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1947-10-01 第1回国会 参議院 運輸及び交通委員会第二小委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
付託事件
○
熊本縣人吉
市を
基点
とする三
路線
に 省
営自動車運輸開始
に関する
請願
(第十五号) ○高崎、熊ケ谷間に
電化工事
を
実施
す ることに関する
請願
(第三十六号) ○
中央線高藏寺
、
名古屋鉄道小牧
両駅 間に
國営自動車
の
運輸
を開始するこ とに関する
請願
(第六十二号) ○
山形縣最上郡
内に
國営貨物自動車
の
運輸
を開始することに関する
請願
(第六十四号) ○
柳井
駅より三路駅に、及び
田布施
駅 より二
路線
に
國営自動車
の
運輸
を開 始することに関する
請願
(第七十六 号) ○
常磐線松戸
、我孫子両
駅間電化工事
実施
に関する
請願
(第七十八号) ○
宇部東線電車運轉
を山口市
宮野地区
迄
延長
することに関する
請願
(第九 十四号) ○
常磐線松戸
、
水戸間電化促進
に関す る
請願
(第九十九号)
—————————————
昭和
二十二年十月一日(水曜日) 午後一時二十九分開会
—————————————
本日の
会議
に付した
事件
○
熊本縣人吉
市を
基点
とする三
路線
に 省
営自動車運輸開始
に関する
請願
(第十五号) ○
中央線高藏寺
、
名古屋鉄道小牧
両駅 間に
國営自動車
の
運輸
を開始するこ とに関する
請願
(第六十二号) ○
山形縣最上郡
内に
國営貨物自動車
の
運輸
を開始することに関する
請願
(第六十四号) ○
柳井
駅より三
路線
に、及び
田布施
駅 より二
路線
に
國営自動車
の
運輸
を開 始することに関する
請願
(第七十六 号)
—————————————
小泉秀吉
1
○
委員長
(
小泉秀吉
君) それではこれより
運輸交通委員会
の第二小
委員会
を開会いたします。私は小
委員長
ということで、
皆さん
の御
意見
を取り纏める役を仰せつかりましたので、勿論不慣れでありますし、
事情
にも通じませんので、
皆さん
の御
協力
を願つて是非重大な任務を遂行したいと存じますが、御
協力
並びに御鞭撻を願います。 議案の第一は、
請願
第十五号の
熊本縣人吉
市を
基本
とする三
路線
に省
営自動車運輸開始
に関する
請願
でございますが、
紹介議員
の
内村
さんが見えておりまするから、一
應内村
さんから
お話
を
伺つた方
がよかろうと思いまするが、
内村
さんも時間の都合もあるそうでありますから……。この
請願
の要旨は、
熊本縣人吉
市
地方
は
縣下
の
農林産物
の
主要生産地
であるが、
交通
の便が惡いため、諸
物資
は徒らに
滯貨
しておる
現状
であるから、これを
打開
するため
人吉
市を起点とする
五木線
、
加久藤線
、
大口線
の三
路線
に
省営自動車
の
運輸
を開始されたいとの
請願
であります。後刻
請願書全文
を又被露いたしますが、一
應内村
さんお急ぎのようですから、
紹介者
の御
意見
を伺つたらいいだろうと思います。
内村清次
2
○小
委員外委員
(
内村清次
君)
紹介議員
の
内村
であります。
熊本縣人吉
市を
基点
とする三
路線
に省
営自動車運轉開始
に関する
請願
につきまして、その趣旨を御紹介いたします。
球磨人吉地方
は、
熊本縣
の南端にありまして、
鹿児島宮崎兩縣境
に位しておりまして、
熊本縣
の五分の一を
占むる
大区域であります。人口は十五万を擁しまして、
縣下
の重要なる
農林産物
の
生産地
であります。米十五万石、麦四万石の
主要食糧
は固よりといたしまして、特に
林産物
におきましては
木材
五十万石、
木炭
二万トン、
竹材
四万千束、殆んど
縣下
の半ばに達する
生産力
を有しておりまして、いわゆる
林業王國
を以て、
自他共
に許している実力を持つているのであります。その他茶、
椎茸等
の
特産物
が豊富であるのみならず、尚未
開発
の
資源
は無盡藏に包藏せられておるのでありますが、
鉄道
は僅かに肥薩線、湯前線の開通せらるるのみでありまして、
山元
からの
輸送
は全く
九州産業交通会社
の
貨物自動車
の
独占
に依存しているのであります。然るにこの
輸送力
が甚だ微弱でありまして、現在
木材
のごときは、約二十万石の
滯貨
がありまして、
現状
を以てしては今後ますます
山元滯貨
の累積によりまして、あたら腐朽せしむるのみであります。况んや
將來道路
の擴充をはかりまして、未
利用林野
の
開発
を期しまするには、どうしても一
営利会社
に依存することは殆んど不可能といわねばなりません。今回
計画
の
國営自動車
は俟つの外、これが
打開
の途はないものと信じます。又現下あらゆる
物資
の増産を期しますのに、一に
生産因子
の
一大條件
でありますところの
輸送費
の低減を策することが
最大要件
であります。然るに
独占事業
におきましては、特にこれが
隘路
と
なつ
ておりまして、当地の
農林産物
の
生産業者
は、漸次
生産意欲
も減退しつつありまして、
將來産業
の
振興
のごときは到底思いもよらない
状態
であります。でこれが
打開
の途はどうしても低廉なる
輸送費
で運轉する
國営自動車
に俟つの他はないと信ずるのであります。 との二項の理由によりまして
人吉
を
基点
にして最も重要であるところの
五木線
、
加久藤線
、
大口線
の三
路線
の
運行
も開始するために、是非
人吉自動車
区の
設置
を懇願する次第であります。そこで以下各線の該況を申し述べますると、
五木線
は
人吉
を
基点
といたしまして、
川村
、
四浦
村を経まして
五木
村に通ずる
縣道
、
距離
は四十七キロメートルでありますが、この
沿線
は本郡におきまするところの
森林地滯
であります。
農林産物
が
木材
三万石、
木炭
三千五百トン、
竹材
七千束等の
生産
がありまして、且つ茶が一万七千貫、楮が六千二百貫、製紙が千五百貫等の
特産物
も豊富であります。その他
マンガン鉱山
といたしまして有名であるところの
長者鉱山外
二鉄山並びに
発電所
五ケ所を有しております。特に強調したいのは八代郡の五ケ庄の斧鉞の入らない
欝蒼
たる数万町歩の
原始林
がその奥地に
開地
を持つているのであります。 次に
加久藤線
は本縣と
宮崎縣
、
鹿児島縣
を繋ぐ
縣道
き
人吉
を
基点
といたしまして、
加久藤
を経まして飯野に至り、一つは吉松に延びて三縣を縱断しております。本
沿線
の
距離
は
縣内
が二十キロ、
縣外
が十二キロありまして、三縣の
森林地帶
でありまして、特に
尨大
なる
國有林
を包藏いたしまして、
木材
が四万石、
木炭
が二千百トンの
林産物
が豊富であります。その他
茶等
の
特産物
も産出しております。本線路は三縣の物縣、
経済
、
文化
の交流上最も重要なる
路線
であります。 次の
大口線
は、本縣と
鹿児島縣
とを繋ぐところの
路線
は、
人吉
を
基点
としまして
鹿児島縣
の
大口
に直結いたしております。本線の
距離
は
縣内
が十七キロ、
縣外
が十二キロあまりありまして、
人吉
市より
大口
町までは全くの
森林地帶
でありまして、
木材
が五万一千石、
木炭
が千八百トンを初め、多量の
林産物
を産出しまして、而も
交通
が非常に不便なために未
開発森林
も亦少からざるものがあります。又
発電所
もありまして
重要路線
であります。 以上三
路線
に省
営トラツク
並びにバスの
運行
を見るに至りましたならば、いよいよ
生産
の
増強
を招來するのみならず、新たなる
資源
の
開発
、
産業
の
振興
を來たしまして、特に刻下の
戰災復興
、いわゆる復員、引揚者の
住宅建設資材
の需要に即應して
從つて
