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説明員(
林眞治君)
漁港乃至
船溜りの今後の
修築の方針と申しますか、目途と申しますか、その大要につきまして、私共の目下考えております案につきまして一
應御説明を申上げたいと思います。
御
承知のように、
漁港或いは
船溜りの
拡充強化ということはこれは、
水産業を進展して行きます上の
基本條件でありますので極力推進して参りたいと思うのでありまするが、目下の
資材情勢或いは
資金の面におきまして我々が考えておりますものの全部を実現するということはなかなか困難な
事情にもありますが、大体におきまして、本年度から
北海道のいわゆる
拓殖費と申しますものが
各省所管に
変更になりましたので、従來は
北海道の
漁港を扱
つておりませんのでございましたが、
予算的にもこれからはこれを一括してやることになりましたので、これを加えまして
一つの
計画を立てたわけでございます。
北海道におきましては、
只今工事中のものを括めまして、
來年度以降五ヶ年間に五十四港の改良なり
整備なりをして参りたい、こういうふうに考えております。これは大体
初年度即ち二十三年度には十七港、それからその次には十二港、次は十港、八港、七港こういうふうに順次遂行いたしまして、五ヶ年間でさつき申しました五十四港の
整備を行いたいと思います。こういうふうに考えております。それから
本土の
漁港につきましては
只今工事中のものが五十八港ございまして、これを除きまして、
來年度以降五ヶ年間に九十港の
整備を行な
つて行きたいと考えております。それは二十三年度におきまして三十五港、次は二十港、十五港、十港、十港、こういう
程度に新らしく著手して参りまして、この
計画を遂行して参りたい。こういうふうに考えております。
それから
船溜りにつきましては、これは大体今までのところ
工事も小さくありますので、
單年度事業として
行つて來た
関係上、今年からの引続きというものは一應考えられませんので、
來年度以降五ヶ年間に三百港をやりたい。
初年度は百港、それから以降四年間は毎年五十港を追加しまして三百港の
整備を行いたい。
大体この
拡張或いは
整備、こういう問題につきましては、
北海道で五十四港、それから
本土で百四十八港、
船溜りで三百港、こういうものを考えております。
その他に
災害復旧という問題がございますが、これはどうしてもやらなくちやならん問題で、これは別途の問題として考えたいと思います。
その大体の概算と申しますか、それを極く簡單に申上げますと、二十三年度におきましては、
北海道の魚港としまして四億二千八百万円
程度、これは
全額國費になります。それから
本土の
漁港におきましては約八億二千万円ばかり、これの大体五割
補助を
只今のところ考えております。それから
船溜りにつきましては、三億四千三百万円
程度で、これの四割を
補助しようという
計画にな
つております。その他
災害などがあります
関係上、二十三年度における総額としまして約二十億
程度にな
つております。それで
補助金で申しますと約十二、三億ぐらいにな
つております。それからそういうふうで年々五ヶ年間やりますが、更に又
計画の全体といたしましては、
北海道のものが約四十一億円、それから
本土の
漁港が約五十五億円、これは
工事費でございます。それから
船溜りが十六億六千万円ばかり、その他
災害を加えまして、合計で百二十五億一千五百万円ばかりの全体の経費を要することになる。それに対しまして、
國費は大体七十七億七千万円、これは
ちよつと殖えるかと思いますが、この
程度の金を五ヶ年間に要する
計画になるわけでございます。
この
計画は大体我々が目下立案しておるわけなんでございますが、いろいろ
変更の予想もされますが、先ず我々の原案といたしましては、これによ
つて修築、
整備の
促進を図
つて参りたいこういうふうに考えております。