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1948-01-31 第2回国会 衆議院 議院運営委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年一月三十一日(土曜日)     午後三時四十四分開議  出席委員    委員長 淺沼稻次郎君    理事 大石 倫治君       赤松  勇君    笹口  晃君       森 三樹二君    安平 鹿一君       吉川 兼光君    工藤 鐵男君       小島 徹三君    小澤佐重喜君      山口喜久一郎君    石田 一松君       川野 芳滿君    田中 久雄君       中野 四郎君    林  百郎君  出席政府委員         厚生政務次官  金光 義邦君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         議     員 鈴木 善幸君         議     員 高瀬  傳君         議     員 多賀 安郎君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  次回の自由討議に関する件  國政調査承認要求に関する件  國立公園中央委員会委員に関する件  中央兒童福祉委員会委員に関する件  國立國会図書館法案に関する件  國会法政に関する件  常任委員の再割当に関する件  官廳事務能率向上の為國会議事運営に対する  要望に関する件     —————————————
  2. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これより議院運営委員会を開きます。  議長から次会自由討議に関する件が諮問されておりますので、事務総長からごく簡略に御説明願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 自由討議を、二十一日から再開をいたしておりますので、二週間に一遍の原則に基き、三日までの間に一度やらなければなりません。いつこれをやつて、どういう問題、あるいは問題なしにやるか、各党にどういうぐあいに時間を配分するかということのおきめを願いたいと思います。
  4. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 先ほど懇談会の際に打合わせたように、自由討議の日時は二月二日、月曜日とすること、問題はきめないこと。討論の順序從來決定通り、社・民・自、社・民・自と繰返しながらやつていく。それは出演者によつて所要時間をよけい使えば順序は変更される。所要時間については社・民・自三十分あつて、國・同志十五分あつて全農・第一、十分あつて、共産・農民、合わせて十分、これで異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり。〕
  5. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  6. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 國政調査承認要求に関する件が、議長から諮問されておりますので、これを議題に供します。 大池事務総長 ただいま國政調査要求をしてまいりましたのがございます。まず第一に、國土計画委員会から、國土計画都市計画治山治水事業災害復興、道路、港湾、國立公園等の諸問題について調査をいたしたい、こういう申出があります。その調査方法といたしましては、関係方面よりの意見聽取及び資料要求並びに現地調査のために委員派遣等を含めてまいつております。本会期中これをしたいということになつております。
  7. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ただいま國土計画委員会よりの國政調査に関する承認の件は、承認することに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 異議なければさように決定いたします。
  9. 川野芳滿

    川野委員 議会開会中には、現地派遣は、大体原則として許さぬということになつておりますが……。
  10. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 現地派遣の問題については、現実の問題が出て、どこへ行くかということになつたときに決定する。この点は異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さように決定します。
  12. 大池眞

    大池事務総長 次の虜政調査要求君は、図書館運営委員会から、國立國会図書館に関する事項調査いたして、各関係方面から意見聽取資料要求等をいたしたいということであります。
  13. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではさよう決定いたします。
  15. 大池眞

    大池事務総長 第三番目は、財政委員会からの要求でありまして、復興金融金庫業務内容に関する調査をいたしたいということであります。その調査方法といたしましては、政府説明を聽取したり、資料要求をしたり、貸付先調査等をいたしたいということであります。
  16. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さように決定いたします。
  18. 大池眞

    大池事務総長 その次は、電氣委員会からの要求でありまして、調査事項は、電力行政に関する事項でありますが、その方法といたしましては、小委員会設置電力施設実地調査がはいつております。関係方面より意見聽取、報告及び記録の要求等であります。
  19. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 電氣委員会國政調査の方は、承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 さよう決定いたします。
  21. 大池眞