新
日本経済再建
、
文化昂揚
のために寄與するところが大であると確信する次第であります。 今回の
國営自動車
の
設置
に対しましては
九州産業交通会社
におきましても了解しまして、これが
請願
をなす者は、
人吉市会
は勿論としまして、
関係
各町村、
森林組合
、
農業組合等
、又
沿線住民挙つて
の
要望
でありまするからして、本
委員会
におきまして、各
委員
各位
の御
協賛
を経まして、この実現ができまするように特に希望する次第であります。
小泉秀吉
3
○
委員長
(
小泉秀吉
君) 御
説明
と
請願書
と詳しさにおいては御
説明
の方が詳しいのでありますが、
請願書
は
人吉市長
、それからして
社團法人人吉商工会議所会頭
、
球磨
郡
四浦村長
、
球磨
郡
五木村長
、両磨郡
五木
村
農業会長
、
球磨
郡
五木
村
森林組合長
、
球磨
郡
四浦農業会長
、
球磨
郡
四浦
村
森林組合長
、
球磨
郡
川村長
、同じく
川村農業会長
、同じく
川村森林組合長
、
人吉
市
農業会長
、同じく
森林組合長
、
熊本縣林産燃料株式会社取締役社長等
が
請願者
に
なつ
ておるのであります。
専門委員
の方の方で一應
調査
した資料がございまするから、その
調査
の要領でも御参考に披瀝したら
如何
かと思いますが、
如何
でしようか。
飯田精太郎
4
○
飯田精太郎
君 どうぞ。……。
小倉俊夫
5
○
專門調査員
(
小倉俊夫
君)
調査
いたしました所によりますると、この本
請願地帶
におきまして、
民営自動車
が現在
運行
しております。これは
旅客自動動
としましては、
九州産業
の
交通株式会社代表者渡邊幸義
、
資本金
が八百万円、
保有車輛
が百七十四輛、
免許路線
といたしまして千七百四キロの
路線
を持つております。又
貨物自動車
といたしましては
九州産業交通株式会社
、同じものでありますが、
業者
として
免許
を受けておりまして、その
保有車輛
は
普通車
が三百三十八輛、小型が七輛、かようなことであります。 これに対しましての省としての意向としては、
只今当局
が参るようでありますからお聽き願いますとしまして、この
請願
の小
委員
として御考慮を煩わしたいと思います点は、かような
地区
に、
地元
の人は
國営
を非常に希望いたし、大体において
國営
を希望いたしております、と申しますのは、やはり
民営
と
國営
との間には非常に力の相偉がございまして、
運轉回数等
も非常な開きがございます。それで
地元
としましては
國営
を希望いたはのは又当然だろうと思います。併しながら現
在民營
の
自動車
が動いておりますので、そういう業界の
方面
では
民営
が現在ある所に
國営自動車
が進出するということは非常に迷惑である、
民営圧迫
であるということで、その反対の声が非常に熾烈であります。この辺の
委員会
としてどうお
考す
になるか、又
政府当局
の
主義方針
はどうであろうかというようなことを御檢討願えればいいのではないかと思います。 それで
運輸省陸軍監理局
におきましても、
國営自動車路線
を
開設
いたしまするに何らか
方針
を持ております、又持たなければならんと思います。こういう所におきましては、
國営
を
開設
するのである、又こういう所では
民営
を強化して行くのだといつたような
主義
ど申しますか、
基本方針
があるべきはずであります。それで
國営自動車路線開設
に関しまする
陳情請願
が沢山あるようでありまするが、その御
審議
を願う時に
國営自動車路線
の
開設
が適当であるかどうかの御判断の一助として、どういう
程度
でどういうふうな
基本方針
を考えておるか、というようなことを御
審議
下さればいいのではないかと思います。更に具体的になりましては、本
年度
の
計画
はどうであるか、又この
請願陳情
の
当該路線
が
運輸省
としてどういう順位に考えておるのかといつたようなこともお聽ぎ取り願えれば結構だと存じます。丁度
政府当局
の
國営自動車課長
も見えておるようでありまするからして、大体私の
調査
いたしました所と
意見
を申し述べまして終りたいと思います。
内村清次
6
○小
委員外委員
(
内村清次
君) ちよつと今の
専門調査員
の方にお尋ねいたしますが、この
九州
産交
の、
今人吉
、
大口線あたり
を運轉しておりますが、この
運轉回数
や、或いは又その社の
意見
、社がどういうふうに
請願
に対して考えておるかというよ女なことまで、お調べになましたでしようか。
小倉俊夫
7
○
專門調査員
(
小倉俊夫
君) それは調べておりません。若し御要求がありましたら早速調べます。
内村清次
8
○小
委員外委員
(
内村清次
君) それでこれは附加えて申し上げますが、先程
専門調査員
から仰しやいましたように、この
委員会
として判定すべき事項としては、
國営
がよいか或いは
民営
がいいか、或いは又その該地の状況によつてこれを
如何
に判継すべきか、同時に
政府
としての、
運送当局
としての
方針
も承りたい。こういうような
お話
でありまして、これも至極尤もなことだと私思いまするが、
請願書
の内容にも申しましたように、現在の
産交
、いわゆる
産交一本
ではどうしても
独占
的になり勝ちで、他縣におきましては、勿論二、三の
民営
の
営利会社
が仕事をやつておる所もありまするが、
熊本縣
におきましては
九州産業交通会社
一
会社
である。而もこの
路線
につきましては、どうしても現在の
持車輛
においては十分に
地元
の
要望
を果すことはできないような
経営状態
に
なつ
ておりまして、そうして今回の
陳情
に対しましても了解をしておるような
現状
でありまするからして、この点も
委員各位
におかれましては、御参酌の程を切に希望しておく次第であります。
飯田精太郎
9
○
飯田精太郎
君
運輸当局
も見えておりすまから、
運輸当局
の御
意見
を伺いたいと思います。
小泉秀吉
10
○
委員長
(
小泉秀吉
君) 今
熊本
県
人吉
市を
基点
とする三
路線
に省
営自動車運轉
に関する
請願
の
審議
を始めたのでありますが、これに関連した
自動車
を
國営
にするというような
一般方針
というようなことを一應お伺いしたいと思つております。
郷野基秀
11
○
政府委員
(
郷野基秀
君) それでは私から
國営自動車
の
現状
を簡單に申し上げまして、今後
國営自動車
の
経営
につきまして、どういう
考え方
で私共進んで行くか、私共が今考えておれます概要を
お話
申し上げまして御批判を願いたいと存じます。
國営自動車
は
昭和
五年に
開設
せられましてからすでに十数年の長い歴史を持つているのでございますが、現在は
路線
の数におきまして七十六線、
営業キロ
程におきまして四千九百二十三キロ、持つております
車輛
の数は二十一
年度
未におきまして、
旅客車
千二百九一十四輛、
貨物車
千五百九十二輛でございます。これが本
年度
の末におきまして
旅客車
千五百十輛、
貨物車
四千四百四輛となる見込でございます。
貨物車
の
関係
におきまして急激に増加いたしまするのは、御
承知
の
通り米軍拂下げ
の
トラツク
を以ちまして
國営自動車
の
運営
に当ることに
なつ
ておりますので、この
関係
から殖えておるのでございます。併しながらこれに対しまして
資材
の
状態
がどういうふうに
なつ
ておるかと申しますると、大体ガソリンにおきまして所用に対しまして本
年度
の上半期の
実績
は四六%ぐらいの
充足率
を示しております。タイヤの
関係
におきましては二六%ぐらいでございまして、
資材
の割当につきましては
一般
の
民営自動車
と大体におきまして同じ基礎におきまして、
國営自動車
も
資材
を使つております。從いまして
資材
の
関係
におきましては、
官公営
を通じまして同様に現在の時節柄非常に困難な需給の
状態
