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1948-06-09 第2回国会 衆議院 水産委員会 第18号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年六月九日(水曜日) 午後一時四分
開議
出席委員
委員長
馬越
晃君
理事
石原
圓吉
君
理事
夏堀源三郎
君
理事
西村 久之君
理事
庄司 彦男君
理事
藤原繁太郎
君
理事
三好
竹勇
君 坂本 實君 關内 正一君 仲内 憲治君 本間 俊一君 金野 定吉君 矢後
嘉藏
君 吉川 兼光君
青木清左ヱ門
君 小松 勇次君 内藤 友明君
出席政府委員
農林事務官
藤田
巌君
委員外
の
出席者
議 員
内海
安吉
君
專門調査員
小安 正三君
—————————————
本日の
会議
に付して事件
請願
一 魚の
公定價格改訂
に関する
請願
(
中村俊夫
君
紹介
)(第四九号) 二
水産廳設置
その他
漁業
に関する
請願
(
多賀
安
郎吉
君八名
紹介
)(第一三七号) 三
男女群馬島開発
の
請願
(
藤原繁太郎
君紹 介)(第一九九号) 四 魚の
公定價格改訂
に関する
請願
(
馬越晃
君
紹介
)(第二二三号) 五
漁業者
に対する
復興金庫
よりの
融資
に関す る
請願
(
馬越晃
君
紹介
)(第二二四号) 六 同(
馬越晃
君
紹介
)(第二三八号) 七 魚の
公定價格改訂
に関する
請願
(
馬越晃
君
紹介
)(第二四〇号) 八 同(
松原一彦
君
紹介
)(第四二二号) 九
魚介類
小賣
利潤改訂
に関する
請願
(
小澤專
七郎君
紹介
)(第四六五号) 一〇
魚介類
小賣
利潤改訂
に関する
請願
(
中原健
次君外一名
紹介
)(第五二九号) 一一 内
水面水産増殖
に関する
請願
(
田中源三郎
君
紹介
)(第五四九号) 一二 羅臼村の各河川に
鮭鱒孵化場設置
の
請願
(
伊藤郷
一君
紹介
)(第六四七号) 一三
水産業対策
に関する
請願
(
馬越晃
君外十二 名
紹介
)(第六七九号) 一四 魚の
公定價格改訂
に関する
請願
(
中村俊夫
君
紹介
)(第七五号) 一五
網走支廳管内オホーツク
海
沿岸
に
北海道水
産試驗場支場設置
の
請願
(
永井勝次郎
君紹 周)(第九〇五号) 一六 即
岸漁業助成
に関する
請願
(
馬越晃
君外一 名
紹介
)(第九三三号) 一七
網走
市に
水産試驗場支所設置
の
請願
(
永井
勝次郎
君
紹介
)(第一一六一号) 一八
漁業協同組合法制定促進
の
請願
(
田中稔男
君
紹介
)(第一一七一号) 一九
鮮魚介陸揚地
に対する
地区別報奬物資差別
撤廃
の
請願
(
田中稔男
君
紹介
)(第一一九 〇号) 二〇
伊萬里湾漁業権開放
に関する
請願
(
内海安
吉君
紹介
)(第一二一〇号)
陳情書
一
水産廳設置
並び
に
水産業團体法改等
に関す る
陳情書
(第三五号) 二
漁村対策
に関する
陳情書
(第二三九号) 三
水産物
の
生産増強等
に関する
情情書
(第三 四二号) 四
魚類
の
統制價格撤廃
に関する
陳情書
(第四 九二号)
—————————————
馬越晃
1
○
馬越委員長
これより
会議
を開きます。 前会に引続き
請願
の
審議
をいたします。なお
採決
は前
会同樣
、
審議
の
愼重
を期するため本
委員会付託
の全
請願
の
審査
を
終了
の上いたしたいと思いますが御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
馬越晃
2
○
馬越委員長
ではさ
よう
に決定いたしました。
日程
第一、魚の
公定價格改訂
に関する
請願
は、
紹介議員
がまだ見えておりませんので、後回しといたします。
日程
第三、
