するというような
考え
の人もあ
つた
ろうと思います。
武藤運十郎
49
○
武藤委員長
石炭國管案
というものは
経営権
の棚上げであり、
自分たち
の
事業
、財産を取上げるよううな形になるので、たいへんなことになるというような
考え
から
反対
したのもあるのですか。
山川良一
50
○
山川證人
それはこまかいことを申しますと、御
承知
と思いますが、
石炭
の大
部分
を
生産
しておる
会社
は大体
制限会社
にな
つて
おりますので、それは私
ども
初め
重役面
はしておりますけれ
ども
、結局
経営
を担当しておるだけで、
資本家
でも何でもないものですから、比較的純眞な
立場
から
増産
になるかならぬかということを研究したのですが、実際の
資本家
であり、さらに
経営者
である者の
立場
はまた
違つた
かもしれません。私
ども
はそういう
人々
がどういうふうに
考え
るかを一々
檢討
する必要もないし、またそういう
人々
に同調するという
立場
にはないのでありまして、それは
石炭
の
生産
を大
部分
も
つて
おるところの、いわゆる
大手筋
とい
つて
おる側の大体
意向
ではなか
つた
かと思います。私は
業者
全部を代表することは少し無理かと思いますが、私は私の主観で申し上げておるのですから、そのお含みでひとつお聽き願います。
武藤運十郎
51
○
武藤委員長
日本石炭鉱業会
の
会員
は、いずれも
石炭業者
であり、
資本家
でありまして、あなた方と別個のものではないと思います。あなた方が
社長
なり
專務
なり
理事
なりとして出られる場合には、それぞれ
石炭資本家
、
石炭業者
を代表して出ておられるのでありますからして、
経営面
を担当しておるという者だけの
意見
で、
反対
か
賛成
かという
日本石炭鉱業会
の
態度
はきまるのではなくして、やはり
日本石炭鉱業会
の
構成員
であるところの各
石炭業者
、
石炭資本家
の
考え
によ
つて
きまるのであり、きめたのではないのですか。
山川良一
52
○
山川證人
石炭
の
資本家
というのは、
制限会社
の方は
持株整理委員会
が株を持
つて
いるのですね。そこの
意向
で重要なことはある程度きまるわけですが、それは一應今までの
資本家
の
制約
を受けてないから、
國家
的に見てどうしたら一番いいのか、もちろん
会社
がつぶれてもかまわぬということまではやりませんけれ
ども
、
会社
の將來も
考え
、さらに
石炭産業
をどういうふうにも
つて
い
つた
が
國家
のためになるかというようなことは
考え
ているわけであります。そういう
角度
からお話したわけであります。
武藤運十郎
53
○
武藤委員長
いよいよ
業者
が
反対
ということに
申合せ
をいたしましたのが六、七月ごろですね。
山川良一
54
○
山川證人
そうです、七月ごろだと思います。一番初めに申し上げましたように、
関係大臣
の話を聞きましてから、またさらに
態度
をきめたのですから、それはおそらく七月ごろだと思います。
武藤運十郎
55
○
武藤委員長
いよいよそういうふうにきま
つて
、今度は
反対運動
の実践に
移つた
であろうと思うのでありますが、どこに
運動
の
本部
といいいますか、
会合
の
場所
といいますか、
連絡場所
といいますか、そういうものを設けたのでありますか。
山川良一
56
○
山川證人
それはありません。
武藤運十郎
57
○
武藤委員長
ではどこで
連絡
をしましたか。
山川良一
58
○
山川證人
それは今の
石炭鉱業会
の
事務所
でいろいろな話をしてお
つた
わけです。
武藤運十郎
59
○
武藤委員長
石炭鉱業会
の
事務所
を
本部
とも
連絡場所
ともしてや
つた
わけですね。
山川良一
60
○
山川證人
そこがまたいろいろな
檢討
をするために必要なんです。
武藤運十郎
61
○
武藤委員長
この
運動
の指導的な役割を勤めた
首脳者
はだれだれでありますか。
山川良一
62
○
山川證人
指導的といわれますかどうか知りませんが、これは
交友関係
で、そのときに
石炭鉱業会
で
話合い
をしまして、たとえばだれだれに
大臣
に
会つて
もらおうというような話もあらかじめしまして、重要な場合には、たとえば今度はこういう連中がだれに会うということを話をしてや
つて
おりますので、みずから進んで指導的というわけにはいかぬかと思いますが、そういう場合に出ます者は、一應組織の
代表者
と、それから結局大きい
会社
の者がいきおいそういうことに参加するようなかつこうにな
つて
きているのです。
武藤運十郎
63
○
武藤委員長
つまり私の言うのは、それじやひとつ
大臣
に面会してどういうことを頼もうとか、
議会
に
行つてどうしよう
とか、そういうことを企画し実行するところですね。
指導部
ですね。
山川良一
64
○
山川證人
それは大概の場合
理事会
です。
武藤運十郎
65
○
武藤委員長
そうすると、主として毎会出席してその衝に当られた
理事
はだれですか。
山川良一
66
○
山川證人
当時
在京
の者ということになります。
在京
の者と申しますと、
東京
に本社のある者は大体参加しておると思います。それから
理事
で、
地方
から
理事会
を開くとか、あるいはその他のためにたまたま
東京
に來てお
つた者
は、大体参加しておると思います。
武藤運十郎
67
○
武藤委員長
おもなる者はだれだれか、ひとつ御
記憶
のある限りおつしや
つて
ください。
山川良一
68
○
山川證人
それならば、私を先に言うのはおかしいけれ
ども
、私、それから三菱の常務の高木君、
北海道炭礦汽船
の
会長吉田
君、それから
井華鉱業
、この前の住友の
村木取締役
、
古河工業
の
專務
の
円城寺
君、これは
石炭鉱業会
の副
会長
をしていましたから、その
意味
もあるわけであります。日鉄鉱業の者が、これはきま
つた人
ではなしに、
社長
が來たり、
專務
が來たりしていたと思います。それから
北海道
はおもに
東京
におります
関係
で、
茅沼炭鉱
の茂木君がやはり
理事
をしております。それから
常磐炭鉱
の大貫君、これも
ちよ
い
ちよい東京
に來ていましたから参加していたと思います。
宇部方面
では大体俵田氏が
ちよいちよい來
たのでないかと思います。九州は当時の
鉱業会
の副
会長
であ
つた
竹内禮藏君
、
麻生鉱業
の
麻生
君、それから各
地方
に
石炭鉱業会
があるわけですが、その
事務当局
のうち
理事
にな
つて
いるものがありますが、それが
ちよ
い
ちよ
い出てきますので
会合
に参加しているだろうと思います。実はそのときの
理事会
の
議事録
がありまして、
出席者
の名は大体書いてありますから、詳しいことはそれをごらんくださいますとわかります。
武藤運十郎
69
○
武藤委員長
これは今保存されておりますね。
山川良一
70
○
山川證人
それは今私の方で保存しておりませんが、
閉鎖機関
にな
つて
おりますので、
閉鎖機関
の方に保管していると思います。
武藤運十郎
71
○
武藤委員長
それを見れば大体わかると思いますが、その
運動
を始めたころからは、ほとんどただいま伺
つた
ような
諸君
が連日そこに集ま
つて協議
をしたようなわけですか。
山川良一
72
○
山川證人
そう連日というほどや
つて
おりません。
武藤運十郎
73
○
武藤委員長
連日というほどではないが、必要に應じて相当頻繁にや
つた
わけですか。
山川良一
74
○
山川證人
はい。それからもう
一つ
や
つたの
は、
石炭鉱業会
の中にまじめに
國管
問題を研究する
委員会
をも
つて
いたのです。そういう
委員会
の結果等を聽きながらや
つて
いましたから。
武藤運十郎
75
○
武藤委員長
石炭國管
の是非について、
業者
の
立場
からこれを
檢討
する
委員会
をも
つたの
ですか。何という
名前
の
委員会
ですか。
山川良一
76
○
山川證人
ちよ
つと
名前
は忘れましたが、
國管委員会
と略称していました。
武藤運十郎
77
○
武藤委員長
國管委員会
の
構成
は。
山川良一
78
○
山川證人
それは
鉱業会
の
事務当局
の中と、
関係各社
の職員の者で
構成
されておりました。
武藤運十郎
79
○
武藤委員長
理事諸君
、その他有力な
諸君
が集ま
つて相談
をされた一番最初、一体われわれはこの
運動
をいかに展開し、いかにこれを成功的に導くかということについて、かなり具体的に
根本方針
をきめられたと思うのですが、それはいつごろですか。
山川良一
80
○
山川證人
鉱業会
としてやりましたことは、おもに
関係当局
とか、あるいは
國会
の方々に
会つて
、われわれの趣旨を徹底するというようなことをや
つて
おりました。そういうふうなことをやろうじやないかということは、さつき申しました六月か七月ごろにやりましたときに、大体そういうふうなことは申し合わせたように思うのですけれ
ども
、そのときはただ