におかれております。そうして現在開業いたしておりまする
省営自動車
の
施設
は、
車庫事務室
その他の
施設
は非常に不備でございまして、一應私共の考えておれまする設備の
基準
から申しまして、約半分
程度
を充たしておるに過ぎません。尚又
省営自動車
が現在
運行
いたしておりまする
道路
の
関係
は、大体におきまして大きな鋪装せられました
國道
というようなところを走つておりまするのが少うございまして、
一般
に
道路
の幅員も狹く又地面の鋪装もないというところが多うございます。從いまして
道路関係
からいたしまして、
車輛
の傷み、又
燃料
の消費ということも相当大きな
影響
を與えております。然るに
省営自動車
といたしましては戰爭中から非常に
代用燃料
を使うことにつきまして
努力
をいたしました。これは
一般
の
民営
の
自動車
よりも遥かに率が高いのでございまして、
民営活
大体から見まして四八%
程度
の代
燃率
を示しておるのに対しまして、省営は九〇%以上の代
燃率
を示しております。尚又
運賃
の
関係
から行きますると、最近
旅客
の
運賃
につきましては、ほぼ
民営
と同じ
賃率
を採用することにいたしまして、一キロ八十五銭の
賃率
を採用いたしましたので、
民営
と余り違わないことに
なつ
ておりますが、
貨物運賃
の
関係
におきましては
鉄道
の
貨物
の
賃率
を
基準
にいたしまして、之を
営業キロ
程を以ちまして、その倍数を乘じまして
鉄道
と通算をいたしまして、
運賃
を計算いたしております。その
関係
からいたしまして
民営
の
貨物
の
運賃
と比べますると、
一般
の
省営自動車
の
路線
の
貨物運賃
は遥かに低いのでございます。こういう
関係
からいたしまして
省営自動車
の
営業成績
は全体から見まして、今
年度
の七月以降
運賃改正
がございましたけれども、大体
收入
一〇〇に対しまして
支出
が二五〇前後、この
程度
になるのではないかと思います。前
年度
の
実績
のごときは
收入
一〇〇に対しまして四〇〇というふうな
状態
でございます。非常に
支出
が
收入
に対しまして多うございまして、
営業
の
收支
は取りにくい
状態
に相成つております。今回
運賃
の
改正
でややこの点は是正せられて参りましたけれども、今後におきましても
営業收支
の問題につきましては、これは完全に
收支償
う
状態
にするというのは相当
努力
をしなければならん問題でございまするが、又困難な問題と考えております。現在
省営自動車
といたしましては
創始以來
の
考え方
といたしまして
鉄道
の
建設
の
先行代行
の
路線
を先ず考える。尚
鉄道
の
短絡線
又
培養線
その他
機能
の
増進
に資するような線を選ぶ。尚特殊の
開拓地帶
で
民営自動車
では
経営
できないような
路線
を選ぶというような
方針
で、
路線
の
選定
をいたしまして
実施
をして参りました。從いまして現在の
営業
の
路線
について見ますると、約五千キロの
営業キロ
に達しておりますが、その過半数は
鉄道
の
建設
の
先行代行
、又直接
予定線
に該当しておりませんでも、間接に
予定線
の
代行
の性質を
帶びておるというようなものが
多いのでございまして、その他の
路線
は比較的少ないのでございます。尚現在
省営自動車
といたしましては、すべて
鉄道会議
の諮詢を経まして一度
予算
にも計上せられたというような
路線
で、まだこれの
開設
を見ないものが十線くらい残つております。こういう情勢の下におきまして、本
年度
の
省営自動車
の
計画
といたしましては、結局
方針
といたしましては、前
年度
の
計画
で本
年度
に繰り起して参りました
路線
、こういうものをとにかくできるだけ本
年度
内に
地方
の御期待に應じましてこの
開設
を終りたいという
考え方
で先ず進んでおります。 それから二十二
年度
におきまして、新らしく取り上げたいと思つておりまする新線も二、三ございます。これにつきましては、実はあとで申し上げたいと存じまするが、
予算関係
の手続におきまして、まだ
支出
を直ちにし得るような
状態
にまで進んでおりませんので、本
年度新線
の
計画
は尚
予算
につきまして、
國会
の
協賛
を経まして公布せられました上において
実施
することになることと存じております。 それから尚一部
既設線
の
関係
で
路線
の
延長
を考えておるものもございます。これは
既設線
の
機能
を
増進
する上におきまして、極く僅か新線の
延長
をすれば非常に
既設線
の運用が効果的になるというふうに考えまする所を
計画
したいと存じております。 それから
原産地路線
で
只今貨物関係
の
輸送
のみをいたしておりまする所で、特に
地方
の
交通事情
から申しまして、これに
旅客輸送
をも併せて
実施
すべきもの、こういうものもあると考えまして、この
関係
におきましても
只今計画
に取入れたいと存じております。 この外御
承知
の
通り米軍拂下げ
の
トラツク
、全体で八千五百輛ばかりの中、
國営
で、而も直営いたしまするもの、これが二千輛余りございまするので、この
自動車
を以ちまして、
各地
におきまして重要な
生産物
の出まする
路線
におきまして、これらの
輸送
を國の手で直接担当したいと存じまして、
計画
いたしておるのでございます。 尚この
拂下げ自動車
の問題につきましては、御
承知
の
通り
これが
民業
との間におきまして、徒ずらに
摩擦
せ生ずるというようなことのないようにいたしたいと考えまして、今年の三月、その当時の議会のいろいろの御
要望
もございましたので、私共といたしましては
関係
の
民営
の
業者
又これを代表いたしまする機関といろいろ相談をいたしまして、この
路線
の
実施方
につきましては、各
府縣
におきまして
地方長官
、
トラツク
の
利用組合
の
理事長
、
鉄道局長
、この間におきましてよく現実にその
実施
につきまして檢討を
逐げ
まして、徒ずらに
民業
との間に
摩擦
の起らないような
路線
を
選定
し、その
運営
を國において担当するということにいたしまして、その後
各地
において実際の
路線
につきましての打合せを進めて
参つて來
ておるのでございます。大体その案も纏まりかけておるのでございますが、これにつきましては更に
関係方面
の承認も得まして、その上で確定いたしたいと存じております。從いまして尚現在の段階におきましては、
はつきり確定
はいたしておりませんが、大体の目安はすでに立つておりますので、その線に沿いまして
拂下げ自動車
の
運営
に関するその当時の
聯合軍
から示されました
方針
に從いまして、忠実にこれを
運営
いたしまして、立派な
成績
を挙げて行きたいと存じております。 今後の
國営自動車
を然らばどういう方向で考えて
行つた
ならばよいかという問題でございまするが、國の
交通網
を
整備
いたしますることにつきましては、勿論これは
行政官廳
の責任でございまして、私共といたしましては
現状
の
自動車
の
交通
の面におきまして、
資材関係
の
隘路
があるとは申しながら、非常に
交通
の
整備
が遅れておりまして、
國民
に非常な御迷惑をかけておりますることは憂慮いたしておるのでございます。從いましてこの
輸送力
を一日も早く
整備
充実いたしまして、これに対する
資材
もなんとかして入手いたしまして、それと共に
運営
の態勢も
整備
強化して参りたいと思つて
努力
いたしておるのでございますが、現在
民営
と
國営
との
関係
は、
民営
の方が殆んど大
部分
でございまして、全体の
路線
は
民営
が八万キロ以上の
路線
を持つております。その半分を現に
運営
しておるといたしましても四万キロ以上の
営業キロ
を持つております。これに対しまして
省営自動車
は全部で四千九百二十三キロ、而もその中六百四十キロばかりは
貨物
のみの
営業
