○
中野(四)
委員 地崎君にちよつと伺いたい。この前の
証言に
証人はなかなか悟
つた答弁で、鐘が鳴るか鐘木が鳴るか、そこのかね合いがわからぬということでしたが、いわゆるこの
問題を解決する段階として、そのようなことではなかなかおさまらぬ、
從つて個人であるか党であるかということを明確にしなければならぬと思う。これは
飯田清太から
個人としてもらわれたという
見解であるのか、党としてもらわれたかとう場合に、あなたの
答弁にあ
つたのだが、今申し上げたような
個人であるというならば、これを
証拠づける何か
裏づけがなければならぬと思う。たとえば
飯田君から金をもらう際に、
個人だとか、いやこれは党だ、党とも
個人ともわからぬのだというようなその線なら線に、
裏づける何ものかがなくてはならぬ、これを
証拠づける何かがあるかどうかということをひとつ聽いておきたいのと、もう
一つは党の
解散、当時あなたは
党務部長をしておられたから、いわゆる
進歩党の
解散民主党立党の
費用は、
政党費用として
届出る必要があるかというその
可否について、いやしくも
党務部長である限り御存じのはずである。してみれば、この
解散、
立党の
費用は
政党の
費用と考えたか、あるいは何でもない金であると考えられたか、その線が明確にならなければならぬ。この二つを
はつきりお答えを願いたい。有利不利という
問題でなく、この事態を解決するにあらずんば、
日本で
政令をつく
つた意味がなくなる、
西尾君の例もあるが、
ポツダム宣言受諾に基く
政令をつく
つてみても、事実
上今地崎君の言われる
言葉や
西尾君の言うような
言葉によ
つてすべてのものが運営されるとすれば、
政令の
意味は全然蹂躪されるおそれがあります。私はあなたの
疏明書からもよく窺い知ることもできるし、先日來の態度をみてお
つても、
男一匹堂々としておる。言わぬと言
つたら断じて言わぬ、この点も
了解できる、私も
地崎君に負けざる天の邪鬼というか、ひねくれた根性をも
つておる、言わぬと言
つたら断じて言わぬ方には
地崎君と兄たり難く弟たり難しくらいに思
つておる、しかしながらその信念はどこから出てくるかと言えば、いわゆる
社会正義観に律せられて出てくるものであ
つて、その
社会正義観なくして、しかも言わぬと言
つたら言わぬということは、はなはだしき曲解、間違いであると考えておる。こういう
見地に立たれて、將来の
日本の
民主化という大事な
問題と、世界の輿論にこたえなければならないというこの大事なときにあた
つて、一
個人のあなたの
考え方が、あくまでも
社会正義観から立脚して出られたものとすれば、私はまずこの
政令というものの精神を活かす必要があると思う。私も少々の罰則は
問題ではない。これにしてよりよき結果を見るならば、少しや、そつとの犠牲は、あなたも私も恐れるものではないということは同感だと思
つております。こういう
見地に立
つて、今申し上げた
個人としてもらわれてたか、党としてもらわれたか。もし
個人であるか、党であるか、わからぬというならば、その間を
裏づける何物か
——個人として
裏づける何物かないしは党として
裏づける何物かがある。いわゆる
証拠づけるものがなければならぬということが第一点。先ほど申し上げました第二点は、
党解散、
立党の
費用が
政党の
費用として使われておるか、あるいはいかなる
見解に立
つて届出をしないでいいということになるか。この
可否について、当時の
党務部長としての
地崎君の賢明なる御
答弁を願いたいと思います。