○松井委員 今日まで
企業統制の
内容を見ましてもなかなか複雜きわまることが多々ありまして、非常に地方の人はあらゆる
関係の人々が困難をしておる
実情があります。そこにおいて今すでに地方
府縣を
中心とするところの縣民、あらゆる團体の代表の人々の声は、すでにこの統制経済も、主食あるいは重大部門を除いてはある
程度の圧縮もしくは撤廃する必要がありはせぬかという声も多々あります。この
法案の
内容を見ましても、まだ
商工大臣の御
説明によりましても、異なる点はあるかもしれませんけれ
ども、ややもすれば、地方の人々はまた統制経済の強化である、こう見ております。そこにおいてわれわれは地方の人々からこの
法案について新聞紙上に出るあらゆる面からの
質問をされております。そこにおいてこの
資金、
資材の面も漠としたもので
はつきりしておりません。また
資材配給
関係については、この
企業廳は
関係しておらぬと言いますけれ
ども、それからの点を見てもなかなか重大であります。そこで私たちは納得できない
関係については、ただいま申し上げたる地方の各團体の代表あるいは
個人企業者の声を喚起する、今日民主主義を標傍するときに、地方
府縣の輿論もこれを一部には入れる必要があると思う。昨日、一昨日から委員の方々で納得のできない
質疑應答について私も聞いておりますけれ
ども、まだ今日に至りましても私たちには十分了解が得られない、ゆえに私たちは地方商工
会議所あたりを
中心とするところの輿論も聽き、また座談会などいたしましてほんとうの声を聽き、実際必要であるかないかということも調査せしめる必要がある。ゆえに私はこれらの点についてもそうしたようなことをする必要があるかないかというようなことも御参考までに御
答弁願えれば幸いだと思います。また一例を織物
業者についてあげますと、今すでに
綿織物業者にしましても、あるいは絹織物
業者にいたしましても、先刻申し上げましたように、だれからも一銭も
援助を受けない。われわれは長い
技術をもち、先祖代々営々としてや
つておる業である。そうしてわが桐生市は織物
業者盛んな所でありますが、完全な織物をつく
つて輸出して、外國の金をとるのだというので熱心にや
つております。こういう
関係から今のこの
法案の制度では、そう人々も今日の乏しい経済下にあ
つて着々として努力され、成功しつつありますが、これらの人々の声を聽いても、また
企業整備である。また統制のわくを強化されるのかと言う人がある。そういう人々に対しても、
資金の面はこれだ、またわくの制度はこれだというように、大体
要綱に出ておりますけれ
ども、そういうふうな抽象的のことでなく、具体的な根本方針が御
説明願えれば幸だと思うのであります。