であります。從いまして約四千三百キロが
旅客
の
営業
をしておるというような
状態
でございます。從いまして國全体につきまして
自動車輸送
について申しますれば、
民営
がその大
部分
を担当しておるということは明らかでございます。今後におきましても
各地
の実際の
交通
の
事情
に應じまして、
民営
の助長も十分に考慮いたしまして、
休止路線
の復活、又現在
運行
いたしております
路線
につきましても
輸送力
が足りない、
運行回数
が非常に不足しておるというような所につきましては、できるだけこれを回復いたしまして、
交通
の
事情
に急速に間に合うように
努力
をいたしたいと存じておりまするが、
資材
の
関係
からいたしまして、急には取り運ぶことは困難な
状態
でございます。この間におきまして、
民営
でやれないようなところ、又
國有鉄道
との関連におきまして、
國営
でやつて
行つた方
がより適当であると認められまするようなところにつきましては、
民営
との徒ずらなる
摩擦
を避けることについての
努力
を拂いますることは勿論でありまするが、
國営
を今後におきましても考えて参りたいと存じております。尚この間におきまして、
地方鉄道
と
國営自動車
の
関係
というようなものも考慮いたしまして、
地方鉄道
にも必要以上の
影響
を與えるというようなことのないように、細心の注意を拂つて参りたいと考えております。
國営自動車
は、從いまして今後におきましても從來のごとく
鉄道
の
建設
の
先行代行
、又
既設線
の
機能
を
増進
させますに必要な
短絡線
、或いは
培養線
というようなもの、その他
開拓計画
上どうしても國の手で
交通網
を
整備
しなければならないというようなところにつきまして考えて参りたいと存じます。特に最近
國有鉄道
の
建設工事
が
資材
の
関係
からいたしまして、一應抑制せざるを得ないような
関係
にも
なつ
ておりまするので、こういう点を十分に考えなければならないかと存じております。尚
鉄道
の今後
改良工事
につきましても、
國営自動車
との
関係
におきまして、
自動車
と
鉄道
とを綜合的に利用いたしまして、
経営
の
合理化
を図り、
鉄道
の
機能増進
を図るという見地から、
國営自動車
の問題を合せ考えまして、考慮すべきものがあるように私共は存じております。この点につきましては、更に一段の研究を進めたいと存じます。かようにいたしまして、
國営自動車
の今後の
計画
を考えて見ますると、
資材
の見透しからいたしまして、急速に多くの新線を
計画
することは到底許されないのではないかと思います。原則といたしまして、
既設線
の
増強整備
、
繰越線
の
急速実施
、又
國営自動車
を
開設
いたしましたために
民営自動車
が
営業
を休止しましたところで、
省営自動車
がその
残存路線
を引受けなければならぬというところもありますので、こういうものを先に充足いたしまして、然る後に新線の
計画
を進めたいと存じます。尚新線の
計画
につきましては、今後は、
只今國会
において御
審議
を願つておりまする
道路運送法案
が法律として
実施
せられることになりますると、
道路運送委員会
におきまして
國営路線
の
選定
は、その
意見
を徴しまして決定せられることに
なつ
ております。 從いまして
道路運送委員会
の機構を通じまして、公正なる
國民
の輿論を聽き、又國の
計画
として眞に必要な適当な
路線
の
選定
が行われることになるものと存じております。
道路運送委員会
は、尚法律によりまして、利害
関係
人その他各
方面
の
意見
を聽いて
意見
を述べるということに
なつ
ておりますので、
道路運送委員会
としても、廣く公聽会も開かれるというようなことになると思いますので、民主的な方法で今後
國営自動車
の
路線
選定
も行われることになると存じております。今後
省営自動車
の新線の
選定
につきましては、こういう
考え方
で準備をいたしておりまするが、只今のところまだ具体的に
路線
を決定することのできる段取りに至つておりませんので、この点につきましては又成案を得ますれば御報告申し上げることにいたしたいと存じます。概要これを以ちまして御
説明
を終ります。
小泉秀吉
12
○
委員長
(
小泉秀吉
君) 大体概念として、
自動車
國営
に対する今の
政府
御当局の御話がありましたので、結論から言うと、新らしいものは非常にむずかしい。そういうふうなものをやる場合には、
道路
運営
委員会
というようなものが多分できるでろうから、そうすればそれの申答を待つて、新らしいものを考えると、こういうような御
意見
なんですが、そういう
政府
の御意向と、この今の
請願
とを睨み合せて、大体
委員会
はどういうふうに持つて行くかという、持つて行き方が或
程度
決まるのではないかと思いますが、そういう意味で皆樣の御
意見
を
伺つた方
がよかろうと思います。
飯田精太郎
13
○
飯田精太郎
君 今のなんで、
政府
の大体の意向は分つたのです。
請願陳情
の一々の問題に対して、
政府
の方で資料はお持ちに
なつ
ておりますか。現在の運轉
状態
はどんなに
なつ
ているか。今問題に
なつ
ております
人吉
を中心にして、三
方面
に
自動車
を運轉したいという、現在
民営
の
自動車
は動いているのだそうです。その
自動車
の
運行
状態
とかなんとかいうことは、お分りに
なつ
ておればちよつと伺いたい。
郷野基秀
14
○
政府委員
(
郷野基秀
君) 只今の御質問に対しましてお答え申し上げまする前に、私が先程御
説明
を申し上げましたことにつきまして、ちよつと補足をさせて戴きたいと思います。
省営自動車
の
請願
につきましては、
國会
で御
審議
を願いましたものの外に、私共の方に直接申出のございまする
路線
も沢山ございます。從いまして
路線
の御要求は非常に多いのでございまするが、これに対しまして新線の
計画
は、この御要求に比しましては相当内輪なものにならざるを得ないだろうと存じておりまするが、結局この新線の枠そのものにつきましては、來
年度
の
予算
もすでに準備しなければならないことに
なつ
ておりまするので、近く私どもといたしましては、一應の案を拵えなければならないことに
なつ
ております。併しながら結局新らしい法律も近く
実施
せられることに相成りますれば、今後におきまして、新らしい法律の
実施
以後におきまして、新らしい
路線
を具体的に決めて参りまする場合におきましては、
道路運送委員会
に諮問しなければならないことに
なつ
ておりまするので、これら一應決めました
路線
につきましても、實施しまする場合には、更に
道路運送委員会
に諮問をするというようなことになるのではないかと、こう考えております。それから只今の御質問でございまするが、
陳情請願
が非常に沢山でございまするので、すべての
路線
につきまして、十分な
調査
を進めますることは、手が廻りかねておりまする面もございまするが、一
通り
できるだけ
陳情
のございました、或いは
請願
のございました
路線
につきましては
調査
を進めまして、常にこの処理に努めておるような次第でございます。この
人吉
を起点といたしまする三
路線
につきましても、一
通り
現地の
民営自動車
の状況は
調査
いたしております。現在
民営自動車
といたしましては、
旅客
も
貨物
も
九州産業交通株式会社
、これが
経営
をいたしております。この
会社
は
資本金
八百万円の
会社
でございまして、
旅客
関係
におきましては百七十四輛の車を保有いたしております。そうして実動
車輛
といたしましては百十七輛、
免許路線
といたしまして百七十キロ持つております。現在百八キロの
運行
をいたしておりまするが、
路線
内の運轉区間といたしましては三十七キロに対しまして、現在二往復をいたしております。
運賃
はキロ当八十五錢でございます。
貨物自動車
の
