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圖司安正君
ただいま出先機関の間に完全了解ができたというお話であるが、もしそうでありましたならばまことに仕合せと存じます。ところで御
承知のような
事情が、実は運輸省の
酒田港修築事務所と、最上川の改修事務所との間にあるのでありまして、まだ完全了解が遂げたものとは、現地側としては認められない節が多々あるのであります。というのは、たとえば最上川改修事務所におきましては、酒田港寄りの方の
修築ということに対しましてきわめて熱意が薄い。最上川の上流
方面の改修ということに比較的重点が置かれている。これは仙台の
工事事務所の方でもそういうようなことを言われておりますので、昨年はそういうようなことをや
つてきたけれども、本年においてはこれを改めて、十分連繋をと
つてや
つていくつもりだというような話をしておられました。それからまた酒田
港湾の
関係の方におきましても、どうもいろいろな点で最上川の改修事務所の方との連繋がとれぬ、たとえば資材だとか、あるいはまた労力の面などにおいて、十分の連繋をとるつもりであるけれども、なかなかいろいろな、
予算あるいは
工事施行という面においての了解が遂げられぬということを、いまだに現地側では言
つておりますが、どうも現地のそうした実情が
政府側まではよくおわかりならぬ点も往々にしてあるのでございますから、その点そうしたことのないように、
政府の考えておられることが末端にまで滲透して、それが國利民福の上に
ただちに寄與できるような仕組にまで御監督あらんことをお願いしたいと思います。