反対
でなしに、
内容
を聽きながら行こうというようなかつこうで済んだと思います。
武藤運十郎
81
○
武藤委員長
一度に
根本方針
がきま
つた
わけじやないですか。
山川良一
82
○
山川證人
それはいたずらに
反対
せんがために
反対
するとよろしくない
國管案
がどういうものか知らずにや
つたの
ではいけないというのが私
ども
の
考え
ですから、
政府
の
考え
を聽きながら、それに対してかくあるべしということを主張しておりました。さつき申した一番初めに
商工大臣
の
官邸
での
関係大臣
並びに
関係当局
との会談の結果、それも
政府案
でなか
つたの
ですが、そういう案が
檢討
されたならば、そのことについてどうわれわれは
考え
るかということから始めたのです。だんだん案の
内容
が立案中に変りました。変るごとにわれわれは
意思表示
さして公正に
考え
てや
つて
きたつもりでおります。
武藤運十郎
83
○
武藤委員長
そうすると
運動
の対象として、まず
政府
または
主管大臣
に対して案の
内容
を聽くとか、それに対する
反対
の陳情をするとか、あるいは
議会方面
について
衆参両院議員
に、あるいは各党に働きかけるとか、あるいは
言論界方面
で
新聞雜誌等
に対して適当な働きかけをするとか、そういうような方法ももちろん協議せられたのでしようね。
山川良一
84
○
山川證人
そうです。
武藤運十郎
85
○
武藤委員長
それでは
政府
及び
主管大臣等
に対する点は大体今伺いましたけれ
ども
、
議会方面
並びに
政党方面
に対してはどういうふうな
運動
をしようということにな
つたの
ですか。
山川良一
86
○
山川證人
それは私
ども
の
考え
をまとめて徹底させようというのが
鉱業会
の
意見
なんです。ですからこちらに出かけてきたことはあ
つた
かどうか
記憶
しませんけれ
ども
、最後は鉱工業
委員会
の公聽会まで出てきたわけなんであります。
武藤運十郎
87
○
武藤委員長
こちらに出かけてきて陳情するという程度くらいをきめたのですか。
山川良一
88
○
山川證人
そうなんです。
武藤運十郎
89
○
武藤委員長
新聞雜誌社等に対しては……。
山川良一
90
○
山川證人
それは雜誌社の
諸君
とか何とか、そういう者に集
つて
いただいたり、話をしたり、あるいはいろいろな書き物を配付をしたり、そういう程度の了解
運動
をした。
武藤運十郎
91
○
武藤委員長
日本石炭鉱業会
を中心として中央で
反対運動
をやられたようでありますけれ
ども
、九州、
北海道
あるいは東部、西部というようなわけで、各
地方
々々にも
反対
のための
会合
があ
つたの
ではないかと思うのでありますけれ
ども
、あなたはかような
地方
的な
会合
に参加せられたことはありませんか。
山川良一
92
○
山川證人
私は業務のことで一昨年の秋ごろ以來
東京
を離れておりません。
武藤運十郎
93
○
武藤委員長
全然行
つて
おりませんか。
山川良一
94
○
山川證人
去年の暮と今年の初めに家庭の不幸のために二回ほど九州に行きましたが、それは私用で行きましたので……。
武藤運十郎
95
○
武藤委員長
あなたはこの
運動
に
関係
して
政府当局
者、代議士、参議院議員、新聞記者等についてあなたが面接せられたことはありますか。あるとすればいつごろだれに会いましたか。
山川良一
96
○
山川證人
これは相当、殊に
政府当局
の人、新聞記者には会いましたので、
ちよ
つと一々
記憶
しておりませんが、
商工大臣
、
安本長官
、それから官房長官——その当時の西尾さんあたりには、この件で三、四度は少くとも会
つた
と思います。なおその他にも
会つて
おるかもしれません。それから三党首の芦田、三木、片山、当時片山さんは総理でありました。それから新聞記者とは相当に
会つて
おりますし、殊に私は先ほど申しましたように早くから
國管
問題を研究しておりましたので、いろいろ研究しておるということを記者
諸君
が
知つた
かどうか知りませんが、私のところにもよく訪ねて來ましたし、そういう記者
諸君
とも
ちよ
い
ちよ
い
会つて
おりますので、一々時期がいつだづたか、よく
記憶
しておりませんが、相当
会つて
おるわけであります。
武藤運十郎
97
○
武藤委員長
衆参両院議員
については……。
山川良一
98
○
山川證人
それも私の会いましたのは、そういう
人たち
が
國管
についてどういう
意見
をも
つて
おるのかということを聽かれるために、参議院議員の方が一回、衆議院議員の方が一回でありましたが、鉱工委員としての
立場
かどうか、
ちよ
つと
記憶
いたしませんが、十数名の方と一回か二回かお目にかか
つた
ことと、それから
ちよ
い
ちよ
いぶつか
つた
ときに、この問題に当然触れて話すようなことになりましたけれ
ども
、具体的にはよく
記憶
しておりません。
武藤運十郎
99
○
武藤委員長
名前
をあげることはできませんか。
山川良一
100
○
山川證人
私実は代議士の皆さんにはあまり顔なじみがないので
記憶
しませんが、竹田さんには私尋ねて行
つて
会
つた
ことがあります。積極的に行
つたの
はそれぐらいだと思
つて
おります。相当
会つて
おることは
会つて
おります。代議士
諸君
にはあまり
会つて
おりませんけれ
ども
、新聞記者には相当
会つて
おります。
武藤運十郎
101
○
武藤委員長
新聞社は各社ですね。
山川良一
102
○
山川證人
各社と思います。思いますというのは、一々どこのたれだということを詳しく覚えておりませんので……。
武藤運十郎
103
○
武藤委員長
代議士や参議院議員にお会いにな
つた
趣旨は、先ほどのお話でありますと御
意見
を承るというように承
つたの
ですけれ
ども
、ただそれだけですか。
山川良一
104
○
山川證人
そういうのもあります。それから積極的に私たちの
考え
を徹底させようというのもあります。
武藤運十郎
105
○
武藤委員長
徹底をさし、この案が上提せられた場合には、ひとつ
賛成
をしないでもらいたい……。
山川良一
106
○
山川證人
私らの方が正しいと思われるならば、私らの方の
意向
に御
賛成
願いたい。こういうことなのです。
武藤運十郎
107
○
武藤委員長
いろいろ
運動
については
会合
費、通信費、あるいは交通費、印刷費、人件費等、費用も相当要
つた
だろうと思うのですが、そういう費用はどこからどんな形で支拂
つたの
ですか。
山川良一
108
○
山川證人
石炭鉱業会
としては私は大した金は要
つて
おらぬと思います。ですから私の方は自動車で乘りまわすとか何とかいうことも、これは
仕事
の
関係
でや
つて
おりますので、
鉱業会
としてもさつき申しました
委員会
のようなものも実は義務的にや
つて
おりますから、大した金は要らない。從
つて
鉱業会
、あるいは今申しました普通の業務の中で、私も自動車に乘りますということで済ましておるわけであります。
武藤運十郎
109
○
武藤委員長
それは交通費だけですね。会費は……。
山川良一
110
○
山川證人
会合
費とい
つた
ところで大したものは出ておりません。
武藤運十郎
111
○
武藤委員長
当時相当大規模に、はでに
運動
があ
つた
ようでありますけれ
ども
、それほどでもなか
つたの
ですか。
山川良一
112
○
山川證人
それは
石炭鉱業会
としては、今申し上げたあるグループでは相当や
つた
ようなものがありましたけれ
ども
、これは一應
鉱業会
としては問題にならないものであります。
武藤運十郎
113
○
武藤委員長
この
運動
のための経費というものを、特に
業者
から支出をせしめたわけではありませんか。
山川良一
114
○
山川證人
それはありません。今の
制限会社
の場合は出せないのです。
武藤運十郎
115
○
武藤委員長
出炭量一トンについていくらというようなことで、
運動
費というか、経費というか、そういうものをこの
運動
のために醵出せしめたことはありませんか。
山川良一
116
○
山川證人
石炭鉱業会
ではありません。
武藤運十郎
117
○
武藤委員長
何かありますか。
山川良一
118
○
山川證人
それは今の九州
方面
の連中が出て來ておりましたので、その連中は
自分たち
の経費の共同負担というような
関係
で、これは連中としてはよくやることですが、一部の者は支出したのじやないかと思
つて
おります。
武藤運十郎
119
○
武藤委員長
九州
方面
の
炭鉱
業者
は、その
業者
として自主的にそういうことをや
つた
わけですか。
山川良一
120
○
山川證人
それは事務の者が上京して來ておりますので、そういう者の共同負担というつもりでや
つた
ように聞いております。
武藤運十郎
121
○
武藤委員長
一トンについどのくらいという標準ですか。
山川良一
122
○
山川證人
それは知りません。
武藤運十郎
123
○