関係
におきましては、同じく
九州産業
がこれを担当いたしておりまするが、
保有車輛
は普通が三百三十八輛、小型七輛でございまして、実動の
車輛
は普通二百二十輛、小型四輛でございます。この
路線
につきましては、
只今貨物関係
の
営業
を
拂下げ自動車
によりまして
実施
いたしたいと思いまして、研究をいたしておるような次第でございます。
飯田精太郎
15
○
飯田精太郎
君 只今
拂下げ自動車
で省がやろうという
お話
しなんですか。
郷野基秀
16
○
政府委員
(
郷野基秀
君) これは省の直営にいたしたいと思いまして研究いたしております。
飯田精太郎
17
○
飯田精太郎
君 そうしますと、今やつております
民営
の
路線
を省が買い上げるわけなんですか、競爭でやる御予定なんですか。
郷野基秀
18
○
政府委員
(
郷野基秀
君) この点につきましては、いずれ民間の
会社
と
運営
のやり方につきまして、詳細完全な打合せをいたしたいと存じておりまするが、この
路線
の
運行
につきましては、買收或いは補償というようなことは考えませんで、
輸送
の、担当すべき
貨物
につきまして協定をいたしまして、
民業
との
関係
におきましては
摩擦
なくやりたいと、かように考えております。
飯田精太郎
19
○
飯田精太郎
君 先程
請願
の
お話
、伺つたときのお説によりますと、
輸送力
が足らないから省営にして貰いたいというような
お話
で、尤もだと思うのでありますが、省営にしないでも、今の
民営
の
会社
にやらせて、そうして
輸送力
を増すということも可能だと思うのですが、省としては、なんですか、
民営
のあるところに今の協定をしてですね、同じ
路線
にこれからも各
方面
やろうというようなお考えなんですか、此処は特殊な場所だからということでおやりになるんですか。
郷野基秀
20
○
政府委員
(
郷野基秀
君) 拂下げの
トラツク
を以ちまして、國で
輸送
を直営いたしまする問題につきましては、民間との
摩擦
を特に起さないように、十分の注意を拂つて
計画
をし、これを
実施
するようにというような注意も
関係方面
からございましたので、この点につきましては、先程も申し上げましたように十分の考慮を加えまして、現地の各
路線
の具体的な
計画
につきまして、
関係
の事業
経営
者の方とも十分に打合せをいたしまして、この間無用の
摩擦
のないように取進めまして実行すべき
路線
を決定し、又その
計画
通り
に今後も
運営
をやつて参りたい、まあかように考えまして、只今準備をしておるような次第でございます。
飯田精太郎
21
○
飯田精太郎
君 これは根本の御
方針
に対して伺つておきたいのですが、先程の御
説明
ですと、省営の
自動車
は、
收入
が一〇〇に対して
支出
が二五〇に
なつ
ております。非常な赤字を出しつつ
経営
しておられるのであります。その点からいいますと、まあ
民営
に競爭する場合には、非常な有利な立場に立つわけであります。
鉄道
という大きなパツクを持つて、そうして赤字を出しつつ競爭されたんでは、
民営
は殆んど立行かなくなると思うのでありますが、先程のできるだけ
民営
と
摩擦
のないようにやつて行こうという意味から言いますと、おやりになるならその線を全部買收してやるというふうにやつて行かないと、協定するといつてもなかなか非常に安い
運賃
で片方は行くし、一方は高くなければやれんという
状態
では、なかなかうまく行かんのじやないかというふうにも思うのですが、全般的にやはりそういう式で行かれるのですか。
郷野基秀
22
○
政府委員
(
郷野基秀
君) 今度の拂下げの
トラツク
による
運営
につきましては、
民営
と同じ
運賃
を適用する考えで進んでおります。從いまして
運賃
の
関係
におきましては、
民営
との間に差異はないのでございます。先程申し上げました
貨物運賃
を通算にいたしまして、非常に安い
賃率
で
運営
いたしておりまするのは、これは從來からの
一般
の
省営自動車
の
路線
でございます。從いまして今回のこの種の
路線
の
運営
につきましては、その
地方
における認可
運賃
と同じものを使用するつもりでございます。從いまして
運賃
関係
から見まして、不当な競爭
関係
というようなものは起らないようにいたしたいと存ずる次第であります。
飯田精太郎
23
○
飯田精太郎
君 もう一つ伺つておきたいのですが、先程のこの
請願
の
お話
ですと、現在
民営
の
業者
が
独占
でやつているのは非常に不勉強といいますか、
滯貨
が大きくて、動くことができないという
お話
であつたのであります。從來は一
路線
一
営業
という
方針
で、余り競爭は許さなかつたわけですが、大分この頃時代が変つて來て、
独占
を排除しろというようなことに
なつ
て來たのであります。今後は一
路線
に二つでも三つでも許すというようなことになるのでありますか。やはり今まで
通り
、一
路線
は一
営業
に
独占
させるという御
方針
で行かれるのでありますか。
郷野基秀
24
○
政府委員
(
郷野基秀
君) 一
路線
一
営業
の問題につきましては、これは主としてバスにおいての問題だと存じます。これは御
承知
の
通り
昭和
八年
自動車
交通
事業法が
実施
せられましてから、その後におきまして、その当時非常に創業濫立いたしまして、甚だしいのは、一
路線
二十数
業者
もあるというような
状態
でございましたので、この問無用な競爭を惹き起さないようにいたしまして、公益事業として事業が健全な発達をし、尚且つこれによつて利用いたしまする公衆の福祉をできるだけ
増進
しまするためには、一
路線
一
営業
の
方針
を採ることがいいのではないかというふうな、その当時帝國議会の
委員会
におきまする御発言もありまして、これを取り入れまして、
運輸省
におきまする行政
方針
として執つて参つたところでございます。この一
路線
一
営業
の行き方につきまして、今後の新らしい
道路運送法案
が法律として
実施
せられることになりますれば、ここに
免許
基準
を設定いたしまして、この
免許
基準
によりまして、特に法律で規定しておりまする無能力者であるとか、刑余者であるとかいう缺格條件がない限り、又事業の
経営
者が資力、信用不十分で、事業の
経営
を担当する力がないと、それから
路線
の
状態
から見まして、
交通
需要に対して新らしい
免許
がありますると、無用な競爭を惹起して、却つて公益事業としての健全なる発達を阻害し、利用者に対しまして、結局において不利益を齎すというような場合におきましては、これは
免許
しなくてもいいが、その他の場合は原則として
免許
をしなければならないという
方針
を執つております。從いまして
免許
基準
に合いまする以上、又これらの缺格條件がございません以上、新規の
免許
はすでに
業者
のありまする所でもしなければならんのが一應の建前となると存じまするが、併しながら事業の
経営
はどこまでも現実にその
輸送
の需要がありまして、一
業者
の外に、更に事
業者
が、一
業者
或いは二
業者
がそこに存在し得るような場合であるということがはつきり確認されまして、その間無用の
摩擦
もなく、互いに適当に競爭の刺戟があつて、健全に事業が遂行できるという見透しがあつて、
免許
が現実に行われるものと存ずるのであります。從いましてこの間の現実は各
路線
々々についての判断は、
道路運送委員会
が諮問に應じまして
意見
を申し述べることと存じます。從いまして
道路運送委員会
の
意見
によりまして処理が決められることになると思いまするが、一
路線
一
営業
の
主義
につきましても、この意味から多少の修正は
道路運送委員会
におきましても加えて参るように漸次進むのではないかと考えておおります。併しながら一挙にこの
方針
が覆えされまして、徒ずらに無用の競爭が
各地
で行われるというような
状態
