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前田郁委員 私も在野党の
委員とし、また
理事といたしまして、
一言お願いの
言葉を、申し上げておきたいと思います。今回
川野氏が当
委員会の
委員長になられましたことは、まことに御同慶の
至りにたえない次第であります。実は私も
國協党からもし
委員長が出るならば、
川野氏を推してまいりたいということを
考えもし、またほかの方にも申し上げて、いたような次第であります。私
どもの
希望のかないましたことは非常に愉快に思います。実は前
委員長でありました方は、非常に公平無私な方でありまして、ほとんど超
党派的の態度をも
つて運営いたしてこられたのであります。とかく
運輸省の問題は
党勢拡張であるとか、いろいろな問題に絡むものもありますので、從來は
党派の
爭いが相当激しか
つたのでありますが、新
國会によりまして以來非常にそういう点がなくなりまして、お互しに
党派的感情を離れてや
つていただきましたので、非常に愉快に
考えておる次第でございます。どうか新
委員長も前
委員長同樣に、
党派的感情を去
つて運営の衝に当られんことを
希望いたす次第であります。
次に私
どもの
委員会において席を並べており、殊に私と隣り同士でありました
木下君が。今回
運輸政務次官になられましたことも、非常に私は欣快の
至りにたえない次第であります。この際私は
木下政務次官に
お願いいたしたいことは、
木下氏が
委員に在職中は非常に業界のためにいろいろなことも主張され、また盡してこられたことは、私
どもまことに敬服いたしておる次第でございます。しかし今回
木下氏が
政務次官になられましたために、非常に
危惧の金を抱いておる者がたくさんあるのであります。これは事実であります。殊に省
営バスというような問題は、ただいま
地方民が非常に
希望いたしておりまして、
陳情等も相当あるのであります。
木下さんが
政務次官になれば、これはやらぬだろうというような聲がちまたに非常に高いのであります。なおまた
木下氏は
委員当時も、それが
党勢拡張とかいろいろなことに使われたり、いろいろ選挙区
関係で使われる問題が多いということよ
——速記録を見れば明らかでありますけれ
ども、
木下氏はなかなかそういうことを
政府当局につつこんでやられたような次第でありますが、私
どもはま
つたくそれと
反対に、日本全國において省
営バスでなければ、
業者では困るような必要な箇所が相当あるのであります。どうか今回
政務次官になられました以上は、
國家的見地から、事実必要であればどこまでもやる、必要でないものは仕方がありませんが、そういう点において
業者としての
立場を離れて、ひとつや
つていただきたいということを、私
どもは衷心から
お願いいたしたいのであります。なお
業者の
組合長なんかもしておられるわけでありまして、それの牽制も相当あると思いますが、
國家のためにはすべての問題を捨てて、
高所大所から善処くださらんことを、
就任のこの場合におきまして特に
お願い申し上げたいと
考える次第であります。
それから次には、今回新任されました
次官とか
長官の方でございますが、私
ども新
國会に出まして以來一箇年間でありますか、その間に非常に更送がありまして、今回はほとんど全面更送に
なつたとい
つてもいいくらいな程度に、送
つておられるのであります。そのために、どうも今まで私
どもが
お願いをし、話をしておいた、ことも中断される。殊に
陸運監理局におきましては、
局長も送れば、
部長も送
つたというような状態で、ま
つたく今までの連鎖が切れてしま
つたというようなことでありまして、私
どもはまことにその点遺憾に
考えておるような、次第であります。それで私はいつも
考えるのですが、もう
役人というものは、
局長になれば一年しか
壽命がない。まず一年と覚悟しなければ恐らくや
つていけない。それですから、今後は
委員会その他で議決したものは、どしどし実行の面に移していただく。そうしないと、一年というと、すぐでありますから、何もかも話合いをする間に済んでしまう。こういうことでありまして、ほんとうに
公僕としての仕事ができない。
公僕といいましても、
長官とか
次官とか
局長というお方は、これは
役人の中の最高峰にあるわけでありまして、その活躍のいかんによりましては、非常に
國家に影響を及ぼすわけでございますから、それど長く
自分はその席にいるのだ、それだから万誤りなきを期して、
通りのいいように行こう、こういう
考えはこの際、てて、
自分はこの
地位には半年か一年しかいないのだから、この
地位を與えられた以上は、
國家のためにこれをやろう、そういう氣持で、今後
運輸行政に関することについても、てきぱきと運んでいただきたい。こういうことを御
就任にあたりまして特に私
どもは申し上げたいのであります。
なおいろいろございますが、大体このようなことを申し上げまして、今回御榮任されたお祝の
言葉を同時に、御
希望を申し上げたいと
考えます。