武藤委員長
経費の
関係
でだれかよく知
つて
おる人はありませんか。
山川良一
124
○
山川證人
それはやはりそういう
関係
のものをお調べを願わぬと、
ちよ
つと
大手筋
の連中は全然
承知
しません。
武藤運十郎
125
○
武藤委員長
大手筋
というのはどういうのですか。
山川良一
126
○
山川證人
大体大
会社
です。
武藤運十郎
127
○
武藤委員長
大
会社
で表面的な
運動
をしておるものはわからぬというわけですか。
山川良一
128
○
山川證人
表面的、内面的ということでなしに、
石炭鉱業会
としてやらなか
つた
ところはわからないわけです。
武藤運十郎
129
○
武藤委員長
あなたは主として
石炭鉱業会
の方を担当しておられたので、よくわからないのですか。
山川良一
130
○
山川證人
担当というか、
石炭鉱業会
以外のことは何もやらない。ただ
石炭鉱業会
は人の行動を
制約
できないわけでありますから、
石炭鉱業会
としてはさつき私が申し上げたようなことしかや
つて
おらないわけです。
武藤運十郎
131
○
武藤委員長
あなたが代議士や参議院議員
諸君
に会われて説明をした結果、それらの
諸君
で、それは
反対
であるとか、
賛成
であるとか、それは結構だとか、ぐあいが惡いとかいうような明答をせられたですか。
山川良一
132
○
山川證人
もつとも会いました範囲は、社会党の皆さんはもとより
イデオロギー
も相当深いから、私
ども
お話しても問題にならぬと思いましたから、ほとんど社会党の方にはお目にかからなか
つた
と思
つて
おります。そのほかの方には、私
ども
がこういう
意味
で
増産
にならないと思うということは、一應わか
つて
いただいたように思
つて
おります。
武藤運十郎
133
○
武藤委員長
初めから
反対
であ
つた者
、あるいは説明を聽いて
反対
の
態度
をと
つた者
、いろいろ種類がありますか。
山川良一
134
○
山川證人
その辺は私各
個人
々々その氣持はよくわかりませんけれ
ども
、特に初めから
自分
は
國管
に
賛成
だというような
意向
を漏らした者はいなか
つた
ように思いますが、何も発言しなか
つた人
の中に、
賛成
だと思う者があ
つた
かもしれませんが、それはわかりません。
武藤運十郎
135
○
武藤委員長
大体そういうふうな代議士や参議院議員への働きかけというのは、主として鉱工業委員でありますか、それ以外の社会党を除く各党の
諸君
にお話にな
つた
わけですか。
山川良一
136
○
山川證人
私の
考え
では、鉱工業委員の皆さんに特にわか
つて
いただかなければならない、こういうつもりでおりました。そこが中心にな
つて
いたように思いますけれ
ども
、こまかいことは今
記憶
しておりません。
武藤運十郎
137
○
武藤委員長
それから各代議士、各参議院議員に個別におやりにな
つたの
ですか。それとも政党の幹部どころの
諸君
に一括して
反対
方を頼んだというようなことはないのですか。
山川良一
138
○
山川證人
そういう一括して政党の方にお話するということは……。民自党の人に
会つて
話したことはあります。
武藤運十郎
139
○
武藤委員長
だれですか。
山川良一
140
○
山川證人
民主党も今のようなぐあいで、
團体
で一緒に大勢でや
つた
機会は、私はさつき言
つた
竹田さんを訪問したことはありますが、そのほかに特にお目にかか
つた
ことはないような氣もします、よく
記憶
しませんが……。
武藤運十郎
141
○
武藤委員長
御
記憶
ありませんか。
山川良一
142
○
山川證人
よく
記憶
しておりません。私はあとでいろいろ問題になると思
つて
おりませんでしたから……。
武藤運十郎
143
○
武藤委員長
ひとつ思い出す限り遠慮なくお話をしていただきたいのです。
山川良一
144
○
山川證人
あとから問題になると思
つて
おりませんから、覚えておりません。
武藤運十郎
145
○
武藤委員長
記憶
がない。
山川良一
146
○
山川證人
またそういうことなら、いつどうだ
つた
かを調べてこなければなりませんが、書いたものを持
つて
おりませんから……。
武藤運十郎
147
○
武藤委員長
そう詳しくなくても、大体民主党
関係
はだれに会
つた
とか、民自党
関係
はだれに会
つた
とかいうような御
記憶
の程度でも結構ですよ。
山川良一
148
○
山川證人
民自党の方は吉田総裁にも、植原さん、大野さんですか、そういう
人たち
に会
つた
。
武藤運十郎
149
○
武藤委員長
吉田総裁、植原さん、大野さん、それから……。
山川良一
150
○
山川證人
それから……。
武藤運十郎
151
○
武藤委員長
いや、時間がかか
つて
もよろしゆうございますから、ゆつくり思い出してください。
山川良一
152
○
山川證人
それから飯塚の近所の——あまり大勢は
会つて
おりませんから。九州の飯塚近所の人がおりますけれ
ども
、
ちよ
つと胴忘れしました。
武藤運十郎
153
○
武藤委員長
そう大勢なければ……。
山川良一
154
○
山川證人
大勢でないけれ
ども
、私は党にお話するというかつこうで、一々名刺も交換しなか
つたの
が多いと思います。それで私覚えていない。実を申しますと、だれに
会つて
、この人に特にどうというようなことではなしに、われわれの主張をだれにでも聽いていただこう。新聞記者
諸君
にも私は一々名刺を交換しませんから、私がそう特に忘れておるように思われるかもしれませんけれ
ども
……。
武藤運十郎
155
○
武藤委員長
いや決してそうじやありません。民主党では……。
山川良一
156
○
山川證人
民主党では鉱工業委員の西田君なんかは、当然
業者
として
理事会
にも参加しておりますから、西田君とか、長尾とかいう、その連中は
会つて
おります。これは
経営者
の一人として
考え
ておりますから、つい申し上げませんでしたが……。
武藤運十郎
157
○
武藤委員長
それから……。
山川良一
158
○
山川證人
私は実を言うと、代議士の皆さんにあまり交遊はないのです。ですから一度や二度会
つたの
では、あまり
記憶
しておりません。
武藤運十郎
159
○
武藤委員長
まだあとで思い出す見込みがありますか。
山川良一
160
○
山川證人
それは思い出すよりも、そのときに一緒に出た連中と、だれだれがあのときに來てお
つた
かということを話させてみたらわかります。それならよいけれ
ども
、私一人でや
つた
場合には、あまりありませんから。竹田さんと三人くらいのものでしよう。一人で会いに行
つたの
は。
武藤運十郎
161
○
武藤委員長
吉田さんとはどこでお会いになりました。
山川良一
162
○
山川證人
吉田総裁と会
つたの
は、吉田さんの家へ訪ねて行
つた
と思います。
武藤運十郎
163
○
武藤委員長
だれとだれが行
つたの
ですか。
山川良一
164
○
山川證人
そのときには、さつき申しましたような連中が大分行
つて
おります。さつき、大体こういう連中がよく行
つて
お
つた
と申しましたね。
武藤運十郎
165
○
武藤委員長
大勢そろ
つて
行
つたの
ですか。
山川良一
166
○
山川證人
大体そのうち七、八人は行
つて
いると思います。
武藤運十郎
167
○
武藤委員長
植原さんとは。
山川良一
168
○
山川證人
そのときに植原さんはおられぬで……いや、植原さん、大野さん、そこで会
つた
ように思います。
武藤運十郎
169
○
武藤委員長
吉田さんのところで一緒に……。
山川良一
170
○
山川證人
はあ。民自党という
立場
で行きましたから。
武藤運十郎
171
○
武藤委員長
竹田さんとは。
山川良一
172
○
山川證人
竹田さんは、うちに行きました。
武藤運十郎
173
○
武藤委員長
西田さんや、長尾さんは。
山川良一
174
○
山川證人
これは
鉱業会
によく來るのです。
石炭
経営者
なものですから。
武藤運十郎
175
○
武藤委員長
そこで話をした。
山川良一
176
○
山川證人
はい。
武藤運十郎
177
○
武藤委員長
あなたは上野の富士ホテルとか、赤坂の中川旅館とか、神田の龍名館とか、滝野川の鈴木旅館とか、築地の川村旅館、本郷の大野屋旅館、築地の料理屋で金
田中
、高野、そういうところへいらつしや
つた
御
記憶
はございませんか。
山川良一
178
○
山川證人
その時分ですか。
武藤運十郎
179
○
武藤委員長
はめ。
山川良一
180
○
山川證人
ありません。大体大
部分
のものは知りません。
場所
がどこにあるのか。
武藤運十郎
181
○
武藤委員長
六、七月ごろから十一月ごろまでの間に、つまり
國管案
が議論せられているころ……。
山川良一
182
○
山川證人
全然行
つて
おりません。
武藤運十郎
183
○
武藤委員長
いろいろ調べてみると、
國管
問題が論議せられているころに、
業者
やあるいは
衆参両院議員
