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佐藤尚武君 私はこの
機會に
二つの問題に對して
運營委員會の御考慮を願いたいと思います。
一つは自由討議の問題であり、もう
一つは自動車の問題です。自由討議の問題について、自分の
意見を發表するというそういう意味の自由討議の際には大臣の出席を
要求することは止めた方が宜かろう。忙しい大臣をあの長い時間雛壇に曝して置くということは誠に不經濟なことであるし、國務進行の上から見ても妨害にこそなれ實益はないという觀點から、大臣の出席を求めないようにしたいという
意見が出て
諸君の御了解を得たわけでしたが、しかるにこれに對して私の聞いておる限り、或る方面においては反對があ
つて、ああいう
意見を喋り放ししてはなんにもならないではないか。やはり政府當局者を呼んで
議論を聞かせなければいかん。こういう
意見が二、三あ
つたことを私は承知しております。私はそれはやはり
間違つておると思うのでありまして、この兩囘程自由討議の模様を見て見ますと、成る程いろいろの名説があすこで出ます。出ますけれども、しかしまだなんと言
つても練れていない
議論であ
つて一つの問題を掴えそれに對する解決をして建設的方面に
意見を發表するというところまでは私は
行つていないと思います。そうであるなら何も大臣をあすこに招待して、そういう未熟な
議論を聞かせるということは、私はその必要を認めない。しからばその反對
意見の持主の如く、自由討議は自由にただ
意見を發表して、自分たちがお互いに討議するというだけで、なんら結果を見い出さないで、それでいいのかということになりまするというと、私にこれは
間違いである。しからばどうしたらいいかということになりますると、私はあすこで交換される
意見を各
常任委員會で以
つて、その分野に感じて取上ぐべきものであると思います。例えば住宅問題がああいうふうに
議論されるならば、成る程この點はもつと掘り下げて研究しなければならん。その結果
議會として政府に提案すべきものがあればどういうふうに提案しなければならんか、
法案を作るならばどういうふうに作らなければならんかということは
常任委員會が取上ぐべき問題である。その時始めて政府の當局者を
常任委員會に呼んで、そして十分
意見の交換をし、政府の
意見を聴いてその問題の解決に當るのが
常任委員會の任務であると思います。もしくは先だ
つての配給の問題などが自由討議の題になりましたが、その中からやはり建設的の
意見が多少でもあれば、これはたとえば厚生
委員なりその他の
委員會において取上げて、それをものにすべく努力すべきだと思います。しかるに今日までそこまで運んだということを聞かないのであります。これ即ちこの
運營委員会、又
常任委員會の努力しなければならん問題であるということを提起したい。
もう
一つ、自動車の場合であります。昨日各常任
委員長に自動車が配分になりました。その大部分はジープである。成る程
木下さんが言われた如く我々は贅澤をしてはいけない。むしろ
議員から進んでこのジープで
滿足するようにして、我々もその範を示さなければいかんという
議論もありまして、成る程それも尤もな
意見だと伺
つたのでありまするが、しかし私は體裁の問題ではないと思います。成る程夏分はあれで結構ですが、冬分になるとジープですと風邪をひいて肺炎にでもなる人が出るだろうと思います。これは我々としても考えなければならん問題であります。昨日でしたか、事務次長の
説明を聞きますと、新しく十臺分の購入費を大藏省と目下折衝中であるという
お話でありましたか、私は十臺では足りないので、やはり窓のしま
つた自動車を買うことを、この際大藏省の方にもう一ぺん提議をして頂きたいと思うのであります。若しそれを大藏當局がきかないのならばこれは私は豫算をこの
參議院が審議する場合に或いは
衆議院と
話合を遂げ、そうして豫算の審議の場合に、この
議會として私は豫算を修正すべきである。こういうふうに考えます。これを私は第二點として、この問題を持出した所以であります。