男女群島開発
の
請願
、
文書表
第一九九号を
議題
にいたします。まず
紹介議員藤原繁太郎
君の
説明
を求めます。
藤原繁太郎
3
○
藤原委員
男女群島開発
に関する
國庫全額負担
の件につき、
紹介議員
といたしまして一應簡單な御
説明
申し上げます。
男女群島
は
長崎縣南松浦
郡富江町に属しておりまして、五島を離るること
南西洋上
約四十海里に位置しております。
男島
、
苫路岐島
、寄島、花栗島、
女島
の五つの小島からな
つて
おりまして、
男島
は
面積
において二百三十一
町歩
、
女島
は百二十七
町歩
、沿線は
男島
は三里、
女島
は二
里半
といつた
よう
な絶海の孤島としては比較的大きい
面積
をも
つて
おります。この地方は
南方漁場
といたしまして非常に魚族の多いところでありまして、
長崎縣
ばかりでなく、
南方
に
遠洋漁業
をする者はみんなこの周辺に集まりまして、
漁業
を営んでおるという
状態
なのでありますが、何分にも拠り所がなく、季節風
並び
に颱風の
通過路
にな
つて
おりまして、非常に
犠牲
が多いのであります。今までの統計を見ますと、船において一千艘、人間において三千人からの
犠牲
を受けておる。こういう
状態
にな
つて
おりまして、
日本
の
將來
の
水産
という面から見ましても、速やかにこの
地区
に
漁港
を開設して、
水産
に貢献さしていただきたいという念願でありまして、
長崎縣
といたしましては
農林省並び
に
運輸省
にも慫慂いたしまして、一昨年の夏一部の
調査
をいたし、三十戸ぐらいの住民をもつという
計画
をいたしたのでありまして、その工費は当時の金額において四千万円、三箇年
計画
にな
つて
おりました。速やかに
全額國庫負担
において開発せられんことをお願いする次第であります。どうか本
委員会
におかれましても
実情斟酌
の上御採択あらんことをお願いいたします。
馬越晃
4
○
馬越委員長
本
請願
に対する
政府
の
所見
を求めます。
藤田巌
5
○
藤田政府委員
男女群島
に
漁港
、根拠地の設備をいたします必要は、私
ども
といたしましてもこれを認めておる次第でありまして、
昭和
二十三年度の
予算計上
の際にも、
農林省
といたしましてはこれを要求した次第でございますが、
財政
その他の
関係
上、現在までのところは
実現
困難にな
つて
おる次第であります。しかしながら私
ども
としては今後とも
財政
の許す限り、できるだけ速やかな機会にこれが
実現
いたします
よう
に
努力
いたしたいと考えておる次第であります。
馬越晃
6
○
馬越委員長
本
請願
に対しまして他に御
質疑
はありませんか。
——
御
質疑
はないものと存じます。
—————————————
馬越晃
7
○
馬越委員長
次は
——
日程
第四、魚の
公定價格改訂
に関する
請願
、
文書表
第二二三号、
馬越晃
君
紹介
。
日程
第五、
漁業者
に対する
復興金融金庫
よりの
融資
に関する
請願
、
文書表
第二二四号、
馬越晃
君
紹介
。
日程
第六、
漁業者
に対する
復興金融金庫
よりの
融資
に関する
請願
、
文書表
第二三八号、
馬越晃
君
紹介
日程
第七、魚の
公定價格改訂
に関する
請願
、
文書表
第二四〇
号馬越晃
君
紹介
四
日程
第一六、
沿岸漁業助成
に関する
請願
、
文書表
第九三三
号馬越晃
君外一名
紹介
。これは
関連性
をも
つて
おりますので、一括して上程いたしたいと存じます。私より本
請願
の
趣旨
を
説明
いたしたいと存じます。
日程
第四は
鮮魚
に対する
現行統制價格
は
鮮度
、
品質
の点が全然考慮されていないため、これと格段の差違ある
遠洋物
も同一視されており、
能率漁業
による
漁獲物
に有利であり、非
能率漁業
による
漁業
に不利である、これは
