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永井政府委員 ただいまのお話、
業者からも直接にも聽きますし、すこぶるごもつともなお話でありますが、
ほんとうに筋の通
つた業者はあまりそうむりに窮届にや
つていないということを
日本銀行も申されるのであります。絶えずわれわれもその点を促進してまいりたい、できるだけわく外の融資を錬めてもらいたいということをしきりに話をしておりますが、まあ
日本銀行に立場に
なつてみますと、この
インフレーシヨンを阻止したいという念願が強いので、手放しには受理できにくいという点も了承せねばならた点もありますが、私どもは絶えずこの点は折衝しているのであります。それから融資順位も上の順位になるように今のところ
交渉いたしておりますから、多分変更になるだろうと思います。見込生産の点も十分見込みがあるものにつきましては
貿易廳におきまして
輸出資金需要証明書というものをこしらえまして、それを
日本銀行の融資相談部というようなところにも
つていきますと、
資金の融資を便宜をはかるということにいたしておりますので、だんだんその制度の利用をされておりますので、この制度を十分活用してもらうことによりまして、幾分
ゆとりができるものと
考えております。それからまた見込生重のことでありますが、この物資の少ない
状態でありますので、よほど賣れ明きの見込の確実なものでないと、非常に
不足した
資材を見込生産に割り当てるということはなかなか困難である、そのような点もお含みくださいまして、熱心な
業者はこれを拵えたら賣れることはきま
つたいるのに、見込生産を許してくれないというようなことを言われますけれども、もう少し
ゆとりのある経済でありましたらそれもいいのでありますがゐ注文生産の
資材が
不足がちである
状態におきましては、注文のあるものに
資材を渡さずに、見込み生産に対して朴材を先に渡すということは、どうしてもできない
状態であります。そういう点を御了承願いたいと思います。