○赤松(勇)
委員 休憩にはいる前にちよつと私ほかの問題について申し上げたいと思います。さいわい
主計局長がお見えに
なつておりますので、私は
主計局長に強い希望を付してみたいと思います。それは何であるかと言えば、先日所得税法の納期の延期に関する
法律案を、本
委員会は通過さした。その際に民自党の塚田
委員及び國協党の
委員から、所得税法の基礎控除の問題、税率の問題あるいは勤労所得税の問題等につきまして、非常に強い
意見が出ておるのであります。おそらくわれわれの見透しによれば、五月の
予算は暫定
予算になると思うのでありますが、遠からず
昭和二十三年度の
予算の編成が行われ、その際当然國の歳入に関する一應の目鼻をつけるための、税法の改正をやらなければならぬと思います。今までの議会のやり方は、大藏
当局が
予算を編成しまして、それをいきなりもち
出してくる。
予算委員会と
財政金融委員会は、きわめて密接なる
関係がありますので、私はこの際大藏
当局というよりも、むしろ
政府に対して希望したいのでありますが、少くとも
予算編成の基礎になります國の税收入、その基準になる
法律等の改正については、あらかじめ
財政金融
委員の意向も十分に尊重して、そうしてその
財政金融
委員の意向と
政府当局との間に、十分なコントロールができましたならば、その上で
予算の編成なりあるいは
物價体系なりを
考えていただく。言いかえるならば
予算の編成を行います前に、先日の
委員会において各党より強い希望が出ておりました所得税法の改正、あるいは勤労所得税の改正等につきまして、十分打合わせをして、そうしてその
意見を一應まとめるという形において
予算の編成にとりかか
つていただきたい。おそらくあすから休会になるのでありますが、休会明けにおいてそういう
ような
心組で、主税
局長が本
委員会に出席されまして、ただいま私の申しました意のあるところをば十分
考えて、そうして何らかの具体案を提示していただきたいということを、私は強く希望しておきたいと思います。