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神田博君 ただいま
議題になりました
請願につきまして御
説明申し上げます。第二四、靜岡縣内
生産道路改良及び補修の
促進につきまする
請願は一般的の陳情でございまして、
生産道路の改良、補修につきましては、ひとり靜岡縣に限らず、各府縣とも
要望されるところと信じておりまするが、御承知のように靜岡縣におきましては天龍、あるいは大井、富士、安倍等の大河川がございまして、この奥地
開発ということはきわめて重要なことでございます。殊にこれらの奥地は無限の
資源をも
つており、今日わが國経済再建の途上におきまして、この重要なる
資源の
開発なくして再建できるということは、とうてい望めないことでございます。この奥地
資源開発のために、靜岡縣といたしては今いろいろ
道路の施策をねり、あるいはすでに着手しておる実情でございます。先般の靜岡縣会におきましても、満場一致をもちまして、この奥地
開発のための
生産道路の改良及び補修につきまして國庫の補助をひとつお願いいたしたい。國の財政もなかなかなみなみならないようにわれわれ承知いたしております。しかしながらそのなみなみならないところを、何とかひとつやり繰りをいたしまして、
資源の
開発、いわゆる國富を増進することによ
つて國の財政も強固になるわけでありますから、万難を排して、ひとつ特殊の事情を御勘案願いまして、ぜひとも國庫の補助をできるだけ多く、またなるべく速やかにお骨折れを願いたい。この問題はひとりこの國土
委員会の扱う問題だけでなく、あるいは農林
関係、すなわち
開拓道路の問題とか、あるいは林道の
開発とかいうことが関連してまいると存じますが、いずれにいたしましても当
委員会のもつ役割がきわめて大きな力がございますので、その方面からひとつ特に御配慮をお願いいたしたい。
次に
議題とな
つております二五号議案の
國道一号線、すなわち靜岡縣庵原郡由比町と富士郡吉原町地内におきますところの
國道の改良の問題でございます。靜岡縣は御承知のように
海岸線もきわめて長く、一
号國道が百八十七キロというような長さをも
つておりまして、そのうち未改良が百四キロというように、未改良地帶が多い。しかも幅員狹隘、屈折実にはなはだしいのでございまして、近代
交通には適せないので、われわれ遺憾に考えておるのでありますが、特に本日
請願にな
つております由比町と吉原町は、実に幅員の狹いまた屈折がはなはだしいということについては、おそらく東海道随一ではないかと思います。
菊池政府委員は、この
國道の点については重々御承知にな
つておられるところで、われわれがここで
請願を申し上げるよりも、すでに内務省の時代から、今日の
建設院になりましても、
國道の改良、殊に一号線の改良ということは、焦眉の急であることを十分御承知であられます。最近は東京・神戸間に直通の貨物やバスの
計画等のあることもわれわれ耳にしておりますので、この際財政上の問題もあると思いますが、速やかに工を起していただきたい。町の形態をなしておりますが、むかしの東海道そのままの姿でありまして、本縣の
交通問題と申すよりも、むしろこれはわが國
國道の根幹である第一
号國道として國の重大な関心をもたれておることでないか。縣におきましても、先般の縣会におきまして満場一致をも
つて、これらの改良
促進について國会に
請願し、
政府にひとつ実行していただきたいということでございます。今
年度の
予算もすでに
公共事業費等のわくもきま
つておるようでありますが、
予算そのものを先般の内示会で拜見いたしますと、私どもの考えておりましたよりはきわめて少いようでありますが、この少い
予算をどうするかは別といたしまして、とにかく重要なこの
幹線に注ぎこんでいただき、そうして一日も早く今の
交通難を解除していただきたい。これが靜岡縣二百三十六万を代表しております縣会の
要望でもあれば、またわれわれ國会
議員全体の
希望でもありますので、
國家的
見地から、私ども
地方開発がいかに重要な役割をも
つているかという意味におきまして
請願いたしたような次第でございまして、何とぞこの
請願が御採択になりまして、速やかに実行していただきたいというのが
請願の
要旨でございます。