○西郷吉之助君 私はこの
委員会に出ておる
二つの
補正予算に対しまして賛成の意を表する者であります。併しながらこの
補正予算はもうすでに
補正予算の大部分が
補正第七号に含まれておりまして、それも非常に時期を失して、すでに本年末に近き今日又再びそれに引続きまして、だらだらと
補正予算が提出せられまして、これに含んでおるところの科目が総花式に各省に亘
つておるのみならず、これを一瞥いたしましたときに、例えば北海道の石炭手当の経費等はすでに時期が遅れており、かようなものは当然第七号に含まるべきものでありまして、その他におきましては、或いは必要と思うものもあるのでありまするが、もうすでに本來ならば來年度
予算編成の月でもあり、かくだらだらと
補正予算を出すということに対しては、私は遺憾ながら賛成できないのでありまするが、
政府のこれに対する答弁としては、
國会が開会中であるから、普通ならば
予算費で出すべきであるところを、
國会に提出するのである。そういうふうな答弁ではありまするが、元來今回の
財政法の第二十九條におきましても、追加
予算というものは眞に必要なる経費に限定せられておるのでありますから、新らしい
財政法の精神を活かす上から申しましても、
財政当局の大蔵省がかようないろいろの経費を追加
予算に出すということは、誠に不満足に思うものであり、当局としては
財政法の精神を活かし、その模範を示すべき今日におきまして、どうも追加
予算の大宗たる第七号は非常な時期を失し、それが危ぶまれておる今日、それに引続きまして十二月にこの
予算が出ておるということは、誠に遺憾に堪えないのでありまするが、併しながらこういう時期出遅れにおきまするこの追加
予算を、それでは否決すべきものであるかというと、さようなわけにも参らんような状勢でありますから、私は甚だ遺憾ではありまするが、今回のこの
補正予算につきましては賛成の意を表する次第でおります。