のうち相当数の人が、ただいま申し上げたような旅館または料理屋に出入をし宿泊をしている事実があるのですけれ
ども
、それらの事実はあなたは御存じありませんか。
山川良一
184
○
山川證人
龍名館に泊
つて
いることは知
つて
おります。そのほかのことはよく知りません。
武藤運十郎
185
○
武藤委員長
龍名館のことは御存じですか。
山川良一
186
○
山川證人
龍名館というのは、
鉱業会
や何かのことで催しがありますと、龍名館に泊
つて
いる連中によく
連絡
しておりました。
武藤運十郎
187
○
武藤委員長
龍名館というのは
鉱業会
で
経営
しているのですか。何か
関係
があるのですか。
山川良一
188
○
山川證人
あれは私の
記憶
する範囲では、九州の
炭鉱
業者
は古くからあそこを常宿にしてお
つた
ように思います。
武藤運十郎
189
○
武藤委員長
それ以上の
関係
はないわけでですね。
山川良一
190
○
山川證人
ないと思います。
武藤運十郎
191
○
武藤委員長
龍名館にはどういう人が泊
つて
お
つた
ようですか。または出入りしたようですか。
山川良一
192
○
山川證人
それは私
ちよ
つと
記憶
しませんが、泊
つて
お
つた者
は九州
方面
の者が主ではないでしようか。よくは知りません。
武藤運十郎
193
○
武藤委員長
いつごろですか、そこで賭博をして問題にな
つた
ことを御存じですか。
山川良一
194
○
山川證人
うわさは聞いておりますが、眞実かどうか知りません。
武藤運十郎
195
○
武藤委員長
こういうところの支拂や何かはだれがどういうふうに支拂
つて
おるか、あなたは御存じないですか。
山川良一
196
○
山川證人
全然わかりません。
武藤運十郎
197
○
武藤委員長
代議士や、参議院議員と面会されて、あなたは食事をともにしたというようなことはございませんか。
山川良一
198
○
山川證人
それは、たとえば
鉱業会
なんかで会いますときに、食事の時間がきて
鉱業会
の中で簡單な食事をするというようなことはありました。
武藤運十郎
199
○
武藤委員長
料理屋、待合で大いに食事をするということはなか
つた
ですか。
山川良一
200
○
山川證人
それはございません。
武藤運十郎
201
○
武藤委員長
新鋭大衆党とかいう党の眞木康年という人を御存じですか。
山川良一
202
○
山川證人
知りません。
武藤運十郎
203
○
武藤委員長
石炭國管
反対
のポスターがずいぶんあつちこつちへはられましたし、なかんずく
議会
の周囲には、当時私
ども
ほとんどはりめぐらされたという感じを受取
つたの
ですが、これはどこでや
つた
か御存じありませんか。
山川良一
204
○
山川證人
実はあれは九月か十月ごろだ
つた
と思いますが、
鉱業会
の
総代会
をやりまして、そのときに私
ども
が
在京
の者で
運動
をしていることが少し微温的だ、もう少し大衆にわかるような方法を講じなければいかぬという説が出まして、大体私
ども
は純眞にや
つて
來たつもりでありますので、そういうことをすることの可否についていろいろ議論をしまして、それは
考え
ものだろうということで、
総代会
の席では一應保留にしまして、今の
理事会
でもう一遍
檢討
しようということで、
理事会
一任の形になりまして、
理事会
でも
話合い
、そういうことはよい結果になるとは思わないから
鉱業会
としてやるのはやめにしよう、しかしただいま申しますように、各人がやるのには
鉱業会
そのものは
制約
できませんので、
鉱業会
としてはやらないということで、それから先は関知しなか
つた
わけです。
武藤運十郎
205
○
武藤委員長
それではどこであのビラをつく
つて
、たれがは
つた
かわからないですか。
山川良一
206
○
山川證人
そのときの発言者は
田中
彰一。
武藤運十郎
207
○
武藤委員長
どこの人ですか。
山川良一
208
○
山川證人
大体は
東京
の人だと思いますが、九州で
石炭
業をや
つて
おります。それから大阪に住
つて
おるかもしれませんが、肥田という人があります。その二人が多く主張した。あのものは二人で
考え
てや
つた
ようなものです。
武藤運十郎
209
○
武藤委員長
新鋭大衆党の眞木康年という男がビラはりを引受けてや
つた
という話があるのですが、そういうこともあなたは御存じないのですね。
山川良一
210
○
山川證人
全然存じません。眞木康年がビラをは
つて
おるということも私は知らない。
武藤運十郎
211
○
武藤委員長
こんどは
日本
石炭鉱業
連盟というものについて伺いたいのですが、あなたは何かしておられますか。
山川良一
212
○
山川證人
それの常任
理事
をや
つて
おります。
武藤運十郎
213
○
武藤委員長
それはどういうふうなものですか。
日本石炭鉱業会
、今度は
石炭協会
ということにな
つて
おりますが、どういうふうに違うのですか。
山川良一
214
○
山川證人
石炭鉱業会
自体は單に
業者
の利益ばかり言
つて
おるべきではないという見解でわれわれおるので、さつき申しましたように、公正の
立場
でほんとうに國のため
考え
ながらやるのが
石炭鉱業会
であるという
考え
に立
つて
おる。それから例の労働組合等ができまして、
團体
交渉その他が開始されるに至りまして、労働組合そのものも全國組織ができますし、それについて全國組織の相手方になる
経営者
の組織もあ
つた
方がよいということで、これは連盟の方は
経営者
の利益代表というような
意味
で結成したわけです。しかして今の
團体
交渉というか、そういう労働
関係
の、しかも
團体
交渉的の面を主として相当しておるわけです。
武藤運十郎
215
○
武藤委員長
この
日本
石炭鉱業
連盟が九州の
石炭
連盟から会費として四十二万四百八十六円を受取
つて
おる、特別会費として二十七万四千八百三十四円受取
つて
おりますが、これはどういう趣旨のものですか。
山川良一
216
○
山川證人
その会費のこまかい
内容
は知りませんが、いつごろになりますか。
武藤運十郎
217
○
武藤委員長
昭和
二十二年中です。
山川良一
218
○
山川證人
團体
交渉をや
つて
おるころだと思いますが、何月ごろになりましようか。おそらく特別会費という方は
團体
交渉をやるために特別に金が足りなくなりまして、そういうことで集めたことがありますが、それが特別会費という
名前
にな
つて
おりませんかと思います。連盟の方の事務費の
内容
は何も知りません。
團体
交渉の金が足らなくな
つて
、特別に金を取
つた
ことがありますから、あるいはそれではないかと思います。一方の方はおそらく九州の方の連盟の
会員
から金を集めたものを送
つたの
ではないかと思いますが、連盟の方で調べないと、私が申し上げると間違うかもしれません。
武藤運十郎
219
○
武藤委員長
連盟の方のそういう経費
関係
のわかる方はどなたですか。
山川良一
220
○
山川證人
これはやはり連盟の方を喚んでいただかないといけないと思います。責任者は早川勝
專務
理事
と……。
武藤運十郎
221
○
武藤委員長
この人を喚べばわかりますか。
山川良一
222
○
山川證人
こまかいことを聽かれるならば会計か何かを担当している方に一緒にお聽きになりませんとわからないと思います。
武藤運十郎
223
○
武藤委員長
これもそういう事情でおわかりにならぬかもしれませんが、一應
伺つて
おきたいと思いますのは、特別会費というものを一遍受取り、二回目に受取
つて
、一回分だけあとでまた返しておるというのですが、これはどういうわけでしようか。
山川良一
224
○
山川證人
ちよ
つとわかりません。特別会費という項目で返しておりますか。
武藤運十郎
225
○
武藤委員長
そうです。
山川良一
226
○
山川證人
ちよ
つとわかりません。
武藤運十郎
227
○
武藤委員長
それではただいまのは、九州
石炭
連盟からでありますけれ
ども
、
北海道
石炭
連盟の分につきましても、こまかいことはおわかりになりませんか。
山川良一
228
○
山川證人
こまかいことはさつぱりわかりません。
武藤運十郎
229
○
武藤委員長
特別会費というのは、出炭量に應じて何%というような受取り方をしたものですか。
山川良一
230
○
山川證人
大体連盟の会費はそうしますから、特別会費の方もおそらくそうだろうと思います。
武藤運十郎
231
○
武藤委員長
大体どのくらいの見当になりますか。パーセンテージは。
山川良一
232
○
山川證人
連盟の方はあまり
記憶
しておりません。
團体
交渉なんかやりまして、金が要るとそれに應じてと
つて
おります。
武藤運十郎
233
○
武藤委員長
これも早川さんに伺えばわかりますか。
山川良一
234
○
山川證人
むろんわかります。向うの責任者でありますから。
武藤運十郎
235
○
武藤委員長
諸君
何かお聽きになることがありますか。
