○細川
委員 大体同僚から言い盡されたのでありますが、ただいまの
向井部長の
答弁では満足するものではありません。すでに昨年十二月九日の
國会において、
満場一致議決したという報告に接しておらなか
つたということは、私は了承できないのであります。
部長の手許には
國会の公報が行
つておるか、あるいはこれが官報に告示されておるということは間違いないと思うのであります。こういう重大なことを、
向井部長御自身この
委員会の席方においでにな
つて、その実情はよく御
承知であると思う。これを
決定するためには、
議会でどういうような議決がついたかということを、一應
責任のお
立場において知
つておるべきが当然のことである。それを知らなか
つたというようなことは、私は断じて承服できない。そこで今日わが国の物の
價格というものを
物價廳が
決定しておるのに対して、はたしてそれが一般に行われておるかどうか、また実際問題として今日の矛盾のあるものを大いにマル公の
撤廃をしなければならないというために、この商業
委員会が
中古衣料を取上げて、マル公を
撤廃すべしという
決議ができた。しからばこれは行政官として当然行わなければならない。それを行わなか
つたということは、われわれを無視するものはなはだしいものがあると思う。私はこのことについて、今後こういうことは
中古衣料に止まらず、わが國の
官廳が
戰時中から今日までつく
つたところの日本の
物價体系、すなわち日本の
價格統制というものが、実体に即應しないものは、今後この商業
委員会を通じて
決定をしていただきたいと
考えておる。しかるにこの
委員会において
決定したものが、その関係の行政官がこれを無視するということは断じて許されない。そこで私は
向井さんの
答弁には満足できな
いから、ぜひ
安本長官の
出席を求めて、これを質してみたいと思う。どうぞ次にその会を続行することと、今度再開されるときに
安本長官の
出席を要求されるように、よろしく
委員長にお願いいたします。これだけ申し上げておきます。