    大池事務総長 なお今の電氣委員会から、國政調査伴つて委員派遣承認要求が参つております。派遣の目的は、電力施設実地調査ということになつております。派遣委員の氏名は、成瀬喜五郎君ほか五名、派遣の期間は四日間、場所は兵庫縣尼ケ崎市。旅行の日程は承認後決定することになつております。
  22. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 出張のことについては、他から出てくるものと一括して議論することにして、先に進むことにして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 そういうことにいたします。     —————————————
  24. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に厚生省の方から申出があつて、これを議題に供していただきたいと思うのですが、厚生次官が見えておりますので、ちよつと御説明願うことにいたします。案の趣旨は、國立公園中央委員会委員に関する件並びに中央兒童福祉委員会委員に関する件、これは國会法に基いて、國会議員委員になる場合においては、國会承認を求めなければならぬのであつて厚生省の申出は、衆議院から國立公園委員になる人を八名選んでもらいたい、その人選については衆議院みずから選んで内申をしてもらつて、それを政府提出案として可決承認を求めたい。兒童福祉委員会も同樣に承つております。
  25. 金光義邦

    金光政府委員 兒童福祉法に基いて、この四月一日から中央兒童福祉委員会が発足するわけであります。この委員はなるべく廣汎範囲から選びたいという、大臣の特に強い希望がありまして、両院からそれぞれ四名ずつ委員をお出し願いたいという希望であります。國立公園中央委員会の方は、現在二十八名委員がありますが、定員として四十名でございます。あと十二名國会から補充を願いたいのですが、衆議院が八名、参議院が四名という心組であります。
  26. 工藤鐵男

    工藤委員 これは原則的な考えであるが、立法府行政府とがお互いに相混じていくことは、將來國会の権威にも関係があることであるし、弊害も多いというので、ある筋では、なるべくそういうものはつくらぬようにということをしばしば聞いております。しかし國会で可決すればこの限りにあらずという、そういう点についてこの委員会は、過去においてもいろいろな行政機関委員を兼ねることについて異議があつたようですが、新たに門戸を開放していくという方針になるのか、從來通りやるというのか、從來通りといえば範囲が非常に狭いものになりますが、委員長はどう考えておりますか。
  27. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 私としては、委員長として特別に意味をもち合わせません。それは委員長の性格というか、自分みずから、そういうものに意思をもつべきものでなくして、可否同数の場合に意見を開陳すればよろしいと、私は考えております。從つて私はそう言われても、可否同数なつた場合にのみ言わせていただきたいと考えます。しかし工藤さんからお話がありましたので、個人的な考えを申し上げますと、こういうぐあいに内申してもらいたいということを言つてきて、話合いがついた場合は、おのずから問題は別でないか。行政府の方から独自的に何も相談なくして、これを出してもらいたいという相談を受けることは、どうかと思いますけれどもそうでなく、どうかということで相談してまいつて行政府立法府の間においてお互い話合いがついて、その上ではいつてもよろしいというような結論がつけばいいと思う。実は正式に議題にするのもいかがかと私は考え、これを議事録の上にとつておくのもいかがかと考えておるのでありますが、しかし今せつかく議題に書いてあるものですからこれを議題に供したわけです。
  28. 工藤鐵男

    工藤委員 ぼくの言うのは、そうじやない。過去において、こういう問題に対しては拒否的な委員会勢勢であつて、相当保留した問題もあつたように思う。殊に政務官もやめてしまうというようなこともあるし、ある筋の方面意見が相当強い。それは原則として、やはり行政内部機構に、立法府はあまりタツチしない方がよかろうという意見のようであつたから、委員長としては、しばしば保留した問題もあつたようです。しかし今のお答えによつて、内面的な交渉程度であれば考慮しますが、いよいよ決するときになれば、大体行政府行政府立法府立法府考えるのでなければ、將來は必ず弊害が起ります。弊害が起るということは、一方において行政府方針に從わなければならぬ、あるいは立法府方針に從わなければならぬということになれば、相当矛盾した問題が起る。そうすると、ややもすると立法府行政府の間に、その進展についてさまざまなる矛盾が起ります。今日は内交渉という程度ならば考えます。
  29. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 いや、そうじやない。内交渉でそれでいいということになれば、委員を内申してもらいたいという希望だと思うのです。從つて内申した委員であるから、本会議に來れば、下交渉はついておるわけですから、自然認められなければならぬことになるだろうと思います。ちよつとここで速記を止めてください。     〔速記中止
  30. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 そうすると大体厚生省意見もよくわかりましたが、こういう取扱いにしたらいかがでしようか。関係方面並びに参議院との関係がかなり重大だと考えますし、さらに政府國会との関係についても、深く私どもは審議しなければならぬ点もあろうかと思いまして、自然かりに衆議院了承ができても、参議院了承ができないという結果になつて、案全体が壊れるようなことになつても、いけないから、参議院意見がきまつてきて、さらに関係方面とも了解がついてから、これならばというところで議題にして、もう一遍審議する。これでいかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————
  31. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それでは次に、國立國会図書館に関する法案議題に供します。総長から今までの経過について御説明を願います。
  32. 大池眞

