○平工
委員 昨日溝淵
委員から
質問がありまして、それに対する大臣の御答弁が、どうも要点をはずれておるというのか、あるいは漆塗りの盆に水をぶつかけてはね返されるというのか、何も効き目がなかつたのであります。八木
委員の
質問や、それから重富
委員の
質問に対しても、どうも私ども大臣の答弁が氣に食わぬ。私どもは個人的には二重にも三重にも信頼しておりますけれども、社会党から出た大臣であるけれども、一年に三遍もかわ
つて、その三度目の大臣の
日本農民運動の長老溝淵君の
質問に対する答弁が、何ら納得のできない答弁をされたから、この問題については、今でなくても、明日でもよろしいから、相談しておいて、
はつきりと納得のできる答弁をしていただきたい。與党のうちでも特に労働運動の長老たる大臣が、
農民運動の長老たる溝淵
委員の
質問に対して、要領を得ぬ答弁をされるということは、大臣就任以來しばしば壯語大言せられたにかかわらず、こういうことでははなはだ遺憾であるから、溝淵
委員の
質問に対する
はつきりした、歯ごたえのある答弁を願いたい。それは、ほかでもないが、第三條の第一項について、中央農業
調整委員会の構成及び運営についてまるつきり根本的に違うのです。この点について、今でなくてもよろしいから、
あとで十分打合せの上で、
はつきりと農林
委員会が納得のできる御答弁をいただきたいと思います。それから、
食糧措置法に対して、大臣ばかりではない、
食糧長官にしても、
農政局長にしても、個人としては私ども信頼すべき特別の筋合をもち、信じき
つております。ところがこういう答弁にな
つてくると、まるつきり大臣が浮き上
つて、大臣が離れてしまつたような観がある答弁にな
つてくるのであります。われわれは本
会議で醜いところは見せたくはないから、この農林
委員会においては、ぜひそういうことにならないような答弁をしてもらいたい。この
食糧措置法が天降りで、そうして大臣がいつかわるかもしれぬ、政変があ
つてかわる、またしても一年に四回も五回も大臣がかわ
つてしまうということになると、
農林省内の役人たちの方で、もう勝手にやるよりしようがないという傾向が現われるのじやないかと思うので、極端に言えば、個人々々は善人でも、官僚フアツシヨ的傾向にな
つてくると思う。たとえば、この
食糧確保という
言葉がある以上は、まず水害、
災害等に対して適当な措置がとられることが前提條件である。それが、
農林省では、公平に同じようにやると答えておいて、一方は非常に手厚い救済をしてお
つて、一方は救済をなさらないというようなことは、これは目の前にわずかな
期間に豪雨が襲來したときに、すぐ目に見えることになると思う。そういうことを予想して、われわれはこの
食糧措置法案についても、何とい
つても心理的に全國農村に及ぼす影響が大きいと思うがために、この問題については、漆塗りの盆に水をかけて、はね返しはね返しして、何の効き目もないようなことを何回繰返してもしようがないから、一遍性根をまず
政府から
はつきりと答えてもらいたい。まず終末を告げる前に、われわれは彈劾的な空氣も出てくるから、しつかりと答弁を願いたい。