になりますることは嚴に注意を要することではないかと存じております。
小泉秀吉
25
○
委員長
(
小泉秀吉
君) ちよつと
政府委員
にお伺いしますが、そうすると、今
請願
に
なつ
ている
人吉
を
基点
としての、この
五木線
、
加久藤線
、
大口線
というその三線路に対して考えますと、省営で
拂下げ自動車
を使つてやるというような御
方針
或いは御計畫が、全線共決まつているということなんでございますか。
郷野基秀
26
○
政府委員
(
郷野基秀
君) この
路線
につきましては、
五木線
につきましては全線
計画
を進めたいと思つて、研究いたしております。ただ吉松、
大口
、この
方面
に対する
路線
につきましては、途中二十キロぐらいの所までしか現実の
計画
といたしましては私共進めておりません。この点を更に研究いたしたいと存じます。
小泉秀吉
27
○
委員長
(
小泉秀吉
君) お諮りいたしますが、
政府
でやつておるのでしたら取り上げて
如何
でしようか。
飯田精太郎
28
○
飯田精太郎
君 類以な
請願陳情
は沢山あると思うのですが、大体全部伺つてから最後に決めた方がよくはないですか。
小泉秀吉
29
○
委員長
(
小泉秀吉
君) 今日はこの問題は一應この
程度
にして、研究をしたということにして、その辺にして置いたら
如何
ですか。そうしますとこの十五号は
審議
の道程をこの辺にして一應保留して置くということにして、次の電化になりますかな。どう
なつ
ておるかな。どういうふうにしましよう。順序から言うと高崎、熊ヶ谷電化ということが順序に
なつ
ておりますが……。
飯田精太郎
30
○
飯田精太郎
君 電化の方は今日は止めにして、
自動車
の方をやつたらどうですか。
小泉秀吉
31
○
委員長
(
小泉秀吉
君)
請願
の順序はこれで電化の
請願
が來ておりますが、お互いにこれを進める便宜上、今日は國鉄の
國営自動車
の
請願
が相当ありますから、それをずつと一括して順々に
行つた方
がよいだろうという御
意見
なんで、そういうふうな進め方をいたしますが、御了承願います。 そうしますと
請願
第六十二号、
中央線高藏寺
、
名古屋鉄道小牧
両駅間に
國営自動車
の運轉を開始することに関する
請願
であります。
請願者
は愛知縣東春日井郡小牧町長加藤諦進外四名、
紹介議員
は草葉隆圓君、「愛知縣春日井郡小牧町は、尾北
地方
の中心地で、商業、工業、政治、教育の要地であり、又篠岡村、坂下町は亞炭の採掘が盛んで中部日本
燃料
産地と
なつ
たため労務者の往來が頻繁であるが、
交通
機関が絶無で、
地方
民の不利不便は多大である、又高藏寺町は名古屋市郊外の遊覽地及び衞生的住宅地として発展を約束されておるから、速かに
中央線高藏寺
、
名古屋鉄道小牧
両駅間に
國営自動車
の運轉を開始されたいとの
請願
。」でありますが、草葉隆圓君、おられますか……。じや一つ專門
委員
の方の御
調査
と合わせて、何でしたら恐縮ですが、その
請願
の原文を御披露して下さい。
小倉俊夫
32
○
專門調査員
(
小倉俊夫
君)
請願者
は愛知縣東春日井郡小牧町長加藤諦進外四名と
なつ
ております。「
陳情
書、
陳情
要件、
省営自動車
延長
路線
開設
開設
区間、
中央線高藏寺
駅より小牧町
名古屋鉄道小牧
駅に通す(別紙図面の参照)愛知縣東春日井郡高藏寺町、坂下町、篠岡村、味岡村、小牧町区間、
開設
、粁数、約十二粁、
陳情
要旨、
昭和
二年当
地方
(坂下町)の有力者長繩勝治氏は
地方
開発
の爲定期
自動車
を当町に申請致したる処
道路
狹隘なる爲幅員の拡張を自力で以て行ひ
開設
の許可を受け其の
経営
をなし後に名古屋
鉄道
会社
の買收する所となり当
地方
の
交通
の便に貢献せられたるも
昭和
十八年
燃料
不足を理由に運轉を中止となりました然るに近年名古屋市戰災に依り当
地方
への轉入者は著しく激増し戰争前の二倍以上となりました特に小牧町の発展は愛知縣尾北
地方
の中心地となり商業、工業、政治、教育の樞要の地となり
交通
は東西南北を必要とする所となりましたるも南西北には各電氣
鉄道
あるも東には前記の定期
自動車
ありたるのを中止となり現今は非常に不便を感ずるに至りました又藤岡村、坂下町よりは
燃料
不足の爲地下
資源
たる亞炭採掘は日と共に盛なり年産三十万屯以上に及び愛知縣否中部日本
燃料
産地となりましたために、労務者の
中央線高藏寺
驛より名古屋、多治見、或いは瀬戸市
方面
より連日往來は繁くなりました。然れども更に何の
交通
機關もなく、この日本再建の實庫、無盡藏の当地下
資源
の亞炭を増産するに一大支障を生じておりますことは、誠に遺憾の至りであります。高藏寺町は、名古屋市郊外の遊覧地及び衞生的住宅地としての理想郷として、その発展を約束せられております。以上の理由によりまして、この
路線
は最重要として敗戰日本の再建に極めて必要たる緊急の事業と存じます。本
路線
の
延長
は岡多線の
省営自動車
と、瀬戸駅より毎日数台小牧町まで
延長
運轉をするのみにして、
物資
の不足の現今と雖もあまり難事ではなきことと推察申上げます。又当
地方
は右
路線
周辺に当りましては、
道路
拡張その他でき得る限りの御援助を惜しむものではありません。 右
関係
町村連署を以て
陳情
申上げますから、何とぞ特別の御詮議を以て、一日も速かに
省営自動車
の開通されんことを謹しみて
陳情
申上げます。
昭和
二十二年六月、愛知縣東春日井郡小牧町長、味岡村長、篠岡村長、高藏寺町長、坂下町長。」かような
陳情請願
書でありまして、
調査
いたしましたところによりますると、
陳情
書にも書いてございます
通り
に、本
路線
は名古屋
鉄道
株式
会社
の
自動車
路線
でありまして、この
会社
が
燃料
その他の
関係
で休止をいたしたのであります。で只今のは
旅客
でありますが、
貨物自動車
といたしましては、東春
運輸
株式
会社
、これは
資本金
一百十五万円で代表者が丹羽鎭吉という人であります。
保有車輛
は普通が九十五輛、小型が七輛。もう一つ
会社
がございまして、それは、瀬戸
自動車
運送株式
会社
で、これの
資本金
は一百十五万円で、中島信一という人がやつております。
保有車輛
は
普通車
が六十三輛、小型車が五輛、かような
状態
に
なつ
ております。結果といたしましては、
國営
にするまで、或いは現在の休止、
路線
を復活するか、
業者
を強化するか、そして一應
交通
を不便なからしめるための手を打つかといつたようなことで、いずれにしてもこの
地方
につきましては
交通
をもつと強化して行く必要があるのではないかというふうに考える次第であります。
飯田精太郎
33
○
飯田精太郎
君 これは
省営自動車
というのですが、バスとトラックと両方やつてくれというのですね、
請願
は……。
小倉俊夫
34
○
專門調査員
(
小倉俊夫
君) そういうふうに考えると申しまするのは重要
物資
の亞炭のことを言つておりますので……。
飯田精太郎
35
○
飯田精太郎
君 これに対する
政府
の御
意見
を伺いたいと思います。
田中源三郎
36
○
政府委員
(田中源三郎君)
中央線高藏寺
、
名古屋鉄道小牧
両駅間に
國営自動車
の輸輸を開始することに関しまする第六十二号の
請願
に対しましてお答え申し上げます。本
路線
はその後に至りまして終戰後まだ
調査
いたしておりませんので、詳細なことは存じませんが、本
路線
は名古屋
鉄道
株式
会社
の
自動車
路線
でございますので、差当りこの
路線
の
会社
のバスを復活することが適当ではないかと思うのであります。大体高藏寺、小牧間は現在
路線
内の運轉区間をいたしておりまして、同
会社
に命令をいたしまして
路線
を復活せしむることが差当りいいのではないかと思うのであります。尚
貨物
輸送
につきましても同様既存の
業者
がこれにございまして、これを一應強化して参りますならば、同
地方
におきまするところの