    大池事務総長 これは私ことごとくは知つておりませんが、一應耳にしている点だけを申し上げます。  その経過の概要は、國会法國会図書館設置するということになつておりますが、國会図書館をどういう形で、どういうものをつくるかということは、初めての問題でありますから、それにはアメリカ國会図書館が完備しておるので、そういう方面意見をある程度徴してやつた方がいいではないかという意見が出まして、もし差支えがないならば、そういう経驗者の方の御意向を聽いた方がよかろうということで、そういうアドヴアイザーをこちらへ送つてくれる意思があるかどうかという意味合のお願いを、両院議長並びに両院図書運営委員長が、マツカサー元帥の方の御意向を承つたわけであります。それに対して向うから、それならば三名ぐらいの、これに関するエキスパートを送つて、できるだけ御協議をさせようという御返事がありまして、それから向うで人選をされたようでございますが、昨年の暮にお二人だけ、アメリカ國会図書館の副館長のクラツプさんという方と、アメリカのどの州かの図書館館長をやつておられるブラウンさんという二人の方が、こちらへおいでになつたわけであります。そこでその両アドヴイザーと、両院國会図書館運営委員会方々とが、暮から正月の休会中にかけて、再々いろいろの御相談があつた結果、先日お手もとに差上げたような、ああいう意味図書館をつくれば、非常にいいんじやなかろうかという意味の、アドヴアイスが参つたわけであります。從つてそのアドヴアイスを受けました案を、一應皆さんのお手もとに配付したわけでありまして、今の二人の方は、なるべく早く本國に帰りたいというので、でき得るならば國会図書館法というものを、大体今申し上げた筋によつておつくり願いたいという意味で今、國会図書館運営委員会の方で御研究のように聞いております。その中で特に問題になりますのは、先日差上げました十六條でございます。第六章に、調査及び立法のためのリフアレンス局といいますか、参考の局をつくつて、それが議会の活動に便宜になるように、つくつたらよいだろうという案がありますので、特に運用上の重大問題といたしまして、早めに運営委員会方々にもあわけしたのであります。その中で特に問題となりますのは、あらゆる部面の資料を、動く図書館として、その図書館の方でサービスしようという案になつておりますので、その結果從來各院に設けられております調査部というものの仕事が、大部分そういう方面に吸收される結果になるのではなかろうかということ、それから立法の準備に際して、議案の起草のサービスを提供した方がよいという案文になつておりますので、その結果、從來ここの機能発揮委員会研究することになつておりました両院立法、今の法制部拡充強化案というものが、前から議題になつておりましたが、そういう方面が、この國会図書館法内容通りにするとしますれば、構想がある程度変化してくるのではなかろうかという結果が起りますので、その点をあらかじめ御協議願つた方が、よくはないかという点があるわけであります。
  33. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 これは議論をすれば相当あろうと思いますが、しかしこの間両院法規委員会に、私委員長として招致されまして、その席上でどういうぐあいに取扱うかということを議論したわけであります。しかしわれわれの方としては初めてこの案を示されたので、内容について、まだ檢討をしておらないから、すぐ相談があつても困るということを申し上げてまいつたのでありますが、しかしこの案の内容を見ていくと、ただいま事務総長がお話しになつた通りに、國会法制部関係する事項が、この中に織り込まれておるのでありまして、非常に重大であります。從つて今日はもう大分時間も終つておりますから、月曜日の午前中に特別ら会議を開いて、その問題について議論をするということにしたいと思います。扱い方に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 それではさよう決定いたします。
  35. 工藤鐵男

