○加賀山
政府委員 氣がねをせずに、という
お話でありましたが、これは
政府としてはもちろんのことでありますが、
事務当局といたしましても、何としてもできるだけ
國民の
負担を少からしめるということを
考えて、これが
物價に直接
影響する面を少しでも少くするという建行をとりましたために、こういう百億円の
赤字を出すということに相
なつた次第であります。先ほど五箇年計画の
お話がございましたが、五箇年計画の
財政数字を、今回
運賃も
物價水準も同じベースでいくというように仮定して計算しておりますのも、実はその
年度を通じての
経営比較をするというためでありまして、結局本
年度におきましては、特にこれに取替費、除却費的なものを加えますと、百億は二百億にも上るので本
年度の
赤字でございますが、そういうものは昭和二十五年くらいまでで、ほぼとんとんにまいり、二十六年からは、このままでいくとして黒字を出す、そういうような人件費、物件費の
節約についているいを
経営比較をしている次第であります。本
年度はそういう
赤字を出しましたが、率然として一挙に
独立採算制で收支を合わすことは、いかにも他の
影響が大きいということで、一部は
一般会計からの繰入れの措置によることに相
なつた次第で、御
了承願いたいと存ずるのであります。
それから六万人をどうして首切るのかというお尋ねでございましたが、これは館さんのお間違いではなかろうかと存ずるのであります。これは
大臣の提案理由の御説明を申し上げた中に、六万人を
大藏省との協議によ
つて少くした、こういうふうに申し上げていると私は存じているのであります。これは実は今
年度において貨物を一億三千万トン運ぶ、旅客をこの七月から時刻改正をして列車を増発する、あるいは基準法の
関係におきまして、とりあえずそれに相應します從事員が四万要るとして、これに代替する
人員を、これは暫定的でありますが、過渡的にどうしてももたなければならぬ。そういうようなものを残りなく計算いたしますと、本
年度の要員といたしまして、どうしても六十七、八万の人数が必要である。ただいまの
通りの仕事をしていると
考えまして、そういう殖えてまいります義務量に應じていくためには、どうしてもそれくらい要るのではないかということを予算の媛成当初において
考えまして、当初予算として
大藏省と折衝したわけでありますが、その後だんだんとそれに要する
経営費が非常に嵩み、
運賃もそうわれわれの思うように方げることは、
國民生活なり
経済への
影響を
考えますときにはとうていできない、われわれはできるだけこれを抑えて値上りを少からしめなければならぬと
考えまして、非常に苦心いたしました結果、今
年度としてはもうぎりぎり切り詰めた予算でいこう、從
つて今後あるいは機械化によ
つて、人も減らし、あるいは
能率も上げてもらう、そういう
建前のもとに約六万人の増員をあきらめたということでありまして、その結果われわれは非常な労働強化になることは愼まなければならないのでありますが、先ほど申しました機械化なり労働
能率の増進なり、そういう方法によ
つて、何とか義り拔けていこう、それが先ほどの
お話に出ましたところの六万人であります。從いましてこれは現在の六万人を
整理するという意味ではございませんので、この点についても御
了承願いたいと存ずるのであります。
ほんとうに十二万にやろうとすれば、
増加すべかりし
人員を、それだけ
節減した、かように御
了承願いたいと思うのであります。
建設工業の工事比較等につきましては、お手もとの外郭團体の
資料の中に一部はい
つておると私存じておりますが、大体工事比較は全工事請負等のうちに全國的に約三〇%程度含めておるのがそれに
相当しておると私は記憶しておるのでございます。なおこまかい数字につきましては、もし必要がございますれば
資料として
提出いたしますなり、館さんに
お話申し上げるなりさしていただきたいと思います。