物資
を
輸送
いたしまするにつきましても余りことを缺ぐというようなことに參らんのではないかと思うのであります。
貨物自動車
は東春
運輸
株式
会社
代表丹羽鎭吾、
資本金
百十五万円、
車輛
普通九十五輛、小型七輛、約六〇%の実働
車輛
を持つておるのであります。それから同じ区域及び区間におきまして瀬戸
自動車
株式
会社
は代表者中島信一、百十五万円の資本を以ちまして、
保有車輛
普通六十三輛、小型五輛、これも約六〇%の実働
車輛
を持つておるのであります。名古屋
鉄道
株式
会社
は
資本金
二千万円でありまして、
保有車輛
が百五十一輛、実働
車輛
百二十輛、ただこの免計
路線
は千二百七十・三キロ、現在
運行
路線
は六百十六・三キロ、約二分の一に当つておるような
現状
でございますので、一應その後におきまする
経済
事情
の変動に件いまして、
地方
におきましてもいろいろの異動もあることと存じますので、
会社
を呼びまして、この区間を更に休止運轉をいたしておりますので、この区間を
営業
せしめたいと考えております。省営にいたしましても、目下の状況といたしまして、
予算
及び
資材
等の
関係
から見て早急に
実施
するということは
如何
であろうかと思いますので、如上申し上げました
通り
に
会社
に対しまして更に
営業
を復活せしめて行きたいという
方針
が適当ではないかと思うのであります。これに対しましては特定の
会社
に対して或
程度
の
資材
物資
等につきましての考慮をいたして行つては
如何
かと考えておるようなわけでございます。
小泉秀吉
37
○
委員長
(
小泉秀吉
君) 他に御
意見
ありませんか……。これはこの
程度
にしておきまして次に進みます。次は
請願
第六十四号でございますが、
山形縣最上郡
内に
國営貨物自動車
の
運輸
を開始するこに関する
請願
でございます。
請願者
は
山形縣最上郡
新庄町長松田久藏、
紹介議員
尾形六郎兵衞君、
紹介者
がおられんようですから、この
請願書
を
専門調査員
から御朗読願えませんか。
小倉俊夫
38
○
專門調査員
(
小倉俊夫
君)
山形縣最上郡
内に
國営貨物自動車
の
運輸
を開始することに関する
請願
。
請願者
は
山形縣最上郡
新庄町長松田久藏氏に
なつ
ております。
請願書
の内容を読みますと、「
山形縣最上郡
は東西十四里、南北十五里、その総面積は香川縣に匹敵し、全國有数の
木材
を石炭、亞炭、石油その他地下
資源
が豐富であり、而もその大
部分
は、
輸送
の困難により、今日尚未
開発
のままなるは遺憾至極であります。申すまでもなくこれらの
資源
は、日本再建の基礎たるべきものでありますから、我らは挙郡一致省営トラックの開通を熱望し、町村会の名を以て猛運動を続け、貴衆両院にはしばしば
請願
が採択となり、更に
運輸省
その他
関係
当局の御了解も得、既に三月五日には
運輸省
より配車決定の内示までも得たのでありました。そこで
地元
では
協力
会を組織して、受入体制を
整備
し、正式示達を待つていましたところ、俄然
地元
貨物
業者
より反対が惹起され、遂にそのまま今日に至りました。その後町村会と
貨物
業者
と種々墾談しましたところ、省営トラックは奥地の
産業
開発
と
輸送
道路
の
整備
に主眼をおくを知悉し、積極的な反対運動をなさざることに至しました。そこでこの際一日も早く省営トラック開通を促進せられたく、ここにお願い申上げます」。 さようなことでありまして、ここには山形
交通
株式
会社
と庄内
交通
株式
会社
の二つが
旅客
自動車
会社
としてございます。
貨物自動車
業者
としましては最上
貨物自動車
株式
会社
があます。いずれにしましても、この
民営
を強化するか、或いは省営にするかは別といたしまして、
地方
といたしましては、
物資
の非常に多いところでありまするからして、やはり
地方
交通
の強化を
資材
、
予算
の許す限りやつて行かれることがよいのではないかというふうに、
調査
員といたしましては感じた次第でございます。
飯田精太郎
39
○
飯田精太郎
君 今の御
説明
で、
路線
はどこからどこまでか分らないのですか。新庄だけ書いてありますが……。
小倉俊夫
40
○
專門調査員
(
小倉俊夫
君) もう少し
調査
内容を申し上げますと、山形
交通
株式
会社
は
資本金
が二百八十六万円に
なつ
ておりまして、
保有車輛
は九十七輛くらいに
なつ
ております。それから庄内
交通
株式
会社
は、これもバスでありまして、百五十万円の
資本金
で
保有車輛
が四十九輛。
貨物自動車
の方は、最上
貨物自動車
会社
でありまして、
資本金
で二十五万円、
保有車輛
が普通が三十一輛、小型が二輛というようなことに
なつ
ております。只今の御質問のようなルートにつきましては、
請願
に書いてございません。それから
請願
には
國営貨物自動車
、それから省営トラックというふうに書いてございますからして、
旅客
ではなく
貨物
のことだと思います。その
貨物
につきましては、
政府当局
の方にルートが分つておるそうであります。
飯田精太郎
41
○
飯田精太郎
君
運輸省
で分つておるルートを一つ御
説明
願います。
田中源三郎
42
○
政府委員
(田中源三郎君) この
路線
は、酒田から觀音寺、青澤峠、大澤、眞室川、金山、萩野、新庄、八向、清川、余目、酒田と、こういうふうに酒田からぐるつと最上部を循環しておる
路線
であります。青澤峠附近が非常に
道路
が惡うございまして、先般來衆議院の圓司代議士を初め
地元
町村長からも非常に熱烈な
陳情
を受けた次第であります。この
地方
は非常に
林産物
に富んであるところでございまするが、この輸入車によりまするところの省直営の事業の
実施
につきまして、この希望
路線
につきまして実地
調査
をいたしておりまするが、先程申しました
通り
、觀音寺、青澤から大澤に至ります峠が非常に惡うございます。それでこの
道路
を改修いたさなければならんのと、同時にこの附近は、今申したように、非常に
林産物
に富んでおる
地方
でございますから、
輸送
用のトラックを
増強
してやつた方がいいという
考え方
を持つておりまするが、只今申し上げましたように、非常に
路線
が惡うございまして、それと
省営自動車
の配分が非常に少く
なつ
て参りましたのと、新らしく開始いたしまする
予算
というものせ削減されておりまする只今におきまして、早急にこれを
実施
するということは、困難な実態に置かれておるようなわけであります。只今のところといたしましては、これを開始いたす考えは、右様の理由で持つておりません。
小泉秀吉
43
○
委員長
(
小泉秀吉
君) それではこの
程度
にして、次は
請願
第四十六号、
柳井
駅より三
路線
に、及び
田布施
駅より二
路線
に
國営自動車
の
運輸
を開始することに関する
請願
。
請願者
は山口縣熊毛郡平生町長吉永茂外一万三千三百二十五名。
紹介議員
は姫井伊介君外三名であります。
小倉俊夫
44
○
專門調査員
(
小倉俊夫
君)
請願者
は山口縣熊毛郡平生町長吉永茂外一万三千三百二十五名、それから紹介された方が姫井伊介さん、江熊哲翁さん、重宗雄三さん、栗栖赳夫さん、「
請願書
、今般山陽線
柳井
駅及
田布施
駅を
基点
として、次の
路線
に
省営自動車
の
運行
を御開始下さいまするよう
請願
いたします。 一、
柳井
駅より伊保庄村、阿月村、佐賀村を経て室津港に至る
路線
、二、
柳井
駅より平生町大野村、曾根付、佐賀村を経て室津港に至り
路線
、三、
柳井
駅より平生町麻郷村麻里府村を経て光市に至る
路線
、四、
田布施
駅より平生町に至る
路線
、五、
田布施
駅より麻郷村に至る
路線
、抑も平生町を中心とする熊毛郡東南部の各町村、(伊保庄村、阿月村、室津村、上關村、佐賀村、曾根付、大野村、平生町、麻郷村麻里府村、
田布施