統制
の主眼が
高級魚
よりも
大衆魚
へと向けられた結果であるが、そのため
沿岸
の小
漁民
には極めて不利である、ついてはこの
統制價格
を是正するとともに
能率漁業
による
漁獲物
以外は
統制
を
撤廃
されたというのであります。
日程
第五は
漁船
の
建造
はわが
國水産業復興対策
上緊急の重要問題であるが、最近
建造費
は急激に高騰して、今までの
よう
な
復興金融金庫
の
融資額
ではとうていその
建造
はできない、ついては
漁業者
に対する
復興金融金庫
の
融資
はその
実情
に即した取扱をされたいというのであります。
日程
第六はこれはただいま御
説明
申し上げました
日程
第五と同じ
趣旨
でございますので
説明
を省略させていただきます。
日程
第七は
日程
第四と同じ
趣旨
でございますので、やはり
説明
を省略させていただきます。
日程
第一六は
現行
の魚の
價格統制
は、
鮮度
の良否による
品質
の差違については全然考慮されておらず、また
能率漁業
による
漁獲魚種
に有利で、
沿岸漁業
による
漁獲魚種
に不利であるため、
沿岸漁業者
の生活は極めて不安定である、ついては
沿岸漁業再建
のため(一)
高級魚
の
價格統制廃止
(二)
沿岸漁業者
に
労務加配米
の交付(三)
漁具保險制度
の
設立
(四)
漁業
に対する税制の改善とこれを
事業税
の対象より除外(五)
農林水産復興金庫
の
設置
(六)
系統團体
の
燃油配給事業
の
復活等
の
措置
を講ぜられたというのであります。本
請願
に対しまする
政府
の
所見
を質したいと存じますが、この際先般前回の
委員会
におきまして
日程
第二、
水産廳設置
その他
漁業
に関する
請願
、
文書表
第一三七号、
多賀安郎
君外八名
紹介
日程
第八、魚の
公定價格改訂
に関する
請願
、
文書表
第四二二号、
松原一彦
君
紹介
日程
第一〇、
魚介類
小賣
利潤改訂
に関する
請願
、
文書表
第五二九号、
中原健次
君外一名
紹介
日程
第一三、
水産業対策
に関する
請願
、
文書表
第六七九号、
馬越晃
君外十二名
紹介
この
請願
はそれぞれ
紹介議員
の
説明
を聽いておりますので、これも同一
趣旨
の
請願
でございますので、同時に
政府
の
所見
を質したいと思うのであります。
藤田巌
8
○
藤田政府委員
ただいま御
説明
のありました
請願事項
に関しまして
意見
を申し上げたいと考えております。まず
魚價
の問題でございますが、現在の
魚價
を是正をし、しかも
沿岸小漁民
の捕獲する
よう
なものについては
統制
を
撤廃
されたいという問題でありますが、
魚價
の問題につきましては、数次の
改正
によりまして漸次高くな
つて
まい
つて
おるわけでありまして、われわれといたしましても今後とも
魚價
の
改訂
の際には不合理なことのない
よう
に、しかもまた
生産費
を償い得て、
公定價格
で
出荷
いたしますことによ
つて
も
事業
を継続していけるというふうな、合理的な妥当な
魚價
を決定してまいりたいと考えておるわけであります。なお
高級魚
の
統制
一部
撤廃
の問題につきましては、從來からも各
方面
から御
意見
のあるところでございまして、今般
政府
において
閣議決定
をいたしました新しい
強化対策
の中にも、この問題を取上げておるわけでありまして、まだい、ちだい、さわら、すずき、しらうお、及び
海産性あみ
、新しくこれだけの種類のものをこのたび
統制
を
撤廃
したわけであります。しかしながらこの問題については、今後の
撤廃
後の
各種
の
事情
をも檢討いたしまして、それによ
つて統制
全体が非常に影響を及ぼされる
よう
なことがあるか否か、また
撤廃
をいたしましたことが、うまく合理的にその
趣旨
によ
つて実現
