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説明員(
三島利美君)
愛媛縣の
肱川は山間からずつと流れ降りまして、
伊豫の大洲町という町がありますが、この
附近に至りまして或る
程度の平原に出ております。それから
下流が又非常に平野から急に両方に山が迫まりました狭窄部に出ております。それから海へ入るのでありますが、その大洲町
下流の狭窄部が而も非常な緩流部にな
つております。流れが非常に緩でありますので、治水上から見ますと非常に困難な川であります。そのために狭窄部の上にあります大洲町は殆んど連年
水害を受けておりますので、現在といたしましては主として大洲町を救うことと、それとその
附近の耕地を防衞するという点に主力を注いでおるのであります。併しながら先程も申しましたように非常な面倒な川でありますので、現在も調査を継続いたしておりますが、
只今御
希望として述べられました第一点から第四点につきましても、それぞれ調査いたしております。その中で
上流に
洪水調整池を築造することでありますが、これにつきましても一、二候補に上
つておりますダムサイトもあるのでありますが、これは資材や何かの
関係からいたしまして、今直ちに実現するということは
相当困難が伴うようであります。その外、
下流の狭窄部に
相当の岩盤がありますので、この岩盤を取拂う、又浚渫を行うということは、でき得る限り近い機会にこの方面に手を染めたい、と
思つておりますし、
直轄工事の
施行区域をここにあります通り
延長いたしますることも、
予算と睨み合せまして、でき得る限り期待に副うようにいたしたいと
思つております。荷今
年度の
予算は当初僅かに百二十万円でありまして、それに最近
追加予算を七十方円ほど取
つたのでありまして、これでは到底期待に副うような
工事ができませんので、
來年度からは
相当思い切り
予算を
増額いたしまして、先ず五ケ年
程度には
工事を完了いたしたいというような目標を置いておるのであります。