○大野(勝)
政府委員 それでは私から
郵便料金、電氣
通信料金、
為替関係の
料金を一括しまして内容を御
説明申し上げます。お
手もとにお配りしてあります表にこまかく載
つておりますが、一番上の欄の種別という所で、それぞれの
料金の種別をそこに書きまして、その下に
現行料金、その下の欄に
改正料金、そうして
現行料金と
改正料金との差が値上額としてその第三欄に出ております。それから一番下がこの
値上げの割合、こう
なつております。全体を通じましては最初に
提案理由のところで
説明申し上げましたように、二倍、つまり十割
値上げというのが原則でございますが、一部端数の
整理、あるいは利用
関係の特殊性等を考慮いたしまして、若干加減しておるものがございます。
それを便宜
郵便から申し上げますと、
郵便では第一の通常
郵便料、その第一種、つまり手紙でございます。これが現在二〇グラムまで一円二十銭を二円五十銭に
改正しようとするのでありまして、値上額は一円三十銭、割合は十割をちよつと出まして、十割八分三厘と
なつております。第二種のはがき、第三種の発行人差出の日刊
新聞、その他の
新聞雜誌、こうい
つたものは、いずれも十割
値上げでございます。ただ第四種の書籍、印刷物、商品見本等、これが一〇〇グラムまで現在は一円二十銭でございますが、二円にいたしておりますので、
値上げは差引八十銭、
値上げの割合が六割六分七厘と
なつておりまして、これは十割以下でございますけれども、この他の特に公益性の強い点及び端数の
整理とい
つたような両方の観点から、こういう値上額にいたしているわけでございます。
それから小包
郵便の方でございますが、これは普通小包、書留小包を通じまして基本のところはいずれも十割の
値上げ、つまり普通でございますと、二キログラムまで五円のものを十円と十割の
値上げ、書留、現在十円のものを二十円、これまた十割の
値上げでございますが、量目が増した場合の一段上の料率のところだけを、若干端数
整理の
関係で十割以下に止めてあるわけでございます。すなわち普通小包では二キロを超過して四キロまでのものでありまして、
現行八円が十割ならば十六円というところでございますが、十五円と
なつておるのであります。書留におきましては、同じく二キロを超過四キロまでが
現行十三円でございますから、倍ですと二十六円ですが、ちようどいい数字の二十五円にいたしております。
特殊取扱
料金におきまして、書留料、速達料、保險取扱料、引受時刻証明、配達証明、内容証明、特別送達の場合、いずれもこれは十割
値上げの案に
なつておるわけでございます。そういたしまして全体の
値上げによりまして年度内に
増收を予定いたしておりますのが、これまた先ほど
説明を申し上げましたように、億六千三百万円ということに
なつているわけでございます。
それから次は
電氣通信の方でございますが、
電氣通信はまず電報の方では内國電報、現在基本六円のものが十二円、いわゆる
一つ回線を專用している場合、その專用料は距離によ
つて定められるものでありますが、一キロ四百五十六円が九百十二円というように、これはいずれも二倍、十割の
値上げでございまして原則通りでございます。
そのほか次の電話の收入にまいりましても、ずつと通話料あるいは度数料、附加使用料、臨時電話料、市外電話料等も、すべて十割
値上げに
なつているのでございますが、その終りの方に裝置料八百円、加入料現在百五十円というのがございますが、これは現在通りすえおきということに
なつているのでございます。この点が十割
値上げの原則とちよつと違
つている点でございます。そういうところで電話の
関係と、電信の
関係とを合わせまして、今度の
料金改訂ができますれば、これは二月十五日から実施ということで一應算定いたしました收入額が、四億九千万円ということでございます。
最後に
郵便為替の
料金でございますが、
郵便為替の通常
為替におきましては、千円、三千円、五千円という刻みのところで、それぞれ
料金は十五円、二十円、三十五円と
なつておりますのを、十割
値上げの三十円、四十円、五十円といたしたいと
考えているのでございます。
それから小
為替のところも、ずつと
現行料金の十割増しという一律のやり方に
なつております。ただ三番目の電信
為替にまいりますと、これは現在でもいろいろ手数の
関係、その他でかなり高い
料金に
なつているものでございますが、この百円、三百円、五百円という三段刻みに
なつておりますのを、
改正では五百円までという一本の刻みにしまして、五百円まで八十円、こういうことにいたしたいというのでございます。これは十割増しというふうにきちんと
なつておりません。下の百円までという刻み、百円まで電信
為替で送金するという場合には、十割以上でございますが、五百円までの送金というところにいきますれば、これは十割よりはるかに下になる。こういうわけでございます。それから次の千円まで三千円まで、五千円までという段階のところでは、それぞれ現在の
料金より二十円ずつ増していくという案でございます。これはもともと非常に手数のかかる
関係もありますし、私用價値の点もありますが、本來
現行料金も相当高いものでございますので、実際の送
金額と利用のための
料金との
関係を常識的に
考えまして十割というような一律の
値上げでなしに、二十円
程度の
値上げということにいたしたのでございます。
二番目の
郵便振替貯金の
料金でございますが、これは通常拂込、あるいは通常
振替の場合、いずれも十割増しの料率でございます。その次の通常拂出、小切手拂及び交換拂、いずれも十割増しでございますが、電信拂込の場合だけ、さきの電信
為替の場合と大体歩調を合わせまして、百円、三百円、千円ととんでおりましたものを、五百円まで五十円というふうにいたしまして、これは十性
値上げの例外に
なつております。その次の段階の千円まで、三千円まで、五千円まで、一万円までというその刻みの
料金も、それぞれ十割ちようどにいきませんで、十割をちよつと出たもの、あるいは十割以下というふうにいたしたわけでございます。あとの電信
振替、電信現金拂等は十割ちよつと、電信現金拂のところに十割を超すのがございますが、一体十割、一部は十割以下、こういうふうに
なつておりますが、総体を通じまして、利用の
料金はすべて大体十割増しということにいたします。あとは先ほど申しましたように、端数の
整理とか、あるいは利用
関係を
考え合わせまして、適当にその比率を加減いたしているというような案に
なつているわけでございます。