をされておるかということをよく研究をいたしました上、さらにそれ以後の問題についても適当な考慮してまいりたい、か
よう
に考えておるわけであります。 それから
鮮度
の問題が出ておりますが、これは
公定價格
がございます以上は、どうしても
鮮度
のよし惡しでも
つて
價格
をきめるということは
実現
不可能なわけでありまして、やはり
價格
は一率にこれを決定いたさなければならぬのでありますけれ
ども
、今回
鮮度
を非常に重んずるというふうな考え方からいたしまして、
鮮度
の良好なるものの
出荷
についての
報奬制度
を考えておるわけであります。それによ
つて鮮度
の良好なものの
出荷
を
奬励
をいたすことによ
つて
、できるだけ
鮮度
の保持に一般の認識が深められていくということに向けてまいりたい、か
よう
に考えておるわけであります。 それから次に
漁船建造
の問題でございましたが、
從來漁船建造
に対しまして
復興金融金庫方面
から
融資
をいたしておりますが、
契約
当時と
引渡し
の当時とは非常に
建造費
が高騰してまいりまして、とうてい借りた金では
引渡し
を受けることができない。そういう事態がたくさん出ておりますことは、私
ども
も
承知
をいたしておるわけであります。現在そういうふうな問題で、非常に
船主側
と
造船所側
とで問題を起しておりますものについては、これを
運輸省
あるいは安本、
農林省
、その他各
関係
の
官廳
、その他
金融機関
も集まりまして
委員会
に組織いたしております。その
委員会
によ
つて
具体的にこれを
解決
をしていく、そうして必要があればまたさらにそれに対する
融資
も
金融機関
に対して依頼をする。こういう
よう
な
やり方
で具体的な問題によ
つて
これを
解決
してまいりたいというふうにや
つて
おるわけであります。 それから
將來
の
金融
の問題としての
農林漁業
の
復興金庫
の問題については、これは私
ども
としても十分必要を痛感をいたしております。
農林省
として極力これが
実現
を期しておるわけでありますが、まだ
関係
各
方面
との完全なる了解には立至
つて
おらないわけであります。今後ともこの問題については、私
ども
としては急速に
実現
する
よう
に
努力
をしてまいりたいと思
つて
おるわけであります。 それからそのほか二、三の点についての
請願
がございました。たとえば
沿岸漁業者
に
労務加配米
を交付する
よう
にしてもらいたいということであります。現在もやはり
沿岸漁業者
にはリンンによる
方法
によ
つて加配米
を交付する
方法
がとられておるわけであります。しかしながら実際問題といたしましては、その
加配
の
リンク率
が地方的には非常に惡くな
つて
おります
関係
上、
漁業者
が必要とする米をその分のみでは充たすことができない
よう
な
事情
のあることも
承知
いたしております。私
ども
といたしましては、これは現在
一定漁業
、たとえば捕鯨、トロール、以西の低引あるいはかつお、まぐろというふうな
一定漁業
の
專業漁業者
につきましては、
一定量
の
加配
をする、つまり一日五合になります
よう
に、
基準配給
の二合五勺にさらに二合五勺の
加配米
を
禎す
ということでや
つて
いるわけでありますが、この
制度
をできるだけ他の
漁業部門
へも及ぼしていきたいというふうなことで、現在
食糧管理局方面
にも話をしているわけであります。私
ども
といたしましては、
專業漁業労働者
の
加配米
については、できるだけ
確保
のできる
よう
にや
つて
まいりたいと考えております。しかし
沿岸漁業者
全体に
定量加配
というふうな
やり方
をとりますことは、
沿岸漁業者
の数あるいは
沿岸漁業者自体
が
半農半漁民
であるというふうな部分も相当廣いわけでありまして、その点については多少難色はあるかと考えております。先ほど申し上げました