町)の最寄駅であります山陽線
柳井
駅及
田布施
駅への連緊並に從前同一行政区域で、
経済
的に密接不離の
関係
を有する光市及
関係
町村相互間の
交通
は、の各町村、(伊保庄村、阿月村、室津村、上關村、佐賀村、曾根付、大野村、平生町、麻郷村麻里府村、
田布施
町)の最寄駅であります山陽線
柳井
駅及
田布施
駅への連緊並に從前同一行政区域で、
経済
的に密接不離の
関係
を有する光市及
関係
町村相互間の
交通
は、專ら
自動車
の便に依存いたしておりますが、前記
路線
運行
の權利を有する民間
自動車
会社
の現実の
運行
状況は、一、
柳井
駅より阿月村に至る
路線
一日六往復、二、
柳井
駅より室津港に至る
路線
一日六往復、三、
柳井
駅より佐賀村に至る
路線
一日二往復、四、
柳井
駅より水場港に至る
路線
一日一往復、五、
柳井
駅より光市室積に至る
路線
一日三往復、六、平生町より
田布施
町に至る
路線
は昨年より休止でありまして、
交通
量に比して(
柳井
—室津間の
交通
量は山口
縣下
で最高量であります)その
輸送
能力は極めて貧困なるが故に中間以下の停留所には毎回多数の積残しを生じ就中老幼婦女子の如きは生死を賭して乗車するという甚だ悲慘極る
状態
でありまして、加うるに終戰後は大幅の
運行
縮小と
車輛
の不完備に基因する所の事故による
運行
時刻は数十分以上相違する極めて不規則で
一般
民衆に測定のできない大いなる時間の空費と
経済
的に及ぼす打撃は蓋し私共の到底堪え認び難い痛恨事であります。一面室津半島に点在する沿岸町村は外観的に比較的海運の便あるやに察知されておりますが、戰時中大小船舶の徴用轉用により、これが隻数は激減し、加えるに
燃料
の不足とにより貨客の
輸送
は全然困難な極めて悲慘な
状態
におかれております。 併しながら
地方
民におきましては再建途上にある國情に鑑みまして徒らに快的自在な
交通
輸送
を夢見るものではありません。 究極する処
地方
の
文化
産業
の與隆は実に
交通
の便否に負う処頗る大なるものあるを痛感いたしまして、
請願
関係
町村の豐富なる農林水産物は勿論、供出
物資
物資
の移出入と
旅客
の運送を円滑ならしむるために是非とも
省営自動車
路線
新設の御高配を煩し、
経済
再建に一路邁進しつつある
地方
民の福祉を
増進
せられて、以て民生安定に御施策賜わりたいと存ずる次第であります。 時恰も國事いよいよ多難にして
資材
燃料
等の不十分な折柄、これが新設には種々困難な
事情
も存することと千万拜察いたしますが、
地方
民の窮情充分御洞察の上速かにお聞届け下さいますよう、ここに
関係
町村民代表者連署を以て只管
請願
申し上げます」。
昭和
二十二年七月、山口縣熊毛郡平生町長、名前を略します。伊保庄村長、阿月村長、室津村長、上關村長、佐賀村長、大野村長、曾根村長、麻郷村長、麻里府村長、
田布施
町長外一万三千三百二十五名、
紹介議員
は先程申し上げまして四氏の方であります。
調査
しますと、ここは前々からいろいろ問的のあるところのようで、その一部は
國営自動車
の
予定線
にも
なつ
ているような次第であります。ただここには民間
業者
がありまして、一つは
旅客
自動車
においては周防
自動車
株式
会社
、
資本金
が百万円、
車輛
としましては百輛余を持つております。これが只今
請願書
にもございますように、二、三往復乃至五、六往復の
運行
をいたしている次第であります。
貨物自動車
業者
といてしまして、山口縣
貨物自動車
株式
会社
、資本五百八十三万円、
保有車輛
としましては五百七十輛余を持つているのでございます。そういう
業者
がございます。ここも
請願
の面から見ますと、本当
地方
的
交通
が行き詰つておりまするので、
資材
予算
等が許します範囲で何等その
地方
的な
交通
を許可することを図れば
地方
民も非常に助かるのではないかと感ずるのであります。
飯田精太郎
45
○
飯田精太郎
君
政府委員
の御所見を承りたいのですが……。
田中源三郎
46
○
政府委員
(田中源三郎君) 本
請願
の
地方
は、光から室積までは、すでに
省営自動車
を開始いたしております。本
請願
の
路線
は大体におきまして五
路線
に
なつ
ておりまして、
柳井
から室積半島の東部を
通り
まして、阿月、佐賀、室津に至る一線次に
柳井
から平生、曾根を廻りまして佐賀に至る線、
柳井
から平生、麻郷、麻里府、室積に至りまする線と、
田布施
駅から平生に出まして行きますのと、
田布施
駅から麻郷に出まして室積に行きます合計五つの線に
なつ
ておりまして、大体六十二キロ程の省営を開営しろという
請願
であります。すでに光、室積間は省営を開始いたしております。又
柳井
、平生、曾根、佐賀、室津と、
柳井
平生、麻郷、麻里府、室積であります。 それから次に
柳井
、平生、麻郷、麻里府、室積が省営の
予定線
に
なつ
ておりまして、
柳井
、室津は二十二・六キロ、平生、室積十三・四キロ会計三十六キロの
予定線
に
なつ
ております。本
路線
につきましての
柳井
、平生、曾根、佐賀、室津に至ります線は、
道路
が非常に惡うございまするのと、現行
民営自動車
が
運行
いたしております。かような
事情
も存在をいたしておりますので、今日まだ
政府
におきましても
予算
或いは
資材
等におきまして、
実施
するに至つておらないのであります。
田布施
を起点といたします二
路線
につきましても、まだ同樣目下の情勢では急激に省営を開始して、室積と連絡いたすということは困難な実態にございまして、この間におきますところの、大体において
保有車輛
が
民営
の
自動車
は百九輛を持ちまして、実稼動
車輛
が三十三輛、
免許路線
が四百九十三キロ、実地
運行
路線
が二百七十五キロ、約二分の一のキロを
運行
いたしておるようなわけであります。
路線
内の運轉区間は
柳井
、室津間が二十二キロ六往復、
柳井
、阿月間が九キロ七住復、
柳井
、室積間が十三キロ三住復、
田布施
、平生間五キロ運休で、
運賃
がキロ当八十五錢という
運賃
をとつております。併しその後におきましてこの
運賃
は或いは変化をいたしておるかも知れないのであります。かようなわけでありまして、
貨物自動車
におきましても、山口縣
貨物自動車
の代表者瀬戸軍一氏が
資本金
五百八十三万円で、五百七十五
車輛
の
保有車輛
をもつて、約六〇%の実稼動をいたしておるような
現状
でございます。 この
地方
は只今申し上げましたように、
鉄道
の未成線、又は
予定線
との
関係
はございません。ただ省営の
予定線
が二
路線
、先程申し上げましたものがございますだけでございます。
地方鉄道
その他の軌條との
関係
もございませんが、
資材
及び
予算
が許されまする段に至りまするならば、この
予定線
を
運行
いたして行きたいと考えておるようなわけでございます。
小泉秀吉
47
○
委員長
(
小泉秀吉
君)
自動車
はこれで一應予定されたのが仕舞になりまするが、電化の
一般
の御
説明
は
如何
でしよう。
田中源三郎
48
○
政府委員
(田中源三郎君)
一般
分はまだできておりません、
請願
の部の電化及び
鉄道
関係
の分ですが……。
飯田精太郎
49
○
飯田精太郎
君
一般
の分をお伺いしたい。
田中源三郎
50
○
政府委員
(田中源三郎君)
一般
的のはまだ用意いたしてありませんので……。
小泉秀吉
51
○
委員長
(
小泉秀吉
君) では今日はこの
程度
にて散会いたします。次回は來週火曜午前十時からいたします。 午後三時三十分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
小泉 秀吉君
委員
大隅 憲二君 水久保甚作君 境野 清雄君
飯田精太郎
君 小
委員外委員
内村
清次君
政府委員
運輸
政務次官 田中源三郎君
運輸
事務官 (陸運監理局 長) 郷野 基秀君