鍛冶良作
236
○鍛冶委員 先ほどのお話で
ちよ
つとわからなか
つた
点を一、二伺いますが、この
運動
は
政府
の原案が
議会
に出てから
運動
をせられたものでありますか。出ない先から
運動
せられたのでありますか。まずそれを伺いたい。
山川良一
237
○
山川證人
それは先ほど申し上げましたように、
政府
が
國管案
というものを、——
政府
というよりも
事務当局
と申し上げた方が正確と思いますが、取上げられた時分にそのことを聽きまして、私の方で大体の
内容
を
檢討
しまして、それを
政府
がどういうふうに扱われるかという、
政府
としての方針を承りたいというので、六月の終りか、七月の初めか忘れましたが、この時分に
商工大臣官邸
で
関係
の
大臣
、
事務当局
等にお目にかか
つたの
が、
運動
ということになると、それが初めになります。
鍛冶良作
238
○鍛冶委員 そうすると、
運動
の初めは、
政府
当路の
人々
に対してであ
つた
。こう承
つて
よろしゆうございますか。
山川良一
239
○
山川證人
私
ども
の方は主としてそういうわけです。
鍛冶良作
240
○鍛冶委員 そうすると、先ほどから
委員長
の質問で、鉱工業委員に主として会
つた
と言われるが、これはずつと後のことではありませんか。
山川良一
241
○
山川證人
むろんずつと後のことです。もう
議会
にかけられるというときです。
大臣
にお目にかか
つたの
も大分あとです。大体前半は、
政府案
が出ますまでは、主として
事務当局
とか、
関係大臣
、それも時間的に
ちよ
つとわかりませんが、
会つて
、どういう
内容
のものになるかということを承
つて
おいて、なるべく案そのものが
増産
の妨げにならぬようにしてもらうということが初めだ
つたの
です。ですから、案ができてからでないと、今の議員の皆さんにお目にかか
つて
も無
意味
ですから、それはむろん
政府案
というものが大体できてからだというふうに
考え
ております。
鍛冶良作
242
○鍛冶委員 それでは今おつしや
つた
案が、なるべく
生産
に妨げにならないように、むしろそれより案が出ないようにという……。
山川良一
243
○
山川證人
それはむろんそうです。案そのものはや
つた
ら減産になるということを理解して、相当水谷さんや
和田
さんなどにはひどい議論を闘わしたわけです。
鍛冶良作
244
○鍛冶委員 そうすると、出ないように
運動
したということが第一番、次にその
内容
を知ること。その次はそれを出してもらわないこと。出るとしたら妨げにならないようにすること。出たならこれをなるべくぶつつぶしてしまう。こういうことを言
つたの
ではないのですか。
山川良一
245
○
山川證人
大体そうです。
鍛冶良作
246
○鍛冶委員 そこで先ほど党の
人々
に会
つた
というお言葉と、
個人
として会
つた
というお言葉とありましたが、さつき言われた吉田、植原、大野という
名前
は、
個人
として会われたのでありましたか。党の人として会われたのでありましたか。
山川良一
247
○
山川證人
私
ども
としては一應党の方にも御了解を願いたいというつもりでありましたが、党の代表としてお目にかかることの申入れをしたかどうか、その点ははつきりしませんが、党としてもひとつできるなら認めていただきたいという氣持は私
ども
としてあ
つた
わけです。
鍛冶良作
248
○鍛冶委員 会
つた
ときは、今三人だと言われましたが、もつと大勢おりましたか。
山川良一
249
○
山川證人
あまりたくさんはおられなか
つた
と思います。あまり詳しいことは、ほかの連中も行
つて
おりましたから、そういう点は修正せられるかもしれませんが、私一人だ
つた
場合はほとんどありませんから、大体明確になると思います。
鍛冶良作
250
○鍛冶委員 それで聽きたいのですが、あなたと一緒だ
つた
というのは、先ほど言われた
役員
ですか。
山川良一
251
○
山川證人
先ほど
委員長
から言われましたどういう連中がおもに表面に出たかということでありますが、正確なことはわかりませんが、大抵いろんな機会に一緒にや
つて
おります。
鍛冶良作
252
○鍛冶委員 そのときは三人以外にもおりましたね。
山川良一
253
○
山川證人
おられたかと思いますが……。
鍛冶良作
254
○鍛冶委員 いくらほどということは覚えておりませんか。
山川良一
255
○
山川證人
そう大勢はおられなか
つた
と思います。
鍛冶良作
256
○鍛冶委員 そうすると、先ほど竹田さんのときは一人でという……。
山川良一
257
○
山川證人
竹田さんのときは私一人でした。
鍛冶良作
258
○鍛冶委員 向うは竹田さん一人でしたね。
山川良一
259
○
山川證人
そうです。
鍛冶良作
260
○鍛冶委員 そのほか党の人とか会の人とかいうのは、先ほど会
つた
かどうかはつきりしなか
つた
が……。
山川良一
261
○
山川證人
少し大げさに申し上げたのですが、それは私の表現が惡いので、実は党の方に党としてお認め願いたいという
意向
をわれわれも
つて
おりました。それで党の人に会
つた
というような表現になりましたが、党の人にお目にかかりたいというような
意思表示
をしたことはなか
つた
かもしれません。
鍛冶良作
262
○鍛冶委員 このほかに党としてはなか
つた
かということです。
山川良一
263
○
山川證人
私
ども
として直接会
つたの
はあまりないと思います。というのは民主党の方は西田君とか長尾君とか、民主党自体の議員がおりましたから、われわれ出しやば
つて
行
つて
——民主党の
本部
に行
つて
、政調
会長
を中心として、何人くらい代議士がおいでにな
つた
か
記憶
しませんが、
本部
に行きましてお話願
つた
ことはあります。
鍛冶良作
264
○鍛冶委員 政調
会長
その他に……。
山川良一
265
○
山川證人
政調
会長
を中心として民主党として聽いていただきたいというような
立場
で行
つたの
です。そのときは相当大勢行きました。
鍛冶良作
266
○鍛冶委員 向うの方も大勢でしたか。
山川良一
267
○
山川證人
向うは十二、三人でしたか……。
鍛冶良作
268
○鍛冶委員 あとは西田その他の
人々
に任せてお
つたの
ですね。
山川良一
269
○
山川證人
任せておりましたが、その方が
意思
が徹底するだろうというような……。
鍛冶良作
270
○鍛冶委員 それから、先ほど
ちよ
つと
意味
がはつきりしなか
つたの
ですが、参議院の鉱工業委員に会うとか、衆議院の鉱工業委員の方に会うというような会もあ
つたの
でしよう。
山川良一
271
○
山川證人
これは私覚えておりませんが、鉱工業委員の方にお話をいただきたいというようなことで、参議院だ
つた
かどうかしりませんが、一遍伺
つた
こともあるように
記憶
しております。
佐竹新市
272
○佐竹(新)委員
証人
は、最初の
石炭國管
問題に対しては、
自分
としては相当研究している。こういうお話でありましたが、いわゆる
政府
が出した
國管案
と、あなたが研究されている
國管案
とはどういう点が違
つて
いるか。その点を伺いたい。
山川良一
273
○
山川證人
今いろいろ
考え
てみたのですが、結局私の
檢討
したことは、どういう
國管
をしたらいいかということじやなくて、
國管
という樣式をや
つた
らどういう結果が來るかということ、たとえば能率がどういう影響を受けるかというようなことをいろいろ具体的に
檢討
しまして、私は
國管案
は
反対
だと言
つて
いますが、
國管
をや
つた
ら何もかも惡いと申し上げているのではありません。
國管
をや
つて
よくなる部面もあるだろうというように想定するが、こちらでよくな
つて
も、こつちでマイナスが起るだろう、ということを具体的に
檢討
させまして、
國管
はいろいろな樣式から結果においてプラス、マイナスしまして、プラス、マイナスどつちが多いかということを
檢討
させた結果、
増産
面からいいましてマイナスの方が多いというのが、私の
会社
の内部で
檢討
させた結果論なのであります。ですからどういう
國管
をや
つた
らよいかというこまかいことは
檢討
しておりません。
佐竹新市
274
○佐竹(新)委員 その当時
國管案
が
國会
に上程され、またあるいは
政府当局
でこれを立案する当時、巷間傳えられたところによりますと、
炭鉱
業者
がこの
國管案
に
反対
をしているところの根本的の
理由
は、いわゆる資材、資金という
政府
から出すものが
業者
の思うようにならない。いわゆる
國管
になると思うようにならないということが多くの
業者
の
反対
の根本
理由
であ
つた
と言われておりますが、この点はいかがですか。
山川良一
275
○
山川證人
ちよ
つと失礼ですが、お尋ねします。思うようにならないというのはどういう
意味
でありますか。
佐竹新市
276