よう
に、はつきりと把握し得る
漁業部門
については、できるだけ
定量加配
の
制度
というふうな
やり方
で、その必要なり米の
確保
に努めてまいりたいという
よう
な方針で進んでいるわけであります。 それから
漁具保險制度
の
設立
の問題でありますが、これは私
ども
といたしましてもその必要を痛感しております。なおこの
制度
を確立するに必要なる基本的な資料について、現在これが蒐集について
努力
中であるわけであります。この問題もわれわれといたしましては、できるだけ速やかに
調査
をしまして、なお
財政
その他の許す限り、この
制度
が急速に
実現
される
よう
にしてまいりたいと考えているわけであります。 それから
系統團体
の
燃油配給事業
の
復活
という問題でありますが、これは現在御
承知
の通り、
漁業協同組合法
がまだ正式に決定しておらないわけであります。
從つて
その間における暫定的な取扱いといたしまして、個人の資格によ
つて從來通
りできるだけ
実情
に即してこれを
配給業者
として登録して
措置
する
よう
にや
つて
いるわけであります。
協同組合法
の
制定
を見、
設立
を見ました曉におきましては、私
ども
としましても、できるだけこれらの
團体
が
燃油配給事業
に從來携わ
つて
おりました
よう
な
やり方
で現
わるよう
にや
つて
まいりたい、か
よう
に考えているわけでありますがゐなおこの問題につきましては、規則の
関係
その他
関係方面
の意向も徴さなければならぬと考えます。私
ども
といたしましてはさ
よう
な方向に
努力
してまいりたいと思
つて
いるわけであります。
馬越晃
9
○
馬越委員長
次は
——
日程
第一、魚の
公定價格改訂
に関する
請願
、
文書表
第四九号、
中村俊夫
君
紹介
、
日程
第一四、魚の
公定價格改訂
に関する
請願
、
文書表
第七五号、
中村俊夫
君
紹介
、
日程
第九、
魚介類
小賣
利潤改訂
に関する
請願
、
文書表
第四六五号、
小沢專七郎
君
紹介
以上三案は
紹介議員
が御不在で御
出席
にな
つて
おられませんから、
便宜藤原繁太郎
君に代理を
願つて説明
を聽くことといたします。
藤原繁太郎
君
藤原繁太郎
10
○
藤原委員
魚の
公定價格改訂
に関する
請願
の
趣旨
は、今回
政府
は新
物價格体系
に基く
魚類
の
公定價格
を
改訂
されたが、その
算定
の根拠に重大な
誤り
があり、きわめて不合理不公平で、全國三百万
漁民
の三分の二以上を占める
沿岸漁民
の
困窮
ははなはだしい、ついては
政府
は速やかに正当なる
調査
を行い、
大衆
以外のものは
公定價格
より除外し、
鮮度
の
高低
に基き適当なる自然の
價格
に任されたいというのであります。
日程
第一四は同じく魚の
公定價格改訂
に関する
請願
の
要旨
でありますが、今回
政府
は
昭和
九、十、十一の三箇年
平均價格
の六十五倍を目途として
魚類
の
公定價格
を定めたが、その
算定
に重大な
誤り
があり、
沿岸漁業者
の
困窮
ははなはだしい、ついては速やかに正当なる
調査
を行い、魚の
鮮度
の
高低
に基く
複数制
の
公定價格
を
制定
されたいというのであります。 次は
魚介類
小賣
利潤改訂
に関する
請願
で、これは
小沢專七郎
君
紹介
とな
つて
おります。その
要旨
は、
生鮮食料品確保
に関する
緊急具体措置
の実施に伴い、
魚介類
の小賣
業者
が正常な
配給
を行い、民生安定に
寄與しよう
としても、その経営の維持を困難となりつつあるので、
魚介類
の小賣
利潤
を最低三割に
改訂
し、税金を最小限に低減されたいというのであります。 以上三案の
政府
の御
説明
をお願いいたします。
馬越晃
11
○
馬越委員長
