○
塚田委員 御
説明了承いたしました。
次に第三点は、結局貸出した
あとの回收をどういうぐあいにするのか。少くとも金融で金を貸してやつた以上は、当然回收するという問題が、非常に重要視されなければならぬと
考える。殊に今日のように絶えず新しい資金の需要が出てくる場合においては、
相当過去において貸出したもので、当初の
目的を達しておると
考えられるものは、当然回收して、新しい需要の一部にまわして、そうして新しい増資をできるだけ少くすることが必要だと
考える。ところが先般來私が小
委員会におきまして、いろいろ調べました幾多の例におきましては、遺憾ながら、貸出しの面における努力が、非常に鈍いというように感ぜざるを得ない。その鈍いのは、
一つはそういう面における復金内部の機構が非常に惡いのではないが、どうもいろいろあちらへ行
つて調べたぐあいによりますと、貸出しをやるときは、形の上では非常に
愼重に、融資懇談会、復興金融
委員会、監事会というように嚴重にや
つておられますが、一旦貸したものを、期限が來て回收するかどうかという
判断が、非常に事務的に、箇單に、担当行員の
意見くらいによ
つて、
あとは書類を持ちまわりして、盲判を押して、ずるずるにな
つていく面が多分にある。これではいかぬのでありまして、
政府も御承知のように、今日では租税も非常に過重にな
つております。その過重な租税さえ競賣処分にまでし、強制執行までしても取立てようとしておるのに、貸した当初においては、この金がはいつたら、この金は返すのだというので貸してあるにかかわらず、回收期日がきても、その金を回收しておらないということは、少くとも復興金融金庫の融資政策から離れておると
考えられます。この際復興金融金庫の内部に、何かそういうものをもう少し
愼重に
審議する機関を別個にお
考え願
つて、そうして貸出しを
眞劍に回收していただく。そういうことになりますと、自然またその反響といたしまして、世間のいわゆる、今日、復金の金を借りれば、もらつたと同じようなものだというような、誤まつた
考え方を是正する意味においても非常に力になると
考える。そういうような何かの機関を設けていただく意思がないかどうか。それと併せて、先般來しきりに
指摘しているように、來るベき四半期における
政府の回收予定があまりに少なきに失している。現在いろいろ頂戴した資料によ
つて見ても、公團資金を除いても運轉資金が百七十億出ている。百七十億も貸して、貸出してから一年も経
つているものがあるのに、來るベき四半期には四億くらいしか回收できないということは納得できないのでありまして、この際もう少し努力したならば、來るベき四半期にはどのくらい回收できるかという目標でも立てていただけないか。これらの二点についてお伺いいたします。