○佐竹(新)委員 巷間傳えられたところによりますと、資材、資金を相当に横流しして、ほんとうに
石炭
を掘るというよりも、横流ししてこれを流用したということが言われてお
つたの
でありますが、そういう点について質問するのであります。
山川良一
277
○
山川證人
これは一々どの
炭鉱
についてもとは申し上げかねますけれ
ども
、そういう
考え
の者はおそらくなか
つた
だろうと私は思
つて
おります。これは先に申しました
大手筋
といいますか、そういうところではそんなことはしておりますまいし、私のところでは絶対にありませんから、そういう
意思
は毛頭ないわけです。
佐竹新市
278
○佐竹(新)委員 全國の
炭鉱
労働組合あたりがパンフレツトを出したり、あるいはビラを出したりして
反対
してお
つた
。いわゆる
炭鉱
に直接働いており、直接
炭鉱
の事務の下を担当していどる者なによ
つて
言われておるのは、私が申し上げましたように横流しの事実があ
つた
ということを言
つて
おりますが、そういうことはなか
つたの
でありますか。
山川良一
279
○
山川證人
どういう
方面
で申しておるのでありますか。
佐竹新市
280
○佐竹(新)委員
炭鉱
組合なんかで言
つて
いる。そういう事実はなか
つたの
ですか。
山川良一
281
○
山川證人
私は労働組合の幹部にはよく会うのですが、少くとも私の組合の連中はそういうことは申しませんし、それから
石炭
復興
会議
の議長をしておりますので、そういう
関係
でほかの組合の幹部にも会うのですが、私直接にはそういうことは聞いたことがございませんのでわかりません。
佐竹新市
282
○佐竹(新)委員 いま一点お尋ねします。
炭鉱
國管
が現在
法律
化されまして実際にや
つて
おりますが、
國管法
のできない以前とできた以後の出炭率の
関係
はどういうふうにな
つて
おりますか。
山川良一
283
○
山川證人
私は
國管
に
反対
している
立場
上申し上げにくいのですが、今は
國管
にな
つた
から能率を上げて働くという氣持の者があるかどうか、私は疑問にしております。きのうも
石炭
復興
会議
の常任幹事会をや
つたの
ですが、今の
國管
についてはそれに参加する組合の代表の連中も少し批判的にな
つて
いるようです。
國管
によ
つて
今すぐ能率が上
つた
などということはないと私は思
つて
おります。
佐竹新市
284
○佐竹(新)委員
國管
によ
つて
出炭能率が上
つた
ということはない、こういうふうに聞いてよろしゆうございますか。
山川良一
285
○
山川證人
そうであります。
佐竹新市
286
○佐竹(新)委員 いま一点お聽きしたい。さつきあなたは
委員長
が新聞記者であるとか、その他いろいろ雜誌記者であるとか、パンフレツト、文書を配付する、そういうような
運動
を
反対
のためにしたのに対して、経費は軽微であ
つた
というお答えでありまするけれ
ども
、われわれが見えておる範囲内においては相当な印刷物も配られておりまするし、こういう
会合
をやりますと相当な経費が要るのが
業者
の例であります。これは話が横になりましてはなはだ失礼ですが、
一つ
の
事業
家が官廳に行
つて
資材の割当を受けるとか何とかいうことによ
つて
も、今日の官廳の官僚はほとんど会食を恒例としておるというような非難がある。ましてこういう大きな
法案
の
議会
通過を阻止しようとするならば、相当の費用が要
つて
おると思うのでありまするが、あなたは……。
山川良一
287
○
山川證人
私
ども
石炭鉱業会
としてはや
つて
もおりませんし、私妙なことを申しますけれ
ども
、今のはどういう
意味
かわかりませんが、おそらく口先だけでやあやあ言
つて
お
つて
一向実効があがらないということを批評されたんじやないかと思いますが、そういう批評も聽いておるくらいで、私
ども
はパンフレツトと申しますけれ
ども
、そう大げさにや
つた
わけではありません。
石炭協会
の
仕事
として
協会
の中の普通の印刷物をやる程度に、
鉱業会
としては
國管
に対する
意見
書を出したことも数回しかなか
つた
と思いますから、大したことはありません。
佐竹新市
288
○佐竹(新)委員 さつき
委員長
の質問に対する
証言
の中であなたは、ある
部分
では相当や
つた
が
協会
としてはや
つて
いないという、ある
部分
では相当や
つた
というそのある
部分
という
意味
はどういう
意味
なのですか。
山川良一
289
○
山川證人
ある
部分
というのは、今の龍名館に泊
つて
や
つて
いました一部の者がこれをや
つた
ということで、いろいろないかんことをや
つた
という
意味
じやありませんが、一生懸命
運動
した。
地方
からも來ましたし、そういう費用については、さつき申しましたようにもともとから互助会という
名前
にな
つて
お
つたの
でありまして、お互いに分担し合
つて
やるという習慣でございますから、そういう
意味
で経費は要りましたけれ
ども
……。
佐竹新市
290
○佐竹(新)委員 それは
反対運動
のためにですね。
山川良一
291
○
山川證人
反対運動
を実行するための経費です。
佐竹新市
292
○佐竹(新)委員 それに関連して、表筋は大抵
理事会
なんかの
会社
の方、今の
協会
の方でや
つて
おるかという
意味
のことを
証言
しておられますが、裏筋の方でも
運動
があ
つたの
ですか。
武藤運十郎
293
○
武藤委員長
佐竹君それは
ちよ
つと違う。
大手筋
というのは大口
業者
という
意味
じやないか。裏表じやない。
佐竹新市
294
○佐竹(新)委員 私は裏と表かと思
つた
。それではもう一点お尋ねいたします。龍名館について
委員長
が質問されましたときに、龍名館に泊
つて
おる人の
名前
は全然知らない。こうあなたは
証言
されましたが……。
山川良一
295
○
山川證人
そんなことはありません。さつき申しましたように
鉱業会
の
理事
等として参加しておる……。
佐竹新市
296
○佐竹(新)委員 それはどういう人が泊
つて
おりましたか。
山川良一
297
○
山川證人
あのときは竹内君が龍名館を宿にしてお
つた
かと思います。それから有吉、原口、木曽、野見山これは間違
つて
おるかと思いますが、私
自身
が
考え
て申し上げるのですが、おもなものはそういう連中です。それから上田君もお
つた
かもしれません。そういう連中が的確にあそこにお
つた
か、全然事実は知りません。ただ皆が來ると大体龍名館を常宿にしてお
つた
ように
考え
ますから申しておるので、あるいは違うんじやないかとも思います。その点は……。
佐竹新市
298
○佐竹(新)委員 さつき
委員長
が質問しました龍名館その他の料理屋、旅館において、あなたは
業者
並びに議員と全然会食した
記憶
はないと言われておりますが、その通りでありますか。
山川良一
299
○
山川證人
それは間違いありません。
佐竹新市
300
○佐竹(新)委員 龍名館に一度も行かれたことはありませんか。
山川良一
301
○
山川證人
龍名館には全然行
つた
ことはありません。ずつと今までのうちに……。
中村元治郎
302
○中村(元)委員 先ほど承
つて
お
つたの
ですが、
証人
は各
方面
へ陳情に行かれた場合、自由党の吉田さんの宅を訪問せられたときなどは数人の人方が行かれておるようでありますが、ひとり竹田さんの宅を訪ねられたときに限
つて
お一人であ
つた
という、これはいかなる
理由
に基いてここだけがお一人ですか。
山川良一
303
○
山川證人
それはこういうことを一遍や
つた
ことがあるのです。急速になるべく代表的な方にお目にかかりたいということで、手分けして訪問したことがある。そのときに私竹田さんを訪問する番にあたりましてお伺いしたのです、私が竹田さんへお伺いしたのは、あのときは竹田さんが政党の幹事長かなんかだと思
つて
おりましたが、それで私に話せということで、私お伺いした。私だけじやなく、二人で行くことにな
つて
おりましたけれ
ども
、連れの者がそのときはたしか來なか
つた
と思います。一人でなしに二人ずつで行くことにしてお
つたの
です。たしか同行の者が遅れて來て、私一人だ
つた
ように思
つて
おります。
中村元治郎
304
○中村(元)委員 いずれもおいでにな
つたの
國管
反対
の依頼ですか。
山川良一
305
○
山川證人
それをなるべく徹底して聽いていただきたいという
意味
です。
中村元治郎
306
○中村(元)委員 もう
一つ
お伺いしたい。今お話の中で手分けして各
方面
へ行
つた
ということでありますが、手分けされたのは、幾組に手分けされて、どの
方面
へおいでになりましたか。
山川良一
307
○
山川證人
それはよく
記憶
いたしませんが、先ほど申し上げた連中ですから、おそらくあまり人がいないので五組かそこらだ
つた
と思います。
中村元治郎
308
○中村(元)委員 五組の人はどなたでありましたでしようか。