ただいま議案となりました三件に対しましては、すでに上程せられました同一
請願
に対しまして、
政府
より
説明
を聽取いたしておりますので、この
説明
を省略いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
馬越晃
12
○
馬越委員長
それでは省略することにいたします。
—————————————
馬越晃
13
○
馬越委員長
次は
日程
第二〇、
伊萬里湾漁業権開放
に関する
請願
、
文書表
第一二一〇号、
内海安吉
君
紹介
。
内海安吉
君に御
説明
を願います。
内海安吉
14
○
内海安吉
君
佐賀縣伊萬里湾
における
漁業権
が
長崎縣
に占有せられまして以來、いろいろな問題が起りまして、
昭和
二年ごろより
長崎縣
との間に
入漁契約
によりまして、辛うじてその
漁業
を経営してまいつたのでありますが、
長崎縣側
の
操業
の際は、
佐賀縣側
は遠慮しなければならない
状態
であ
つて
、しかも
入漁契約
がその
漁業
にひどく
制肘
を加えておりまして、せつかく
漁場
を目の前にながめながら
漁業権
のない
佐賀縣漁民
の
操業
が著しく制約せられるところとな
つて
、
漁業権
の有無が、
操業
の成果に決定的な判定を下すこととな
つて
、
佐賀縣側
は優れた技術を有しながら、
漁業権
をもたないため、最も不利な
條件
のもとにおかれ、現在におきましては
漁業
の沈滯はもちろん、
一大危機
に直面しておる
よう
な次第であります。これが
対策
といたしまして
伊萬里湾
における
漁業権
は
長崎
、
佐賀
両
縣民
による
共同取得
とすること、海の
行政
に関する限り
縣ブロツク
を打破されたいこと、すなわち今日のごとき制約の覊絆から脱して、自由に
伊萬里湾
における
漁業権
は
長崎縣
のみに限らず、
佐賀縣漁民
にも開放し、
共同所有
としてもらいたいのであります。その第二は
長崎
、
佐賀
両
縣民
の
操業
による
漁業
の荒廃、その他紛爭の調停、
漁業
の
指導機関
として
調整委員会
の
設置
を要望してやまないのであります。以上何とぞ御了承くださいまして、御採択あらんことをお願い申す次第であります。
馬越晃
15
○
馬越委員長
本
請願
に対しまする
政府
の
所見
を質します。
藤田政府委員
。
藤田巌
16
○
藤田政府委員
漁業権制度
の
改正
につきましては、現在
漁業法
の
改正
をいたしまして、
漁場
を総合的に利用し、しかも
漁業
の
生産力
の増進と
漁村
の
民主化
をはかる
趣旨
をもちまして、今急いで
関係法律
の
改正
について、各
方面
と最後的な打合せをしておるところでございます。この
請願
の問題につきましても、新しく
改正
されまする
漁業権制度
のもとにおきまして、
関係海
区に
漁業調整委員会
を
設置
いたしまして、その
漁業調整委員会
によ
つて
、
当該漁場
の
実情
に即して、最も合理的に、総合的に
漁場
を利用する方式を決定していただきまして、それによ
つて
新しく免許の再配分をしていく。その他の
各種漁業
の
調整
をや
つて
いくという
よう
に進んでまいりたい、さ
よう
に考えておりますので御了承を願います。
馬越晃
17
○
馬越委員長
本日ただいままでに上程いたしました
請願
につきまして、他に御
質疑
がございませんか。
——
御
質疑
はないものと存じます。他の
請願
につきましては
紹介議員
がお見えにな
つて
おりませんので、これは後廻しにいたすことにいたします。
—————————————
馬越晃
18
○
馬越委員長
次は
陳情
を
審議
いたしたいと思います。なお
陳情
の
採決
は
請願
同樣
審議
の
愼重
を期するため、本
委員会送付
の全
陳情書
の
審査
を
終了