    工藤委員 ちよつと一言、経費の点はどうなつておりますか。金がなくては何も仕事はできないが、……。
  36. 大池眞

    大池事務総長 一番最後に、必要な経費として、すなわち事務職員費用品費、旅費その他の費用を含むが、國会の議決によつて必要とされる総額を予算として充当されるものなることを規定しておりますから、当然この法律案がきまれば、早速予算追加予算の形で請求する以外になかろうと思います。     —————————————
  37. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に國会法改正に関する件を議題に供します。國会法に関する件は事務総長からあとで御説明願えればよいのでありますが、私から簡單に申し上げます。ちよつと速記を止めてください。     〔速記中止
  38. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 速託を始めて、そうすると國会法改正法案については今お手もとに配りましたものを運営委員会並びに法制部で一應とりまとめ、それを一つの参考案として、これを中心にさらに附加すべきものは附加することにして、審議を進めることに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ではさよう決定いたします。     —————————————
  40. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に常任委員の再割当に関する件。今お手もとに配りましたのは、本日現在の各委員会割当数です。それで一番問題になりますのは、同志クラブ並びに全農派有志議員クラブの結成によりまして、それぞれ全体の比率の上に狂いがきており、社会党あるいは自由党、民主党からいつても、その数字の変化のために、また変更が來ておるという形があるので、それをこの間は一應申合せとして是正することにきまつておりますが、是正する時機、方法はどうしますか。
  41. 小島徹三

    小島委員 これは各種委員会が活躍にはいつて、殊に予算委員会など重要でもそうですし、この点運営委員会でも全農派田中君一人しかはいつておらない、代りにだれか來ることになつておりますが、これは一刻も早く決定する必要があるから、來月三日までに全部きめるようにしたらどうかと思う。
  42. 林百郎

    ○林(百)委員 異議なし、そうしなければいかぬと思う。
  43. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 ちよつと速記を止めて……。     〔速記中止〕     —————————————
  44. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 次に官廳事務能率向上のため。國会議事運営に対する要望の件。
  45. 大池眞

    大池事務総長 官廳事務の問題は、内閣の方から、こういうようなことの申合せがあつたから、できるだけお願いしたいというのであります。この通りできるできないの問題は別といたしまして、とりあえず皆様のお手もごに差上げまして、その点將來研究に資していただきたいというわけであります。
  46. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 書類を承つておくことにします。  きよう審議して残つた議案では、國会図書館法案に関する件、國会法改正に関する件、ただいま議題になつた官廳事務能率向上のため國会議事運営に関する要望の件、それに中央公職適否審査委員会に関する特別委員会設置の件が残つております。從いまして次回の会合はいつ開きましよう、いずれも早急にきめなければならぬ問題ですが……。
  47. 高瀬傳

    高瀬傳君 ただいまの公職適否審査特別委員会設置の件に関しては、平野氏の議員としての立場とも関連があるから、取急ぎきめられたい。
  48. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 そういう要望もありますし、さしあたり次会は月曜日午前十時より開会いたしたいと思います。速記を止めて懇談します。     〔速記中止
  49. 淺沼稻次郎

    淺沼委員長 速記を始めてください。  今、大石君からも懇談の際に御意見がありました通り、ひとつ議会能率をいかにして上げるかというぐあいに議題を変えて、そして政府の方から月曜日には法制局長官に出ていただきまして、政府提出法案の状況その他について意見を求め、その上に大石君が述べられたようなことを加味して、將來どういう運営をするかということをきめたいと思います。  本日はこれで散会いたします。     午後四時四十二分散会