山川良一
309
○
山川證人
大体先ほど申し上げましたあの連中です。
中村元治郎
310
○中村(元)委員 五組に分れて行かれた
方面
と行かれた人方を知ろうとするのにはどうすればわかりやすいですか。
山川良一
311
○
山川證人
そのことについては行
つた
連中は大
部分
東京
におりますから、
鉱業会
の記録にはないかも知れませんが、
関係
者を喚んで聽けば大体わかります。
中村元治郎
312
○中村(元)委員 大体わかる
関係
者というのはどなたですか。
山川良一
313
○
山川證人
事務局でわかるかもしれません。
荊木一久
314
○荊木委員 この問題は、大体九州の
炭鉱
互助会がむしろ主役をつとめていたことは巷間たれも知
つて
おることですが、互助
会員
にしてかつ
協会
員と重複している方がございますか。
山川良一
315
○
山川證人
それはほとんど全部
鉱業会
員です。互助会という
名前
はたしかないはずです。
荊木一久
316
○荊木委員 ほとんど全部がそうですね。先ほどこの連中というお話がありましたが、その中に
貝島太
市氏がはい
つて
おりますか。
山川良一
317
○
山川證人
貝島さんは当時の
鉱業会
の責任者で
会長
なんですが、あれは病身でほとんど出て來ておりませんが、
國管案
の初めのころは何回か、たとえば
総代会
とか
理事会
とかには参加しておると思いますが、
運動
の表面に立たれたということは
記憶
しておりません。あるいは一、二回あ
つた
かも知れません。責任は
会長
でしたけれ
ども
、そういう
関係
です。
荊木一久
318
○荊木證人 これは知らぬと言われればそれまでですが、互助会の方では会費の徴收などについては、かなりトンあたりに相当のものをつけて金を集めたらしいが……。
山川良一
319
○
山川證人
ちよ
つとわかりません。その辺を私補足しますと、
石炭
復興
会議
でこの問題を一應中絶した。そのときに組合の
代表者
が何か集めた事実があるからということをしきりに言
つた
。私も実はそういう事実があれば知りたいから何かあ
つた
ら知らせてくれと労働組合の連中に言
つた
。その後何も具体的のものをも
つて
きませんし、最近でもそのことを聞いてみましても、労働組合も具体的の事実をつかんでいない。労働組合とい
つて
も、職員も参加しているから、何か具体的にわかるものがあればわかると思います。それを知りませんから、恐らく大したことはないじやないかと思
つて
おります。
荊木一久
320
○荊木證人 それから
資本家
経営者
の中小
炭鉱
の連中が一番盛んに
反対
されて、
大手筋
では……。
山川良一
321
○
山川證人
それはやはり熱心であ
つた
。
荊木一久
322
○荊木委員
運動
はある程度中小
炭鉱
者の
運動
に任して、
大手筋
の方は見ておるという恰好でありませんでしたか。
山川良一
323
○
山川證人
本筋に私申し上げましたように、空鉄砲とい
つて
笑われましたが、観念としてはその主張を貫徹しなければならぬという氣持でや
つて
おりました。
荊木一久
324
○荊木委員 両院議員にしてかつ
業者
を兼ねておる人が大分ございますね。この
人たち
の中に、あなたの眼でごらんにな
つた
ところ、一番熱心にあなた方の御主張に口を合わせられて
運動
した議員はどういう
人たち
ですか、これは大体おわかりだと思います。
山川良一
325
○
山川證人
西田、長尾君あたりが民主党の
立場
としてかどうかわかりませんが、議員である
関係
上、われわれの主張を理解さすのに相当力にな
つて
もらえたじやないかと思
つて
おる。あの人も手柄話を言いませんからわかりません。
荊木一久
326
○荊木委員 先ほ
ども
大体わか
つて
いますが、経済安定
本部
の案が出て、商工省案が出て、それから西田君の案が出て、西田案を民主党の政調会で通して案が三遍か四遍か変
つて
いるが、終始一貫
反対
でした。
大手筋
は西田君のはのめる、中小鉱
業者
はのめないという
運動
が一部動いたことはありませんか。
山川良一
327
○
山川證人
卒直に申しますが、結局大阪夏の陣、冬の陣の話が出た。そういう話は
増産
のためとい
つて
おきながら、夏の陣、冬の陣の例をあげて、とにかく
國管案
を通せばあとはどうでもなるのだということを言われた人があるということが耳にはい
つて
、それから多少観念的に硬化したことは事実である。夏の陣、冬の陣の話は本当かどうか知らぬが、かりにいろいろの國の情勢、
立場
から非常に良心的に
考え
てお
つた
連中が夏の陣、冬の陣の話で硬化したことは事実であります。そこまでいくとある程度感情的であ
つた
かもしれない。
荊木一久
328
○荊木委員 いま一点、
國管案
の
運動
の形が政界に現われてきた、これにタツチされたら、それは結構なことだからというので、その政治
運動
を支援する相談にあずか
つた
ことはございませんか。
山川良一
329
○
山川證人
私はよくわかりませんけれど、今のところG・H・Qでいろいろなことをや
つて
いる。向うの方が主になるから、政党の動向がどうか、支援してどうなるかということも
考え
ませんし、わかりません。
荊木一久
330
○荊木委員 事実もありませんか——それではいいです。
中野四郎
331
○中野(四)委員 一点だけ、先ほどお話の中に
反対
ビラ等をは
つて
大衆にわからしたらどうかという話が出たときに、代表会ではやめた、その後
理事会
にかけて、そのときの発案者として
田中
彰一、九州の人、それから大阪の肥田という人が出ておりますが、大阪の肥田というのは
名前
はなんというか、経歴を大体御
承知
でしようか。
山川良一
332
○
山川證人
経歴はよく知りませんが、なにか新聞
関係
のことをや
つて
お
つた人
のように思います。調べればすぐわかります。
中野四郎
333
○中野(四)委員 調べてお教えを願いたい。タイプはどんな人ですか。年配は……。その都合で私は質問する続きがあるのですが……。
山川良一
334
○
山川證人
ちよ
つとがつちりした体の人です。
中野四郎
335
○中野(四)委員 年配は。
山川良一
336
○
山川證人
五十越していましようか。
中野四郎
337
○中野(四)委員
炭鉱
の專門家ですか。
山川良一
338
○
山川證人
それはよくわかりませんが、大阪に小さい
炭鉱
がある。そういう
炭鉱
のめんどうを見ておるといいますか、
自分
がや
つて
おるはずです。や
つて
いなければ
会員
になれないのですから……。
中野四郎
339
○中野(四)委員 肥田という人は
東京
にお
つた
肥田利吉という人とは違いますか。
山川良一
340
○
山川證人
利吉という方かもしれませんが、私は肥田々々と言うだけで
名前
は知りません。
中野四郎
341
○中野(四)委員 あなたから後ほど書面で
委員長
の手もとで結構ですから、
名前
をひとつ知らしていただきたい。その都合で私は当時の状況を
調査
する大事な資料になりますから、肥田さんのお
名前
と
経営
しておられる
炭鉱
の
名前
、経歴等がわかればなお結構ですが、あなたでわからなければやむを得ません。
山川良一
342
○
山川證人
それはよく調べてみましよう。これはどなたあてに……。
中野四郎
343
○中野(四)委員
委員会
のもと、
委員長
の名あてで結構です。私は中野と申しますが、私から質問した項についてこれこれというので結構です。それだけです。
石田一松
344
○
石田
(一)委員
ちよ
つとお尋ねしたい。先ほど
証人
の
証言
の中に、
政府当局
、新聞記者あるいは議員、これらの者に会
つた人
があるというその
名前
の中で芦田、三木、片山三党首会談とかいうことが出ましたが、このお三人にお会いにな
つた
ということは
政府
の要路として
関係当局
の人としてお会いにな
つたの
か、それとも三党首それぞれの党の
代表者
としてお会いにな
つたの
ですか。
山川良一
345
○
山川證人
それは首相
官邸
でお目にかか
つたの
ですが、
政府
の代表であり、また三党首の
立場
である西尾さんが一緒に見えられた。そして私
ども
の方では、そのときにはかなり大ぜい來ました。
石田一松
346
○
石田
(一)委員 首相
官邸
以外にこれらの人とお会いにな
つた
ことはありませんか。
山川良一
347
○
山川證人
西尾さんにはお会いしました。今の
商工大臣官邸
なんかに一緒に來てもらいまして、三党首の方にはそれ以外お目にかからなか
つた
と思います。
石田一松
348
○
石田
(一)委員 先ほどは西尾さんのことは全然出なか
つたの
ですが、さつき鉱工業
委員会
の委員に主として
運動
した方が効果的であるというのであ
つた
。このお会いにな
つた
委員の
名前
は一人もわかりませんですか。
山川良一
349
○
山川證人
その時分のことを少し調べてみないと、どなたにどういう機会に会
つた
か、いろいろなのがこんがらが
つて
おりますから
記憶