の上いたしたいと思いますが御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
馬越晃
19
○
馬越委員長
ではさ
よう
に決定いたします。 一、
水産廳設置
並び
に
水産業團体法改正等
に関する
陳情書
。
文書表
第三五号、
都道
府
縣水産業会協業会代表
、
東京
都
中央
区
東京
都
水産業会長平林龍
二、
漁村対策
に関する
陳情書
、
山口縣漁民大会漁村対策委員会委員長山口縣豊浦
郡
豊西
村
大字吉毎松尾
百合一外八千百九十名第二三九号 三、
水産物
の
生産増強等
に関する
陳情書
、
靜岡縣漁業者大会靜岡縣水産業会長佐野寅藏
第三四二号 以上三件を
議題
にいたしますが、便宜上
子安專門調査員
にこの
陳情書
の朗読をいたさせます。 〔
子安專門調査員朗読
〕
水産廳設置
並び
に
水産業團体法改正等
に関する
陳情
(第三五号)
陳情書
都道
府
縣水産業会協議会代表
東京
都
中央
区
東京
都
水産業会長
平林龍
都道
府
縣水産業会協議会
は次の
議事項
につき、
政府
に対し要望する旨議決したについては、速やかにこれが
実現
を図られたい。 一、
水産行政機構
を
一元院
し且つこれを拡充強化するため、
水産廳設置
を急速実施すること。二、
水産業團体
を
民主化
するため、
水産業團体法
の
改正
を急速実施すること。 三、
現行
の
水産業團体
の
資産処分
の制限を速かに廃止すること。 四、現在
閉鎖機関
に指定せられている
中央水産業会
の
資産
は、
將來
実現
せらるべき
漁業協同組合
の
中央機関
に引継がるべきものであるがゆえにその
設立
を見るまで、本
資産
の
処分
を行はれざる
よう
措置
すること。 五、
中央水産業会
の
閉鎖機関
に指定されるとともに、同
会附属
の
漁業会学校
は
閉鎖
と
なつ
たが、これは
水産業團体
の
中堅的人物養成
の我が
國唯一
の
教育機関
であり、
設立経緯
に
特殊事情
もあり、同
会資産
として一律に処理されるのは妥当でないから、
右学校関係資産
は今回の
閉鎖
より除外される
よう
措置
すること。
—————————————
漁村対策
に関する
陳情
(第二三九号)
陳情書
山口縣漁民大会漁村対策委員会委員長
山口縣豊浦
郡
豊西
村
大字吉母
松尾
百合一外八千百九十名 食糧問題の
解決
は
水産物
の
増産
に俟つところ大であるが、幾多の惡
條件
のためにその
増産
はもとより、
日本漁業
特に
沿岸漁業
は頻死の
状態
にあるがゆえに、
現下
の
食糧事情
並び
に
沿岸漁民
の窮状を打開するために(一)地方的、季節的、
鮮度等
を考慮した
合理的價格
を設定し(二)
水産局
による劣弱なる
行政
を改め
綜合的一元的機構
たる
水産廳
を
設置
し(三)
沿岸漁業
に対する
融資
の
積極化
並び
に手続の
簡易化
を図り(四)
漁業法改
七
並び
に
漁業協同組合法制定
を促進する等の
措置
を講ぜられたい。
—————————————
水産物
の
生産増強等
に関する
陳情
(第三四二号)
陳情者
静岡縣漁業者大会静岡縣水産業会長
佐野寅藏
水産物
の
生産増強
と
生鮮食糧品
の
完全供出
は
現下
の
経済情勢下
において、極めて肝要であるが、これがためには
生産資材
の
完配
、
魚價引上対策
、
甲乙地区
の
区別撤廃等
を必要とするから、速やかにこれせ
対策
を講ぜられたい。
馬越晃
20
○
馬越委員長
それでは本
陳情書
に対する
政府
の
所見
を質します。
藤田巌
21
○
藤田政府委員
水産廳
の
設置
につきましては、すでにこれは
閣議
において
設置
を決定されております。現在までの経過に簡單に御報告申し上げますと、これは
農林省
の
設置法
の中に織込んで、現在
司令部
のガヴアメント・セクシヨンのアツプルーブルを得るために出しておるわけでありまして、まだ完全なる承認がまい
