○多田
委員 私どもは特定局の問題については、もう少しはつきりした線を引いていただくことがいいのではないか。單にその事業の運営の面というよりも、國が
通信事業を運営するために、特定局という
一つの
制度を置いて、それによ
つて特定局を担当する部面の人たちの犠牲において、
通信事業を運営していくことがいいというような單なる考え方で特定局の問題を取扱うということは、特定局の今後の面に非常な不安を與える問題であろうと思うのであります。そこで特定局の創設の趣旨に鑑みまして、ある程度の規模をもつものに対しては普通局と同様な
取扱いをする。それ以上のものに対しては從來と同じような考え方において特定局を運営していくというような、
一つの線を引くことが必要ではなかろうかと思うのであります。現実の問題としまして、簡易
郵便局を
開設したりいたしまして、特定局に新しい形のものを現在つくりつつあるやに聞いているのでありますが、
一つの線を引いてその線までは從來の形において、いわゆる請負
制度において
通信事業を運営していくのだ、これ以上のものは普通局と同様に扱い從
つて、
局舎の問題にしても、今後務次官から御
説明がありましたように、借入れの
制度にしていくというようなことで、はつきりした線を引かない以上は、ただいま政務次官の御
説明の程度では、特定局を実際担当しているところの局長はいろいろな不安に脅かされるだろうと思うのであります。戰災の
局舎の
復旧につきましても、特定
郵便局長が私財をなげう
つて復旧しており、その
復旧した
局舎を、單に
復旧に要した費用の金利にまわらない程度の家賃でも
つて借入れをする。しかもそれがほとんど強制的に借入れをされるというようなことになりますと、
局舎の問題が全國の特定局の間に相当大きな問題として拡がる危險性があるだろうと思うのであります。この点についてはつきりした
当局の方針を示されて、そうして特定
郵便局長が安心して特定局の運営の携われるような方針を示されたいということを
希望いたします。