していません。はなはだ失礼でございますけれ
ども
。
石田一松
350
○
石田
(一)委員 それではその当時あなた
個人
としては日記とか、こういう
仕事
に関するメモか何かをお持ちじやございませんでしようか。
山川良一
351
○
山川證人
私は持
つて
おりません。御覽になりますように簡單なものしか持ちません。
石田一松
352
○
石田
(一)委員 それでは鉱工業
委員会
の委員にはお会いにな
つた
が、
委員長
にはお会いにな
つた
ことはありませんか。
山川良一
353
○
山川證人
会いました。
石田一松
354
○
石田
(一)委員
委員長
にお会いにな
つて
、
委員長
の
名前
もおわかりになりませんか。
山川良一
355
○
山川證人
伊藤卯四郎。そうそう思い出しました。首相
官邸
で西尾、
和田
、水谷三
大臣
に会いましたときにも、伊藤氏は鉱工
委員長
の
立場
で見えたかどうか知りませんが、來ておりました。
石田一松
356
○
石田
(一)委員 それはそのときにたまたま來ていたのではなくて、三党首と言うか、
政府
の要人あるいは三党首として、
両方
の
意味
でお会いにな
つて
おるときに、その当時の官房長官の西尾氏がお見えにな
つて
、電話か何かで
連絡
をと
つて
呼んだのではありませんか。
山川良一
357
○
山川證人
どうか知りませんけれ
ども
水谷さん、
和田
さん、それから
大臣
としてあるいは社会党の代表というような
立場
で西尾さんにも聽いてもらおうというので、西尾さんにはぜひ來てくださいということを言うて三
大臣
にお目にかか
つて
、そのとき伊藤さんが見えたので、どうして見えたのかなと思いました。何か事務局等から伊藤さんにも來ていただきたいというので
連絡
したかもしれません。
石田一松
358
○
石田
(一)委員 もう
一つ
聽きますが、この鉱工業
委員会
の委員の中でも、いわゆる社会党の左派に属する
人たち
は、非常に強硬であるというので、特に重点的に社会党の左派というような方々にお会いにな
つた
ことはありませんか。
山川良一
359
○
山川證人
それは
会つて
おりません。というのはむしろ社会党の人に——妙なことを申しますが、私
ども
の主張に同情していただくと申しましても、これはむしろ
政府
は
増産
のためと言
つて
おりますけれ
ども
、社会党の方は党是と申しますか、そつちから根拠をおいて言
つて
おられるから、
増産
のことを言
つて
もこれは無理だと思いました。伊藤さん、西尾さんには言いましたけれ
ども
……。
石田一松
360
○
石田
(一)委員 あるいは当初においてはそうであ
つた
と私たちも了解できますが、
國会
の情勢が
國管案
の通過が必至だと見たときに、でき得るならばこれが
業者
の希望する線に近い
國管案
が通ることを望むことは
業者
としても当然だと思う。そこでたとえば社会党内でも、いわゆる左派と言われる
人たち
に相談して、要するに原案を固執してもらう、修正案というような生温いものにはあなたたちは
反対
だろうから、修正案には
反対
してくれ、そういうような
運動
がなされることを私はうなずけると思うのです。
山川良一
361
○
山川證人
私
ども
はどつちかというと、今になれば下手な
運動
をしたと思いますけれ
ども
、重心力をおきましたので、
鉱業会
のわれわれとしては、そういうような
方向
にや
つて
おります。
石田一松
362
○
石田
(一)委員 もう
一つ
最後にお聽きしたい。
鉱業会
で
会つて
いるときに、たまたま食事の時間にな
つた
ら
鉱業会
の食堂で食事を共にしたとおつしやいますが、その
鉱業会
へたまたまお訪ねにな
つて
、
ちよ
うど食事の時間で共に食事をなす
つた
という議員はどういう方ですか。
山川良一
363
○
山川證人
それは覚えておりませんから、当時のことを詳しく覚えている連中に聞きましてお知らせしたいと思います。
石田一松
364
○
石田
(一)委員 それでは今中野委員がお願いしましたと同様に、そのお
名前
も後日わかりましたら一緒に
委員長
あてにお知らせ願います。それから先ほど中村君から特にお尋ねしました点も、
委員長
までお知らせ願いたい。
中村元治郎
365
○中村(元)委員 五組に分れて二人ずつ出られた出先とその
人たち
。
足立梅市
366
○足立委員
ちよ
つとお伺いいたしますが、
鉱業会
の
理事
の方で
大手筋
の
運動
をやられた、その間に
國管委員会
というものができた。その
國管委員会
と、
理事会
の
運動
とは切離して、
國管委員会
ができてから
理事会
の
運動
というものはやめた。
山川良一
367
○
山川證人
そうではない。
國管
は專門的にはただめちやくちやに
國管
はいやだということじやいかぬので、いろいろな場合にいろいろなことを掘下げて研究しなければいかんから、掘下げてこういうことをやればどういうことになるかということを
檢討
さしたわけですから、專門委員なんです。
鉱業会
の下部組織なんです。
足立梅市
368
○足立委員 そうすると外部に対して交渉をやる機関じやございませんね。
山川良一
369
○
山川證人
ただ研究さしても
反対
反対
じやいかぬから、明確にするための專門的研究をやる委員です。
足立梅市
370
○足立委員 わかりました。それからもう
一つ
石炭
連盟というのがございましたね。先ほどあなたのおつしやるのは、
石炭
連盟は労働組合に対する、主として
團体
交渉をやる
資本家
の機関であると言われましたが、この
石炭
連盟は
國管案
反対
の
運動
はなさらなか
つたの
ですか。
山川良一
371
○
山川證人
連盟の
立場
ではや
つて
おりません。
足立梅市
372
○足立委員 そうすると連盟の人とそれから
理事会
のメンバーがダブルから……。
山川良一
373
○
山川證人
結局
業者
という
立場
に立
つて
おりますから……。
足立梅市
374
○足立委員 もう
一つ
伺いたい。あなた方がやられるこの
運動
は、いわゆる
大手筋
の
運動
である。それから横の
運動
を
考え
てみますると、
日本
のグループといたしまして九州、常磐、
北海道
各地域的にもこの
運動
が発展したように
考え
られますし、同時に縦の
関係
といたしましていわゆる
大手筋
と中小
炭鉱
業者
と利害が必ずしも一致しないので、そこにおいてまた
一つ
の、グループができてくるだろう、六つ七つも
運動
のグループができるように想像されるのでございます。そういうものがあ
つて
各
方面
で
運動
したのですか。
山川良一
375
○
山川證人
北海道
なんか
大手筋
の
炭鉱
も一緒にな
つて
何やらパンフレツトをつく
つて
配
つた
ようです。
足立梅市
376
○足立委員 その中で最も猛烈な
運動
をしたのはどこのグループだ
つたの
ですか。
山川良一
377
○
山川證人
やはり九州ですね。私
ども
も相当熱心にはや
つた
つもりですけれ
ども
、
鉱業会
としては金を出しませんから……。
足立梅市
378
○足立委員 そういう
運動
を統合する
一つ
の機関がなか
つたの
ですか。
山川良一
379
○
山川證人
それは
業者
の集りというものが、
鉱業会
ができますときに、
業者
相互に
制約
を加えることは認められないというような
意向
のもとに
鉱業会
が認められたのです。ですから
個人
活動を
制約
してはいけないというのが
鉱業会
なのです。そういう
立場
です。
足立梅市
380
○足立委員 そうすると統合機関はなか
つたの
ですね。事実問題としてはばらばらにや
つたの
ですか。
山川良一
381
○
山川證人
そうです。
足立梅市
382
○足立委員 ぶしつけなお尋ねですが、あなたが民主党の竹田さんに合われたときに、あるいは自由党の大野さんに会われたときに、政党に対して、あるいはまた
個人
として
炭鉱
國管
反対
のために、もしくは全然
関係
なくそれで金銭利益を享受するというようなお話はなさらなか
つたの
ですか。
山川良一
383
○
山川證人
や
つて
おりません。
足立梅市
384
○足立委員 それともまた、同時に後日この問題に関連してあなたはそういうお話に乘
つた
ことはございませんか。
山川良一
385
○
山川證人
全然ございません。乘るほど頼りになるかどうか疑問でございますから。
足立梅市
386
○足立委員 それではどなたかそういう点で問題にな
つた
ことをお聞きになりませんでたか。
業者
間でそういう話が出たことはお聞きございませんか。
山川良一
387
○
山川證人
いろいろ話をしたことはありますが、われわれとしては話をしても問題にならないのです。
足立梅市
388
○足立委員 それで結構です。
武藤運十郎
389
○
武藤委員長
ほかに御質問はございませんか。——それでは明二日定刻より
理事会
を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時五分散会