つて
おりません。それからもう一つは、
行政調査部
の方で
農林省設置法
につきましていろいろ
意見
があるわけでありまして、
司令部方面
とそれから
行政調査部
の
方面
との間にも話合いをつけるために、現在折衝中と聞いております。ただ問題にな
つて
おりますところは、
水産廳
の部分ではございません。
水産廳
の部分につきましては、これはガヴアメント・セクシヨンの方も
行政調査部
の方も完全に了解がついておるわけであります。それ以外の
農林省
の他の部局の問題につきまして多少懸案にな
つて
おるのでございまして、そのために延びておるわけであります。私
ども
の聽いておりますところでは、この問題も近く
解決
いたす見込みであります。
解決
つき次第議会に
農林省設置法
は上程されるというふうに考えております。 それから
水産業團体法
の問題、新しい
漁業協同組合法
の問題につきましては、これは先ほどちよつと御
説明
いたした通りでありまして、なおこの法案の詳細につきましては、次の
委員会
において詳しく御
説明
いたしたいと考えております。その中にただ現在の
水産業團体
の
資産
の制限を
撤廃
する、
資産
制限を解除するという問題がございましたが、これは
実現
は困難かと考えております。 それから中水自体の
資産
を、
將來
中央
團体
のできるまでこれを存置する問題でございますが、これもこの次の
委員会
が詳しく御
説明
いたしたいと考えておりますが、
漁業協同組合
連合会の
中央
團体
というものをつくることは困難かと考えております。
從つて
われわれといたしましては、この中水の
資産
につきましては、
陳情
の
趣旨
にあります
よう
に、もともと
漁民
の出資による財産でございますので、その
趣旨
からいたしまして、適当なる
團体
にこれを讓り渡すというふうに指導をしてまいりたい、か
よう
に考えておるわけであります。 それかに
漁村対策
の問題でございましたが、合理的な
魚價
を
設置
する問題、それかに
水産廳
の
設置
の問題、それから
沿岸漁業
に対する
融資
の
積極化
、手続の
簡易化
の問題、あるいは
漁業協同組合法
設置
の問題、これはいずれも御
説明
をいたしました通りでございます。 それかに
水産物
の
増産
対策
のうちで、甲級、乙級の区別を
撤廃
する問題でございますが、これにつきましては、最近決定いたしました新
強化対策
によりまして、全面的に甲級陸揚地を
撤廃
するわけにもいかぬのでありますけれ
ども
、從來の実績、生産、集
出荷
、輸送等の諸
條件
を勘案いたしまして、整理すべきものはこれを整理していく。一部を乙級陸揚地に変更していく。またあまり少数な甲級陸揚地につきましては、新しく追加をする。そうして方向といたしましては、甲級陸揚地は漸次これを整理をいたしまして、確実に農林大臣が責任をも
つて
把握し得る場所にのみ止めていく。他の場所はこれを知事にお任せをいたしまして、知事の責任
出荷
の体制に移していきたい。か
よう
に考えております。 なおリンクの問題、資材の裏づけの問題についても、私
ども
も必要を痛感しておりますので、
統制
が存続します限りは裏づけ物資は確実にこれがはいる、約束しましたリンク物資が確実に手にはいるというふうに、今後とも
確保
する手段を具体的に実行してまいりたい。か
よう
に考えるわけであります。
馬越晃
22
○
馬越委員長
以上の
陳情
に対しまして、他に御
質疑
はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
馬越晃
23
○
馬越委員長
御
質疑
はないものと存じます。 残余の
請願
はこれを延期し、本日はこれをも
つて
散会いたします。次会は公報をも
つて
御通知いたします。 午後一時五十五分散会